自動車の心臓部であるエンジンにはさまざまな形式があり、小型車向けの小さなエンジンから高級車向けの大型エンジンまであります。

その中に直列6気筒エンジンという形式があるのですが、このエンジンは今では結構珍しい形式となっています。

今回はそんな直列6気筒エンジンの特徴やメリット、デメリットなどをご紹介しましょう。

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直列6気筒エンジンとは

ベンツ 直列6気筒エンジン

直列6気筒エンジンとは、エンジンのピストンがまっすぐ6個並んだ形式のエンジンで、エンジンとしては中型~大型の部類に入ります。

エンジンのピストンの数を気筒数と呼びますが、世の中にはピストン1個の単気筒エンジンから、12個や16個もつかう多気筒エンジンまでさまざまな形式があります。

またピストンの並び方でも種類があり、直列は一番オーソドックスな形式です。

車のエンジンの中でもっともポピュラーなのは直列4気筒エンジンで、直列6気筒エンジンはそれよりもう少し大きなエンジンと考えればよいでしょう。

なお直列6気筒エンジンにはガソリンエンジンもディーゼルエンジンも存在しますが、爆発機構の違いはあれどエンジンの形式は同じと見なしますので今回は区別しません。

直列6気筒エンジンは他の形式のエンジンにはない素晴らしい特徴があり、デメリットも多いエンジンながらその素晴らしさから大きな魅力のあるエンジンなのです。

ではまずは直列6気筒エンジンがどんなエンジンなのかをご説明しましょう。

直列6気筒エンジンの構造

直列エンジンはエンジンの形式としては一番オーソドックスな直列であり、構造が簡単なのが特徴です。

「簡単なのが特徴とは?」と思われるかもしれませんが、構造が簡単ということはそれだけシンプルで耐久性の高いエンジンが低コストで作れるということであり、量産車用エンジンとしては非常に重要な要素です。

その直列エンジンの基本は4気筒なのですが、エンジンの効率や摩擦などを考えると1気筒あたりの排気量の限界は500cc~600ccと言われており、4気筒では2,000ccぐらいまでが限界です。

それより大きな排気量がほしくなると6気筒化が必要であり、その流れで生まれたのが直列6気筒エンジンというわけです。直6ではおおむね2,000cc~4,000ccがカバー範囲です。

構造的にはピストンが直列に6つ並んでいるのでエンジン全長は長くなりますが、その分幅は短くてスマートなシルエットのエンジンとなります。

長さがあるのでエンジンは縦置きが基本となり、FRレイアウトの車に搭載することがほとんどです。

一時期ボルボが横置きレイアウトの車を発売しましたが、車の幅がどうしても大きくなるので結局発展はしませんでした。

このエンジンの長さというのが直6エンジン最大のデメリットとなっているのですが、これについては後程ご説明しましょう。

直列6気筒エンジンの素性の良さ

直列6気筒エンジン最大の特徴といってもよいのはエンジン振動の面での素性の良さであり、これが直列6気筒エンジンの魅力でもあります。

直列6気筒エンジンは別名「シルキーシックス」と呼ばれますが、これは振動が少なくシルクのような上質な乗り味からきているのです。

振動が少ないというのはエンジンに対策を入れているからではなく、直列6気筒という形式から来ている基本的な性能です。

エンジンの振動の原因はおもに、燃料の爆発時の衝撃と、ピストンの上下やクランクシャフトの回転の動きで起こります。

専門的な説明は省略しますが、爆発のタイミングやピストンの上下のタイミングが合わないとエンジンは不規則な振動を起こし、結果的に車の振動は悪く、また音も不快なものとなります。

直列6気筒エンジンは6気筒の点火順序を1-5-3-6-2-4、もしくは1-4-2-6-3-5とすることで爆発タイミングとピストンの上下のタイミングが理想的となり、エンジンの基本振動である1次振動、2次振動、および偶力を完全に打ち消すことができます。

