ハイブリッドカーは日本でもとても人気のある車種で、その特徴は燃費が良くて静かというのが皆さんのイメージではないでしょうか。
しかし世の中には非常に高級なハイブリッドカーも存在しており、そのコンセプトは私達が普段見ているハイブリッドカーとは全く違うものです。
今回はそんなハイブリッドの高級車をご紹介します。
ハイブリッドの高級車ランキング
ハイブリッドカーはエンジンと電気モーターを併用して高い低燃費性能を求めた車種で、トヨタが1997年に世界初の量産型ハイブリッドカーであるプリウスを登場させるまではほとんどなかったタイプの車です。
ハイブリッドカーとは?メリット6つとデメリット/問題点11つ特徴をわかりやすく解説!プリウスの登場は非常に衝撃的で、それまでガソリン車の燃費が20km/L前後であった時代にあって、初代プリウスで既に28.0km/Lという革新的な低燃費性能を持ったことで一気に世界的にも注目されました。
それから20年の間にハイブリッドカーは世界に一気に広がり、エコカー技術の中心となっています。
現在でもハイブリッドカーの主流は燃費の良い大衆車ですが、それとは全く違う流れとして高級車や高額スポーツカーにもハイブリッドカーが浸透しています。
これらの車は燃費も考慮していますが、それ以上にハイブリッドカーのシステムを走行性能に振り分ける車種が増えてきています。
今回はそういった車種を、価格の高い順で10車種ご紹介します。
マクラーレン スピードテール:2億5,000万円
View this post on Instagram
まず最初にご紹介するのは、イギリスのスーパーカーメーカーであるマクラーレンが2018年に発表した最新のハイブリッドスーパーカーである「スピードテール」です。
その価格はなんと驚愕の2億5,000万円という超高額車ですが、106台限定発売というのに発表前に既に売り切れているという話題の車です。
スペック | マクラーレン スピードテール |
エンジン | 不明 |
モーター | 不明 |
最高出力 | 1,050馬力 |
最大トルク | 不明 |
最高速度 | 403km/h |
スピードテールはまだ発売自体はされていないため詳細なスペックは不明ですが、ガソリンエンジンを搭載したハイブリッドカーということがアナウンスされています。
最大出力1,050馬力の超高性能スペックを搭載した車体はわずか1,430kgという軽さを持ち、マクラーレン史上最速のスポーツカーとなるようです。0-300km/h加速はわずか12.8秒と強烈な加速性能を持ち、その最高速度は403km/hに達します。
ここまでのスペックだけでも驚異的なのですが、スピードテールはこれまでの世界のスーパーカーとは一線を画すデザインをしており、空力的に効果の高いウイングなどのパーツは全く見当たりません。
その代わりボディ全体が非常に空力的に優れたデザインとなっており、またドアミラーがなくカメラで代替するようになっているので、ボディに余計な凹凸もありません。
更に特徴的なのはインテリアで、普通の車では考えられない3シーター式のコクピットとなっています。
3つ並んだシートの真ん中が運転席となっており、ドライバーはF1カーさながら車の中心に座って運転することになります。コクピットデザインも未来的で、まさに夢の車と言えるでしょう。
このようにハイブリッドカーであっても非常に高いスペックを持つスポーツカーは増えてきており、このあとも何台かご紹介しますがそのスペックは驚異的の一言です。そして価格も超高額であり、世界最高峰の1台といえるでしょう。
ケーニグセグ レゲーラ:2億1,400万円
ケーニグセグはスウェーデンを拠点とするメーカーで、いわゆるスーパーカーを専門に手がける少量生産メーカーです。
ですがケーニグセグが生み出す車はどれも最上級の性能と最高クラスの価格を持ち、新車が登場するとすぐに話題となります。
そんなケーニグセグが生み出したハイブリッドスーパーカーがレゲーラ。あまりの高スペックに「ハイパーカー」などといわれています。
価格は2億1,400万円と非常に高額ですが、80台限定とはいえ既に完売したというのがすごいです。
スペック | ケーニグセグ レゲーラ |
エンジン | 5.0L V型8気筒DOHCツインターボ |
モーター | クランクシャフト搭載モーター:1基 ドライブシャフト搭載モーター:2基 |
最高出力 | 820kW(1,100ps)/7,800rpm ※システム合計出力:1.1Mw(1,500ps) |
最大トルク | 1,280N・m/4,100rpm ※システム合計トルク:2,000N・m |
モーター出力 | クランク搭載モ-タ-1基:160kW ドライブシャフト搭載モ-タ-2基:180kW(左右後輪に1基ずつ) |
モータートルク | クランク搭載モ-タ-1基:300N・m ドライブシャフト搭載モ-タ-2基:260N・m(左右後輪に1基ずつ) |
最高速度 | 420km/h以上 |
