BMWという名前を聞くだけで、車を詳しくない人でも”お、なんかすごい車だぞ”と身構えてしまうほどBMWには高額なイメージがあります。
伝統の直列6気筒エンジンやこだわりのFR構造など、車の作り方がとても硬派なBMWですが、実際にBMWオーナーになるにはどれくらい稼いでいればなれるのでしょうか?
ここではいくらあればBMWオーナーになれるのか算出してみました。
BMWのオーナーの年収
BMWの車両価格はエントリーモデルの1シリーズの300万円ほどからフラッグシップの7シリーズになると1000万円ぐらいまで行きます。
非常に高価ですが実際にBMWに乗ってる人はどれぐらいの年収の人が多いのでしょうか?
BMWを買う人というのは非常に車が好きか、車の持つステータス性を意識して購入する人がメインです。そのため所持している人たちの年収は二つにわかれています。
BMWオーナーは年収400万円ぐらいからの人が多いです。
車が好きでBMWに乗る人たち
BMWはドイツ車の中でも直6エンジン(シルキーシックス)を開発し続けている「走ること」を第一としたメーカーです。
BMWのシルキーシックスとは?搭載モデル/車種は中古車だけ?!そういった質実剛健なメーカーに憧れて乗る人もいます。そういった人たちは年収云々ではなくBMWに乗ります。
例えばBMWの中でもエントリーモデルである1シリーズは、国産の一般的な販売価格に近いため日本のサラリーマンの平均年収である400万円ぐらいから乗れるため、購入者が多いです。
ステータス性で輸入車を選んでいる人たち
BMWという響きで高級と感じる人は多くいると思います。ある程度の高所得者たちはそういったステータス性を求めて輸入車を選んでいます。
そのためBMWあたりを選ぶ人たちは、必然的に年収が1000万円以上の人が多くなります。
BMWはそもそも高級車かという話は、以下の記事で取り扱っています。興味のある方はこちらもあわせてご覧ください。
BMWは高級車じゃない?大衆車?ドイツでの位置づけまで解説!BMWのオーナーになるには年収はいくら必要か
一般的に車両の購入費用は年収の半分ほどが目安と言われています。
しかし車は購入してからがお金がかかってきます。そして輸入車の場合国産車に比べ修理費が倍ほどかかってくるためある程度余裕が必要です。
そのため今回は最近流行りの残価設定型ローンを活用して保証を活用し、突然の故障があっても出費がかかりにくいように、3年のって車検を受けずに乗り換えする方法で考えていきます。
ちなみにBMWの故障率は国産車より高めなので注意しましょう。故障率の詳細は以下の記事をご参照ください。
BMWは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!前提条件として
- 残価設定型ローンのフューチャーバリューローンで9,000kmの契約
- 車両はそのグレードのエントリー価格
- ガソリン価格はハイオクを150円/l
- 燃費は表示燃費の8割計算で計算
- 保険は26歳以上で本人夫婦限定、一般車両付き
この条件で統一し、各シリーズに必要な年収を計算します。
1シリーズ
1シリーズは近年発売されたBMWのエントリーモデルです。小柄なボディと走るものを本気にさせるFR機構で瞬く間に国内で広まり、今では3シリーズよりも人気があります。
車両価格は317万円から460万円、さらに直列6気筒エンジンを搭載したMスポーツで690万円まであります。(直列6気筒エンジンの詳細は以下の記事をご参照ください。)
直列6気筒エンジンの特徴!どんな音?搭載車を日本車/外車の車種からそれぞれ紹介!排気量はエントリーモデルの118で1,500cc、120は2,000ccです。今回はエントリーグレードでお話をしていくので1500ccで計算していきます。
では、317万円を3年間のフューチャーバリューローンで支払うとします。BMWのホームページ上にある計算で行くと頭金を121万円入れ、ボーナス払いは無しで月々は32,800円の支払いとなり、年間でかかる金額は393,600円です。
燃費は18.1km/lなのでそれの8割とすると14.48です。ここでは計算しやすく約14.5km/lとします。そのため年間のガソリン代は93,100円となります。
自動車税は1,500ccなので年間34,500円です。
自動車保険ですが、今回は残価設定ローンで購入するので事故などで廃車になった場合多額の負債で立ち直れないほどのダメージを受けます。
そのため一般車両保険をつけた状態で計算します。前提条件の通りで計算するとだいたい97,000円でした。
車の整備ですが、初回車検までの3年間では整備といってもオイル交換程度しかありません。その代金は一回あたり相場的に2万円ほどです。
というわけで1シリーズは維持費だけで最低限としても年間約244,600円かかってきます。
必要であればここに追加で駐車場代や高速代などもかかってきます。
車両のローン支払い額と合わせると年間の638,200円が年間の維持費です。
車以外にも家賃や住宅ローン、生活費など金銭が必要なことは多いと思います。そのためにも車にかかる費用は可処分所得の多くても2割程度で収めたいところです。
となると約320万円の可処分所得が必要となるので税金などを引かれる前だと約450万円となります。
つまり年収450万円から1シリーズはオーナーになれます。