その結果エンジンの振動は最低限に抑えられますし、エンジン音はクリアで気持ちよいものとなるのです。

また4気筒エンジンなどで使われることのある、振動を抑えるために使うカウンターウェイトやバランスシャフトなども不要となるので、重量や構造面でもメリットがあります。

エンジンが燃料の爆発によってパワーを得ている以上、振動を完全になくすことはできませんが、基本性能の時点で最高のパフォーマンスを直列6気筒エンジンはもっているのです。

完全バランスの構造を持つエンジンは直列6気筒エンジンと、それを2基繋げたV型12気筒エンジンしかありませんので、エンジンの構造的には理想的なエンジンなのです。

直列6気筒エンジンの音

それでは直列6気筒エンジンの素晴らしい音をいくつかの動画でご紹介しましょう。

本当は実際に運転して運転席で聞くのが一番なのですが、後述するデメリットのせいで現在では採用された車が少なくなっており、なかなか乗る機会がありません。

今回ご紹介するのは2車種で、日本の誇る直6エンジン「RB26」を搭載した日産スカイライン R33GT-Rと、現在も世界で唯一直6エンジン搭載車を作り続けているBMWのスポーツカーであるBMW Z4 E86です。

どちらもサーキットでの走行動画で、車はチューニングが施してあるノーマルとは違う車ですが、直6エンジン独特の吹け上がりのよい突き抜けるようなサウンドが聞けます。

ノーマル車では遮音対策などがしっかりしてありここまでの音にはなりませんが、音質的にはかわりません。

日産スカイライン R33 GT-R

BMW Z4 E86

エンジンの排気量やターボの味付けなどで音は違うものの、エンジンの吹け上がりと共にシュオーン!というようなどこまでも突き抜けていきそうなサウンドが聞けるかと思います。

これこそ直6サウンドの真骨頂であり、自分で運転すれば本当に気持ちよくドライブできるのです。

実は私も直列6気筒エンジンが本当に大好きなのですが、それだけハマってしまったのは最初の動画のスカイラインR33に乗ったからなのです。

モデルはFRのGT-Sでしたが同じく直6のRB25が搭載されており、この素晴らしいサウンドに魅了されてしまいました。

直6サウンドに魅了されてしまうと普通のエンジンでは満足できなくなってしまって、ほかの車に乗り換えできなくなってしまいますね。

直列6気筒エンジンのメリット・デメリット

直列6気筒エンジンには前述した振動の少なさ、音の良さに加えいくつかのメリットがあります。

しかし逆にデメリットも多く、現在の車に採用されなくなったのはこのデメリットが理由です。

直列6気筒エンジンのメリット

直列6気筒エンジンの最大のメリットである振動と音はすでにご説明しましたが、それ以外にもメリットはまだまだあります。

高級車向けのエンジン

直列6気筒エンジンはその素性の良さから振動が少ないことはすでにのべた通りですが、この特性が最大限生かせるのは高級車の分野です。

高級車は一般的に静かでラグジュアリーな性格を求められる車で、エンジンの振動や音の煩さは最小限にする必要があります。

それでいて車は大きく重たいのである程度のエンジン排気量は必要であり、大排気量で静かという点は直列6気筒エンジンならではの点と言えます。

現在では前述したスカイラインやBMWなどスポーツカーが搭載しているイメージもありますが、もともとはメルセデス・ベンツSクラスなども直列6気筒エンジンを採用している時期もあり、高級車向けに採用されることが多かったのです。

現在では高級車といってもV6エンジンやV8エンジン、また技術の進歩でパワーの向上した直4エンジンなどが搭載される時代ですが、どの形式であっても静かな車を実現するために遮音材やエンジンマウントの対策にかなりのコストがかかります。

直列6気筒エンジンではそれも最小限に抑えられますので、結果的にコストダウンにも繋がります。

排気レイアウトのとりやすさ

直列エンジン共通のメリットですが、エンジンの吸気管と排気管のレイアウトがまとめやすく、同じ6気筒のV6エンジンと比べるとシンプルにレイアウトができるのがメリットです。

直列エンジンはエンジンの片側に吸気系、もう片側に排気系がきますが、V型エンジンの場合だとVバンクの左右どちらにも吸気と排気をレイアウトしなくてはならず、経路が複雑になりがちです。

