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アルファード/ヴェルファイアの加速性能を解説!0-100km/h加速タイムはどのくらい?

上級ミニバンの代表格であるアルファード/ヴェルファイアは、高い質感と実用性が大人気のモデル。

重厚なエクステリアは、さながら大型プレミアムセダンを想わせ、優雅な気分に浸らせてくれますよね。

なれば、走行性能にも注目してみたいところです。

というわけで今回のテーマは、ずばり「アルファード/ヴェルファイアの加速性能」。

エンジン性能や0-100km/h加速タイムを引用し、ライバル車とも比較してみたので、気になっている方はぜひ参考にしてみてください。

アルファード/ヴェルファイアの加速性能

ヴェルファイアのフロント

2015年に現行型へモデルチェンジしたアルファード/ヴェルファイアですが、加速性能が年々高くなっているとして話題です。GTのように急激な加速はしませんが、大排気量を活かした伸びのある加速が人気を呼んでいます。

これを踏まえたうえで、アルファード/ヴェルファイアの加速性能を順序だてて解説していきたいと思います。まずは、搭載される3種類のエンジンから、性能を分析していきましょう。

項目諸元
種類直列4気筒V型6気筒直列4気筒+モーター
排気量2,493cc3,456cc2,493cc
最高出力182PS/6,000rpm301PS/6,600rpmエンジン:152PS/5,700rpm
フロントモーター:143PS
リアモーター:68PS
最大トルク24.0kgf・m/4,100rpm36.8kgf・m/4,600-4,700rpmエンジン:21.0kgf・m/4,400-4,800rpm
フロントモーター:27.5kgf・m
リアモーター:14.2kgf・m
車両重量1,990-2,020kg2,110-2,150kg2,090-2,240kg
PWR11.10kg/PS7.14kg/PS12.4kg/PS
TWR84.17kg/kgf・m58.42kg/kgf・m74.67kg/kgf・m
0-100km/h11秒7.5秒10秒

※V型6気筒、直列4気筒、エンジンの詳細は以下の記事をご参照ください。

フェアレディZ V6 エンジンV6エンジンの特徴!どんな音?搭載車を日本車/外車の車種からそれぞれ紹介!BMW 直4エンジン直列4気筒エンジンの特徴!どんな音?搭載車を日本車/外車の車種からそれぞれ紹介!

補足させていただくと、「エンジン種類~車重」の項目は公式カタログから引用し、「PWR・TWR」は平均重量から算出しました。「0-100km/h加速」のタイムは、オーナーさんの口コミを元にしています。

それでは、具体的な評価を見ていきましょう。

0-100km/h加速タイムをチェック

ヴェルファイアを運転

まずは、0-100km/h加速のタイムからチェックしてみます。

2.5Lガソリンモデルと、2.5Lハイブリッドモデルは10~11秒ということで、乗用車と同等のレベルですね。2tにせまる車重を考えれば、妥当な数値です。

ところが、もっとも速い3.5Lのガソリンモデルは、7.5秒というタイムを計測しているんです。7.0秒を計測したオーナーさんもいらっしゃるようなので、かなりのポテンシャルを秘めているといえるでしょう。

タイムから加速感が想像できない方は、こちらの表を参考にしてみてください。トヨタ車の人気モデルをまとめてみたので、簡単な比較になるかと思います。

車種0-100km/h加速タイム
マークX(3.5L)5.9秒
867.3秒
カローラフィールダー9.0秒
プリウス9.5秒
ヴォクシー11秒
シエンタ(ガソリン)11秒

なお上記の表にある車種の加速性能については以下の記事で解説しているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

トヨタ マークXマークXは速いのか?加速性能から0-100km/h加速タイムまで解説!プリウス 運転プリウスの加速性能を解説!0-100km/h加速タイムはどのくらい?シエンタのガソリンモデルの運転シエンタの加速性能を解説!0-100km/h加速タイムはどのくらい?