レゲーラはモーターを計3基搭載するハイブリッドカーで、システムは外部からの充電が可能なプラグインハイブリッドカー(PHEV)となっています。
プラグインハイブリッド(PHEV)とは?EV,PHV,HVとの違いからメリット/デメリットまで解説!しかしなんといってもレゲーラの特徴はその圧倒的な出力とトルクにあり、エンジンとモーターを合計した最高出力は1,500馬力、最大トルク2,000N・mとかつて無いほどの性能を持っています。
この性能により0-100km/h加速はなんとわずか2.8秒、最高速度は量産車で世界最速クラスの420km/h以上といわれています。
もはやハイブリッドカーのエコカーとしての側面はないようにも見えますが、PHEVとしての特徴を活かしてエンジンを停止した状態でも電気モーターだけでも50kmの距離を走行できるようです。
レゲーラのスペックはハイブリッドカーだけでなく世界中のスーパーカーの中でもトップクラスの性能があり、初めて発表されたときには世界最高の車と言われました。
現在ではスペック的には後述するアラシュAF10が更新していますが、それでもレゲーラは非常に夢のある車といえます。
もしハイブリッド車を買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!アラシュ AF10ハイブリッド:1億6,900万円
View this post on Instagram
アラシュはイギリスの小規模メーカーですがハイブリッドハイパーカーを中心に開発を行っており、同社が展開するAFシリーズのハイブリッドカーがAF10ハイブリッドです。
この車は2016年に発表されましたが、そのスペックはそれまでの車種を大きく上回るものとなっており、前述したケーニグセグ レゲーラをも凌駕するものでした。
スペック | アラシュAF10ハイブリッド |
エンジン | 6.2L V型8気筒DOHCスーパーチャージャー |
モーター | 4基(車両前後に2基ずつ配置) |
最高出力 | システム合計出力:2,080PS |
最大トルク | システム合計トルク:2,275N・m |
モーター出力 | モ-タ-1基あたり300PS |
モータートルク | 不明 |
最高速度 | 320km/h |
※V型8気筒、DOHC、スーパーチャージャーの詳細は以下の記事をご参照ください。
V8エンジンの特徴!どんな音?搭載車を日本車/外車の車種からそれぞれ紹介!DOHCエンジンとは?仕組み/構造は?ツインカムとの違いとは?!スーパーチャージャーとは?仕組み/構造は?音が最高のメリット?!アラシュAF10ハイブリッドの最高出力はなんと驚異の2,000馬力を越え、トルクも2,275N・mというもはや乗用車とは思えないほどのスペックを持ちます。
ハイブリッドモーターは1基300馬力もあるものを4基も搭載しており、モーターだけでもシステム合計出力の半分以上を叩き出している計算です。
一方で0-100km/h加速は2.8秒とレゲーラと同じで、最高出力に関してはこのスペックに対しては控えめに見える320km/hとなっています。
400km/hを超える最高速度を出すためには非常に高い技術力と信頼性が必要なので、多少控えめにすることで車としての性能を優先させた形でしょうか。その結果かはわかりませんが価格は2億円までは達していません。
アラシュは生産規模も非常に小さなメーカーなので生産台数は多くありませんが、スペック面では間違いなく世界最高のハイパーカーといえるでしょう。
フェラーリ ラ・フェラーリ:1億6,000万円
View this post on Instagram
フェラーリはいわずと知れたイタリアのスーパーカーメーカーですが、フェラーリもハイブリッドスーパーカーを手がけており、そのモデルがラ・フェラーリです。
フェラーリはモータースポーツのF1において「KERS」という出力向上を目的としたハイブリッドシステムを開発しており、その技術を量産車にもフィードバックしたのがラ・フェラーリのハイブリッドシステムです。
スペック | ラ・フェラーリ |
エンジン | 6,262cc V型12気筒DOHC |
モーター | HY-KERSシステム |
最高出力 | 800PS/9,000rpm システム合計出力:963PS/9,250rpm |
最大トルク | 700N・m/6,750rpm システム合計トルク:900N・m |
モーター出力 | 163PS |
モータートルク | 不明 |
最高速度 | 350km/h以上 |
※V型12気筒エンジンの詳細は以下の記事をご参照ください。
V12エンジンの特徴!どんな音?搭載車を日本車/外車の車種からそれぞれ紹介!ラ・フェラーリは通常のフェラーリのラインナップとは一線を画し、499台限定の記念モデルとして登場した車です。
発表当時から限られた人にしか価格などの詳細な情報が渡されず秘密の多い車でしたが、完売して生産終了した現在では1億6,000万円ということが判明しています。
