誕生から長い歴史をもつクラウンはトヨタの代表、強いては日本を代表する高級セダン。
2018年に登場した15代目クラウンは、これまでの高級セダンの常識を覆すほどのコストパフォーマンスを備えた車です。
それは単にコストカットされたという意味ではなく、これまでのクラウン史上最高のパフォーマンスを最低限のコストで維持できるという意味です。
クラウンの月間と年間、長期的かかる費用をライバル車と比較して、クラウンの維持費を検証します。
クラウンの月、年間の維持費
トヨタ クラウンを所有した場合に発生する、さまざまな維持費を月ごと、年ごとに細分化し、シミュレーションしていきます。
トヨタ クラウンとは?
2018年6月にフルモデルチェンジを果たした15代目トヨタ クラウンは、フロントノーズの延長とファストバック形状に改められたリアウィンドウにより、歴代クラウンのなかで、もっともスポーティなデザインをまとって登場しました。
TNGAプラットフォームの採用により、静粛性・コントロール性・直進安定性はさらに向上しスポーツセダンといっても過言ではない性能とプロポーションが与えられたのが新型クラウンの特徴。
グレード体系は、これまでのクラウンマジェスタ・ロイヤルサルーン・アスリート区分は、新たに線が引きなおされグレードで展開されます。
搭載エンジンは、2.0Lガソリンターボエンジンと、2.5L・3.5Lのハイブリッドエンジンの3種。
ターボエンジンとは?仕組み/構造は?メリット2つとデメリット4つ!シャープな吹き上がりが特徴の2.0Lターボ、新型ダイナミックフォースエンジンに改められた2.5Lハイブリッド、10速ATを採用する大排気量の3.5Lハイブリッドのそれぞれで明確なキャラクター分けがなされています。
今回はもっともコストとパフォーマンスのバランスに優れた、クラウン 2.5S ハイブリッドをサンプルに、維持費をシミュレーションしていきます。
クラウンの月ごとにかかる費用
クラウンを維持するうえで、月ごとにかかる費用をまとめると表のようになります。
種類 | 費用 |
駐車場代 | 8,000円 |
燃料代 | 5,285円 |
合計 | 13,285円 |
駐車場代
駐車場代は、平均的な8,000円を設定しています。土地代の高い都市部ではもっと高く、土地代安い郊外ではもっと低くなるので注意しましょう。
燃料代
クラウン2.5Lハイブリッドエンジンのカタログ燃費は、WLTCモード平均燃費で20.0m/L。実燃費は15.5km/Lです。
エンジン種類 | WLTCモード平均燃費 | 実燃費 | 走行500kmあたりの燃料代 |
2.0Lターボ | 12.4km/L | 7.5km/L | 9,333円 ※ハイオク |
2.5Lハイブリッド(4WD) | 20.0km/L(18.2km/L) | 15.5km/L(13.2km/L) | 4,194円(4,924円) |
3.5Lハイブリッド | 16.0km/L | 12.0km/L | 5,833円 ※ハイオク |
実燃費15.5km/Lのクラウンで、仮に走行距離を月500km(=年6,000km)、ガソリン代を130円/Lとすると、4,194円と算出できます。
通勤やレジャーなどで頻繁に使ったりして走行距離が多ければ、当然その分費用は増えることになります。走行距離が100km増えるごとに維持費はおよそ838円増えると考えましょう。ハイオクは140円/Lで計算しています。
税金額面だけを考えると、2.0Lターボがもっとも安価ですが、2.0Lと3.5Lはハイオクガソリンを使用するため、トータルでの維持費は高くついてしまいます。
レギュラーガソリンで走る2.5ハイブリッドがもっとも維持費が安価かつ、走行性能のバランスにも優れるクラウンです。
15代目クラウンは、新しい国際規格燃費基準「WLTC」が適用されています。WLTCモード燃費は、車の使用状況に応じて燃費性能が細分化され、「市街地モード」「郊外モード」「高速道路モード」とそれらの「平均」が記載されます。
クラウン2.5LハイブリッドのWLTCモード燃費の詳細は、ストップ&ゴーの多い「市街地モード」では17.2km/L。低速巡航の「郊外モード」では20.8km/L。高速巡航の「高速道路モード」では20.9km/Lです。