エンジンの性能をチェック

それでは、気になるエンジン性能について目を通していきましょう。

2.5Lモデルはガソリンとハイブリッドでエンジン性能が異なりますが、ほとんど同じようなものと考えてそん色ありません。

そのため、大きく分けると「2AR型」と「2GR型」という2種類のエンジンラインナップに分けることができます。

2.5Lモデルは大型車として標準的

2AR型(2AR-FE)は同社「カムリ」やレクサス「ES」、2GR型(2GR-FKS)はレクサス「GS」や「RC」と共通のエンジンユニットです。

カムリ フロントカムリの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!レクサスGSのフロントレクサスGSの試乗レビュー!乗り心地の感想・インプレッション!

0-100km/h加速のタイムからもわかるように、2ARに関しては特段優れた性能ではありません。最高出力が152~184PS、最大トルクが21.0~24.0kgf・mということで、大型車としては標準的な数値といえるでしょう。

強力なモーターを搭載している分、ハイブリッドモデルのほうが出足が速いため、0-100km/h加速のタイムは優れた数値を記録しています。特別優れてはいませんが、居住性や実用性を考えると十分な性能といえますね。

3.5Lモデルは大型車としてもかなりのパワー

しかし、3.5Lモデルのパワーは圧巻の数値。最高で301PS、最大で36.8kgf・mと、数字だけをみるとスポーツカーにも匹敵するパワーを発揮するのです。

GSやLCなど、レクサスのなかでパワフルなモデルに搭載されることからも、その性能の優秀さはうかがえますよね。

まさしく「高級セダンのような走りをミニバンに落とし込む」というコンセプトどおりの性能です。

ボディの性能をチェック

ヴェルファイアのフロント

エンジンの性能がわかったところで、続いてボディ設計についてもチェックしていきたいと思います。ボディについては、軽量性と足回り

2tもの重さをもつことから、いうまでもなく重量級に分類されるアルファードですが、「エンジン性能から見たボディ性能」に着目すると、違った見方ができますよ。

3.5Lモデルはカローラ以上の軽量性

車の軽量性を示す指標に、「PWR(パワーウェイトレシオ)」「TWR(トルクウェイトレシオ)」というものがあります。

簡単にいうと、出力・トルクに対するボディ重量のことですね。「数字が小さいほど加速が速い」と考えるとわかりやすいでしょう。

冒頭の性能表にもありますが、ざっくり見ると2.5Lガソリンが「11kg/PS、84kg/kgf・m」、2.5Lハイブリッドが「12kg/PS、74kg/kgf・m」、そして3.5Lガソリンが「7kg/PS、58kg/kgf・m」という数値になります。

こちらに先ほどのトヨタ車のPWR・TWRをまとめてみたのですが、見てわかるとおり、プリウスよりも数値が低いんですよ。3.5Lモデルに関しては、クラウンにも迫る性能となります。

出だしは重みを感じるとは思いますが、スピードが乗ってくれば重量を感じさせない動きをするでしょう。これが「伸びのある加速」の秘密というわけですね。

車種PWRTWR
マークX(3.5L)4.87[kg/PS]40.1[kg/kgf・m]
866.15[kg/PS]58.9[kg/kgf・m]
カローラフィールダー8.29[kg/PS]66.3[kg/kgf・m]
プリウス13.98[kg/PS]94.5[kg/kgf・m]
ヴォクシー10.33[kg/PS]79.7[kg/kgf・m]
シエンタ(ガソリン)12.52[kg/PS]94.2[kg/kgf・m]

足回りのつくりもバッチリ

大空間高級セダンというコンセプトのもと開発されたアルファードは、上質な乗り心地を獲得するため、足回りの構造も考えつくされています。

リアサスペンションには「ダブルウィッシュボーン方式」を採用し、さらに前後ともに、ショックアブソーバーの減衰力に適正化が施されています。

さらにボディ剛性を高めるため、構造用接着剤を多用しているので、「しなやかながら強靭な足回り」を実現。

エンジンのパワーを受け止めるには、ボディの剛性が高くなくてはいけません。アルファード/ヴェルファイアは各部にこういった緻密な構造を採用することで、優れた走行安定性を得たのです。

MEMO

もしアルファード/ヴェルファイアを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。

このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 裏技を知って後悔する人たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!

