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直6エンジンが復活した背景とは?トヨタやベンツ、マツダまでもが搭載?!

直列6気筒エンジンはかつて高級車やスポーツカー用に広く採用されたエンジンですが、現在はほんの一握りの車にしか搭載されないエンジンです。

さまざまな理由から採用されることが減ったエンジンなのですが、にわかに復活の兆しが現れていることはご存じですか?

今回はなぜ直列6気筒エンジンが復活しようとしているかをご紹介しましょう。

直6エンジンが復活する現状

直列6気筒エンジン

直列6気筒エンジン(以下、直6エンジン)はピストンが6個直列に並んでいる形式のエンジンで、爆発のタイミングとピストンの動きが理想的な完全バランスエンジンであり、エンジン振動が基本構造的に最小なのが大きなメリットとなっています。

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しかしエンジンの全長が非常に長いのがネックとなり、近年は同じ6気筒のV6エンジンに置き換えられて乗用車用としてはほぼ消滅していたのですが、なんとここ数年で新しく直6を搭載した車が増えてきました。

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その立役者はドイツの老舗メーカーメルセデス・ベンツであり、復活のキーワードは「電動化」と「排気ガス規制」です。

そのメルセデス・ベンツの新型車についてご説明する前に、世界で唯一長年にわたって直6エンジンを採用し続けているBMWについても触れておきましょう。

直6はBMWのシンボル

世界の名だたるメーカーが直6エンジンをすべてV6エンジンに置き換えて直6エンジン搭載車がなくなった状況にあっても、世界で唯一ラインナップに加え続けているメーカーがBMWです。

BMWはドイツの高級車メーカーですが、同じカテゴリーのメルセデス・ベンツとは違って車の走りを重視する車作りをしています。

高級車であってもショーファードリブンカーではなく、あくまでドライバーが運転を楽しめる車に仕上げているところがベンツと違うところです。

その走りを重視するなかでBMWは直6エンジンの滑らかなフィーリングを重要視しており、設計が難しい中においても採用を減らすどころか次々新車に採用を続けているメーカーです。

BMWの直6エンジン搭載車については以下の記事で触れていきますので簡単にまとめますが、メルセデス・ベンツが直6エンジンを復活させる以前にもBMWだけは作り続けてきたのです。

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20年ぶりのメルセデス直6エンジン

メルセデス・ベンツ M256

一方でメルセデス・ベンツは1990年代から直6エンジンをV6エンジンにどんどん置き換えていき、1997年に最後の直6エンジンである「M104」の生産終了とともにメルセデス・ベンツの直6エンジン搭載車はなくなりました。

しかしそれから20年後の2017年8月に新型直列6気筒エンジン「M256」を搭載したSクラス、S450がデビューし、メルセデス・ベンツの直6エンジン搭載車が復活したのです。

技術的な面はのちほどご説明しますが、メルセデス・ベンツはこの新型エンジンの採用を拡大する方針のようで、今後V6エンジンの採用をすべてなくして直6エンジンで置き換えるとアナウンスしています。

20年前に直6エンジンがV6エンジンに置き換えられたことと全く逆のことが起きており、近年の自動車業界のニュースの中でもかなりの話題となっています。

現在はSクラスにしか搭載されていないM256ですがその評判や乗り心地、走りについては非常に高い評価を得ており、直6エンジンの今後が楽しみな新時代がきているようです。

MEMO

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トヨタにも直6エンジン搭載車が復活予定

直6エンジンの復活はメルセデス・ベンツのニュースだけではなく、なんと日本メーカー最大手のトヨタでも復活の流れがあります。

その車種とは往年のスポーツカー「スープラ」の新型です。

スープラもかつては直6エンジン「M6」の搭載車として名を馳せており、日本を代表するスポーツカーの一車種として大人気の車種でした。

しかしそんなスープラも2002年に生産終了となってから一旦モデルが途絶え、トヨタの直6エンジン搭載のスポーツカーはなくなりました。

その後もトヨタではセダンのクラウンやマークⅡや、直6ディーゼルですがランドクルーザーにも一部搭載はされていましたが、2007年ごろにはそれもすべてV型エンジンにおきかえられトヨタの直6エンジンはなくなりました。

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しかしトヨタが2012年にBMWと業務提携をすると発表してから新たな流れが生まれ、その過程でスープラは最新型の車として生まれ変わることとなります。