ラ・フェラーリのスペックは前述したハイパーカーに比べれば低く感じますが、フェラーリとしては非常に高いスペックである上に最高速度は350km/h以上を発揮するなど走行性能の高さは引けを取りません。
このあたりは歴史のあるフェラーリならではであり、数字的なもの以上の魅力があるのです。0-100km/h加速も3.0秒と、1.5倍〜2倍近い出力差がある前述の車たちとも渡り合えるほどです。
なおこの車にはオープンカー仕様のラ・フェラーリアペルタもあり、こちらも209台限定生産で完売しています。
またラ・フェラーリには限定台数外の500台目や210台目のラ・フェラーリ アペルタもありますが、これはチャリティのために特別に生産されたモデルで、オークションで数億円の価格で落札されています。
ポルシェ 918スパイダー:1億円
View this post on Instagram
ポルシェは長らくスポーツカーにはエンジン車のみでしたが、918スパイダーで初めてハイブリッドスポーツカーを登場させました。
登場は2010年のモーターショウですが、その後市販化が決まって2013年に生産が開始され現在もラインナップに残っています。
スペック | ポルシェ 918スパイダー |
エンジン | 4.6L V型8気筒DOHC |
モーター | 2基:フロント及びリアに搭載 |
最高出力 | 608PS(447 kW)/ 8,700rpm システム合計出力:887PS(652 kW)/8,500rpm |
最大トルク | システム合計トルク:917〜1,280N・m |
モーター出力 | 286PS(210 kW)/6,500rpm |
モータートルク | 不明 |
最高速度 | 345km/h |
918スパイダーは2013年当時としても破格のスペックを持つ車として登場し、フェラーリなどに比べれば排気量の少ないエンジンにモーターを2基組み合わせて900馬力近い出力を持っています。
その性能を遺憾なく発揮することで、0-100km/h加速はなんと2.6秒を達成しており、前述した1,000馬力越えのハイパーカーよりも加速が早いという驚異の車です。その記録は現在もトップ3に入っているほどで、ポルシェの技術力を遺憾なく発揮した車と言えます。
また918スパイダーにはもう一つ記録があり、ドイツのサーキットであるニュルブルクリンクの市販車最速記録を樹立したことでも有名です。
ニュルブルクリンクのコースレコードはスポーツカーの性能を証明するために有効で、ほとんどの自動車メーカーがその中でタイムを競い合っています。その中にあって918スパイダーは記録を塗り替えるほどの速さを見せ、世界を驚かせました。
なお現在では記録は更に更新されていますが、その車種もなんとポルシェでポルシェ911GT2という車種がさらに数十秒も短縮し、ポルシェの速さはとどまるところを知りません。
なおポルシェについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
ポルシェは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!ポルシェのオーナーになるには年収はどれだけ必要か計算してみた!マクラーレン P1:9,661万5,000円
マクラーレンはスピードテールより前にもハイブリッドスーパーカーを発売しており、それがマクラーレン P1です。
P1は2013年に正式発表されたモデルですが、そのデザインの流麗さから非常に高い人気が出たスーパーカーです。
ハイブリッドスーパーカーという車の代表的な車種としても知られており、メディアでの露出も多いです。
スペック | マクラーレン P1 |
エンジン | 3.8L V型8気筒DOHCツインターボ |
モーター | IPAS(Instant Power Assist System)システム |
最高出力 | 737PS/7,500rpm システム合計出力:916PS |
最大トルク | 720N・m/4,000rpm システム合計トルク:900N・m |
モーター出力 | 179PS |
モータートルク | 260N・m |
最高速度 | 350km/h |
P1はエンジンの排気量が少ない代わりにツインターボエンジンによって出力を高めており、モーターとの合計出力やトルクは高いスペックを持ちます。
ツインターボエンジンとは?仕組みは?搭載車を日本車/外車の車種からそれぞれ紹介!0-100km/h加速も2.8秒とトップクラスの加速力を持ち、最高速度も350km/hを誇ります。
マクラーレンP1はこの性能に加えてエクステリアデザイン、インテリアデザインにも力を入れており、スポーツカーにありがちなスパルタンさだけではなくラグジュアリー性も取り入れられています。
日本でもP1は人気が高く、都内などでも見かけることは多い車です。
ホンダ NSX:2,370万円