つまり、巡航時の燃費性能は郊外道路も高速道路もほぼ変わりませんが、市街地走行時の燃費は、それよりも15%程度低下すると考えましょう。
クラウンの1年ごとにかかる費用
次に1年間にかかる費用を解説します。
種類 | 費用 |
自動車税/軽自動車税 | 45,000円 |
任意保険料 | 84,000円 |
消耗品代 | 6,000円 |
合計 | 135,000円 |
自動車税
毎年5〜6月ころに納税通知の来る「自動車税」は排気量に応じた税率が適応されます。排気量が2.5Lのクラウンに割り当てられる自動車税は45,000円。3.5Lハイブリッドは58,000円。
ハイブリッドはグリーン税制により購入翌年の自動車税が、それぞれ50%・75%減税されます。2.0Lターボエンジンの自動車税額はグリーン税制対象外であるため減税なしの39,500円です。
任意保険料
万が一の事故に備えるための保険として、保険会社と契約する「任意保険料」は、月7,000円として年間で84,000円ほどになります。
ただし、任意保険は車種やドライバーの年齢などの条件や加入する保険会社によって、金額が最大数万円ほど変わります。他の費用以上に個人差が大きいので、年84,000円の金額はあくまでも目安程度にお考えください。
また、ここでは任意保険を「年ごとにかかる費用」としていますが、月払いなど他の支払い方法もあることが多いです。
消耗品代
エンジンオイルやオイルフィルターなどのメンテナンス費用である「消耗品代」として年6,000円程度がかかります。
なおターボエンジンのオイル交換については以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
ターボ車のエンジンオイルの交換時期は?おすすめのオイルはこれ!クラウンの数年ごとにかかる費用
新車購入の場合は3年、それ以降は2年毎実施される車検の費用をまとめました。
種類 | 費用 |
自動車重量税 | 車検ごと20,000円(新車購入時は3年分100%免税) |
自賠責保険料 | 車検ごと26,000円(新車購入時は3年分37,000円) |
車検基本料 | 車検ごと50,000円 |
12ヶ月点検費用 | 車検から1年ごと10,000円 |
合計 | 106,000円 |
自動車重量税
自動車重量税は、自動車の重量に応じて税率が適合する制度です。車重が1t〜1.5tに収まるクラウンは、2度目の車検以降に収める重量税は翌2年間分で20,000円です。
ただし、ハイブリッドエンジン搭載車は、エコカー減税対象車であるため、新車購入時に支払う3年間分の自動車重量税が減額されます。
2.5Lエンジンは100%免税。3.5Lは75%減税されます。2.0Lターボはエコカー減税対象外であるため、減税措置はありません。
自賠責保険料
交通事故時の被害者を補償する目的で徴収されるのが自賠責保険料。自動車重量税とともに車検時に納めることになります。
クラウンに限らず、普通車で自家用に使用される場合の保険料は、翌2年間分で約26,000円。
車購入時は次の車検までの3年分で37,000円です。
車検基本料
車検基本料とは、車検ごとの法定点検費用と印紙代と車検代行代を足したものとし、クラウンの場合は2年分/50,000円ほどかかります。
ただし、車検費用はディーラーやカー用品店など業者の選び方によって、数万円ほど変わることがあります。
また車検の検査結果によっては部品交換や整備が必要となり、さらに数万円ほどかかるケースもあるので、50,000円の金額は目安としてお考えください。
12ヶ月点検費用
法定12ヶ月点検は車検と違い、義務ではありませんが、車を大切に乗りたいのであれば実施をおすすめします。
費用はおよそ10,000円。もし交換しなければいけない部品があった場合には、部品代が加算されます。また、整備記録として実施をしておくことで、リセールバリューの査定にプラスに働きます。
もしクラウンを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!クラウンの月ごと、年ごとの維持費平均
