初代から現行モデルに至るまで、室内空間の広さと燃費の良さが多くの人に受け入れられ人気の高いホンダのフィットですが、果たしてその加速性能はどれくらいのものなのでしょうか。

ライバル車と比べて速いのか? 遅いのか?

0-100km/h加速タイムを参考に徹底的にフィットの加速性能について解説していきましょう。

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フィットの加速性能

ホンダ フィット

フィットは以下の3つのパワートレインを持つモデルがラインナップされています。

  • 1.3Lガソリンエンジン
  • 1.5L直噴ガソリンエンジン
  • ハイブリッド(1.5Lガソリンエンジン+i-DCD)

それぞれのモデルの出力は以下の通りです。

モデル エンジン
馬力
エンジン
トルク
モーター
馬力
モーター
トルク
1.3L 100PS 12.1kgf・m
1.5L 132PS 15.8kgf・m
ハイブリッド 110PS 13.7kgf・m 29.5PS 16.3kgf・m

1.5Lガソリンモデルとハイブリッドモデルは同じ1.5Lエンジンを搭載していますが、直噴と従来型のポート噴射という違いもあってエンジンの出力は違います。

次にそれぞれのモデルの0-100km/hの加速タイムを掘り下げていきましょう!

1.3Lガソリンエンジンモデルの0-100km/h加速タイム

1.3Lモデルは1番、サンプルとなる情報が少なく正確なタイムにバラつきが出てしまいますが、0-100km/hの加速タイムは「11.4〜13.0秒」くらいの加速性能です。

エンジンパワーが1番低いので加速性能も3つのモデルの中では1番遅いですが、コンパクトカーの中ではごく平均的なタイムです。

1.5L直噴ガソリンエンジンモデルの0-100km/h加速タイム

1.5L直噴ガソリンエンジンを搭載したグレードと言えば、RSと呼ばれるスポーツグレードです。

15XLというグレードもありますが、外観もスポーティーでスタイリッシュなRSをイメージされる方が多いでしょう。

そんな1.5L直噴ガソリンエンジンモデルの0-100km/h加速タイムは「8.4〜9.3秒」です。

少なく見積もっても1.3Lエンジンと2秒以上の開きがあることから、加速感にかなりの違いを感じるはずです。

ハイブリッドモデルの0-100km/h加速タイム

ハイブリッドモデルはモーターのアシストがある分、最も加速力が優れています。

0-100km/hの加速タイムは「7.3〜7.9秒」です。

一般的なコンパクトカーで8秒を切るタイムはかなり速い部類で、1.3Lガソリンエンジンモデルと比較すると約4秒もの差があります。

アクセルを踏み込めば思わず驚く加速力を感じることができるでしょう!

1.5L直噴ガソリンエンジンが優れた加速性能を持つ理由

フィットは1.5Lのガソリンモデルにのみ直噴エンジンが使われています。

直噴エンジンとはエンジンのシリンダー内部に直接燃料を噴射するタイプのエンジンです。

その対義がポート噴射と呼ばれるタイプで、フィットの場合も1.3Lのガソリンエンジンと、ハイブリッド用の1.5Lエンジンにはこのタイプが採用されています。

ポート噴射は、シリンダーに入る前に燃料を噴射し、燃料と吸入空気が混ざった状態の「混合気」をシリンダー内部に吸入する仕組みです。

仕組みを聞いただけではどういった違いがあるか分からないと思いますが、簡単に直噴エンジンのメリットだけを説明すると

  • 燃費が良くなる
  • 圧縮比を上げることができ、パワーアップに繋がる

という2つが大きなポイントとなります。

特にパワーアップというのがポイントで、先ほど各モデルの出力をまとめましたが、モーターのアシストがあるハイブリッドモデルの最高出力が137PSであるのに対して、1.5Lガソリンエンジンモデルは132PSとなっています。