ここまではすべて海外のスポーツカーメーカーが手がけるスーパーカーが並んできましたが、日本メーカーもホンダがNSXを投入したことでハイブリッドスーパーカーの市場に参入しました。
NSXは1990年代に日本を代表するスーパーカーとして登場した車で、アルミモノコックの軽量ボディとホンダとは思えないスタイリングは大きな話題になりました。
2000年以降はホンダの経営環境などもあってNSXという車名は無くなっていたのですが、2台目となるNSXが2017年に登場し、最新のハイブリッドスーパーカーとして発売されたのです。
スペック | ホンダ NSX |
エンジン | 3,492cc V型6気筒DOHCツインターボ |
モーター | 前:H3型 交流同期電動機×2基 後:H2型 交流同期電動機×1基 |
最高出力 | 373kW (507PS)/6,500-7,500rpm システム合計出力:581PS |
最大トルク | 550N・m (56.1kgf・m)/2,000-6,000rpm システム合計トルク:646N・m |
モーター出力 | モーター(前):27kW (37PS)/4,000rpm×2基 モーター(後):35kW (48PS)/3,000rpm×1基 |
モータートルク | モーター(前):73N・m (7.4kgf・m)/0-2,000rpm×2基 モーター(後):148N・m (15.1kgf・m)/500-2,000rpm×1基 |
最高速度 | 300km/h以上 |
※V型6気筒エンジンの詳細は以下の記事をご参照ください。
V6エンジンの特徴!どんな音?搭載車を日本車/外車の車種からそれぞれ紹介!新型NSXの登場時、2,370万円という価格は国産自動車の最高価格となったことで大きな話題となりました。
世界のスーパーカーと同じくエンジンをミッドシップに搭載したスポーツカーは国産車ではNSXのみで、更にそこに3基のモーターを組み合わせたハイブリッドシステムは国産車としては間違いなく最高峰の車となっています。
NSXのシステム最高出力は581馬力と近年の国産スポーツカーと比べると圧倒的に高いわけではありませんが、646N・mというトルクはモーターを積極的に利用した結果であり、その強烈な加速は目を見張るものがあります。
0-100km/h加速は3.0秒と速いですが、世界のスーパーカーから比べると一歩及びません。また国産車としてはエンジン車の日産GT-Rが2.7秒を記録していますので、最速というわけではありません。
ですがその流線型のスタイリングと日本車としての信頼性の高さは海外メーカーにはないもので、日本が世界に誇るハイブリッドスーパーカーの代表格です。
なおNSXについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
ホンダNSXの加速性能を解説!0-100km/h加速タイムはどのくらい?BMW i8:2,096万円
BMWはドイツを代表する高級車メーカーですが、そのBMWにおいても異色の車種のひとつがプラグインハイブリッドカーのi8です。
BMWもハイブリッドカーの開発には積極的ですが、ほとんどの車種はガソリン車の派生モデルとしてハイブリットモデルが設定されています。
ですがi8はハイブリッドカー専用として開発された車種で、外部から充電が可能なエコカーとしての側面が強い車です。
スペック | BMW i8 |
エンジン | 1.5L 直列3気筒DOHC |
モーター | 1基(フロント搭載) |
最高出力 | 231ps(170kW)/5,800rpm システム合計出力:362PS |
最大トルク | 32.6kgf・m(320N・m)/3,700rpm システム合計トルク:58,1kgf・m |
モーター出力 | 131PS |
モータートルク | 25.5kgf・m |
最高速度 | 250km/h以上 |
※直列3気筒エンジンの詳細は以下の記事をご参照ください。
直列3気筒エンジンの特徴!どんな音?搭載車を日本車/外車の車種からそれぞれ紹介!i8はスタイリングは間違いなくスーパーカーのものであり、無骨さのかけらもない滑らかなボディが特徴です。
ですがスペック的にはこの価格の車としては非常に大人しいものとなっており、エンジンに至っては1.5Lエンジンと小型車並のものです。
最高出力こそモーターのアシストもあって362馬力を備えていますが、スポーツカーとしては少し物足りないものです。
というのもi8はスペックより燃費を重視したセッティングとなっており、スポーツカーのボディをまとったエコカーなのです。
BMWも環境技術をアピールする時代になっており、i8はその代表的な車種というわけです。スペックと価格は見合ったものではないかも知れませんが、BMWの次世代を担う重要な車種です。
なおBMWについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
