人も乗れて荷物も積めるので、ミニバンってとても使える車ですよね。
各メーカーからさまざまなモデルが販売されており、選び放題となっています。
なかでもMクラスミニバンは取り回しやすいボディサイズに加え、価格も控えめなので、今や激戦区の一つに数えられるほど…。
今回は、そんなMクラスミニバンより、走行性能に定評のあるホンダ「ステップワゴン」について解説していきたいと思います。
「オーナーの口コミ」「0-100mk/h加速のタイム」を参考にしながら詳しく見ていきましょう。
ステップワゴンの加速性能
ステップワゴンの加速性能について、さまざまな観点から解説していきたいと思います。
現行ステップワゴンは加速が秀逸
2017年9月のマイナーチェンジでハイブリッドモデルが追加されましたが、このモデルが想像以上に速いんです。
現行5代目ステップワゴンが登場したのは2015年のこと。実は当時、ガソリンエンジン1本のラインナップだったので、それほど人気はありませんでした。(エンジンの詳細は以下の記事をご参照ください。)
ガソリンエンジンのメリット3つとデメリット5つ!仕組みと将来性の特徴を解説!環境性能が重視される昨今、ミニバンもハイブリッドの方が売れますからね。
こういった理由からマイナーチェンジ前は不調でしたが、ハイブリッドモデル投入後、着々と販売台数を伸ばし、瞬く間に人気車種になりました。
- 小回りの利く5ナンバーボディ
- 優れた燃費と安定性
- 「1.5L VTECターボ」「2.0L i-VTEC(ハイブリッド)」の2種からなるスポーティな加速
現行ステップワゴンの武器といえば、この3つが挙げられるでしょう。
燃費の良さについては以下の記事で詳しく解説しています。興味のある方はこちらもご参照ください。
ステップワゴンの燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!0-100km/h加速タイム
加速性能を見るのに参考になるのが「0-100km/h加速」のタイムです。
発進から100km/hまで加速する機会なんて実際にはほとんどありませんが、性能の指標としては有効といえるでしょう。
最近ではメーカーが公称することは珍しく、ステップワゴンについても正式なタイムは明らかになっていません。そのため、ここではオーナーさんの意見を参考にしてみたいと思います。
3世代目ステップワゴンは2.0Lで160馬力出すぞ〜
新型ステップワゴンは1.5Lで150ps出してさらに0-100が9秒だぞ〜 https://t.co/9Ybqhcs3Ef— ΤΕΡЯΑ™Кудрявка(21)てぷらくどりゃふか(ロリ) (@KINGJIM_TEPRA) 2016年9月28日
雑誌の厳しめのテストでも0-100ほぼ8秒とかステップワゴンHVバケモンだな
— 香肠 (@Wurst_K) 2018年5月23日
Twitterで調査してみると、ガソリンモデルで9秒、ハイブリッドモデルで8秒という意見が多く見受けられました。
ミニバンとしては非常に優れた数値なのですが、「数字だけではピンとこない!」という人もいますよね?
