BMWはドイツに本拠地を持つ自動車メーカーで、国内ではメルセデスベンツと並んで高級輸入車の一角となっています。

今回はBMWの特徴や長所、短所についてご説明していきましょう。

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BMWの特徴:6つの長所

BMWは創業1916年という歴史のあるメーカーで、自動車だけでなくバイク製造や、過去には航空機用エンジンも生産していた総合メーカーです。

一般的には高級な輸入車というイメージのあるBMWには、BMWならではの特徴や長所がたくさんありますので、まずはそこを説明していきましょう。

スポーティな高級車

BMW8シリーズのサイド

BMWの車全般に言えることですが、BMWの車は走りを重視しており、デザインや性能もスポーティなイメージが強いです。

BMWは大衆車から高級車まで幅広くラインナップしているメーカーですが、すべてに共通する考え方は運転の楽しさを持たせているということです。

対するベンツはどちらかといえばラグジュアリーなデザインの車が多く、運転の楽しさよりは乗り心地や快適性を重視している点でBMWと考えかたの違いが出ています。

良く分かる対比としては、中核モデルであるBMW3シリーズとベンツCクラス、またはBMW 7シリーズとベンツSクラスの違いです。

これらの差を簡単にご説明しながらBMWのスポーティさについてご説明します。

3シリーズとCクラス

この2車種はどちらも中堅クラスのセダンで、メーカーの中核をなす重要な車です。

各メーカーの考え方が良く表れるモデルですので、比較するとわかりやすいです。

まずBMW 3シリーズですが、ベースモデルは4ドアセダンタイプで、別グレードとしてクーペなどのスポーティモデルがあります。

 


全体的なデザインから方向性が良く分かりますが、現行型は細身のヘッドライトと低いボンネット、小さ目のグリルなどによって流れるようなボディラインを形成しており、セダンとはいってもいわゆるスポーティセダンに仕上がっています。

かたやベンツCクラスはヘッドライトは割と細身ですが、グリルが結構大きくボンネットも3シリーズに比べると高めです。

 

車のフロント部分がまっすぐに切り立っているので、ラグジュアリーなセダンといった印象の車に仕上がっています。

なおCクラスは近年になって結構スポーティな方向性になってきましたが、それまではもっと堅めのセダンでした。

ほぼ同じ価格帯で競い合っている中核モデルの3シリーズとCクラスがそのメーカーごとの特徴を良く表しており、BMWはスポーティという印象を持たせているのです。

7シリーズとSクラス

BMW7シリーズとベンツSクラスは両メーカーの最上級車であり、フラッグシップカーに位置付けられる重要な車種です。

 


ベンツSクラスについては大型のグリルと大柄で安定感のあるボディデザインになっており、高級感や上質感がしっかり表れています。

エンジンなども静粛性を重視した仕様であり、いわゆる高級車のお手本のような車です。

Sクラスオーナーの方向性はいわゆるショーファードリブンであり、オーナーは後席でくつろぎつつ運転手が別にいるような顧客層をターゲットにしています。

かたやBMW7シリーズはデザインの方向性は3シリーズとよく似ており、3シリーズを大型化してグリルを拡大した様なイメージになります。

 


グリルの大きさが大きくなったのでよりラグジュアリーなイメージはついていますが、全体的にはスポーティセダンの印象が強く、ベンツとは大きな方向性の違いが分かります。

オーナーの方向性についても、最高級車であるにもかかわらずオーナー自身が運転して楽しめることを目指しており、オーナードリブンカーと呼ばれています。

メーカーの最高級セダンと聞くと高級感や上質感が強く出た車を思い描きますが、BMWについてはスポーティなイメージをしっかり持たせており、車は運転して満足できるものでなくてはいけないという哲学が見て取れます。

若さを感じさせるステータス感

スポーティなモデルの多いBMWですので、オーナーに対する世間のイメージもそれに沿ったものであり、ベンツオーナーに比べると若々しく走りを楽しめる車が好きという印象があります。

BMWやベンツなどの高級車に欠かせない要素の一つにオーナーの社会的ステータスを表すことがありますが、BMWとベンツではステータスのイメージに大きな差があり、それぞれの車がどう周囲から見られるかということが重要な点です。

