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(クリーン)ディーゼルの維持費は安いかハイブリッド、ガソリンと比較!お得か高いか決着!

自動車に乗るためには様々な費用が必要ですが、購入費用は当然としても、購入後にも様々な費用が維持費という形でかかってきます。

また近年日本市場にはクリーンディーゼル車が多数登場しており、その維持費の考え方はガソリンエンジン車とは少し違うのです。

ということで今回はディーゼルエンジン車の維持費についてご説明します。

ディーゼル車の維持費

車 維持費

自動車に関連する維持費の種類についてはガソリンエンジン車もディーゼルエンジン車も変わりませんが、その費用の内訳には差があります。

自動車の維持費の内容は次のような種類があります。

維持費の内訳種類
月々の維持費燃料代
駐車場代
年間の維持費自動車税
任意保険料
12ヶ月点検費用
車検費用(2年〜3年ごと)車検費用
自動車重量税
自賠責保険料
メンテナンス費用エンジンオイル交換

それぞれの維持費について、ディーゼルエンジン車やクリーンディーゼル車がどのぐらいの維持費になるか、一つ一つみていきましょう。

なおディーゼルエンジンの基本的な仕組みについては以下の記事で解説しています。基本的なことから知りたい方はまずは以下の記事からご参照ください。

エンジンディーゼルエンジンとは?仕組み/構造を簡単にわかりやすく解説!

ディーゼル車の月々の維持費

ガソリン

月々の維持費とは車を所有する上で最も基本的な費用であり、車を走らせるための燃料代と、車を駐車するために必要な駐車場代がこれにあたります。

ディーゼル車の燃料代

ディーゼル車は燃料に軽油を使っており、ガソリンエンジン車とは燃焼システムが大きく違っています。

ガソリン(クリーン)ディーゼルの燃料は軽油?灯油やガソリンを給油しても走れる?

軽油もガソリンも原油から精製されて作られる燃料ですが、その成分や特徴、精製される割合は異なっており、ディーゼルエンジンは軽油、ガソリンエンジンはガソリンと決まっています。

精製割合としては軽油のほうが少ないのですが、日本ではディーゼルエンジンの台数に比べてガソリンエンジン車の台数が圧倒的に多いため、軽油がかなり余る状況にあります。

そのため日本では軽油はガソリンよりリッターあたり10円〜20円ほど安く、車の維持費の大きな部分を占める燃料代においてはディーゼルエンジン車のほうが有利となります。

具体的な燃料代は車の燃費や燃料単価で変わりますが、2018年11月末での燃料単価は軽油が120円前後に対し、ガソリン(レギュラー)が140円ぐらいで推移しています。

ディーゼル車の駐車場代

駐車場は車を所有するときには必ず必要なものであり、普通車は登録時に必ず駐車場の届け出が必要です。

ディーゼル車もここはガソリン車と同じで、車を収められる駐車場を確保する必要があります。自宅や自分の土地であれば駐車場代はかかりませんが、普通は貸し駐車場などを使いますので、毎月その駐車場代が必要となります。

駐車場代は都市部か郊外か、もしくは住宅密集地下そうでないかでも大きく変わりますが、郊外で5,000円〜10,000円、都市部では10,000円を超えることも珍しくありません。場所によってのばらつきが大きいので、今回は一律10,000円として計算します。

ディーゼル車の年間維持費

自動車税

次にご説明するのが年間の維持費で、これは毎年支払う税金や保険などの費用に当たります。

ディーゼル車の自動車税

自動車税は自動車を所有している人が毎年支払う税金で、4月1日時点で車の所有者となっている住所に支払い通知が来ます。

自動車税は税額がエンジンの排気量によって決まっており、大排気量の大型車ほど税額が高くなります。また環境対応した車種に対しては「エコカー減税」という減免制度があり、一定の割合税額が安くなります。