そこで、トヨタの人気車種のタイムを一覧にしてみたので、参考にしてみてください。
車種 | 0-100km/h加速タイム |
クラウン | 6.9秒 |
アルファード | 10.2秒 |
プリウス | 11.0秒 |
エスティマ | 11.4秒 |
ヴォクシー/ノア | 11.6秒 |
ウィッシュ | 12.0秒 |
シエンタ | 12.2秒 |
ハリアー | 12.3秒 |
bB | 12.4秒 |
身近な車種と比較すると、ステップワゴンの加速がどれくらいなのかイメージできますよね。
なお上記の表のハリアーとプリウスの加速性能は以下の記事で詳しく解説しています。詳細が気になる方はこちらもご参照ください。
ハリアーの加速性能を解説!0-100km/h加速タイムはどのくらい?プリウスの加速性能を解説!0-100km/h加速タイムはどのくらい?ホンダの2つの技術「i-VTEC」と「SPORT HYBRID i-MMD」
ステップワゴンの加速性能の高さについて、大きな役割を担っている技術を解説しましょう。
ガソリン仕様の「VTEC」、ハイブリッド仕様の「i-VTEC」
ホンダ車を語るうえで「VTEC」は欠かせません。簡単に解説すると、エンジン回転数に応じてバルブの「開閉タイミング」「リフト量」を調節する技術のことですね。
VTECエンジンとは?仕組み/構造は?搭載車はバイクにもあり?!数年前、初めてインテグラに横乗りしたとき、5,000rpmに達したVTECのサウンドにはビックリしたものです…。
VTECエンジン音サウンドの特徴!切り替わり音が最高すぎる?!ステップワゴンにはガソリン仕様の「VTECターボ(L15B型)」、ハイブリッドの「i-VTEC(LFA型)」の2種類が採用されています。
VTECターボエンジンとは?搭載車は?邪道と言われる理由は仕組みにあり!?項目 | 諸元 | |
エンジン型式 | L15B型 | LFA型 |
最高出力 | 150PS/5,500rpm | エンジン: 145PS/6,200rpm モーター:184PS |
最大トルク | 20.7kg・m/ 1,600~5,000rpm | エンジン: 17.8kg・m/4,000rpm モーター:32.1kg・m |
種類 | 水冷直列4気筒 1.5Lターボ | 水冷直列4気筒DOHC 16バルブ+モーター |
排気量 | 1,496cc | 1,993cc |
※直列4気筒エンジンの詳細は以下の記事をご参照ください。
直列4気筒エンジンの特徴!どんな音?搭載車を日本車/外車の車種からそれぞれ紹介!こちらがエンジン性能の詳しい諸元です。
当時のVTECのイメージからすると、幾分か物足りなく感じるとは思いますが、それでもミニバンとしては軽快な走りをしますよ。
ハイブリッドカーは中~高回転域での巡航に難がありますが、ステップワゴンなら高速道路の巡航・合流・車線変更も、ストレスなくこなせます。
SPORT HYBRID i-MMD
さらに、ハイブリッドモデルの加速性能に関しては、「SPORT HYBRID i-MMD」というパワーユニットも大きく貢献しています。
モーター単体のトルクは32.1kg・mに達し、トータルの出力は200PSを超えます。
「i-MMD」とは、車両状況を正確に判断し、状況に応じてモーターとエンジンの駆動バランスを調節する技術のことです。
広い領域でトルクを発揮するので、大排気量のようにグイグイと走り、まるで「V6エンジンを積んでいるのか?」と錯覚してしまうほど…。(V6エンジンの詳細は以下の記事をご参照ください。)
V6エンジンの特徴!どんな音?搭載車を日本車/外車の車種からそれぞれ紹介!ステップワゴンの実際の加速感
それではネットに投稿を参考に、実際の加速感を紹介したいと思います。
TwitterとYouTubeから気になるものを見つけたので、ご覧ください。
オーナーさんのツイート
レンタカーのステップワゴン乗ってみたけど凄い!