クラウンの維持費を月ごと、年ごとの表にまとめました。これにより一定期間内における平均的な維持費がわかります。
月ごとの維持費
クラウンを維持するために数年サイクルでかかる費用を、ひと月あたりに換算した表です。
種類 | 費用 |
駐車場代 | 8,000円 |
燃料代 | 4,194円 |
自動車税/軽自動車税 | 3,750円 |
任意保険料 | 7,000円 |
消耗品代 | 500円 |
自動車重量税 | 833円 |
自賠責保険料 | 1,083円 |
車検基本料 | 2,083円 |
12ヶ月点検費用 | 416円 |
合計 | 27,859円 |
年ごとの維持費
クラウンを維持するために数年サイクルでかかる費用を、1年あたりに換算した表です。
種類 | 費用 |
駐車場代 | 96,000円 |
燃料代 | 50,328円 |
自動車税/軽自動車税 | 45,000円 |
任意保険料 | 84,000円 |
消耗品代 | 6,000円 |
自動車重量税 | 10,000円 |
自賠責保険料 | 13,000円 |
車検基本料 | 25,000円 |
12ヶ月点検費用 | 5,000円 |
合計 | 334,328円 |
クラウンのその他の費用
基本的な維持費に加え、他にも車に乗るうえでかかる費用をまとめました。
タイヤ代
2.0Lと2.5Lのクラウンの装着するタイヤサイズはは215/55 R17で、価格は1本あたり9,000〜18,000円程度。3.5Lのタイヤサイズは225/45 R18で価格は10,000〜23,000円です。
大型セダンだけあって、大径ホイールを装着するためタイヤは非常に高価です。新品タイヤはおよそ2年ほどで摩耗限界に達します。
2年毎に4本分のタイヤ代がかかることになるので、グレード選びはタイヤサイズも考慮する必要があります。
ローン金利
ローンで車を購入した場合は、車両価格に加えて金利がかかります。また、どこから借りるかでも金利は大きく変わってくるため、慎重に選びたいところです。
参考までに、「クラウン 2.5S」車両本体価格498万円をローンで支払う場合の金利費用をまとめました。
借入先 | 金利 | 費用 |
ディーラーローン | 年 5%~7% | 249,000〜348,600円 |
銀行 | 年 2%〜4% | 99,600〜199,200円 |
信販会社 | 年 1.9%~8.4% | 94,620〜418,320円 |
高速料金
高速道路は信号もなく車での長距離移動の要となりますが、交通料金が発生します。
料金は『150円(基本料金)+24.6円〜39.36円×距離(距離料金)×1.08(消費税)』で求めることが可能。一般的に、トンネルや橋などの工事に手間のかかる区間ほど高い距離料金が設定されます。
一例をあげると、静岡県・御殿場ICから愛知県・豊田東ICまでの208kmの交通料金は、新東名高速道路経由で4,950円。100kmあたり2,500円前後と覚えておけばおおよその目安になります。
修理代・部品交換代
エンジンオイルなどの消耗品は5,000〜10,000km毎の比較的短いスパンで交換が必要ですが、エアクリーナーやブレーキパッド、ブレーキフルードやバッテリーなどの油脂類は、50,000km以上の長いスパンで交換されるため、法定点検時にしっかりと点検・メンテナンスを受けることが大切です。
また、メーカー側の不具合であれば無償で修理をしてくれる場合がありあますが、自身の過失での故障や消耗品の交換費用は自身で負担しなければいけません。
消耗品にかかる費用の一例を表にまとめました。
費用項目 | 費用(部品代+工賃) |
エアクリーナー | 3,000円~ |
ブレーキパッド | 20,000円~ |
ブレーキフルード | 5,000円~ |
補機バッテリー | 15,000円~ |
ワイパーブレード | 4,000円~ |
クラウンの維持費に関する注意点
ここでは劣化しやすい部品や故障しやすい箇所など、車種特有の特別な維持費について解説します。トヨタは世界屈指の高品質を誇る自動車メーカー。