上級グレードもありますのでだいたい幅としては450万円から800万円ぐらいが1シリーズの年収幅と言って良いでしょう。
2シリーズ アクティブツアラー
2シリーズのアクティブツアラーも1シリーズとよく似た価格帯です。
多少手出しは大きくなりますが1シリーズと同じく450万円から800万円が目安です。
3シリーズ
3シリーズはBMWの主力モデルであり、国内でも非常に多く見かける車種です。Mスポーツなどは非常に有名なところでしょう。
3シリーズの車両価格は431万円から680万円、さらに直列6気筒エンジンを搭載したMスポーツで850万です。
排気量はエントリーモデルの318で1,500cc、320は2,000ccです。ここでは318iでお話をしていくので1,500ccで計算していきます。
では、469万円を3年間のバリューローンで支払うとします。
1シリーズと同じくホームページ上にある計算をみていくと、頭金を169万円入れ、ボーナス払いは無しにすると月々は48,100円の支払いです。年間で言えば577,200円となります。
燃費は17.2km/lなのでそれの8割とすると13.76です。ここでは計算しやすく約13.8km/lとします。そのため年間のガソリン代は97,800円となります。
自動車税は1500ccなので年間34,500円です。
自動車保険ですがなんと1シリーズより車格は大きくなっているにもかかわらず金額は安くなっており、約86,000円です。
オイル交換程度の代金も一回あたり相場的に2万円ほどです。
というわけで3シリーズは維持費だけで最低限としても年間238,300円ほどかかってきます。車両のローン支払い額と合わせると年間の815,500円が年間の維持費です。
というわけで計算すると約410万円の可処分所得が必要です。
そのため税金などを引かれる前だと約600万円となります。つまり年収600万円から3シリーズはオーナーになれると考えて良いでしょう。
その他にも必要なグレードや車に付帯する維持費を考慮すると600万~1,200万円ぐらいが3シリーズの年収の目安といえます。
X1,X2シリーズ
BMWのSUVタイプのX1やX2も価格帯が3シリーズとかぶります。
新車から3年間の維持費はほぼ同じような感じなので年収は600万円を目安にすると良いでしょう。
もしBMWの購入を考えているなら、値引き交渉の正しいやり方を覚えておくといいですよ。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!5シリーズ
5シリーズとなると軽快でおしゃれなBMWというよりは会社の重役の乗る大型モデルのイメージの車です。
車両価格も646万円から始まり直列6気筒エンジンを搭載したMスポーツとなると一千万円の大台を超えて1,073万円まであります。
排気量はエントリーモデルの523で2,000cc、540は3,000ccです。ここでは523iでお話をしていくので2,000ccで計算していきます。
では、646万円を3年間のバリューローンで支払うとします。
同じくホームページ上にある計算をみていきます。頭金を186万円入れ、ボーナス払いは無しにすると月々は62,200円の支払いとなり、年間で言えば746,400円です
燃費は13.9km/lなのでそれの8割とすると11.12です。ここでは計算しやすく約11km/lとします。そのため年間のガソリン代は122,700円です。
自動車税は2000ccなので年間39,500円です。
自動車保険ですが、5シリーズはだいたい約92,000円です。1シリーズより安く3シリーズより高いという結果になりました。車格は小さいですが1シリーズは保険が高いようです。
オイル交換程度の代金も一回あたり相場的に2万円ほどです。
というわけで5シリーズは維持費だけで最低限としても年間274,200円ほどかかってきます。車両のローン支払い額と合わせると年間の1,020,600円が年間の維持費となり、ついに維持費だけで100万円を超えてきました。
というわけで計算すると約510万円の可処分所得が必要です。そのため税金などを引かれる前だと約800万円となります。
つまり年収800万円以上から5シリーズはオーナーになれると考えて良いでしょう。
2シリーズクーペ、4シリーズクーペ、X3
スポーツタイプの車であるこれらのクーペの価格帯は515万円から613万円まであります。
これらもおおよそ5シリーズの価格帯とかぶってきますので維持費として100万円弱となり、年収800万円あたりが目安です。
7シリーズ
7シリーズは車両価格がエントリー価格が1,000万円を超える間違いなく高級車と言われる価格帯です。
このあたりまで行くといわゆる成功者と言われる人たちの乗る車になるでしょう。
排気量はエントリーモデルの740eで2,000ccのハイブリッドモデル、760は6,600ccです。
7シリーズではハイブリッドの740eで計算していきます。
エントリー価格の1,093万円を3年間のバリューローンで払います。ホームページ上にある計算をみてみると、頭金は373万円入れ、ボーナス払いは無しにすると月々は110,000円の支払いとなり、年間で言えば1,320,000円です。
燃費は15.6km/lなのでそれの8割とすると12.48です。ここでは計算しやすく約12.5km/lとします。そのため年間のガソリン代は108,000円です。