エンジンのパワーのみで、エンジンに加えてモーターがあるハイブリッドに肉薄するパワーを持っているということで、優れた加速性能も納得ですね。

ハイブリッドモデルが優れた加速性能を持つ理由

3つのパワートレインのうちハイブリッドモデルが最も加速性能が高い理由は、先ほども少し触れましたがエンジンとモーターの2つの動力源を持っているからです。

電気を使って駆動するモーターの最大のメリットは低速時から一気に最大トルクを発揮することができる点です。

よって、発進時や低速走行時はモーターの方が動力源としては効率が良いのです。

主役はエンジン。ホンダと言えばVTEC

元々、ホンダのハイブリッド車は動力源としての主役はあくまでエンジンで、それをモーターがサポートとするという考え方から、開発が進められてきました。

今では低速時はモーターのみでの走行が可能ですが、ホンダのハイブリッド車の先駆けであるインサイトは走行中、常にエンジンが掛かっている状態でした。

ホンダは国内ではマツダなどと同様に、内燃機関を大切にするメーカーのひとつであることが分かりますね。

そして、フィットに搭載されているエンジンはハイブリッドモデルも含めて全てが「i-VTEC」です。

VTECと言えば、元々はホンダの高性能スポーツカーに搭載されたエンジンの可変バルブリフト機構のことです。

細かい説明は割愛しますが、このVTECの技術をエコにも活かそうということで生まれたのが、新たに可変バルブタイミング機構も備えた「i-VTEC」なのです。

フィットの優れた燃費性能と加速性能の両立はこのi-VTECのシステムがあってこそです。

また、これはハイブリッドモデルだけでなく、1.5L直噴ガソリンエンジンモデルの加速性能の高さの理由のひとつにもなっています。

ハイブリッドモデルが採用するデュアル・クラッチ・トランスミッション

ハイブリッドカーをはじめとする世の中のエコカーは今、その多くがCVTを採用しています。

フィットのガソリンエンジンモデルも変速機はCVTとMTです。

一方で、フィット ハイブリッドは「デュアル・クラッチ・トランスミッション」を採用しています。

これは、簡単に言うとMTの仕組みを自動化したものかつ、ATやCVTのような仕組み上発生する伝達ロスが発生しません。

また、変速を行う為に次のギヤが常にスタンバイしているので、変速に掛かる時間も短縮されます。

エンジンからのパワーを余すことなく駆動力として使うことができ、ダイレクト感のある加速性能こそがデュアル・クラッチ・トランスミッションを採用するフィット ハイブリッドの魅力です。