トヨタとBMWはスポーツカーの共同開発を行って、新型スープラはBMWの2シータースポーツカーであるZ4との共同開発車となります。

そして新型Z4には直6エンジンが搭載されるのが確実ですので、スープラにも直6エンジンの搭載が予想されています。

すでに開発中のテスト車両は何度も目撃されておりZ4とスープラの開発も終盤戦になっているようです。

スープラのスペックはまだ正式に発表されていないので直6の搭載は確定ではありませんが、新型スープラは非常に楽しみな車の1台になりそうですね。

なおZ4のコンセプトモデルは東京モーターショーでも公開されており、詳細は以下の記事で解説しているので、興味のある方はこちらも参考にしてみてください。

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マツダが直6ディーゼルを開発している”噂”

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メルセデス・ベンツの直6エンジンが発表されてから一部のメディアでにわかにささやかれている噂があり、「マツダが新型FR車に新型直6ディーゼルエンジンを搭載する」というものです。

発端はどうやら自動車情報雑誌のようですが、確定情報ではないようでいろいろな情報筋からの話をまとめて推測として報じています。

記事を見るとマツダが新型FR車の開発を進めていたり、また特許の情報に直6エンジン関係のものが提出されていたりと、確かにそのような動きがあってもおかしくないです。

またマツダはガソリンエンジンとディーゼルエンジンの開発などで独自路線を進めていて、他社では手掛けない技術を開発することにもたけています。

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しかしながら現時点での情報ではマツダが直6エンジンを本当に開発しているとは言えず、個人的にはちょっと懐疑的では?と考えています。

その理由としてはマツダが中小型車を得意とする中堅メーカーであり、直6エンジンを必要とする車は専門外だということです。

現在マツダでもっとも大きい車でも中型セダンのアクセラかSUVのCX-7であり、どちらも直4エンジン搭載車です。

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V6すらいまのマツダには搭載車種がなく、3リッタークラスの車を必要としているとは思えません。

もちろん開発費をかければ直6エンジン搭載FR車も開発はできるでしょうが、大メーカーでないマツダにそこまでの体力があるかというのも疑問です。

また新型エンジンができても複数車種に搭載できなければスケールメリットによるコストダウンは期待できず、車種展開の面でもマツダには不利な材料しかありません。

さらにマツダはディーゼルエンジンで先行しているとはいえ将来的には縮小傾向にあるといっており、既存のガソリンエンジンの効率向上を狙っていることからも新型直6ディーゼルエンジンというのは考えにくいのです。

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しかし私も本心としてはマツダに直6エンジン搭載車が出てくれると非常に嬉しいですし、マツダにはぜひ頑張ってほしいと思います。

ひとつ可能性があるとすればマツダが提携しているトヨタとの関係であり、トヨタ車を含めたスケールメリットがあれば直6ディーゼルエンジンの展開もなくはないでしょう。

今後の展開に期待したいところですね。

直6エンジンが復活した背景

さて今回の記事の主役であるメルセデス・ベンツの新型直6エンジンについてご説明していきますが、その前に簡単に直6エンジン衰退の歴史をご紹介しましょう。

直6エンジンの最盛期と衰退の歴史

直6エンジンは自動車用エンジンとしては最古の部類に入るエンジン形式で、それこそ自動車の黎明期からずっと使い続けられてきた形式です。

直4エンジンが自動車用エンジンの基本ですが、直6はそれより排気量の多いエンジンとしてあわせて採用されてきました。

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直6は振動が少なく静かで、またエンジン音が独特で耳心地のよい吹け上がりの音が素晴らしく、おもに高級車向けの上質なエンジンとして世界の名だたる高級車には直6エンジンが定番でした。

その流れは1990年ぐらいまでは続いており、もっと大排気量エンジンも登場するなかにおいても直6エンジンは採用され続けたのです。

しかしいかんせん直6はエンジン全長が非常に長く、1990年代からとくに重要視されることになる車の衝突安全性に対して大きく不利なエンジンでもありました。

衝突安全性の確保には車のクラッシャブルゾーンの確保が不可欠であり車体がつぶれる空間が要るのですが、非常に硬い直6エンジンが縦置きでエンジンルームに鎮座しているとそれが邪魔をしてクラッシャブルゾーンが少なくなってしまいます。

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そのため直6エンジンは同じく6気筒で全長は半分ですむV6エンジンに置き換えられることとなり、その流れはBMWを除くメーカーから直6が消滅する原因となったのです。

しかしBMWはその中でも車体を大きく作ってスペースを確保することで直6エンジンを採用し続けており、合理的な面よりも直6エンジンのメリットに焦点をおいた車作りを続けてきたというわけですね。

メルセデス・ベンツの新型直6エンジン

そういった流れの中において復活したメルセデス・ベンツの直6エンジンですので世界的に非常に注目されているのですが、メルセデス・ベンツはBMWとはまた違ったアプローチを行っています。

その鍵は「電動化」とエンジン設計の見直しによるエンジン全長短縮にあり、新型の直6エンジンはなんと既存のV6エンジンクラスまで全長が短縮される素晴らしい結果となっています。