大きく影響を受けるのは排気系で、左右のバンクから出た2本の排気管は2経路で床下に繋がってようやく1本となります。

しかしその途中には排気ガスを浄化する触媒を取り付けなくてはならないのですが、できるだけエンジンの近くがよいのでV型エンジンの場合は触媒が2セット必要となります。

その点直列エンジンならばエンジンの左右どちらかで排気をまとめることができ、さらに触媒も1セットで済みます。

そうすると触媒の反応に必要な高温の排気ガスをまとめて送ることができ、より早期に触媒が活性化して排気ガス規制に対して有利となるのです。

また触媒が一ヶ所ですめば当然ながらコストダウンにもつながります。

また近年はエンジンルームに搭載する部品が非常に多くてどこもぎちぎちなのですが、吸排気のレイアウトがシンプルだとそれだけスペースも有効に使えます。

その空いたスペースには例えばターボチャージャーであったり、追加のデバイスであったりとさらなる性能向上を見込めますので、拡張性も高いというわけですね。

直列4気筒エンジンとの共通点

直列6気筒エンジンは単純に考えれば直列4気筒エンジンを2気筒分延長しただけのエンジンといえます。

ということは直列4気筒エンジンとの共通点も多いということであり、色々な面で共通点をメリットにかえられます。

これは特に近年の車の設計手法に関係しますが、現在の車の設計にはコンピューターによるシミュレーションを取り入れた設計が一般化しており、開発機間短縮のためにも実際にものを作るよりシミュレーションで設計する場面が増えてきています。

もっとも設計機種が多いのはやはり直列4気筒エンジンなのですが、その設計の過程で使用したシミュレーションの結果を、共通点の多い直列6気筒エンジンにも活用できるようになってきたのです。

もちろん直列4気筒エンジンの結果をすべて活用できるわけではありませんが、シミュレーションにもさまざまなものがあり、強度設計や冷却設計などのデータを拡張する形で直列6気筒エンジンに使うこともできるはずです。

またエンジンの生産時にも共通点の多い部分はメリットにもなり、一部の生産設備や組み立て行程を直列4気筒と6気筒で共通化して、コスト低減や信頼性の向上に繋げることも可能でしょう。

これらのメリットは、あらかじめ直列4気筒と6気筒の共通化を織り込んだ形で設計できれば使えるメリットであり、過去の設計では難しかったものでもあります。

現代の設計手法においてなら結構よいメリットになるでしょう。

直列6気筒エンジンのデメリット

ここまでご説明したように直列6気筒エンジンにはメリットも多いのですが、現在世界的に見ても直列6気筒エンジンを使っているメーカーはほんの一握りです。

結構長い間直列6気筒エンジンは使われてきたにも関わらず、いまはほとんどなくなってしまった背景には次のようなデメリットがあるからで、ほとんどは同じ6気筒のV6エンジンに代替されています。

エンジン全長の長さ

直列6気筒エンジンのデメリットのほぼすべてがエンジン全長が長いという点に集約されます。

直列6気筒エンジンの全長は他の形式と比べると圧倒的に長く、直列4気筒エンジンはもとよりピストン3個分の長さで済むV6エンジン、4個分で済むV8、5個分で済むV10エンジンまなどより長いことになります。

6気筒エンジンの出力しかないのに、長さだけを見ればV12エンジンと同様というわけです。

このエンジンの長さでもっとも影響を受けるのは車の衝突安全性にあります。

車の衝突安全性ではクラッシャブルゾーンというものが重要であり、簡単に言えば衝突時に車体がつぶれることで衝撃を吸収し、乗員に対する衝撃を緩和する考え方です。

昔の車はとにかく車体を頑丈にして衝突に耐えるようにしていたのですが、それでは衝撃を吸収することはできず乗員にたいして不利ですし、また衝突した相手の車にも大きな影響を与えてしまいます。