そのエコカー減税は次の通り決まっており、ディーゼル車の中でもクリーンディーゼル車ならば対象になります。

減税率車種
75%減税・電気自動車
・燃料電池車
・天然ガス自動車(平成21年排ガス規制NOx10%以上低減車)
・プラグインハイブリッド自動車
・クリーンディーゼル乗用車(平成21年排ガス規制適合車)
・ガソリン車(ハイブリッド車を含む)のうち平成27年度燃費基準+20%達成かつ平成32年度燃費基準達成(平成17年排ガス規制75%低減車)
50%減税・平成27年度燃費基準+20%達成かつ平成32年度燃費基準未達成(平成17年排ガス規制75%低減車)
・平成27年度燃費基準+10%達成車(平成17年排ガス規制75%低減車)

自動車税の税額は以下の表のとおりとなっており、クリーンディーゼル車はこのうち75%減税の税額となります。

減免なしの場合と比較すると年額数万円もの費用差が発生するので、エコカー減税対象車かどうかは大きな維持費の差となります。

総排気量減額無し75%減税50%減税
~1,000㏄29,5007,50015,000
1,000㏄~1,500㏄34,5009,00017,500
1,500㏄~2,000㏄39,50010,00020,000
2,000㏄~2,500㏄45,00011,50022,500
2,500㏄~3,000㏄51,00013,00025,500
3,000㏄~3,500㏄58,00014,50029,000
3,500㏄~4,000㏄66,50017,00033,500
4,000㏄~4,500㏄76,50019,50038,500
4,500㏄~6,000㏄88,00022,00044,000
6,000㏄~111,00028,00055,500

ディーゼル車の任意保険料

任意保険料は車の所有者が任意で加入する保険ですが、車に乗るのであればほぼ全員が加入する保険となっています。

保険料は車の車種や状態などによってさまざま代わり、また所有する人の年齢や家族構成などでも大きく変わります。小型車種では保険料は安く、大型車種では高くなる傾向にありますが、これも一定ではありません。

費用としては小型車で数万円、大型車で50,000円〜100,000円ぐらいが相場です。

MEMO

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詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。

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12ヶ月点検費用

車の所有者には定期的な車の点検が義務付けられており、12ヶ月ごとに必ず点検を受けなくてはなりません。そのためこの点検費用は維持費の一つとしてカウントされます。

12ヶ月点検自体の費用は車の大きさや実施するディーラー、自動車工場、自動車用品店の値段設定でもかわりますが、一般的な相場で言えば10,000円〜20,000円ぐらいでしょう。

ディーゼルエンジン車でも点検費用自体は差はなく、上記の費用が一般的です。ですがもし点検で車に問題が見つかった場合は、その修理費用や交換部品費用などがかかります。

安い部品から高額な部品までさまざまですが、車によって大きく状況が違うため、これらは基本的には維持費にはカウントされません。

ディーゼル車の車検費用

車検

車検は車の製造から3年もしくは2年ごと(1年毎も選択可)に必ず必要な検査で、車を所有している際にまとまった維持費がかかるイベントです。

車検費用

車検には前述した車の点検と似たようなことを行いますが、車検には特有の点検項目があり別の費用がかかります。

車検はディーラーや特定の自動車修理工場などに依頼して実施することが一般的であり、その費用は諸経費と点検費用込みで50,000円〜100,000円ぐらいが相場です。

点検した際に車検に適合しない箇所が見つかった場合には、その修理や部品交換でさらに費用がかかることがあります。

この車検費用には点検費用のほかにも手続き代行費用や届け出の際に必要な経費も含まれていることが多く、車検費用としてまとまっています。

ディーゼル車の自動車重量税

車検時に支払わなければいけないものの一つに自動車重量税という税金があり、これも車種ごとに決まった税額を収める必要があります。

自動車重量税にも前述したエコカー減税が適応されており、エコカーと認定された車は免税や減税が受けられます。この内クリーンディーゼル車は免税の対象車となっており、全額免除となっています。

車両重量2年自家用
免税50%減税本則税率エコカー以外
右以外13年経過18年経過
H28.3.31までH28.4.1以降
0.5t以下免税2,5005,0008,20010,80011,40012,600
~1.0t5,00010,00016,40021,60022,80025,200
~1.5t7,50015,00024,60032,40034,20037,800
~2.0t10,00020,00032,80043,20045,60050,400
~2.5t12,50025,00041,00054,00057,00063,000
~3t15,00030,00049,20064,80068,40075,600