M256は直6ハイブリッドエンジン

メルセデス・ベンツ ISG

電動化とはいわゆるハイブリッドシステムのことであり、メルセデス・ベンツの新型3.0L 直6エンジン「M256」はハイブリッドが前提のエンジンです。

ハイブリッドシステムはエンジンと電動モーターを両方搭載するシステムであり、状況に応じてモーターのみやモーターとエンジンの併用走行で燃費に対して大きな改善があるシステムです。

トヨタのプリウスが先駆けとなって世界的なブームになり、車は世界的に電動化が進んでいます。

トヨタのハイブリッドはモーターだけでも走行が可能なストロングハイブリッドですが、今回M256に採用されたのはマイルドハイブリッドというエンジンのサポートがメインのシステムです。

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M256にはエンジンと9速ATの間に「ISG(Integrated Starter-Generator)」という48V電源で稼働するモーターが搭載されており、このモーターは駆動のほかに名前の通りエンジンスターターとオルタネータ(発電ジェネレーター)も兼ねている部品となっています。

エンジンスターターとオルタネータは従来エンジンの外装部に設置されるのが標準的な部品であり、とくにオルタネータはエンジンとゴムベルトで接続された補機のひとつでした。

このベルト駆動システムはこれまでエンジンの一番前にあり、エンジン全長を長くする原因ではあったものの必須なものだったのですが、M256ではこれがISGとなってエンジン後方に移ったことでオルタネータが不要となったのです。

また補機には他にも

  • エアコンコンプレッサー
  • ウォーターポンプ
  • スーパーチャージャー

といったさまざまな機器が同じくベルト駆動されているのですが、なんとM256ではこれらすべてをIGSと同じ48V電源で稼働する電動化をして別の箇所に配置することで、補機と補機ベルト関係のシステムをすべて廃止することが可能となりました。

※スーパーチャージャーの詳細は以下の記事で解説しているので、興味のある方はこちらも目を通してみてください。

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これによってエンジン全長を短縮するのに邪魔であったエンジン前方の部品はすべて無くなり、直6エンジンでありながらかなりの全長短縮を実現しました。

それに加えて次にご説明するエンジン本体の核心的な構造変更もあります。

エンジン本体の構造改革

補機の廃止だけでもかなり革新的であったのですが、メルセデス・ベンツはさらなる全長短縮のためにエンジンのボア間ピッチを短くしています。

ボア間ピッチとはピストン同士の間隔を表す数字で、エンジンの基本スペックのひとつです。(ボアはシリンダーブロックのピストン穴のこと)

メルセデス・ベンツの従来のV6 3.0Lエンジンではボア径が88mm、ボアピッチが106mmであり隣り合うボアの間には18mmのシリンダーブロック壁があります。

しかしM256ではボア径が83mm、ボアピッチが90mmとなっており、なんとその間は7mmしかありません。

両方のスペックで直6エンジン全長で考えると、前者は1番シリンダーから6番シリンダーまでで618mm必要なのに対し、後者では533mmとなんと85mm、1気筒分もの全長短縮に成功しています。

なおボア径が減少した分はピストンストロークを増やすことで排気量をキープしており、ロングストローク寄りのトルクフルなエンジンにもなっています。

ではいままでなぜこれができなかったかというとシリンダーブロックの製造行程に秘密があります。

従来のエンジンはアルミ鋳物のシリンダーブロックのボアには鋳鉄性のシリンダーライナーというものを鋳込むのが一般的で、熱や圧力に弱いアルミを守るために鉄製のライナーが必須でした。

しかしM256ではF1エンジンの技術である「NANOSLIDE」という技術を採用しており、アルミ鋳物のボアの内壁に直接鋼材をコーティングすることで薄く性能もよい鉄の層を作るこができるので、分厚いシリンダーライナーが不要になった分を全長短縮できたというわけです。

このNANOSLIDEはなにもM256が初採用ではなく、AMG専用のV8エンジンやV6ディーゼルエンジンなどでも採用された技術です。

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メルセデス・ベンツとしては確立された技術を転用した形になります。

しかし結果的には直6エンジンでありながら直5エンジン同等の全長を実現するに至り、エンジン全長が長い直6エンジンなので大幅な効果があったことになるのです。

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さらにM256ではこれまでエンジンの前側にあったタイミングチェーン関係の部品をすべてエンジン後方に配置しており、エンジンの前側はほぼ部品のないとてもスッキリしたシルエットになりました。