衝突安全性はクラッシャブルゾーンをしっかり確保して乗員を保護する必要があり、それを試験で証明することで車の安全性評価、果ては車のセールスにも影響します。

さて直列6気筒エンジンがエンジンルームに鎮座していると、いくら衝突時に車体がつぶれたとしても硬いエンジンにぶつかってしまって全くクラッシャブルゾーンの役を果たさなくなります。

これを回避するには車のエンジンルームを延長しなければなりませんが、それはそれで重量も増して性能面でもコスト面でも大きなデメリットとなります。

そこで主流となっているのはエンジン全長のできるだけ短いエンジンを使うことであり、直列6気筒エンジンの半分の長さにできるV6エンジンならば性能を落とすことなく衝突安全性も確保できますよね。

こういった合理的な理由から直列6気筒エンジンはV6エンジンにどんどん置き換えられて行き、現在ではほぼすべてがV6エンジンとなりました。

衝突安全性の基準も年々厳しくなるなかでは仕方ない選択ともいえ、いくら振動が少なく音も良いからといっても直列6気筒エンジンの採用は難しい場合が多いというわけです。

FF化に向かない

エンジン全長の長さはエンジン搭載形式にも大きく影響し、エンジンを横置きするFFレイアウトには全くもって不利です。

最初期の車の基本レイアウトはエンジンを縦置きして後輪を駆動するFR形式で、シンプルで余裕のあるレイアウトや走行感覚の良さで長らく車の基本となってきました。

しかし1970年代にFFレイアウトというエンジンを横置きにして前輪を駆動する方式が一般的になり、FRレイアウトよりも車室内を広くできるので大衆車向けのレイアウトとして一気に普及が進み、現在ではほとんどの車がFFレイアウトになるほどになりました。

FFレイアウトの設計をする際にもっとも影響が大きいのはエンジン全長であり、車の横幅にダイレクトに影響するので車のスタイルにも関わってきます。

FF車の基本のエンジンはやはり直列4気筒ですが、それよりパワーのある6気筒を搭載しようとした際には直列6気筒では長すぎ、ここでもV6に軍配が上がってしまいます。

車のほうを変更して直列6気筒エンジンを載せることも技術的には可能ですが、そこまでして直列6気筒を採用する理由はコスト的にも性能的にもありません。

ボルボが一度FF車に直列6気筒を載せて短命で終わってしまった実例もあり、現在主流のFF車には直列6気筒は完全に不向きなのです。

クランクシャフト設計の難しさ

直列6気筒エンジンの全長が長いということは、ピストン同士を連結しているクランクシャフトも必然的に長くなるということであり、このエンジンはクランクシャフト剛性やフリクションロスの面でデメリットを抱える形式でもあります。

クランクシャフトは短ければ短いほどねじりに対して強く、またシャフトを支えるベアリングが少なくて済むので摩擦によるフリクションロスも減らすことができます。

直列4気筒を基本で考えるとV6エンジンはむしろクランクシャフトが短くできるのですが、直列6気筒エンジンは単純に長さが1.5倍になりますので、クランクシャフトの設計はより難しくなってしまいます。

クランクシャフトのねじりを抑えるためには剛性をあげる必要があり、その分頑丈で重たいクランクシャフトになってしまいます。

またフリクションロスが悪化すればその分ダイレクトに燃費に影響しますので、重量増とあわせて直列6気筒エンジンの燃費が不利となる要素なのです。

ほかのデメリットに比べればまだ解決策がある分ましですが、燃費に対する影響は可能な限り減らしたいものです。

直列6気筒エンジンの評価・乗り心地

直列6気筒エンジンにはデメリットがあるのは確かですが、やはりそのスムーズな吹け上がりときれいな音は多くの人を魅了しているのも確かです。

今回はTwitterからそういった声を集めてみました。

直6エンジン車は人生の宝

もう私もまさしくこのクチでして、はじめて自分で買った車が直6エンジンのスカイラインだったので魅了された人間の一人です。

この方のおっしゃっているように独特のサウンドと吹け上がりの良さはほかの車では味わえない素晴らしい魅力であり、たとえ現在乗れていなくても心にはちゃんと残っています。