BMWで安いモデルは?いくらから買えるか安い順に紹介!BMWは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!ポルシェ パナメーラ 4Eハイブリッド:1,436万円
ポルシェは近年ラグジュアリーカーの分野にも進出しており、4人乗りの高級スポーツラグジュアリーカーとして登場したのがパナメーラです。
パナメーラにはガソリン車モデルもありますが、後からプラグインハイブリッドモデルが追加され、環境性能も重視したモデルとなっています。
スペック | パナメーラ 4Eハイブリッド |
エンジン | 2.9L V型6気筒DOHCツインターボ |
モーター | 1基(フロント搭載) |
最高出力 | 243kW(330ps)/5,250-6,500rpm システム合計出力:462PS |
最大トルク | 450N・m(45.9kgf・m)/1,750-5,000rpm システム合計トルク:700N・m |
モーター出力 | 136PS |
モータートルク | 400N・m |
最高速度 | 278km/h |
パナメーラは現行が2台目モデルとなり先代にもハイブリッドはありましたが、4Eハイブリッドはそれより進んだプラグインハイブリッドカーとして登場しました。
モーターとバッテリーのみでも50kmほど走行が出来、バッテリーは外部からの充電も可能です。
ラグジュアリーカーとしての側面の強いパナメーラですが、スポーツカーメーカーのポルシェらしくスペック面でも非常に強力なものとなっており、システム総合出力は462PS、トルクは700N・mと間違いなくスーパーカーのスペックです。
0-100km/h加速も4.6秒とラグジュアリーカーにしては速く、4WDシステムとあわせてさまざまなシーンで最高の性能をもっています。
ガソリンエンジンモデルのパナメーラが1,000万円前後ということを考えるとPHEV化で結構価格が上がっていますが、使い勝手もよくスポーツカーとラグジュアリーカーのバランスがよく取れた車種となっており、ポルシェの代表的な車種になっています。
もしハイブリッド車を買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!メルセデス・ベンツ Sクラス ハイブリッド:1,270万円
BMWやポルシェと並んでドイツの高級紙やメーカーであるメルセデス・ベンツも、フラッグシップモデルのSクラスにハイブリッドモデルを設定しています。
Sクラスは日本でも経営者や財界人などに人気の高い最高級車ですが、そんなSクラスにもハイブリッドモデルは以前から設定されており、環境性能も考えた車種となっています。
そんなSクラスの現行モデルには、近年メルセデス・ベンツで久しぶりとなる直6エンジンが復活しましたが、その実現にはハイブリッドシステムがかかせません。
スペック | S450 |
エンジン | 2,996cc 直列6気筒 DOHC |
モーター | 1基(エンジン出力軸直結ISG) |
最高出力 | 367ps(270kW)/5,500-6,100rpm |
最大トルク | 51.0kgf・m(500N・m)/1,600-4,000rpm |
モーター出力 | 16kW(22ps) |
モータートルク | 250N・m(25.5kgf・m) |
最高速度 | – |
※直列6気筒エンジンの詳細は以下の記事をご参照ください。
直列6気筒エンジンの特徴!どんな音?搭載車を日本車/外車の車種からそれぞれ紹介!S450はハイブリッドシステムとしては簡易的なマイルドハイブリッドシステム搭載の車種ですが、直6エンジンの搭載のためにハイブリッドシステムが構成されているといってもよく、全てまとめてベンツの次世代パワートレインとなっています。
直6エンジンはこれまでエンジン全長が長いために搭載に不向きでほとんど廃れていたのですが、エンジン自体の素性はよいため、ハイブリッド化によって全長を短縮することで搭載が可能となりました。
モーター出力やトルクはそこまで高くなく、またマイルドハイブリッドのためモーターのみでの走行はできませんが、燃費の向上には一定の効果があります。
なによりSクラスという大型の高級車にハイブリッドモデルがあるということの意味が大きく、価格的に中間層の車種としてコストで優れるマイルドハイブリッドは良い選択です。
なおSクラスはS450よりも上級車種もありますがこれらはガソリン車となっており、V型8気筒エンジンやV型12気筒エンジンを搭載する文字通り最高級モデルとなります。
なおベンツについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
ベンツは新車/中古でいくらで買えるか?全車種の価格を車検費用とともに解説!壊れやすい?ベンツは故障が多いのか故障率の実態とは?!ハイブリッドの高級車の人気車種
さてここまで高級なハイブリッド系の車種をご紹介してきましたが、その中でも日本で人気のある車種をご説明しましょう。