ハイブリッドモデルにのみ採用されているSモードスイッチ

ハイブリッドモデルには「Sモードスイッチ」と呼ばれるスポーツモードスイッチが備わっています。

セレクトレバー近くにあるこのスイッチを押せば、エンジン主体でアクセル操作に対する駆動力をノーマル時より大きく制御することで、スポーティーな走りをサポートします。

できれば、ガソリンモデルにこそ欲しいSモードですが、残念ながら1.3L・1.5Lの両モデル共に装備されていません。

特に最も非力な1.3LにSモードがあれば、随分と加速感も変わってくると思うのですが…。

実際の加速感

ここまでフィットの各モデルの0-100km/h加速タイムと、加速性能に関わるフィットの特徴について解説してきました。

特にハイブリッドモデルの加速性能が高いことが分かりましたが、実際のところフィットに乗っている人たちは加速性能についてどう感じているのでしょうか。

ハイブリッドモデルの加速力に驚きの声

スポーツカーと比較しても遜色ない加速力に驚く方もいます。

ネットでは度々トヨタの86と加速性能が比較され、フィットハイブリッドの方が速いのでは⁉︎…という意見もありますね。

S2000は現行モデルではないものの、ホンダを代表する今でも人気の高いスポーツカーです。

実際に乗っている人がこのような印象を持つということからも、フィットハイブリッドの加速性能が高いことは間違いなさそうです。

Sモード使用時の車両演出も、加速感を感じる大きなポイントですよね。

一方で普段はエコカーとしての実力も十分な燃費性能を発揮してくれるようで、ユーザー満足度の高い車だと言えそうです。

1.3Lガソリンモデルは大きく意見が二分

ガソリンモデルの売れ筋は1.3Lですが、加速感に対する意見は人によって千差万別のようです。

  • 遅くて話にならない
  • 1.3Lということを考慮すると、充分によく走ってくれる
  • 特に出だしが遅くて、もっさりしてる
  • 確かに非力だが、車が軽いのでパワーの割にはよく走る

普段乗っている車との比較や、車に詳しいか詳しくないかでも感じ方は変わってくるので、意見も大きく分かれるのでしょう。

1.5Lモデルと言えばRS。加速力は満足

1.5Lガソリンモデルと言えばやはり、走りのRSグレードですね。

1.5LのRSの購入を検討している層はMTでキビキビ走りたい車好きが多いですが、そうしたユーザーも満足する加速感はしっかりと備えているようです。

1.3Lガソリンエンジンモデルとハイブリッドモデルの加速比較動画

こうして両車を比べると同じ外観のクルマとは思えないほど加速性能に差があることが分かります。

20km/hまでは横並びですが、その後の伸びは1.3Lガソリンエンジンモデルだと少ししんどそうな印象です。

ハイブリッドモデルは100km/hまでスムーズにメーターの針が動いていて、気持ち良い加速をしていますね。

他の車と比較すると

フィットの加速力はライバルと比較するとどれくらいのものなのでしょうか。

ハイブリッドモデルであれば、ライバルは

  • 日産 ノート e-power
  • トヨタ ヴィッツハイブリッド

ガソリンモデルであれば、

  • スズキ スイフトスポーツ (1.5Lのライバル)
  • トヨタ ヴィッツ (1.3Lのライバル)
  • マツダ デミオ (1.3Lのライバル)

といった辺りのコンパクトカーが妥当でしょう。

それぞれのモデルのライバル車はどれくらいの加速性能を持っているのか、紹介していきます!

日産 ノート e-powerの加速性能

日産 ノート e-power

ノート e-powerと言えば、電気自動車の新しい形というキャッチコピーが話題で、エンジンはあくまで発電専用のシリーズ式ハイブリッドを採用しています。

モーターは電気自動車のリーフから流用して使われているだけあって、出力は抑えられているものの加速力は速い部類に入ります。

そんなノート e-powerの0-100km/h加速タイムは「7.5〜8.3秒」です。フィット ハイブリッドとほぼ同等の加速タイムであることが分かりますね。

モーターの低速時から一気に最大トルクに達するという特性を活かした、スムーズで優れた加速性能を持っています。

トヨタ ヴィッツ ハイブリッドの加速性能

トヨタ ヴィッツ ハイブリッド

コンパクトカーのヴィッツは、アクアとプリウスのちょうど中間のサイズ感で、フィットの真っ向からのライバルで間違いありません。

2017年には待望のハイブリッドモデルが追加されましたが、加速力が大きく話題になることはありません。

実際にネット上でもヴィッツ ハイブリッドの加速性能を測れる動画や記事はほとんど無いので、サンプル数が少なく正確な0-100km/h加速タイムを出すことは難しいです。

そんな中で数少ない動画を参考に0-100km/h加速タイムを見てみると、「9.7秒〜11秒台」あたりが妥当なタイムと言えそうです。

何れにせよ、フィットのハイブリッドモデルや1.5L直噴ガソリンモデルの方が優れた加速性能を持つことは間違いありません。

特にヴィッツ ハイブリッドの場合、60km/h以降の後半での伸びがない印象です。

ヴィッツだけでなく、プリウスやアクアなども含めてトヨタのハイブリッド車は加速性能をアピールポイントとして押し出していないので、「普通のガソリンエンジン車よりは速いが特別加速が得意な訳ではい」というのが妥当なところでしょう。