先々どうにかしてもう一度乗ってみたいですよね。

現在最高の直6エンジン車BMW

現在ガソリン直列6気筒エンジンをメインユニットのひとつに加えているメーカーは世界的に見てもBMWしかなく、世界のメーカーがV6にシフトしていくなかで直6エンジンもしっかり守り通してきた唯一のメーカーです。

BMWのセダン、スポーツカーには昔から今現在まで直列6気筒エンジンが搭載されたモデルがあり、シルキーシックスはもはやBMWの代名詞となっています。

最新の直6エンジンは性能も素晴らしく、この方の評価がまさにそれを表していますね。

なお最近メルセデス・ベンツが直列6気筒エンジン搭載車を復活させましたが、まだ1車種だけなのでこれからといったところです。

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直列6気筒エンジン搭載車

さてそれでは直列6気筒エンジンが搭載されている車種で、現在手に入る車を中心にご紹介していきましょう。

新車としてラインナップしているのは現在はBMWとメルセデス・ベンツしかなく、あとは中古車で手に入れることができます。

なおトラックの世界では直列6気筒ディーゼルもまだまだありますが、全く毛色の違う車ですので今回は省きます。

BMWの直列6気筒エンジン搭載車

BMW 7シリーズ

BMWには何車種もの直6エンジン搭載車があり、そのラインナップはもはや並ぶものがないほどです。

車種の詳しい紹介は別の記事で行いますので、ここでは車種名をざっとご紹介しましょう。

車種 エンジン
セダン、クーペ
ツーリング
カブリオレ
グランツーリスモ
1シリーズ 3.0L直6DOHC
ガソリンエンジン
M2シリーズ
3シリーズ
4シリーズ
5シリーズ
6シリーズ
7シリーズ 3.0L直6DOHC
ガソリンエンジン

3.0L直6DOHC
ディーゼルエンジン

SUV X4 3.0L直6DOHC
ガソリンエンジン
X5 3.0L直6DOHC
ガソリンエンジン

3.0L直6DOHC
ディーゼルエンジン

X6 3.0L直6DOHC
ガソリンエンジン
Mモデル M2、M3、M4 3.0L直6DOHC
ガソリンエンジン
(M ツインパワー・ターボ)

このようにBMWのラインナップのほとんどに直列6気筒エンジンが搭載されており、ここまでラインナップが揃っているのはもはや奇跡的です。

排気量は3.0Lですがいくつも仕様が別れており、常に進化しているエンジンです。

価格は日本では5,000,000円前後~10,000,000円越えのモデルまでさまざまですが、基本ユニットは直列4気筒エンジンであることが多く、ベースモデルより少し割高ではあります。

しかし現在最高の性能を持つ直列6気筒エンジンを味わいたいならBMW以外考えられませんね。

メルセデス・ベンツの直列6気筒エンジン搭載車

メルセデス・ベンツ Sクラス

メルセデス・ベンツは先頃フラッグシップモデルであるSクラスに直列6気筒エンジン搭載車を発売しました。

何十年ぶりとなるメルセデス・ベンツの直6エンジン搭載車ということで大きな話題になりましたので、詳しくは別記事でご紹介します。

現在はメルセデス・ベンツの直6エンジン搭載車はSクラスのみであり、価格は10,000,000円〜20,000,000円クラスの超高級車のみとなっています。

ただ今後メルセデス・ベンツはV6を廃止して直6に一本化するとアナウンスしていますので、今後は採用車種がどんどん増えてくることでしょう。

国産メーカーの直列6気筒エンジン搭載車

国産車では新車で直列6気筒エンジン搭載車はないのですが、2000年以前に生産された車であれば中古車で直列6気筒エンジン搭載車に出会えます。

その代表的なメーカーはトヨタと日産で、どちらもメーカーを代表する車種です。

トヨタの直列6気筒エンジン搭載車

トヨタで代表的な直列6気筒エンジン搭載車といえば、クラウンとスープラでしょう。

どちらも90年代を代表する車で、とくにクラウンは2007年生産終了の11代目まで採用されていました。

12代目のゼロクラウンからV6に刷新されてしまいましたが、それまで直6セダンといえばクラウンだったのです。

またスープラもかつてのトヨタを代表するスポーツカーで、伝統的に直6エンジンを採用しています。

とくに最終型となった4代目はワイドなボディと空力をいかした滑らかなボディが美しく、いまでも日本のスポーツカーの代表選手のひとつです。

エンジンは3.0L直6DOHCエンジンでクラウンと同系統のエンジンですが、自然吸気モデルに加えて圧倒的なパワーをもつツインターボモデルも存在しており、非常に速い車でした。