なお自動車重量税の減免対象は初回車検および2回目の車検までとなっており、3回目以降の車検時には本則税率という税率に戻ります。

一般的には3回目の車検は新車購入後5年経過時ですので、それなりに先の話と言えます。

自賠責保険料

自賠責保険は車検時に必ず加入が必要な保険制度で、事故を起こした際の最低限の対人保証を行うためのものです。

自賠責保険料は車の大きさと車検期間によって次のように決まっており、車の車種や排気量によって変動はしません。

車検期間1年2年3年
自家用乗用車16,350円27,840円39,120円
自家用小型貨物車17,270円29,680円
軽自動車15,600円26,370円36,920円

前述した車検費用にはこの費用も一緒にまとめられていることもあり、車検時に必要な一般的な維持費と言えるでしょう。

ディーゼル車のメンテナンス費用

車の維持にはメンテナンスは欠かせませんが、必ず必要となるのはエンジンのエンジンオイル交換です。

ポイント

エンジンオイルはエンジン内部で潤滑や冷却、密閉、ゴミ除去などのさまざまな役割があるオイルで、ディーゼルエンジンでもガソリンエンジンでも定期的に交換が必要なものです。

その交換インターバルはエンジンの仕様によって大きく変わるのですが、ディーゼルエンジンの場合には走行距離5,000kmごと、もしくは半年ごとの交換が推奨されています。

エンジンオイル交換費用はエンジンの大きさによってかわりますが、一般的には一回5,000円前後が相場であり、年間走行距離10,000kmとすると年間2回、10,000円ほどの費用がかかります。

またエンジンオイル交換2回ごとにエンジンオイルフィルターの交換も推奨されており、こちらは費用的に3,000円〜5,000円ほどとなります。

まとめるとエンジンオイル交換とオイルフィルター交換を合わせて年間15,000円程度が相場となりますが、ディーゼルエンジンはエンジンオイル交換が非常に重要なエンジンでもありますので、もっと短いインターバルで交換するほうがよりエンジンに優しいです。

なおディーゼルエンジンのオイル交換については以下の記事でさらに詳しく解説しています。詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

オイル交換(クリーン)ディーゼルのエンジンオイル交換ガイド!頻度や費用など全て解説!

ディーゼル車の維持費の例

それではディーゼルエンジン車の維持費がどれぐらいになるかを、いくつかの車種を例に挙げて見てみることにしましょう。

なお条件としては以下のとおりです。

  • 年間走行距離10,000kmとし、それを元に車の実燃費から燃料代などを計算します。
  • 燃料単価は120円/L
  • 駐車場代は一律月10,000円
  • 任意保険料は車格での相場を記載
  • 点検費用は一律15,000円
  • 車検費用は一律50,000円
  • 車検は2回めまでを想定

マツダ デミオ ディーゼルの維持費

マツダ デミオ

国産メーカーでクリーンディーゼル車を多数投入しているのはマツダで、マツダのエントリーモデルであるコンパクトカー、デミオにもクリーンディーゼルエンジンが搭載されています。

デミオのスペックは次の通りです。

スペックxD(ディーゼルターボ)
エンジン形式S5-DPTS(SKYACTIV-D)
エンジンスペック1,498cc 直列4気筒DOHC16バルブ ターボ+インタークーラー
最高出力105ps(77kW)/4,000rpm
最大トルク25.5kgf・m(250N・m)/1,500rpm~2,500rpm
燃費(JC08モード)30.0km/L〜26.4km/L
実燃費23.25km/L〜19.80km/L

※直列4気筒、DOHC、の詳細は以下の記事をご参照ください。

BMW 直4エンジン直列4気筒エンジンの特徴!どんな音?搭載車を日本車/外車の車種からそれぞれ紹介!エンジンDOHCエンジンとは?仕組み/構造は?ツインカムとの違いとは?!

