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レガシィB4は速いのか?加速性能から0-100km/h加速タイムまで解説!

「レガシィ B4」といえば、スバルの人気車種として30年販売されているモデル。

「スポーツセダン」として、高い運動性能が男心をくすぐる一台でしたね。

ところが、現行モデルへのモデルチェンジでターボが廃止され、キャラクター変更が話題となりました。

そんなレガシィですが、実際どれくらい走れる車なのか気になりませんか?

そこで今回はスバルの上級セダン「レガシィ B4」について、「加速性能」に焦点を当てて解説しましょう。

SNSへの投稿や、0-100km/h加速タイムを参考にしながら、ライバル車と比較していきたいと思います。

レガシィB4の加速性能

スバル レガシィ

2014年に登場した現行のBN型モデルですが、セダンの「B4」とクロスオーバーSUVの「アウトバック」という、2種類のラインナップが用意されています。

人気だった「ツーリングワゴン」は「レヴォーグ」として生まれ変わりましたね。

と、ラインナップについての説明を終えたところで、「レガシィ B4」について加速性能を解説してきたいと思います。

0-100km/h加速タイムからわかるレガシィの加速性能

まずは、単純に「どれくらい速いのか?」紹介しましょう。

加速性能をイメージするのに役立つのが、発進から100km/h加速に達するタイム、通称「0-100加速タイム」です。実用性のある数字ではありませんが、性能を考えるうえでは有効といえます。

気になるレガシィの加速タイムですが、オーナーさんが実測によると…「9.6秒」という意見がありました。アクセルを全開で踏み込めば、スタートから9.6秒で100km/hに達するということですね。

イメージしやすいように、トヨタブランドのタイムを並べてみたので、ご覧ください。

車種0-100km/h加速タイム
レクサス GS300h8.0秒
SAI8.8秒
カローラフィールダー9.0秒
アルファード10.2秒
プリウス11.0秒
ヴォクシー/ノア11.6秒
シエンタ12.2秒

さて、レガシィの加速性能ですが、この一覧でもわかるとおり「中の上」といったところですね。「速いか?」と聞かれると正直微妙なところです…。

なお上記の表にあるプリウスの加速性能については、以下の記事で詳しく解説しています。興味のある方はこちらもあわせてご参照ください。

プリウス 運転プリウスの加速性能を解説!0-100km/h加速タイムはどのくらい?

歴代とは「趣」が違うエンジン

レガシィ エンジン

これまでのレガシィは、ハイパワーなターボを搭載していたため、エンジンは強力でしたね。NAモデルなども展開し、ラインナップも複数ありました。

しかし、現行モデルには「2.5L NA」モデル一種類のみとなっております。(NAエンジンの詳細は以下の記事をご参照ください。)

レクサス エンジンNAエンジン(自然吸気エンジン)とは?メリット5つ!音が最強の魅力?!

エンジン性能はこちらを参考にしてください。

項目諸元
種類水平対向4気筒DOHC16バルブ
排気量2,498cc
最高出力175PS/5,800rpm
最大トルク24.0kgf・m/4,000rpm

※水平対向4気筒、DOHC、エンジンの詳細は以下の記事をご参照ください。

スバル 水平対向エンジン水平対向4気筒エンジンの特徴!どんな音?搭載車を日本車/外車の車種からそれぞれ紹介!エンジンDOHCエンジンとは?仕組み/構造は?ツインカムとの違いとは?!

このクラスのセダンとしては標準的な性能ですが、これまでのスポーティな印象から考えると、ギャップがありますね。

先代モデルは「280PS」「35.7kgf・m」だったので、かなり落ち着いた数値です。

PWR・TWRで見てみると?

駆動方式などにもよりますが、加速性能は「パワーウェイトレシオ(以下、PWR)」「トルクウェイトレシオ(以下、TWR)」によって、ほとんど左右されます。

これは「出力」「トルク」が負担するボディ重量を示す指標ですね。エンジン性能に対する軽量性ということなので、数値が低いほど加速には有利。

レガシィB4は車重1,540kgなので、PWR・TWRを計算するとこのようになります。

  • PWR:8.8kg/PS
  • TWR:64.2kg/kgf・m

このクラスのセダンとしては標準的な数値です。ただし、先代モデルの5代目(BM型)は「5.28kg/PS」「42.2kg/kgf・m」だったので、レガシィシリーズとしてはかなり低いんです。

3代目(BE型)から先代モデルまでは、PWR・TWRがほとんど同じ数値でした。ゆえに、この時代のモデルは0-100km/h加速でも6秒台を計測しており、スポーツセダンとしての地位を確立していましたね。

この頃のキャラクターを考えると、やはりギャップの大きさは否めません…。

MEMO

もしレガシィを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。

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レガシィB4の実際の加速感

数字やメカニズムを解説しただけでは、いまいちピンときませんよね?