自動車税は2000ccなので年間39,500円です。
自動車保険ですが、7シリーズはだいたい約79,400円です。高級車は事故の確率が低いのでしょう、非常に安いです。
オイル交換程度の代金も一回あたり相場的に2万円ほどです。
というわけで7シリーズは維持費だけで最低限としても年間246,900円ほどかかってきます。車両のローン支払い額と合わせると年間の1,566,900円が年間の維持費となります。
というわけで計算すると約780万円の可処分所得が必要ですので、税金などを引かれる前だと約1,200万円となります。
つまり年収1,200万円以上から7シリーズはオーナーになれます。
ここまで価格が高い理由については、以下の記事で詳しく解説しています。興味のある方はこちらもぜひご覧ください。
BMWが高い理由2つ!価格が高額な車種ランキングとともに解説!X5,X6シリーズ
7シリーズと価格帯の似ているX5とX6シリーズもほぼ同じ、年収1,200万円が目安です。
ちなみに新型8シリーズはこれから発売される予定です。価格はまだ公開されていません。詳細は以下の記事で解説しているので、こちらもぜひ参考にしてみてください。
BMW8シリーズの新型!コンセプトモデルの画像や内装を公開【東京モーターショー2017】もしBMWを〇〇の年収で購入したら
それでもBMWには憧れがあるし乗りたい。そんな人のために、もし今の年収でBMWを買ったらどんな生活が待っているのか、ここでは解説していきます。
年収300万の場合
先程の年収の項目でお話していたとおりで、1シリーズの維持は年収450万からが妥当というはなしでした。それを下回る300万の人はどうなるのでしょうか?
年収が300万円の場合手取り収入で約230万円となり、月収にすると約19万円です。
ここで1シリーズの維持費を月々で割ってみると約53,200円です。
生活には190,000円から53,200円を引いた、残り136,800円でやりくりすることが必要になります。
ちなみに一人暮らしの生活費は家賃を含めると15万円ほどが目安と言われています。そのためすでに結構節約しないと苦しい事態となるでしょう。
維持費の節約の仕方については、以下の記事で詳しく解説しています。こちらも参考にしてみてください。
安く抑えよう!私が実際に成功した車の維持費を節約する3+1の方法!もし家賃の高い地域に住んでいたり、ここに駐車場台などがかかってきた場合には私生活の大部分が犠牲になるでしょう。
しかしこれぐらいならBMWが好きでこれが趣味だ、という人にはちょっと無理してる程度で悪くないかもしれません。
3シリーズだと月々68,000円です。残金は12万円ほどとなり、一人暮らしではかなり厳しいです。家賃がかからない実家ぐらしの方なら可能なレベルでしょう。
5シリーズは実家ぐらし以外は不可能です。
年収500万の場合
年収が500万の場合は手取り年収は370万円ほどとなり、月収にすると31万円です。
この場合は1シリーズの要件はだいたい満たしているのである程度は余裕を持って維持できるでしょうが、3シリーズとなると少し足りていません。
3シリーズの維持費は月々68,000円ほどなので、月々車の費用を引くと25万円ほどで生活することになります。
一人暮らしの場合はまだまだ余裕があると思いますが、家族がいたり都心住まいの場合は、お子様の養育費やその他の消耗品などにお金を回すのが難しくなってくるため、生活にちょっと苦しさが出てくると思います。
そのため生活のどこかを犠牲にする必要が出てきます。
5シリーズとなると生活費は22万円ほどでの生活となるので一人暮らし以上で維持していくのは難しくなってきます。
年収700万の場合
700万の年収となってくると1シリーズの中でも高額なMスポーツでも余裕を持って維持できるクラスになってきます。3シリーズもある程度は余裕でしょう。
可処分所得は500万円ぐらいとなり、月々に42万円ほどが生活に使えます。
5シリーズとなると月々85,050円維持費がかかりますから生活費として使えるのは約33万円です。
家族がいてもある程度節約していけば問題なく維持していけるでしょう。しかし家賃や駐車場代の高い都市部などで生活するとなると節約が必要です。
年収1,000万の場合
年収が1,000万円までいくと可処分所得は約700万円です。
月に58万円ものお金が使えるため、5シリーズを所持していても、どんな場合でも余裕で生活をこなしていくことができます。
この年収までくると事業をおこしているかたも多いと思うので、節税対策としてこういった車を購入、維持している人も多いでしょう。
BMWは日本人の平均年収があればオーナーになれる
BMWといえば非常に高価なイメージがありますが、1シリーズならば国産車の中堅クラスの価格帯にあるため、まだ無理なく維持することが可能です。
そのためちょっと無理をすればBMWオーナーになることは可能です。
まずは1シリーズから初めて、さらにグレードの良い車に乗ることをモチベーションにして仕事を頑張って年収を上げて行くというのも楽しい人生と言えるかもしれません。
これからBMWを買おうと思っている方は、以下の記事もぜひあわせてご覧ください。購入の参考になりますよ。
BMWで安いモデルは?いくらから買えるか安い順に紹介!BMWはモテるか?女性受けがいい理由を徹底的に考察!