アルファード/ヴェルファイアの実際の加速感

数字だけではいまいちピンと来ないと思うので、TwitterやYouTubeも参考にしてみましょう。オーナーさんの投稿をいくつかピックアップしてみたので、実際の加速感をご覧ください。

Twitterで加速感をチェック

アルファードの口コミを調べてみると、ポジティブな意見が目立ちます。「物足りない」というような意見はまず見受けられません。

こちらもオーナーさんも、納車したてのときは力強い加速に恐怖を覚えたようですよ。たしかにミニバンというイメージで乗ると、加速の伸びに驚かされますからね。

「加速性能が高い車」というと、やはりエンジン音がうるさいイメージありますよね。

ですが、こういったノイズや振動が感じられないのが、アルファード/ヴェルファイアの特徴といえます。上級ミニバンをうたうだけあって、さながら高級セダンの乗り心地です。

それでいて、どこまでもスムーズに伸びていく加速を発揮するので、走行性能はいうことありません。加えて、実用性と質感も抜群なのですから、売れるのも納得です。

こちらの投稿者さんのいうとおり、数年前までは0-100km/h加速で8~7秒といえば、スポーティなモデルが出すタイムでした。ミニバンをはじめ、乗用車といえば10秒くらいの性能が標準的です。

ところが最近では、走行性能がどんどん進歩しているため、ミニバンでも1桁秒で100km/hに達してしまうんですよね。アルファード/ヴェルファイアはとくに顕著なモデルといえるでしょう。

なおアルファード/ヴェルファイアの口コミ・評判については以下の記事でも詳しくまとめているので、詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

アルファード 外装アルファードの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!

You Tubeで加速感をチェック


0-100km/h加速の雰囲気を体感していただくため、こちらに参考動画を引用してみました。開始からおよそ1分ほどで加速テストが始まります。

計測の結果は7.06秒ということで、アルファード/ヴェルファイアの加速感が一目瞭然ですね。メーターの作動開始から計測ということですが、十分な性能といえるでしょう。


こちらは2.5Lガソリンモデルの加速動画になります。加速テストは35秒くらいから始まっていますね。

測定の結果、加速タイムは10.3秒ということで、ミニバンとしては標準的な性能です。昨今の加速性能のインフレを考えると、ちょっと遅く感じるかもしれません。

アルファード/ヴェルファイアの加速性能を他の車と比較

加速感についてご覧いただいたところで、続きましてライバル車にあたる国産モデルと、その実力を比較してみたいと思います。

今回比較してみるのは、同カテゴリの国産車である日産「エルグランド」、三菱「デリカ D:5」、ホンダ「ステップワゴン SPADA」の3台です。

0-100km/h加速のタイムや、TWRなどに注目しながらご覧ください。

日産 エルグランド

日産 エルグランド

日産の上位ミニバンといえば、ご存知「エルグランド」ですね。上級ミニバンとして大人気のアルファード/ヴェルファイアですが、唯一対等に争えるモデルがこのエルグランドでしょう。

3.5Lモデルは販売価格426~816万円ということで、463~738万円のアルファード3.5とはいい勝負です。それでは加速性能について比較してみましょう。

項目諸元
種類V型6気筒DOHC
排気量3,498cc
最高出力280PS/6,400rpm
最大トルク35.1kgf・m/4,400rpm
車両重量2,000-2,050kg
PWR7.32kg/PS
TWR58.40kg/kgf・m
0-100km/h9秒

まず、0-100km/h加速のタイムですが、エルグランドは約9秒をマークしています。大型のミニバンとしてはまずまずですが、アルファード/ヴェルファイアには差をつけられていますね。

PWR・TWRで見比べると、それほど大きな差は感じられません。しかし、アルファード/ヴェルファイアは最高出力301PSを誇るので、スピードが乗るたびに加速を増していくのです。つまり、中~高回転域からの伸びが大きいということ。

エンジンの回転領域や車重、そしてV型のNAエンジンということで、他の項目はほとんど同じですから、出力で勝るアルファード/ヴェルファイアのほうが、加速性能が高いことは明白でしょう。

なおエルグランドについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

エルグランド 外装エルグランドの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!日産 エルグランドエルグランドの燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!