新世代の直6エンジンは技術の進歩によってここまでの実力があると証明した形になるわけですね。

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直6エンジンのもうひとつのメリット

メルセデス・ベンツ Sクラス 後ろ姿

さてエンジンに詳しい方ならお気づきかもしれませんが、実はここまで説明した構造改革はすべてV6エンジンにも採用可能であり、V6エンジンなら更なる短縮も可能です。

しかしメルセデス・ベンツがV6を廃して直6に一本化しようとしているのには、排気ガス規制の対策が直6のほうが優れているという理由があります。

実はメルセデス・ベンツが直6エンジンを採用した最大の理由がこの排気ガス規制の対策のためであり、BMWのようにエンジンのフィーリングや振動の少なさを主眼としたものではありません。

このあたりが同じドイツメーカーといっても考え方が違う点で、メルセデス・ベンツはV6に移行した時と同じくあくまで合理的な判断を優先するのです。

この事はメルセデス・ベンツの開発責任者のインタビューでもはっきり述べられており、メルセデス・ベンツという会社の考え方がわかる一面です。

参考 【インタビュー】メルセデス・ベンツ「S 450」に搭載する直6エンジンの統括シニアマネージャー、ラルフ・ヴェッラー氏に聞くCar Watch

インタビューでも述べられていますが、V6エンジンという形式は片側のバンクから3本ずつの排気管が出ますので、排気ガスを浄化する触媒は片バンクに一つづつ必要です。

触媒というものはとにかく高温のガス温度がなければ浄化性能が劣りますので、できるだけエンジンに近づけた位置に配置する必要があるので、V型エンジンではこういう設計にならざるを得ないのです。

しかし直6エンジンの場合はエンジンの左右どちらかから6本の排気管がまとめて出せるレイアウトであり、触媒は大型のものが1個ですみます。

また6本分の排気ガスがまとめて触媒に流れ込むためV6より温度が上がりやすく、触媒の効率も高くできるのです。

排気ガス規制は世界的にどんどん厳しくなっておりV6エンジンは不利を抱えながらもなんとか対応してきましたが、メルセデス・ベンツはいち早く大幅な対策を行ったというわけです。

こういった実用的な面を狙って開発されたM256ではありますが、直6の持つ振動の少なさや吹け上がりのよさといった素晴らしい特徴も兼ね備えており、車の質感も確実に向上しています。

またハイブリッド化によるトルクフルな走りもありますので、決して実用一辺倒ではないところがメルセデス・ベンツらしいですね。

直6とV6エンジンの違いの詳細は以下の記事で解説しているので、詳しいところまで知りたい方はこちらもご参照ください。

BMW 直6エンジン直6とV6エンジンの9つの違い!比較すると音や燃費が全然違う?!

直6エンジンの今後

直6エンジンはメルセデス・ベンツのM256によって新世代を迎えたのは間違いなく、今後メルセデス・ベンツのメインユニットとして採用はどんどん増えていくでしょう。

直6エンジンの上質化した走りには新たにメルセデス・ベンツのファンとなる人も多いはずで、今後が非常に楽しみです。

それとは別にBMWはこれまでの直6採用路線は続けていくでしょうし、直4エンジンへの置き換えが進みつつはありますが決して直6はなくならないと思います。

トヨタとの今後の関係も非常に興味を引かれるものがあり、トヨタに上質なスポーツカーやセダンが増えるのが楽しみです。

しかしそれ以外のメーカーについては直6エンジン採用の流れが生まれるかは微妙なところで、直6はメリットは多いものの相変わらず全長は長く衝突には不利なエンジンです。

またFFレイアウトにとってはエンジン全長は何より重要なので、V6エンジンが必要なメーカーはまだまだ多くあります。

さらに新型直6エンジンの実現には前述したようなさまざまな新技術が必要なので技術的ハードルは結構高く、なにより開発費はかなり必要となるのでメルセデス・ベンツのような中型、大型車をメインとする大メーカーでなければスケールメリットは生かせないでしょう。

マツダなどもその一社ですね。

さて最後になりますが、密かに私が個人的に期待していることがあり、それは日産 スカイラインに直6が復活しないかということです。

現在日産はルノーと共にメルセデス・ベンツと業務提携の関係にあり、現行のスカイラインにはメルセデス・ベンツのV6エンジンが搭載されています。

しかし今後メルセデス・ベンツがV6を直6に置き換えていくことを考えると、この業務提携が続いた場合にはスカイラインにも直6が搭載される可能性はないでしょうか。

スカイラインには長らく直6が搭載されてきた歴史がありやはりV6に置き換えられてきました。

佐藤茂道(著者)

ここにきて直6スカイラインの復活となれば、直6の素晴らしさを教えてくれたスカイラインフリークとしては非常に嬉しい展開になるのですが。日産さん、どうかお願いします!

エンジンについてはほかにも以下の記事で取り上げているので、興味のある方はこちらも目を通してみてください。

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