というわけで、実際のオーナーさんの投稿をご覧いただきたいと思います。TwitterやYouTubeからいくつかピックアップしてみたので、紹介しましょう。

Twitterで加速感をチェック

こちらのレガシィオーナーさんは、仕事で軽自動車に乗ったときに違和感を感じたようです。

モデルチェンジを経て、加速がおとなしくなったレガシィではありますが、そうはいっても排気量は2.5Lクラス。

1L以下の車と比較したら、加速性能は雲泥の差ですよね。軽自動車やファミリーカーよりはずっと速いです。

ガツンと加速することはありませんが、中間加速はなかなかのものです。一定に伸びていくので、「気が付いたらスピードが出過ぎてた」なんてこともしばしば…。

これは上級セダンによくみられる特徴です。この手の車は、エンジン自体が滑らかな出力特性を持ちます。

加えて、ボディの静粛性や制振性が高いことから、ドライバーとしては加速感が掴みにくいでしょう。

乗り心地を向上させた結果が今のモデルということですね。従来のモデルとは趣が違いますが、上級セダンとしてより高みへ上ったのです。

いっぽうで、このような厳しい意見も見られます。加速性能を落としたせいで、中途半端なモデルになってしまったとのこと…。

もとをたどれば「インプレッサ」「フォレスター」「レヴォーグ」は、すべてレガシィの派生モデルです。(加速性能の詳細は以下の記事をご参照ください。)

インプレッサインプレッサは速いのか?加速性能から0-100km/h加速タイムまで解説!スバル フォレスターフォレスターは速いのか?加速性能から0-100km/h加速タイムまで解説!スバル レヴォーグレヴォーグは速いのか?加速性能から0-100km/h加速タイムまで解説!

どうしたって「ハイパワーターボ」「4WD(AWD)」といった、硬派なイメージがありますよね?

それが、NA一本に絞りったり、ボディを大型化したりなど…スバルファンとしては少し寂しく思うのはよくわかります。

You Tubeで加速感をチェック


こちらはメーターを撮影した動画ですね。前述のとおり、およそ9秒で100km/hに達しています。

実際に視聴してみて、私は「少し鈍い感じ」ような印象を受けまた。過去のモデルは「ターボラグ」こそ顕著ですが、過給が始まれば鋭く加速しますからね。(ターボラグの詳細は以下の記事をご参照ください。)

車のメーターターボラグとはどんな意味?起こる原因と解消する対策について解説!

YouTubeで「レガシィ 加速」と検索して、上位に出たのは3代目、4代目、5代目など、どれも過去のモデルばかりでした。

現行モデルが上位にヒットしないのは、やはり加速に定評がないからなのでしょう…。


こちらは、スバルから公式にリリースされている動画です。レガシィについて簡単な紹介がされていますが、動画の雰囲気から、どことなく落ち着いた印象を受けますね。

レガシィB4の加速性能を他の車と比較すると

加速感についてご覧いただいたところで、続きましてライバルと呼ばれる国産車と、その実力を比較してみたいと思います。

今回、レガシィと同じく2.5LクラスのNAモデル、日産「ティアナ」、マツダ「アテンザ セダン」、トヨタ「マークX」の3台です。

日産 ティアナ

日産 ティアナ

日産から販売されるミドルクラスセダンといえば「ティアナ」。2.5LクラスのNAということで、同じ土俵で戦うライバルです。

加速性能について比較してみると、どのような結果になるのでしょうか?まずは、ティアナの諸元をご覧いただきましょう。

項目諸元
種類直列4気筒DOHC
排気量2,488cc
最高出力173PS/6,000rpm
最大トルク23.9kgf・m/4,000rpm
車両重量1,470-1,480kg
PWR8.50-8.55kg/PS
TWR61.5-61.9kg/kgf・m
0-100km/h9.3秒

※直列4気筒エンジンの詳細は以下の記事をご参照ください。

BMW 直4エンジン直列4気筒エンジンの特徴!どんな音?搭載車を日本車/外車の車種からそれぞれ紹介!