そのトヨタの高級セダンであるクラウンは、とくに壊れやすい箇所はなく、安心して乗ることができます。
クラウンのハイブリッドバッテリーの交換
クラウンのハイブリッドバッテリーは、2.5Lハイブリッドには従来からのニッケル水素バッテリー、3.5Lハイブリッドには最新のリチウムイオンバッテリーが採用されています。
電池容量は2.5Lの方が2倍近く大きな容量をもっているため、仮に交換する場合はどちらも30万円前後の費用がかかります。
しかしクラウンに搭載されるハイブリッドシステムは、レクサスやアルファードなどとほぼ共通のシステム。
アルファードの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!20万kmの走行を想定された信頼性の高さは、これまでの実績から十分証明されています。さらにトヨタではハイブリッドバッテリーを含む、走行に関わるすべての機構に5年/10万kmまでの特別保証期間を設け、無償交換を保証しているためハイブリッドバッテリー交換費用の心配はほぼ不要です。
クラウンの盗難対策費用
盗難率万年トップに君臨するトヨタ プリウスやハイエースほどではないとはいえ、クラウンの年連続盗難台数ワースト5位。盗まれやすい車であることには違いありません。そのため盗難対策費用が必要になります。
できる対策としては、高性能のセキュリティシステムの追加や、車両盗難保険の加入、盗難時の車両位置を把握するGPSサービスなどがありますが、意外とハンドルロックやホイールロックなどのアナログなセキュリティが効果的だったりします。
また、クラウンによく似合う高価なホイールは、ホイール単体での盗難も考えられます。マックガードなどの盗難防止用のホイールナットの使用も念頭に入れましょう。マックガードは1万〜2万円で購入することができます。
盗難対策項目 | 費用 |
高性能のセキュリティシステム | 2万円〜 |
ハンドルロックやホイールロック | 3,000円〜 |
盗難保証付きの車両保険 | 保険会社による |
GPSサービス | 500円〜/月額 |
盗難への心がけ | 0円 |
クラウンの旧型(中古)の維持費
トヨタ クラウンの旧型車を中古で購入した場合の維持費について解説します。初代クラウンが誕生したのは1955年。王冠を意味する「クラウン」と名づけられたトヨタを代表する高級車は、現在までで15代を数えます。
クラウンが大きく様変わりしたのは2003年に登場した12代目「ゼロクラウン」から。それ以前のトヨタ クラウンは年式の古さから中古車物件も少なくなってきています。
実用車として使用可能な12代目以降のクラウンの維持費を解説していきます。
12代目 トヨタ クラウン
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クラウンシリーズの新しいスタートを意味して「ゼロクラウン」の異名がつけられた12代目クラウンは2003年〜2008年まで製造されました。
プラットフォームと外観を一新するとともに、衝突安全基準に適合するために直列6気筒エンジンから、V6エンジンに変更されたのがトピックです。
車重は現行型と同じ1.5〜2.0tの区分に当てはまるため32,800円。登録から13年が経過した個体は重課税により45,600円になります。
自動車税は、2.5Lが45,000円、3.0Lが51,000円、3.5Lが58,000円。登録から13年が経過した個体には、さらに15%の重税が課せられます。
燃費性能はおよそ9km/Lほどですが、すべてのエンジンがハイオクガソリンを使用しますので、やや排気量が大きめのスポーツカーを所有するのと同程度の維持費です。
なおゼロクラウンについては以下の記事でさらに詳しく解説しているので、詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
ゼロクラウンとは?何年式のことを言うの?全貌を解説!13代目 トヨタ クラウン
