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PHEV/PHVの4WD仕様の全車種まとめ!価格から特徴まで解説!

4WDという駆動方式は車の4つのタイヤ全てで走れるというアドバンテージがあり、さまざまな道路条件に対応できるメリットがあります。

そんな4WD車ですが、近年増加傾向にあるプラグインハイブリッド車にも増えてきているようですので、今回は4WDのPHEVを中心にご説明します。

PHEV/PHVの4WD仕様の全車種

アウトランダー PHEV

プラグインハイブリッド車はエコカーとしての性能の高いハイブリッドカーの発展型の車で、充電機能を備えてバッテリーの電力だけで長距離を走行できるようにした車です。

既存のハイブリッドカーはモーターだけで走行するEV走行領域はありましたが、航続距離が短くすぐにエンジンとモーターのハイブリッド走行になります。

それでも燃費は普通のガソリン車よりかなり改善しますが、プラグインハイブリッドはさらなる燃費の強化のためにEV走行領域を増やすことを目的とします。

そのために駆動用バッテリーは大型化し、充電機能の追加も行ったハイブリッドカーとなります。

プラグインハイブリッドプラグインハイブリッド(PHEV)とは?EV,PHV,HVとの違いからメリット/デメリットまで解説!

そんなプラグインハイブリッドにも様々な車種が登場していますが、その中に4輪駆動(4WD)方式の車もあります。

4WDは4つのタイヤ全てで駆動するのでトラクションが高く、悪路走破性の高さや雪道での走行性能が有利な方式です。

FFやFRなどの駆動方式の車の4WDモデルとして使われることが多く、「4WD仕様」などとも呼ばれます。またスポーツカーなどでは加速性能の強化などのためにも使われます。

ではそんなプラグインハイブリッド車において、4WD仕様の車がどのぐらいあるかをみていきましょう。

国産車の4WD PHEV

日本は沢山のハイブリッドカーが走っているハイブリッド大国ですが、以外にもプラグインハイブリッドカーの普及はそこまで進んでおらず、国内メーカーは駆動方式を抜きにしてもわずか3車種しか展開していません。

その中にあって4WD仕様があるのは三菱 アウトランダーPHEVのみであり、国産車としては貴重な存在となっています。

メーカー車種燃費EV走行可能距離エンジン最高出力エンジン最大トルクモーター最高出力モーター最大トルク価格帯
三菱アウトランダー
PHEV
18.6km/L65.0km87kW (118PS)/
4,500rpm
186N・m (19.50kgf・m)/
4,500rpm
モーター(前):
60kW (82PS)
モーター(後):
60kW (82PS)
モーター(前):
137N・m(14.0kgf・m)
モーター(後):
195N・m(19.9kgf・m)
3,939,840円~
5,090,040円

アウトランダーは三菱の中型クロスオーバーSUVで、ガソリンエンジンモデルには2WDも4WDも存在します。

ですがプラグインハイブリッド仕様の場合には4WDのみとなっており、その駆動モーターも前後の駆動軸に一つずつ装着されており、モーターのみでも4WD走行が可能です。

アウトランダーのようなSUVは悪路走行にも使われる車なので最初から4WD仕様に対する要求が高く、商品性の一つとなっています。

エコカーであるプラグインハイブリッドカーであってもその魅力は維持しなければならないため、三菱はプラグインハイブリッドカーの肝であるEV走行時でも4WDとなる仕様にしているのです。

海外車の4WD PHEV

プラグインハイブリッドカーは国内メーカーよりむしろ海外メーカーのほうが先行しており、特に欧州メーカーは積極的にPHEV仕様のモデルを投入しています。

その中には4WD仕様の車もありますので、今回はカテゴリーごとに分けてご説明していきます。

ハッチバック、ステーションワゴン系

海外メーカーはセダン系列の車種を主力車種としており、PHEVもセダン系車種は数多く存在します。

ですが4WDとなると一気に少なくなり、コンパクトカーから派生したハッチバックカーや、セダンから派生したステーションワゴン系の車にしか設定されていません。

現時点でこのカテゴリーで4WD仕様があるのは次の2車種となります。

メーカー車種燃費EV走行可能距離エンジン最高出力エンジン最大トルクモーター最高出力モーター最大トルク価格帯
BMW225xe
アクティブ ツアラー
17.6km/L 42.4km77kW (105PS)/
5,500rpm
134N・m (13.70kgf・m)/
5,000rpm
65kW(88ps)/
4,000rpm
165N・m(16.8kgf・m)/
3,000rpm
5,350,000円~
5,560,000円
ボルボV90
T8 Twin Engine AWD
インスクリプション
15.0km/L45.0km235kW(320ps)/
5,700rpm
400N・m(40.8kgf・m)/
2,200-5,400rpm
64kW(87ps)/
7,000rpm
240N・m(24.5kgf・m)9,640,000円