特に日本では輸入車はステータスを表すものという感覚が昔からあるので、一般の人のイメージにもなっています。

ベンツの場合のイメージは、収入がかなりあって社会的な成功者という感じが強く、いわゆる社長や政治家、実業者などの職業を連想させます。

主に車を移動のために使っており、後席に乗るのがメインとなる人たちです。

年齢のイメージも結構高く、50代以降という感じでしょう。

それに対してBMWオーナーというのは、車を運転するのが好きで自ら運転席に座るイメージが強く、年齢も30代~40代と若く捉えられがちです。

職業的にはベンツとイメージが重なる部分もありますが、どちらかと言えば独立独歩な実業家のイメージが強いのではないでしょうか。

車を購入するうえでステータスのイメージを考える人も決して少なくなく、逆にいえばBMWを購入すればBMWに合ったイメージで周りから見られることになります。

若々しく洗練されたイメージを持たせてくれるのがBMWの魅力の一つですね。

なお、BMWは一般人でも十分に購入できる価格の車です。正しい値引き交渉のやり方を知っていれば、かなり価格を抑えて購入できます。

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歴史のあるキドニーグリル

BMWのロゴ

BMWの良さを考える時に決して外せないのは、特徴的なグリルデザインである「キドニーグリル」の存在です。

BMWのデザインアイコンとは腎臓?

BMWのデザインアイコンとなっているキドニーグリルは、丸みを帯びたグリル形状の真ん中に一本ラインが入っている形状で、グリルが2分割されているのが特徴です。

キドニーとは英語で腎臓を表しますが、腎臓のような丸みを帯びた形が2つ連なっているところから名づけられました。(海外ではツインキドニーグリルなどとも呼びます)

キドニーグリルの歴史は非常に古く、最初にBMWの車に採用されたのは1930年代です。

それ以降のほぼすべてのBMWの車にはキドニーグリルが採用されており、大きさの大小やデザインはそれぞれ違いますが、誰でも一目見てキドニーグリルとわかるものばかりです。

誰でもBMWとわかるデザイン

このグリルは車の事を良く知らない人にもBMWを印象付ける大きなアイコンとなっており、特徴的なグリルを見れば誰でもBMWだとわかるようになっているのです。

近年はメーカーロゴを大きくして印象付ける車が多い中、BMWはロゴは小さくともキドニーグリルだけで充分なデザインアイコンとなっています。

なお開口部の少なそうなキドニーグリルだからといって車の性能上はほかの車と優劣が付くわけではなく、走りを重視するBMWですからデザインと性能の両立はしっかり図られています。

一目でBMWだとわかり、その上質感や高級感を誰にでも伝えてくれるキドニーグリルはまさにBMWの顔と言えるでしょう。

シルキーシックス直6エンジン

BMWのエンジン

BMWの他にない魅力で外せないのは、通称シルキーシックスと呼ばれる直列6気筒エンジンの存在です。

スムーズで気持ちの良い吹け上がりをするエンジンで、現在は世界中でも採用しているのはBMWのみなのです。

直列6気筒エンジンは直6エンジンとも呼びますが、簡単に言えばピストンがエンジンの前後に6個真っすぐに並んだ形式のエンジンです。

結構歴史の古いエンジンであり、1950年代以降は中型車~大型車にかけては直6エンジンが主流でした。

このエンジンは全長が長くエンジンルームの場所を取ることからダウンサイジングの流れに乗れず、同じ6気筒のV6エンジンや小型の直4エンジンに置き換えられてきました。

しかし直6エンジンにはそのデメリットを補って余りある魅力があるのも確かであり、BMWはその魅力のために現在に至るまで採用を続けています。

直6エンジンの特徴

直6エンジンの魅力について語る前に、まずは簡単に直6エンジンがどういうものかを解説しましょう。

エンジンの形式としてはシンプルであり、現在主流の中型車用である直4エンジンにピストンを2つ追加しただけのエンジンです。

しかしエンジンの持つ基本特性が全く違い、直6エンジンは回転と点火タイミングのバランスが理想的なのです。

これはBMWのエンジン設計が良いというわけではなく、エンジンの形式による特性の違いであり、直6エンジンのバランスの良さは直4エンジンや同じ6気筒のV6エンジン、その上のV8エンジンをも凌駕するものがあります。