このデミオでの各維持費はおおむね次の通りとなります。

維持費の内訳種類維持費
月々の維持費燃料代月4,500円
年間54,000円
駐車場代月10,000円
年間120,000円
年間の維持費自動車税9,000円
任意保険料30,000円
12ヶ月点検費用15,000円
年間メンテナンス費用エンジンオイル交換15,000円
車検費用(2年ごと)車検費用50,000円
自動車重量税免税
自賠責保険料27,840円

ここからデミオの維持にかかる費用は次の通りとなります。

維持費まとめ費用
月間維持費14,500円
年間維持費243,000円
車検費用込み、2年毎の維持費563,840円

任意保険や点検費用などで変動はありますが、おおよそ年間250,000円前後がデミオの維持費となります。

なおデミオについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

マツダ デミオデミオの加速性能を解説!0-100km/h加速タイムはどのくらい?マツダ デミオデミオは雪道に弱い?雪道走行の性能について徹底分析しました!

三菱 デリカD:5の維持費

三菱 デリカD:5

デリカD:5は三菱の中型ミニバンですが、オフロード走行も視野に入れた珍しい車種であり、その走破性確保のためにクリーンディーゼルエンジン搭載モデルがあります。

デリカD:5のスペックは次のとおりです。

スペック4WDクリーンディーゼル
エンジン形式4N14
エンジンスペック2,267cc 直列4気筒DOHC16バルブ ターボ+インタークーラー
最高出力148ps(109kW)/3,500rpm
最大トルク36.7kgf・m(360N・m)/1,500rpm~2,750rpm
燃費(JC08モード)13.6km/L
実燃費11.00km/L

デリカD:5はデミオに比べると大きなミニバンであり、さらに走破性を高めるためにスペック重視となっているので燃費はそこまで高くありません。それでもデリカD:5のモデルではディーゼルエンジンは人気です。

そんなデリカD:5の各種維持費は次のとおりとなっています。

維持費の内訳種類維持費
月々の維持費燃料代月9,090円
年間109,090円
駐車場代月10,000円
年間120,000円
年間の維持費自動車税11,500円
任意保険料40,000円
12ヶ月点検費用15,000円
年間メンテナンス費用エンジンオイル交換15,000円
車検費用(2年ごと)車検費用50,000円
自動車重量税免税
自賠責保険料27,840円
維持費まとめ費用
月間維持費19,090円
年間維持費310,590円
車検費用込み、2年毎の維持費 699,020円

ここからデリカD:5の年間維持費はおおよそ300,000円前後といえます。

なおデリカD:5については以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

デリカD:5 外装デリカD:5の口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!三菱 デリカD:5デリカD:5の燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!

マツダ CX-8の維持費

マツダ CX-8

CX-8はマツダの大型SUVに分類される車種で、3列シートでミニバン的な使い方もできる車です。マツダのクリーンディーゼル戦略の一車種であり、同社のトップクラスのモデルとなります。

そんなCX-8のスペックは次のとおりです。

スペックxD(ディーゼルターボ)
エンジン形式SH-VPTS(SKYACTIV-D)
エンジンスペック2,188cc 直列4気筒DOHC16バルブ ターボ+インタークーラー
最高出力190ps(140kW)/4,500rpm
最大トルク45.9kgf・m(450N・m)/2,000rpm
燃費(JC08モード)17.6km/L〜15.8km/L
実燃費14.07km/L

CX-8は車格から言えば三菱デリカD:5よりワンランク上ですが、スペック的にはそこまで大きな差はありません。燃費についてはマツダのクリーンディーゼルエンジンのほうが上で、かなり良好となっています。

そんなCX-8の維持費は次のとおりです。

維持費の内訳種類維持費
月々の維持費燃料代月7,107円
年間85,287円
駐車場代月10,000円
年間120,000円
年間の維持費自動車税11,500円
任意保険料50,000円
12ヶ月点検費用15,000円
年間メンテナンス費用エンジンオイル交換15,000円
車検費用(2年ごと)車検費用50,000円
自動車重量税免税
自賠責保険料27,840円
維持費まとめ 費用
月間維持費17,107円
年間維持費296,787円
車検費用込み、2年毎の維持費671,414円

ここからCX-8の年間維持費はおおよそ300,000円前後です。デリカD:5と近いものがありますが、燃費の差分燃料代が節約できる車といえるでしょう。

なおCX-8については以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

CX-8 外装CX-8の口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!マツダ CX-8CX-8の燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!