中古車市場では古い車となっていますので、クラウンもスープラも1,000,000円〜2,000,000円代で購入できるでしょう。

日産の直列6気筒エンジン搭載車種

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日産で代表的な車種は何度も記事に登場しているスカイラインシリーズです。

スカイラインには初期のモデルから直6エンジンが搭載されており、スカイラインといえば直6、というイメージはいまでも根強いものです。

2002年のR34型を最後にそれ以降はV6化されますが、日産ファンからは悲しみの声があがったものです。

スカイラインの歴史上は大きく分けて2種類の直列6気筒エンジンがあり、3代目のハコスカから5代目のスカイラインジャパンまではL型エンジンと呼ばれる2,000cc前後のシリーズでした。

L型エンジンという名前のエンジンはいまでもスカイラインの代名詞でもあります。

その後の6代目はFJ20というパワフルな直4エンジンを積みましたが、次の7代目R31型スカイラインからはRBエンジンのシリーズが始まります。

そして1990年代にはR32型スカイラインの登場と共に伝説的なエンジンであるRB26エンジンが登場し、国内のツーリングカーレースであるグループAのデビューからレースの終わりまで29連勝という大記録を持っている車でもあります。

その後スカイラインはR33型、R34型までRBエンジンが搭載されており、中古車市場では根強い人気があって価格は2,000,000円〜4,000,000円の間で高止まりしています。

直列6気筒エンジンを積んだ名車たち

いわゆるクラシックカーと呼ばれる昔の車にも直列6気筒エンジンは数多く採用されており、いくつもの名車も生まれました。

その中から素晴らしい車を簡単に何台かご紹介しましょう。

なお価格についてはどの車もウン千万円〜億円クラスの車たちなので、紹介は控えておこうとおもいます。

トヨタ 2000GT

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1967年登場のトヨタのスポーツカー 2000GTにも2.0L~2.3Lの直列6気筒エンジンが積まれていました。

この車は日本の自動車史の中でもとくに伝説的な車であり、当時の日本車おいてはここまで美しいボディをもつ車は他にありませんでした。

いまでもそのデザインは色褪せることはなく、素晴らしく美しいフォルムは見る人を楽しい気持ちにさせる車です。

なおジェームスボンドでおなじみの映画007にも登場しましたね。

日産 フェアレディZ S30

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フェアレディZも長らく日本の代表的なスポーツカーとして残っている車で、現在まで車名が継続して残っている国産スポーツカーはフェアレディZぐらいなものでしょう。

その初代モデルがS30型と呼ばれる車で、1969年に登場しました。

L型と呼ばれる2.0L~2.8Lまでの直列6気筒エンジンを搭載しており、日本のみならず北米でも「Z-car(ズィーカー)」という愛称が定着するほどの人気車です。

2人乗りのスポーティーな流線型ボディのモデルを基本として、のちに4人乗りモデルも追加されました。

またハイパフォーマンスモデルであるZ432は競技用レースカーに近い車で、快適装備をオミットして走行性能に磨きをかけたスペシャルモデルでした。

現在でもその人気は衰えておらず、1983年発売の3代目で早々とV6エンジンに切り変わっていった車なので、それ以前と後ではまたちがった魅力を持つ車として愛されています。(ちなみに3代目にも一応RB20エンジンモデルがあります)

メルセデス・ベンツ 300SL

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個人的に世界のすべての車のなかでもっとも美しいと思っているのが、このメルセデス・ベンツ300SLで、1954年にすでにこんな素晴らしい車があったことが驚きです。