まずはポルシェやメルセデス・ベンツなどの高級車はそもそも日本で人気が高く、パナメーラ4Eハイブリッドや、S450などは性能面でもラグジュアリー面の高級さでも、最上級の車と言って良いでしょう。
これらの車は性能が良いだけでなくステータスを表す上でも重要であり、ハイブリッドカーの持つエコなイメージを取り入れることによって人気を得ています。
その他には、残念ながら価格の面で上記のランキングにははいらなかったものの、ハイブリッドの高級車として人気なのが次の車種です。
レクサス LS500h:1,121万4,000円
レクサスは日本を代表する高級車メーカーですが、ハイブリッドカーの代表格でもあるトヨタのブランドとしてレクサスにもハイブリッドカーは数多くあります。
その中で最高級車に位置づけられるのがLSシリーズで、そのハイブリッド仕様がLS500hです。
スペック | LS500h |
エンジン | 3,456cc 直列6気筒 DOHC |
モーター | 1基:THSシステム |
最高出力 | 299ps(220kW)/6,600rpm |
最大トルク | 36.3kgf・m(356N・m)/5,100rpm |
モーター出力 | 132kW(180ps) |
モータートルク | 300N・m(30.6kgf・m) |
最高速度 | 250km/h |
LSシリーズは長らくレクサスのフラッグシップモデルとして世界的にも認められてきた高級セダンですが、最新型となる5代目LSからは課題であったデザインが一新されスポーティな外観を持つようになりました。
それに伴い動力性能も強化され、高い出力とトルクを持つハイブリッドシステムにより0-100km/h加速は5.5秒となっています。
またハイブリッドシステムには新たに「マルチステージハイブリッド」というシステムが搭載され、新たに電気式無段変速機に加えて4速副変速機が組み合わされました。
これはトヨタでも採用が進んでいるトランスミッションで、大型車で課題だった燃費の改善に大きく貢献しています。
国産高級車のトップに位置するLS500hは、大型セダンであっても燃費の面でも高い性能をもっています。
なおLS500hについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
レクサスLSの試乗レビュー!乗り心地の感想・インプレッション!【画像/写真】レクサスLSの内装/インテリア!運転席周りや後部座席から荷室/トランクまで紹介!ボルボ XC90 T8 Twin Engine AWD:1,084万円
日本で輸入車といえばドイツメーカーが圧倒的なシェアを誇りますが、その中にあってハイブリッドカーで存在感を見せているのがスウェーデンのボルボです。
ボルボは幅広いモデルにプラグインハイブリッドカーを積極的に展開しており、そのうちの1つが大型SUVのXC90 T8 Twin Engine AWDです。
スペック | XC90 T8 Twin Engine AWD |
エンジン | 2,985cc 直列4気筒 DOHCターボチャージャー+スーパーチャージャー |
モーター | 2基:車両前後に搭載 |
最高出力 | 320ps(235kW)/5700rpm |
最大トルク | 400N・m(40.8kgf・m)/2,200-5,400rpm |
モーター出力 | 前側モーター34kW/2,500rpm 後側モーター65kW/7,000rpm |
モータートルク | 前側モーター160N・m/0-2,500rpm 後側モーター240N・m/0-3,000rpm |
最高速度 | – |
※直列4気筒エンジンの詳細は以下の記事をご参照ください。
直列4気筒エンジンの特徴!どんな音?搭載車を日本車/外車の車種からそれぞれ紹介!XC90 T8 Twin Engine AWDはプラグインハイブリッドカーなので、35km程度まではモーターだけでの走行が可能です。
総合的な燃費も15km/L前後と大型SUVにしては良好で、ボルボの環境性能の高さを示す一台です。
また動力性能的にも非常に強力な構成となっており、エンジンは3.0Lエンジンにターボチャージャーとスーパーチャージャのツインチャージャー仕様、そレに加えて車の前後に搭載された2基のモーターと、とても複雑な仕様になります。
その為最高出力やトルクも高く、0-100km/h加速も5.9秒とスポーツカー並の性能です。
従来はSUVは大型で重たく燃費も悪いのがイメージでしたが、XC90 T8 Twin Engine AWDのようなプラグインハイブリッドカーは今後の主流となっていくでしょう。
なおボルボについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
ボルボの決定的な特徴5つ!魅力から欠点まですべて解説します!ボルボは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!