BMW 225xeは5人乗りの小型ハッチバックですが、プラグインハイブリッドカーはなかなか攻めた仕様となっており、後輪をモーター駆動にしてあります。

EV走行時には4WDではありませんが、必要なときにはエンジンを動かして前輪を駆動し、全体として4WDとするシステムです。

もう一つのボルボV90 T8 Twin Engineはもっとサイズの大きなステーションワゴンですが、4WDシステムはBMW 225xeと同じような4WDシステムが採用されています。

どちらの車種もエンジンモデルは2WDも4WDもあるのですが、プラグインハイブリッドは両方4WD仕様のみです。

スポーツカー系車種

ハイブリッドカーは燃費性能を重視したエコカーというイメージが強いですが、海外にはプラグインハイブリッドのスポーツカーが何車種もあります。

これらの車種は4WDをスポーツカーの走行性能の高さを出すために活用しており、直線加速性能や最高速度、コーナリングの安定のためにも4WDは重要なシステムです。

メーカー車種燃費EV走行可能距離エンジン最高出力エンジン最大トルクモーター最高出力モーター最大トルク価格帯
ポルシェパナメーラ4
E-ハイブリッド
31.3km/L50km243kW(330ps)/
5,250-6,500rpm
450N・m(45.9kgf・m)/
1,750-5,000rpm
136ps(100kW)400N・m(40.8kgf・m)14,360,000円〜
15,213,000円
ケーニグセグレゲーラ非公開50km820kW(1,100ps)/
7,800rpm
※システム合計出力:
1.1Mw(1,500ps)
1,280N・m/4,100rpm
※システム合計トルク:
2,000N・m
クランク搭載モ-タ-1基:160kW
ドライブシャフト搭載モ-タ-2基:180kW
(左右後輪に1基ずつ)
クランク搭載モ-タ-1基:300N・m
ドライブシャフト搭載モ-タ-2基:
260N・m(左右後輪に1基ずつ)
214,000,000円
ポルシェパナメーラ
ターボS
E-ハイブリッド
34.5km/L49km404kW(550ps)/
5,750-6,000rpm
770N・m(78.5kgf・m)/
1,960-4,500rpm
100kW(136ps)/
2,800rpm
400N・m(40.8kgf・m)/
100-2,300rpm
28,310,000円〜
30,440,000円
BMWi819.4km/L40.7km170kW(231ps)/
5,800rpm
320N・m(32.6mkgf・m)/
3,700rpm
96kW(131ps)/
3,800rpm
250N・m(25.5kgf・m)/
0-3,700rpm
20,930,000円~
22,980,000円

このカテゴリーにはポルシェのラグジュアリースポーツカーであるパナメーラや、BMWの最上級クーペであるi8などが入っています。

どちらもハイブリッドシステムとしてはオーソドックスなもので、1基のモーターで4WDシステムを構成しています。

MEMO

ですがこのカテゴリーには1車種だけ規格外の車があり、スウェーデンのメーカー ケーニグセグが手がけるレゲーラです。

この車はPHEVシステムを車のパフォーマンスに積極的に活用した車であり、エンジンとモーターを合計したシステム出力が1,500馬力、トルクはなんと200kgf近くになるという化物のような車です。