三菱 デリカ D:5

三菱 デリカ D:5

続いて比較するのは、三菱から販売されるアクティブなキャラクターがウリのミニバン「デリカ D:5」です。そのなかでも、トルクが強力なディーゼルモデルと比較してみましょう。

ちなみに、デリカの販売価格は240~373万円ということで、アルファード/ヴェルファイアよりはずっと廉価です。

項目諸元
種類直列4気筒DOHCディーゼルターボ
排気量2,267cc
最高出力148PS/3,500rpm
最大トルク36.7kgf・m/1,500-2,750rpm
車両重量1,880-1,910kg
PWR12.91kg/PS
TWR52.04kg/kgf・m
0-100km/h9秒

0-100km/h加速のタイムですが、エルグランドと同じく約9秒という数値ですね。

2tにせまる車重ながら、2.3Lエンジンでここまでの性能を見せるとは、さすがはディーゼルといったところです。しかし、加速はアルファード/ヴェルファイア3.5のほうが上手といえるでしょう。

デリカについても同様で、エンジン出力不足が要因といえます。デリカの最高出力は148PSということで、アルファード/ヴェルファイアとは倍近い差があるんです。ゆえにPWRでもかなりの差が見られます。

ディーゼルエンジンの特性ゆえ、低回転域ではなかなかの加速を発揮するものの、中~高回転域ではアルファードに圧倒的な利がありますよ。走破性ならデリカのほうが使えそうですが、高速クルージングにはアルファード/ヴェルファイアのほうが適していますね。

なおデリカD:5については以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

デリカD:5 外装デリカD:5の口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!三菱 デリカD:5デリカD:5の燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!

ホンダ ステップワゴン SPADA

ホンダ ステップワゴン SPADA

最後に比較するのは、ホンダのミドルクラスミニバンの「ステップワゴン SPADA」。上位モデルの「SPADA ハイブリッド」には、スポーティな走行をするシステムが組み込まれているので、アルファード/ヴェルファイアとの比較が楽しみです。

ちなみに、販売価格は228~367万円ということで、価格帯としてはデリカのほうが近いですね。

項目諸元
種類水冷直列4気筒DOHC16バルブ+モーター
排気量1,993cc
最高出力エンジン:145PS/6,200rpm
モーター:184PS
最大トルクエンジン:17.8kgf・m/4,000rpm
モーター:32.1kgf・m
車両重量1,680-1,780kg
PWR11.72kg/PS
TWR84.54kg/kgf・m
0-100km/h6.7秒

0-100km/h加速のタイムで見ると、1秒近くステップワゴンのほうが速いですね。

それもそのはず、ステップワゴンの先進ハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-MMD」が組み込まれているのです。

強力なモーターをパラレル方式で作動させるi-MMDによって、走行性能と燃費性能を極限まで高めているので、低~中回転域では圧倒的な加速力を誇ります。見ていただくとわかるとおり、モーターだけでも、出力・トルクが2.0Lエンジン並みですからね。

システムトータルのパワーはアルファード/ヴェルファイアと互角ですが、発揮できる回転領域が低く、なおかつボディが400kgも軽量なことから、発進加速ではステップワゴンが上手といえます。ただし、高回転域では大排気量のアルファード/ヴェルファイアのほうが強いでしょう。

なおステップワゴンについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

ホンダ ステップワゴンステップワゴンの加速性能を解説!0-100km/h加速タイムはどのくらい?ステップワゴン 外装ステップワゴンの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!

アルファード/ヴェルファイアは伸びのある加速が気持ちいい高級ミニバン

長々と語ってまいりましたが、これにてアルファード/ヴェルファイアの加速性能は以上になります。

上級ミニバンとして代表格のアルファード/ヴェルファイアですが、加速性能もトップクラスということですね。金銭的に余裕があって、質感・実用性・走行性能を求めるなら、アルファード/ヴェルファイアは迷わずをお勧めできるモデルといえますよ。

なおアルファード/ヴェルファイアについては以下の記事でも取り上げているので、もっと詳しく知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

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