スタイルはガルウイングドアを持つスポーツカータイプですが、そのドアから後部にかけてなだらかに曲線を描くスタイルは非常にエレガントです。

実はこの車は純粋なレースカーとして生まれたのですが、あまりの人気から市販モデルが生まれた車でもあります。

メルセデス・ベンツの高級セダンにもつまれた3.0L直6エンジンをベースにチューンを加え、当時最速の市販車でもありました。

日本では石原裕次郎さんの愛車としても有名です。

ジャガー Eタイプ

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イギリス伝統のメーカーであるジャガーが1961年に送り出したスポーツカーで、1975年までと異例の長期間生産された車です。

Eタイプは当初3.8Lの直6エンジンを搭載していましたが、のちに4.3L直6エンジンに排気量がアップされ、よりパワフルになっています。

そのデザインは伸びやかで全長の長いボディと空力を意識した流線型のデザインが特徴で、スポーツカーの躍動感と高級車のラグジュアリー感が完璧にマッチしています。

その長いモデル期間の間に、おもにアメリカの安全基準を満たすための改良が入りデザインや性能に制限が入ったこともありますが、基本的な美しさはかわっていません。

また1971年のモデルチェンジではよりパワフルな5.2L V12エンジンに変更され直6エンジン車ではなくなりましたが、V12エンジンはそもそも直6を2基並べたエンジンですので振動の少なさや素晴らしいサウンドは受け継がれているといえるでしょう。

直列6気筒エンジンスポーツカーの特徴

ここまでご紹介した4車種は生産された国も排気量も違う車ですが、一点共通点があるのにお気づきでしょうか?

それはいわゆる「ロングノーズ・ショートデッキ」と呼ばれるスタイルで、エンジンの収まるボンネットの長さに対して人の乗る運転席(デッキ)部分が短いことを指します。

このスタイルはスポーツカーのスラッとした流線型デザインにマッチしており、スポーツカーのお手本のようなプロポーションとなります。

実は直列6気筒エンジンのエンジン全長を納めるためには必然的にこのスタイルになるのですが、どの車も惚れ惚れとするようなオーラがありますよね。

現在ではBMW Z4やメルセデスAMG GTがこのスタイルを受け継いでおり、今もスポーツカーのデザインのひとつとして残っています。(ちなみにAMG GTはV8エンジンです。)

直列6気筒エンジンの車種を買う際の注意点

直列6気筒エンジン搭載車でもBMWやメルセデス・ベンツなら最新型のエンジンですので、とくに大きく心配する点はありません。

どちらも価格が高いので、心配は価格面ぐらいでしょうか。

しかし国産車となると中古車しかなく、新しくても15年以上経過していくる間がほとんどです。

その間車の劣化は進んでおり故障も増えてきますし、修理部品もどんどん少なくなってきている状況でしょう。

車の維持費はかかりがちになる車ばかりなので、直6エンジンには大きな魅力があるとはいえ現実的な面も考えておかなければなりません。

現時点で直列6気筒エンジンの魅力を最大限味わうならBMWが唯一の選択肢ですが、国産の直列6気筒エンジン搭載車も魅力はけして劣りません。

車の運転が好きという人には、是非一度直6エンジンの魅力を味わってほしいものです。きっと魅了されること間違いなしですよ。

車を確実に値引きし安く購入する方法!

これから車を買おうと思っている方、値引き交渉の正しいやり方はご存知ですか?

この値引き交渉のやり方を知らないと、車を買う際に最大で50万円以上の損をする可能性があります。

「値引きしてくれませんか?」「オプションをつけてくれませんか?」と何も考えずに交渉すると、営業マンに舐められます。「この客はバカだな(笑)」と足元を見られ、最低限の値引きしかしてくれないでしょう。

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この記事を書いた人

佐藤茂道
佐藤茂道
某自動車メーカーのエンジン部門で開発経験あり。子供の頃から車雑誌を切り抜きし、高校ではオートバイ・車にどハマりする。就職する際に、某自動車メーカーを選び、仕事でもプライベートでも車漬けに。今は日産スカイラインR33が愛車。