決して一般的な車ではありませんが、プラグインハイブリッドシステムを活用するとこういった車も実現できるという良い例です。

SUV系車種

比較的4WDのプラグインハイブリッド車が多いカテゴリーがSUVで、前述でもお話しましたがもともとSUVという車は4WDへの要求が高いです。

このカテゴリーでは8車種が存在しており、各社とも独特なPHEVシステムを採用しています。

メーカー車種燃費EV走行可能距離エンジン最高出力エンジン最大トルクモーター最高出力モーター最大トルク価格帯
ランドローバーレンジローバー
スポーツP400e
非公表48km※システム合計
404ps/
5,500rpm
※システム合計
65.3kgf・m/
1,500-4,000rpm
116ps(85kW)28.0kgf・m11,850,000円?
13,150,000円
ランドローバーレンジローバー
P400e
非公表48km※システム合計
404ps/
5,500rpm
※システム合計
65.3kgf・m/
1,500-4,000rpm
116ps(85kW)28.0kgf・m15,080,000円?
28,660,000円
ボルボXC60
T8 Twin Engine AWD
インスクリプション
15.7km/L45km233kW(318ps)/
6,000rpm
400N・m(40.8kgf・m)/
2,200-5,400rpm
前側モーター
34kW/2,500rpm
後側モーター
65kW/7,000rpm
前側モーター
160N・m/0-2,500rpm
後側モーター
240N・m/0-3,000rpm
8,990,000円
ポルシェカイエンS
E-ハイブリッド
29.4km/L44km245kW(333ps/
5,500-6,500rpm
440N・m(44.9kgf・m)/
3,000-5,250rpm
70kW(95ps/
2,200-2,600rpm
310N・m(31.6kgf・m)/
0-1,700rpm
10,920,000円~
12,570,000円
MINIクーパーSE
クロスオーバー
ALL4
17.3km/L42.4km100kW(136ps)/
4,400rpm
220N・m(22.4kgf・m)/
1,400-4,300rpm
65kW(88ps)/
4,000rpm
165N・m(16.8kgf・m)/
0-3,000rpm
49,800,000円
ボルボXC90
T8 Twin Engine AWD
プラグインハイブリッド
15.3km/L35.4km320ps(235kW)/
5,700rpm
40.8kgf・m(400N・m)/
2,200-5,400rpm
前側モーター
34kW/2,500rpm
後側モーター
65kW/7,000rpm
前側モーター
160N・m/0-2,500rpm
後側モーター
240N・m/0-3,000rpm
10,090,000円
BMWX5
xDrive 40e
13.8km/L31km180kW(245ps)/
5,000rpm
350N・m(35.7kgf・m)/
1,250rpm
83kW(113ps)250N・m(25.5kgf・m)9,270,000円?
9,930,000円
メルセデス・
ベンツ
GLC350e
4MATIC Sports
13.9km/L30.1km155kW(211ps)/
5,500rpm
350N・m(35.7kgf・m)/
1,200-4,000rpm
85kW(116ps)340N・m(34.7kgf・m)8,880,000円

ドイツメーカーはおおよそワンモーター式のPHEVシステムが多く、モーター性能は比較的控えめなものがほとんどです。

一方スウェーデンのボルボのSUVは前後にモーターをもたせた方式となっており、EV走行モードでも強力な4WDを使える方式です。

このあたりは各国の自動車への考え方が反映されており、雪の深いスウェーデンではとくに4WDが重要だからでしょう。

またイギリスの有名なSUVメーカーであるランドローバーなどは強力なシステム合計スペックを持つPHEV車をラインナップしており、もともとある高いクロスカントリー性能に磨きをかけています。

MEMO

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PHEV/PHVに4WD仕様が少ない理由

さて現在国産車と海外車を合わせたプラグインハイブリッド車の数は30車種ありますが、そのうち4WD仕様があるのは約半数にとどまっています。

ホンダ クラリティ PHEVプラグインハイブリッド(PHEV)の車種一覧とおすすめ!2019年今後の予定の車種も紹介!

というのもプラグインハイブリッドシステムも4WDシステムも車に搭載する場合には同様の問題を抱えているためで、それは主にコスト増加の問題です。

自動車の基本ともいえる形は2WDのエンジン車であり、プラグインハイブリッドや4WDはその基本形と比べるとコストが確実に上昇します。

とくにプラグインハイブリッドシステムは電気モーターやバッテリー、充電機能などが大幅にコスト増加を引き起こす原因となってしまいます。

そのためプラグインハイブリッドシステムに4WDまで組み合わせるとコスト上昇代が大きくなってしまいますので、両方を採用している車種は少ないのです。

加えてプラグインハイブリッドという車種がまだまだ普及していない状況ですので、4WDという売れ筋以外の仕様はメーカーとしても減らしておきたいという状況もあるでしょう。