ディーゼル車とガソリン車の維持費を比較

さて最新のディーゼルエンジン車における維持費をまとめてみましたが、この維持費はガソリンエンジン車などと比べると安いのでしょうか?高いのでしょうか?

前述で取り上げた車種にはそれぞれガソリンエンジンモデルがありますので、今回は代表してデミオのガソリンエンジンモデルの維持費をまとめてみましょう。

デミオには1.5Lのガソリンエンジンモデルがあり、ディーゼルエンジン車とガソリンエンジン車のスペックの差は次のとおりです。

スペックxD(ディーゼルターボ)15C(自然吸気ガソリン)
エンジン形式S5-DPTS(SKYACTIV-D)P5-VPS(SKYACTIV-G)
エンジンスペック1,498cc 直列4気筒DOHC16バルブ ターボ+インタークーラー1,496cc 直列4気筒DOHC16バルブ
最高出力105ps(77kW)/4,000rpm110ps(81kW)/6,000rpm
最大トルク25.5kgf・m(250N・m)/1,500rpm~2,500rpm14.4kgf・m(141N・m)/4,000rpm
燃費(JC08モード)30.0km/L〜26.4km/L19.0km/L(AT)
実燃費23.25km/L〜19.80km/L16.01km/L

これを元にガソリンエンジンモデルの維持費を計算しますが、大きな違いは燃料単価がレギュラーガソリンとなり140円/Lで計算している点です。

エンジンオイル交換についてはクリーンディーゼルよりも交換インターバルが長く、年間オイル交換一回程度で済むので約半額となります。また税金面でも1.5Lのガソリンエンジンモデルはエコカー減税対象車となっておらず、減税額が違います。

なおデミオのもう一つの1.3Lガソリンエンジンモデルはエコカー減税対象車ですが、クリーンディーゼル車よりも減税額は少なめです。

維持費の内訳種類維持費
月々の維持費燃料代月7,287円
年間87,445円
駐車場代月10,000円
年間120,000円
年間の維持費自動車税34,500円
任意保険料30,000円
12ヶ月点検費用15,000円
年間メンテナンス費用エンジンオイル交換7,500円
車検費用(2年ごと)車検費用50,000円
自動車重量税5,000円
自賠責保険料27,840円
維持費まとめディーゼルモデル費用ガソリンエンジン(15C)モデル費用
月間維持費14,500円17,287円
年間維持費243,000円294,445円
車検費用込み、2年毎の維持費563,840円671,730円

維持費の比較の結果は上記となりましたが、月間維持費については燃料代の差によってガソリンエンジン車のほうが3,000円程度高くなります。

また年間維持費についても燃料代の差に加えてエコカー減税対象車でないことから、自動車税で大きな差が表れており、年間50,000円近い維持費の差が生まれています。

エンジンオイルのメンテナンス費用は安くなっていますが、その効果は限定的です。

以上のように、ディーゼルエンジン車の維持費に関しては同クラスのガソリンエンジン車と比較するとコストメリットがあることがわかります。

なおディーゼルエンジン車とガソリンエンジン車については以下の記事でも比較しているので、もっと詳しく知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

エンジン「クリーンディーゼル」vs「ガソリンエンジン」の違い8つ!燃費や維持費まで比較!
MEMO

これから車の購入を考えているなら、値引き交渉の正しいやり方を覚えておくといいですよ。このやり方を知らないと最大60万円以上も損します。

詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。

裏技を知って後悔する人たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!