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2008年から2012年まで製造された13代目クラウンは、12代目をリファインした形で登場しました。大きく変わったのは乗り心地。新型の電子制御サスペンションエンジンのおかげでこれまでのクラウンとは一線を隔てた乗り心地を実現。
3.5Lエンジンにハイブリッドシステムを追加したクラウンハイブリッドが登場したもの13代目からです。
搭載エンジンは2.5L・3.0L・3.5Lの新型V6エンジンに加え、3.5Lハイブリッドエンジン。自動車税・重量税は現行型とほぼ同等ですが、燃費性能は排気量相応であるため、燃料代では現行型に比べて高くつきます。
14代目 トヨタ クラウン
2012年から2018年まで製造された14代目クラウンの特徴は、エンジンのダウンサイジング化です。最小排気量モデルは4気筒の2.0Lターボエンジンに置き換わり、3.0Lエンジンは廃止されました。
エンジンラインナップは2.0Lターボ・2.5L・3.5Lのガソリンエンジン。ハイブリッドモデルの排気量は2.5Lになったため、自動車税・重量税・燃料代ともに、現行型に近い維持費で乗ることができるようになっています。
なお14代目クラウンについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
クラウンアスリートの試乗レビュー!乗り心地の感想・インプレッション!クラウンマジェスタの試乗レビュー!乗り心地の感想・インプレッション!クラウンロイヤルの試乗レビュー!乗り心地の感想・インプレッション!中古のクラウンを買うなら
安価な維持費で乗れる中古のクラウンは、14代目の2.5Lハイブリッド一択です。ただし中古車価格は、安い個体でも約300万円からの価格設定となるため、中古車としてのお買い得感は薄いでしょう。
むしろ、新型プラットフォームを採用した現行型のクラウン2.5Lハイブリッドの新車購入の方が、商品価値・リセールバリューを含めてコストパフォーマンスは高いといえます。
もしクラウンを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!クラウンの維持費を他の車と比較
トヨタ クラウンと同価格帯のライバル3車種を挙げ、1年ごとの維持費を比べてみます。
マツダ アテンザ 2.2L ディーゼル
種類 | 費用 |
駐車場代 | 96,000円 |
燃料代 | 41,250円 |
自動車税/軽自動車税 | 45,000円 |
任意保険料 | 84,000円 |
消耗品代 | 6,000円 |
自動車重量税 | 16,400円 |
自賠責保険料 | 13,000円 |
車検基本料 | 25,000円 |
12ヶ月点検費用 | 5,000円 |
合計 | 331,650円 |
現在マツダのフラッグシップセダンとなっている3代目アテンザは、2012年に登場。優雅な佇まいはクラウンにも劣らない高級感と洗練された雰囲気が与えられています。
エンジンラインナップは2.0Lと2.5Lのガソリンエンジンと2.2Lのディーゼルエンジンであり、平均的な維持費はクラウンと同等です。
クラウンハイブリッドの燃費性能に対抗するには、燃料代の安価なディーゼルエンジンが有力ですが、やや扱いにクセがあるため、おすすめできる方は限られます。
ディーゼルエンジンのドライバビリティの燃費性能は優秀ですが、短距離走行でトラブルが起きやすいため、上手に扱える方にはアテンザがおすすめです。どんな状況でも盤石な性能を求めるのであればトヨタ クラウンをおすすめします。
なおアテンザについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
アテンザの月、年間の維持費を計算!高いのか安いのか比較して解説!アテンザの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!スバル レガシィ B4
種類 | 費用 |
駐車場代 | 96,000円 |
燃料代 | 72,222円 |
自動車税/軽自動車税 | 45,000円 |
任意保険料 | 84,000円 |
消耗品代 | 6,000円 |
自動車重量税 | 16,400円 |