エンジン性能は数値も特性も、かなり酷似していますね。見比べると、出力はレガシィ、トルクはティアナといった具合。

しかし、車重はレガシィのほうが100kg近く重いため、PWRはティアナに劣ってしまいます。

よって0-100km/hの加速は、わずかにティアナのほうが勝る結果に…。しかし、タイムで見ると0.3秒ということで、ほとんど差はないように思えます。

4WDに定評のあるレガシィですから、雨や雪など、悪路においてはレガシィのほうが上手でしょう。(レガシィの雪道性能の詳細は以下の記事をご参照ください。)

スバル レガシィB4レガシィB4は雪道に弱い?雪道走行の性能について徹底分析しました!

マツダ アテンザ セダン

マツダ アテンザ セダン

マツダのセダンで、フラッグシップモデルといえば「アテンザ」ですよね。

加速性能としては、クリーンディーゼルを搭載したモデルのほうが強力ですが、ここは同じNAモデルと比較したいと思います。

以下、アテンザの諸元です。

項目諸元
種類水冷直列4気筒DOHC16バルブ
排気量2,488cc
最高出力190PS/6,000rpm
最大トルク25.7kgf・m/4,000rpm
車両重量1,540kg
PWR8.11kg/PS
TWR59.9kg/kgf・m
0-100km/h9.2秒

※水冷エンジンの詳細は以下の記事をご参照ください。

ポルシェ 水冷エンジン水冷エンジンのメリット5つ!バイクだけでなく車にも搭載されてる?!

ざっと見た感じ、出力・トルクともにアテンザのほうが優れた性能ですね。

それでいて車重は同じなので、PWR・TWRもアテンザの勝利。したがって、0-100の加速タイムもアテンザのほうが速いのです。

とはいえ、こちらもティアナの場合と同様、ほとんど変わらない性能と考えることができます。

また、アテンザも駆動はFFなので状況によってはレガシィのほうが速いケースも十分あるうるでしょう。

アテンザの加速性能の詳細は以下の記事で解説しているので、興味のある方はこちらもご参照ください。

マツダ アテンザアテンザの加速性能を解説!0-100km/h加速タイムはどのくらい?

トヨタ マークX

トヨタ マークX

最後に比較するのは、トヨタの走れる上級セダン「マークX」です。先代のレガシィとは、走れるセダンということで、バチバチのライバル関係にありましたね。

マークXも3.5Lモデルのほうが加速は速いですが、今回は2.5Lモデルを比較対象にしてみたいと思います。それでは見ていきましょう。

項目諸元
種類 V型6気筒DOHC
排気量2,499cc
最高出力203PS/6,400rpm
最大トルク24.8kgf・m/4,800rpm
車両重量1,500kg
PWR7.53kg/PS
TWR61.7kg/kgf・m
0-100km/h6.8秒

※V型6気筒エンジンの詳細は以下の記事をご参照ください。

フェアレディZ V6 エンジンV6エンジンの特徴!どんな音?搭載車を日本車/外車の車種からそれぞれ紹介!

同じ2.5Lモデルではあるものの、6気筒であるがゆえに高回転型、かつ出力が高いです。

トルクはレガシィと互角の性能ではありますが…0-100km/h加速で見ると、かなりの差がありますね。

よって、加速性能はマークXに軍配が上がります。モデルチェンジのたびにスポーティさを欠いていくレガシィとは異なり、マークXは初めからスポーツ要素を意識して作られていますからね。仕方のない結果です。

マークXの加速性能は以下の記事でさらに詳しく解説しています。詳細まで知りたい方はこちらもご参照ください。

トヨタ マークXマークXは速いのか?加速性能から0-100km/h加速タイムまで解説!

レガシィB4は上級セダンとして質感や乗り心地で勝負

というわけで、レガシィB4の加速性能についての解説は以上になります。

従来のモデルは「走れるセダン」の代名詞的なモデルでしたが、現行型は落ち着いた「上品なセダン」というキャラクターとなりました。

スバルファンとしては少し寂しいですが、これも時代なのでしょう。

とはいえ、4WDを駆使した安定性・走行性能は健在しており、上級セダンとして「並」の加速性能を備えていることはわかりましたね。

レガシィについては以下の記事もございますので、もっと詳しく知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

スバル レガシィ【画像】レガシィはかっこいいのか?デザインについて徹底分析!スバル レガシィB4レガシィB4は雪道に弱い?雪道走行の性能について徹底分析しました!