今後プラグインハイブリッド車がもっと普及してくれば4WD仕様の車種も増えてくるでしょう。

PHEV/PHVの4WD仕様のおすすめ車種

それではここまででご紹介してきた4WDのプラグインハイブリッド車の中から、おすすめの車種をご紹介しましょう。

三菱 アウトランダーPHEV

三菱 アウトランダーPHEV

4WDのプラグインハイブリッド車は輸入車のほうが圧倒的に選択肢が多いのですが、その中にあってもやはり一番おすすめできるのは国産車のアウトランダーPHEVでしょう。

まずなによりアウトランダーPHEVが有利なのは価格面にあり、輸入車が軒並み5,000,000円以上の価格であるのに対し、アウトランダーは3,000,000円代から手に入れることができる、コストパフォーマンスに優れたPHEVです。

このあたりは本国よりも割高となってしまう輸入車には真似できない点であり、最もリスクが少なくて運用できる車です。

ポイント

また安いといっても決して性能面でも悪くはなく、前後に搭載されたモーターはEV走行モードでも十分な4WD性能を発揮してくれます。

日本でも特に豪雪地帯などでは4WDは欠かせませんし、ウインタースポーツなどで冬山に行く機会が多い人にとっても有用な車です。EV走行が可能な距離も比較的長く、PHEVのメリットを最大限活用することができるでしょう。

さらに国産車であることから国内の急速充電設備に対応できており、わずか数十分で80%までの充電が可能となります。

海外メーカーでは急速充電設備の規格が違っており、普通電源の100Vや200Vしか使えないので充電が遅いのです。こういった利便性が良いのも国産車のメリットです。

なおアウトランダーPHEVについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

三菱 アウトランダーアウトランダーは雪道に弱い?雪道走行の性能について分析してみました!キャンプ中のアウトランダー三菱アウトランダーがキャンプに最適な理由4つ

BMW 225xeアクティブツアラー

BMW 225xeアクティブツアラー

海外車の中でおすすめできる車種としてはBMWの中型ハッチバック車である225xeアクティブツアラーがあります。

この車種はBMWの輸入車の中では少しめずらしいタイプの車で、ファミリーカー風のハッチバック車となります。

5人乗りまでの車ですが荷室も広く、また車のサイズもそこまで大きくないので、日本の道路でも扱いやすいところが便利です。

ポイント

加えてこの車のプラグインハイブリッドシステムは後輪のみモーターで走行するタイプのものであり、エンジンとの兼ね合いによってさまざまな走行モードがとれるのが面白い点です。

EV走行モードでは完全なFR車になり良好な走行感覚が得られ、ハイブリッドモードになればエンジンとモーターを組み合わせた4WDとなってパワフルな走りが得られます。

この1車種があれば、一人で走りを楽しむ乗り方から、ファミリーカーとしての便利な使い方までさまざまな活用方法があるのがこの車の魅力です。

なおBMWについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

BMW Z4次期型のホイールBMWは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!BMW8シリーズのタイヤBMWで安いモデルは?いくらから買えるか安い順に紹介!

ボルボ V90 T8 Twin Engine AWD インスクリプション

ボルボ V90

4WDのプラグインハイブリッドにも高級車はいくつもありますが、10,000,000円前後で購入できる車でおすすめできるのはボルボV90です。

V90はステーションワゴンタイプの車ですが、ボルボの最上級車種だけあって内装は豪華で乗り心地も良い車です。またプラグインハイブリッドなので静粛性も高く、なかなか上質な車に仕上がっています。

ポイント

また近年ボルボのエクステリアデザインはシャープなものとなり、満足感も高い車になっています。さらに動力性能も高く、エンジン性能が強いのでハイブリッドモードでの出力、トルクが特に強力です。

このことは4WD車の走破性に大きなメリットを与えており、大型の車ですがしっかりした走行感覚で安心感の高い車です。加えてボルボは安全性能にも世界屈指の技術力を持っているので、信頼性にも定評があります。

ただ日本での輸入車の価格としてはやはり高額な部類であり、同程度の価格でエンジン車ならワンランク上の車を狙える点が少し考えなくてはならない点です。

しかしプラグインハイブリッドカーの上級車種としては、コストパフォーマンスには優れていると言えるでしょう。

なおボルボについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

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