ディーゼル車とハイブリッド車の維持費を比較

ディーゼルエンジン、とくにクリーンディーゼル車はエコカー認定されていますが、日本市場にはもう一つハイブリッドカーというエコカーのカテゴリーが存在します。

この2つは維持費の面でもさまざまな差がありますので、同じエコカーでもどれぐらい違うのかを見ていきましょう。

対象車種はこちらでもクリーンディーゼル車はデミオ、ハイブリッドカーは同クラスのベストセラーのコンパクトハイブリッドであるトヨタ アクアを例に取ってみましょう。

アクアのフロントトヨタ アクアの試乗レビュー!乗り心地の感想・インプレッション!
スペックアクア
エンジン形式1NZ-FXE
エンジンスペック1,496cc 直列4気筒DOHC16バルブ+モーター
最高出力エンジン:74ps(54kW)/4,800rpm
モーター:61ps(45kW)
最大トルクエンジン:11.3kgf・m(111N・m)/3,600rpm~4,400rpm
モーター:17.2kgf・m(169N・m)
燃費(JC08モード)38.0km/L〜34.4km/L
実燃費24.19km/L

スペック面を比較するとデミオのクリーンディーゼルとアクアは同じ排気量ですが、出力などの面はデミオが上回ります。

ですがカタログ燃費では大きな差があり、トップで比較するとアクアのほうが8km/Lも上回っているのがわかります。

アクアのサイドアクアの燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!

ですが実燃費ベースで見るとそこまで大きな差はなく、ハイブリッドカーは走り方で大きく実燃費に差があることから平均的な実燃費が低くなっていると言えます。

ではこれらを元にアクアの維持費を出してみます。なおアクアはガソリンエンジン搭載車ですので、燃料単価はレギュラーガソリンで計算します。

維持費の内訳種類維持費
月々の維持費 燃料代月4,822円
年間57,875円
駐車場代月10,000円
年間120,000円
年間の維持費自動車税9,000円
任意保険料30,000円
12ヶ月点検費用15,000円
年間メンテナンス費用エンジンオイル交換7,500円
車検費用(2年ごと)車検費用50,000円
自動車重量税免税
自賠責保険料27,840円
維持費まとめデミオ ディーゼルモデル費用 アクア ハイブリッド費用
月間維持費14,500円14,822円
年間維持費243,000円239,375円
車検費用込み、2年毎の維持費563,840円556,590円

この両者の間には燃料単価の差が20円あるのですが、実燃費自体はアクアのほうがよく、月間の費用差はわずか322円です。

そして年間維持費についてはアクアのほうが下回っており、これはエンジンオイルのメンテナンス費用の差でしょう。アクアはガソリンエンジンのハイブリッドカーなのでクリーンディーゼルほどオイル交換インターバルが短くなく、メンテナンス費用が節約できます。

とはいえハイブリッドカーの圧倒的なカタログ燃費は実燃費ベースではあまり発揮されておらず、クリーンディーゼルエンジンと大差ないという結果になりました。

なおハイブリッドカーとディーゼルエンジン車については以下の記事でも比較しているので、もっと詳しく知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

ハイブリッドエンジン「ハイブリッド」vs「クリーンディーゼル」の違い8つ!燃費や維持費まで比較!

ディーゼル車の維持費は間違いなくお得

ここまでまとめたように、クリーンディーゼルエンジン車の維持費にはさまざまなメリットがあり、燃費の良さ、燃料単価の安さ、エコカー減税の適用などで同クラスのガソリンエンジン車より大きなコストメリットがあります。

またハイブリッドカーと比較してもそこまで大きな差が生まれておらず、クリーンディーゼル車は維持費的には十分お得と言えるでしょう。

ただ維持費と合わせて考えなければならないのは車両価格の差であり、ガソリンエンジン車とクリーンディーゼル車では300,000円近い価格差が生まれます。

その価格差は長く乗り続けることで維持費の差によって埋めることが可能ですが、その車を何年間乗り続けるかによってクリーンディーゼル車の本当のコストメリットが見えてくるでしょう。

なおディーゼルエンジンについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

デミオ 中古車クリーンディーゼル車を中古で買う際の注意点5つ!おすすめの車種はこれ!ベンツCクラス ディーゼルエンジンクリーンディーゼル車は燃費が悪い?低燃費車を比較してランキングで紹介!