回転と点火タイミングが理想的だとエンジンがスムーズに回転するのですが、それ以外にもエンジンに不自然な振動が生まれなくなる良さがあります。

直4エンジンではタイミングの悪さから主に上下方向の振動が大きく、V6、V8においてはピストンが斜めに配置されることでの斜め方向の振動がでてしまいます。

直6エンジンと同程度かそれ以上のバランスの良さを持つエンジンはかなり大型のV10、V12エンジンにならないと実現できず、直6エンジンは排気量が割と小型であるにも関わらず最高のパフォーマンスを手に入れられるメリットがあるわけです。

(V12に至っては結局直6エンジンが2機合体したようなものです。)

直6エンジンの魅力

直6エンジンの魅力とは、簡単にいえばスムーズな回転と上質なエンジン音をもつエンジンです。

通称であるシルキーシックスとは、絹のようになめらかに作動するエンジンという意味で、まさに通称通りのエンジンフィールをもっています。

直6エンジンでは生まれない不自然なエンジン振動は、そのままエンジン音の騒音の悪化や、車体に伝わることでドライバーにその振動が伝わっていきます。

直6エンジンではそれがないので、エンジン音はスムーズで心地よいものとなり、走行中のみならずアイドリング中にも騒音が少なくなります。

またエンジン回転がスムーズということは車を加速していった時の吹け上がりの良さにもつながっており、無理のない伸びやかな加速が得られます。

この心地よいエンジン音と吹け上がりの良さが相まって「シルキー」と呼ばれるほどの滑らかな動きを生み出しており、スポーツカーはもとより高級車にももってこいのエンジンなのです。