自賠責保険料 | 13,000円 |
車検基本料 | 25,000円 |
12ヶ月点検費用 | 5,000円 |
合計 | 362,622円 |
主要販売拠点が海外に移行し、大型化したスバル レガシィはクラウンと同等の車格を備えます。
2014年に登場した6代目スバル レガシィは、滑らかに回転する水平対抗エンジンと卓越した4WDによって優れたコンフォート性能を発揮します。
搭載エンジンは水平対向4気筒の2.5Lエンジンのみ。振動を打ち消すように動き、静粛性に優れる水平対向エンジンはスポーツユニットとしてだけではなく、サルーンとしても魅力的なエンジンです。
しかし、燃費性能ではハイブリッドシステムの方が上。維持費はクラウンの方がはるかに安価です。
税金面での維持費はクラウンと同等。違うのは燃費性能のみです。スバルの4WDによる路面状況を問わない安定した走行性能はレガシィの利点ですが、維持費の安さと高級車としての佇まいを求めるのであればトヨタ クラウンをおすすめします。
なおレガシィについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
レガシィB4は速いのか?加速性能から0-100km/h加速タイムまで解説!【画像】レガシィはかっこいいのか?デザインについて徹底分析!日産 フーガ 2.5L
種類 | 費用 |
駐車場代 | 96,000円 |
燃料代 | 129,231円 |
自動車税/軽自動車税 | 45,000円 |
任意保険料 | 84,000円 |
消耗品代 | 6,000円 |
自動車重量税 | 16,400円 |
自賠責保険料 | 13,000円 |
車検基本料 | 25,000円 |
12ヶ月点検費用 | 5,000円 |
合計 | 419,631円 |
2009年に誕生した2代目日産 フーガはよくも悪くも高級車。あらゆる車のコストカットとダウンサイジング化が進むなか、いまだに高級車としての雰囲気を色濃く残す日産のラグジュアリーサルーンです。
エンジンは2.5Lと3.7LのV6エンジン、3.5Lのハイブリッドエンジンの3種がラインナップしますが、クラウンのライバルとなるのは2.5Lと3.5Lハイブリッド。
税金面では同等の維持費ですが、燃費性能がクラウンより大きく劣るため、燃料代がネックになります。
維持費を気にしないのであれば、フーガはラグジュアリーサルーンとして素晴らしい空間を提供します。燃料代が気になる方には迷わずトヨタ クラウンハイブリッドをおすすめします。
なおフーガについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
Y50/Y51フーガの前期と後期の3つの違い!年式の違いまで解説!【画像】フーガはかっこいいのか?デザインについて徹底分析!クラウン2.5Lの維持費は安い
7代目クラウンのキャッチコピー「いつかはクラウン」が示すとおり、トヨタ クラウンは長らく、あこがれの高級車として君臨してきました。それはこれからも変わることはないでしょう。
しかし、15代目クラウンは高級車らしからぬほど安価な維持費で乗ることができます。
クラウンの維持費を大きく引き下げたのはトヨタのハイブリッドシステム。3.5Lエンジン並の加速性能を備えながら、コンパクトカー並の燃費性能を誇る2.5Lハイブリッドエンジンは、クラウンのランニングコストを大幅に引き下げました。
500万円前後の新車価格は、新社会人や大学生が購入するには難しい額面ですが、けっしてムリな価格ではありません。
とくに2.5Lハイブリッドのクラウンは購入時の税制優遇が大きく働くため非常にお買い得です。クラウン 2.5Lハイブリッドは「いつかはクラウン」の言葉がかすんでしまうほどのハイコストパフォーマンスカーです。
なおクラウンについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
新型クラウン(ハイブリッド/ターボ)の試乗レビュー!乗り心地の感想・インプレッション!【画像/写真】新型クラウンの内装/インテリア!運転席周りや後部座席から荷室/トランクまで紹介!