スズキ スイフトスポーツの加速性能

スズキ スイフトスポーツ

スイフトスポーツは、今や国内のライトウエイトスポーツを楽しむ車の代表格と言えるスズキの売れ筋モデルです。

2017年に登場した4代目では、初のターボを搭載し排気量は1.4Lにダウンサイジングされました。

過給器付きとなったことで、従来NAだったスイフトスポーツの加速性能はアップし、0-100km/hの加速タイムは「6.9〜7.3秒」辺りで、7秒を切るか切らないかというコンパクトカーとしては断トツの加速性能を誇ります。

1.5LエンジンのフィットRSも十分に速いことに間違いありませんが、さらに1秒以上0-100km/hのタイムが速いスイフトスポーツの加速力は素晴らしいの一言です。

より本格的にモータースポーツを楽しむのであればスイフトスポーツ、スポーティーな走りの雰囲気を楽しみたいのであればフィット RSという選択がお勧めです。

トヨタ ヴィッツの加速性能

トヨタ ヴィッツ

ヴィッツのガソリンエンジンモデルには1.0Lと1.3Lの2種類があります。

ハイブリッドモデルと同様に加速性能を測るサンプルが少ない為に、正確なタイムが出せませんがYouTubeで、フィットと同じ1.3Lのガソリンモデルの0-100km/h加速タイムを測る動画を1本見つけることができました。

その動画でのタイムはおよそ12.7秒です。タイムからフィットの1.3Lガソリンモデルとほぼ同等レベルの加速性能と言えます。

マツダ デミオの加速性能

マツダ デミオ

デミオには1.5Lのディーゼルモデルと1.3L及び1.5Lのガソリンモデルがあります。

元々は1.3Lが通常のガソリンモデル、1.5Lは競技ベース車両として装備が簡素化された割り切ったモデルとしてのラインナップでしたが、2018年夏のマイナーチェンジで1.5L一本に統一されることになりました。

デミオはディーゼルに注目が集まってしまうので、ガソリンモデルは加速性能を測るサンプルがヴィッツ同様に少ないです。

その中で0-100km/h加速タイムの分かるもので、1.3Lガソリンモデルで「およそ12.3秒」というものがありました。

ヴィッツに続いて、デミオもフィットの加速タイムとほぼ同じくらいという理解で間違いないでしょう。

フィットとライバル車の加速性能の比較まとめ

フィットの属するコンパクトカーは、各メーカーから様々な車種が販売されており、ライバルの多いカテゴリーの一つです。

その中で幾つかライバル車をピックアップして加速性能を比較してきましたが、最後に簡単にまとめてみます。

  • 「フィット ハイブリッド」は、コンパクトカー×ハイブリッドモデルというライバルの中でかなり優秀な加速性能を誇っている。またダイレクト感のある加速がスポーティーな印象。
  • 「フィット 1.5L直噴ガソリンエンジンモデル」は十分な加速性能を持っているものの、ガソリンエンジンベースでのスポーティー路線のコンパクトカーの中では、スイフトスポーツの加速力が断トツ。
  • 「フィット 1.3Lガソリンエンジンモデル」は、その他のライバル車種と大きく変わらない加速性能。1.3Lクラスのコンパクトカーはどの車も同等レベルの加速力だと言える。

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この記事を書いた人

神戸一朗
神戸一朗
某国産自動車ディーラーで自動車整備士として働く。整備士の技術力と知識を競う某メーカーの全国大会に、販売会社代表の選手として地区予選を勝ち抜き出場した経験あり。例年、合格率3%とも言われている某メーカーの最上位資格も整備士8年目で習得。20代前半はジムカーナやサーキットトライアルなどのモータースポーツにも打ち込んだ。車の運転から、高度な故障診断、日常整備まで全てをこなす根っからのクルマ好き。