BMWは直6エンジンを3シリーズなどの中級~上級グレードにおいて搭載しており、いまや希少価値のこのエンジンを重要視しています。

他のエンジンでは得られない素晴らしさに着目してのことですが、効率化が重視されるこの時代においてBMWが独自の哲学を持っていることの証でもあるのです。

何を隠そう私も直6エンジンの魅力に憑りつかれた一人であり、すべてのエンジンの中で最高のエンジンだと思っています。

日産スカイラインに載っていたRBエンジンに惚れ込んでしまったのですが、今となってはBMWしか開発していないので、BMWにはこれからも頑張ってほしいものです。

「M」モデルの存在

BMWにはスポーツ向けチューニングモデルである「M」と呼ばれるモデルがあり、そのパフォーマンスの高さはBMWにさらなる魅力を与えています。

主要な自動車メーカーは必ずと言ってよいほどスポーツ系の特別モデルを展開しており、ベンツではAMG、日産にはNISMOなどのモデルがあります。

しかしBMWは非常に単純な名称の「M」というモデルで、この単純なアイコンは昔からBMWのハイパフォーマンスモデルの代名詞となっているのです。

MモデルはほぼすべてのBMWの車種に設定があり、エントリーモデルである1シリーズや中型グレードの3シリーズ、SUVから最上級の7シリーズまであります。

車の名称も特別なものになり、1シリーズなら「M1」、3シリーズなら「M3」と言った形になります。

Mモデルのチューニングはハイパワーのエンジン設定に始まり、車体剛性の増加、サスペンションの変更、スポーツインテリアの導入まで多岐に渡ります。

そのすべてのチューニングはより速く、より運転しやすい車を目指して行われており、Mモデルを手に入れるということは走りに特化した魅力を手に入れるということなのです。

価格的には通常モデルの1.5倍~2倍程度することもあるのですが、それだけのパフォーマンスと価値がある車なのは間違いありません。

エコカーのラインナップが多い

BMWはスポーティなイメージが強いのでパワーのあるエンジン搭載車ばかりな印象がありますが、実は電気自動車やハイブリッドカーなどのエコカーも強いのです。

ハイブリッドカーはいまやほとんどのメーカーの車にラインナップされていますが、BMWはそれに先駆けて早い時期から採用を始めていました。

トヨタプリウスなどのハイブリッドカーとは車の方向性が違い、モーターを積極的にスポーティな方向に使ったものですが、それでも燃費は良くなります。

そして現在ではハイブリッドより一歩進んだプラグインハイブリッドカーや、完全なゼロエミッションカーである電気自動車をラインナップするメーカーになりました。

電気自動車を本格的に販売しているメーカーはまだ少なく、BMWはエコカーの分野で一歩先んじているメーカーの一つです。

BMWがラインナップしているエコカーは次のような車種があり、先進の電動化技術を織り込んだ車種というでは世界屈指のラインナップ数を誇ります。

カテゴリー 車名 タイプ
電気自動車 I3 ハッチバック式EV専用車
I8 クーペ式EV専用車
プラグイン

ハイブリッド

330e 3シリーズベースセダン
530e 5シリーズベースセダン
740e 7シリーズベースセダン
225xe 2シリーズアクティブツアラーベース

スポーツワゴン

X5 xDrive40e X5ベースSUV

価格自体はまだ高めですが、BMWというメーカーがスポーティさだけを追い求めているのではなく、きちんと環境対策を車という形で行っていることの証でしょう。

魅力についてはこちらでも書いてますので、興味があれば合わせてご覧ください。

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BMWの特徴:2つの短所・欠点

古いBMW

BMWの車には長所がたくさんあり、BMWの車でしか味わえない魅力が確かにあります。

しかしその反面で短所と言える点もいくつかあり、今度はそういった点についてご説明していきましょう。

故障率の高さ

あくまで日本での話ですが、日本市場ではBMWは故障率の高さが目立つメーカーです。

それはひとえに国産車の故障率の圧倒的な少なさからくるものではあるのですが、私たち日本人からすればBMWは比較的故障の多い車と言えます。

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車の故障率を見る指標の一つにJ,Dパワー社というアメリカの調査会社が公表している車の故障率の少なさランキングがあるのですが、BMWはすべての国内メーカーより悪いという結果が出ており、同じドイツのアウディやベンツよりも下位になっています。

J.Dパワー社 自動車耐久品質調査結果より

日本(2016)
1位 レクサス
2位 ホンダ
3位 トヨタ
4位 スズキ
5位 ダイハツ
6位 マツダ
7位 日産
8位 スバル
9位 三菱
10位 アウディ
11位 メルセデスベンツ
12位 BMW
13位 MINI
14位 Volkswagen

実際BMWをはじめとした輸入車は国産車より故障の多いことは良く知られており、昔よりは改善しているものの国産車には及びません。

とくにBMWは走行関係の部品に問題が出ることが多く、足回り関係やパワーステアリング、エンジン、ブレーキなどによく故障が起こります。

輸入車全般に故障の修理には国産車より多額の費用がかかり、輸送費のかかる交換部品はもとより工賃も国産車より高く設定されています。

同程度の修理をするのに国産車の1.5倍~2倍程度の修理費用は覚悟しなければなりません。

リセールバリューの悪さ

BMWの欠点の一つにリセールバリューの悪さが挙げられます。

リセールバリューとは、新車購入から3年、30,000km走行経過後に、車の買い取り価格が新車価格の何割かという指標で、同じ期間で車の価値がどの程度残っているかの指標となります。

国産車の場合、一般的なリセールバリューは50%~70%程度であり、例えば3,000,000円で買った車を売る場合には、1,500,000円~2,100,000円程度だということです。

それに対しBMWは40%~50%が一般的なリセールバリューであり、わずか3年で半額以下になることが珍しくありません。

つまりBMWは新車から長く乗れば乗るほど価値の減少が激しく、車の買い換えなどに際しては不利であると言えます。

また同じドイツの輸入車であるポルシェやベンツと比べてもBMWのリセールバリューは悪く、これはBMWの新車販売時の値引き額が大きいことが関係しています。

新車販売台数を増やせる値引きですが、車の価値として考えれば最初から価値を下げる行為ですので、それがリセールバリューに影響しています。

高級車にいなればなるほど重要なリセールバリューですが、BMWに関してはあまり期待しない方が賢明です。

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この記事を書いた人

佐藤茂道
佐藤茂道
某自動車メーカーのエンジン部門で開発経験あり。子供の頃から車雑誌を切り抜きし、高校ではオートバイ・車にどハマりする。就職する際に、某自動車メーカーを選び、仕事でもプライベートでも車漬けに。今は日産スカイラインR33が愛車。