フル乗車でもストレス無く加速する〜😧
ダウンサイジングターボって凄い技術なのね🤔— yuya (@abbey0845) 2018年6月23日
こちらの方はレンタカーとしてステップワゴンに乗ってことがあるようです。遠出だったのでしょうか? 定員ギリギリまで乗せて運転したご様子。
7人も人を乗せると、さすがに加速力が心配になるところ。ましてや1.5L車なのでパワーが足りないような気がしますが…加速に関してストレスは感じなかったみたいですね。
#乗ってる車名と長所と短所書いてけ
RK5後期 ステップワゴン スパーダz クールスピリット長所
加速が良くて燃費がよい(平均15~16km/L)
死角が少なくて運転しやすい
シートのホールディングが良くてしっかりしている短所
ワイパーのモーター音が気になる pic.twitter.com/xQsUFYlq0x— hiro (@uetsu_RK5) 2018年5月25日
車好きの間で流行っている、「#乗ってる車名と長所と短所書いてけ」なる投稿です。気になるオーナーの反応は…。
第一に加速の速さを挙げていますね。ミニバンらしくシートのでき栄えと、さらに死角の少なさも長所として捉えていらっしゃいます。
短所はワイパーの音のみ。もはや短所らしい短所が見当たらなかったということでしょう。
ステップワゴンHV、0→100km/h加速86より速くて草 pic.twitter.com/dtMR2nVKkq
— イトゥース (@LA_RF3) 2018年5月13日
こちらの投稿で挙げられているのは、某雑誌で話題になった性能テストです。
ゼロ加速性能について、注目車種を比較している内容となっています。「セレナ e-POWER」「セレナ オーテック」「N-BOX」「86 GR」など、名だたる人気車種が比較対象。
今注目の「e-POWER」は想像以上の性能ですね。スポーツクーペの86も堂々の8秒台。(実際の加速感は以下の記事をご参照ください。)
トヨタ86(ハチロク)の試乗レビュー・感想!乗り心地はいかに?!N-BOXも軽自動車ならがら、なかなかの数値です。
ですが一番の驚きは、ステップワゴンが圧倒的なタイムをたたき出していることでしょう。86のタイムを超え、トップの数値です。
新型ステップワゴンを今借りて乗ってるんだけど加速とかに関してはダウンサイジングターボでも問題ないねー。
低速からの立ち上がりのエンジンのもっさりした感じが苦手だけど。
車内装備が充実しまくってた。
運転席、助手席、後部独立エアコンとか— まーくん@昆布ライフ (@mayukianiki) 2018年6月11日
こちらの投稿主も、レンタルでステップワゴンに乗ったことがあるようです。内容からして、以前スポーツカーに乗っていた経験を予感させますね。
肝心の感想はというと…ダウンサイジングターボの性能を認めているようです。(エンジンの詳細は以下の記事をご参照ください。)
ダウンサイジングターボとは?デメリット/欠点2つとメリット3つ!搭載車種も紹介さすがに「満足!」というほどではなく、低速域にもっさり感を感じたようですが、おそらく比べているラインがスポーツカーなのでしょう。
そのかわり、ミニバン特有の居住空間には大満足だったようです。
YouTubeで加速感をチェック
こちらはエンジンスタートから、ゼロ加速までを撮影した動画です。メーター付近しか映されていませんが、メーターや音で、加速感を感じられるかと思います。
まず、踏んでからのメーターの動きが素晴らしいですよね。ダウンサイジングターボの音は、スポーティさすら感じさせる感触。
メーターの数値もグングン伸びていますが、個人的には、画面右側のブースト計を見ていただきたいです。
ブースト圧の数値は1.0km/㎠を指しています!普通車としては、かなりターボのかかり方が良いですね。
こちらはハイブリッドモデルの発進加速です。ハイブリッドも10秒弱で100km/hに到達しており、i-MMDの性能がよくわかるかと思います。
ミニバン市場はハイブリッドモデルが主流となりつつありますが、これだけの加速をみせるMクラスミニバンはそうないでしょう。
もしステップワゴンを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!ステップワゴンの加速性能をほかの車と比較
最後に、同クラスの車種と加速性能を比較してみましょう。
ステップワゴンのライバル車にあたる「ヴォクシー」「セレナ」の性能について、簡単にまとめてみました。
トヨタ ヴォクシー
まずは、ミニバンのラインナップが豊富なトヨタより「ヴォクシー」について解説しましょう。姉妹車にあたる「ノア」「エスクァイア」も同等の性能といえます。
男性的なキャラクターが人気で、ラインナップは「2L ガソリン」と「1.8L ハイブリッド」の2モデルです。
無難にまとめられた性能がトヨタらしいヴォクシーですが、加速性能についてはどうでしょうか?
項目 | ガソリン | ハイブリッド |
最高出力 | 152PS/6,100rpm | エンジン: 99PS/5,200rpm モーター:82PS |
最大トルク | 19.7kg・m/3,800rpm | エンジン: 14.5kg・m/4,000rpm モーター:21.1kg・m |
種類 | 直列4気筒 | 直列4気筒+モーター |
排気量 | 1,986cc | 1,797cc |
こちらは、メーカーより引用したヴォクシーのエンジン性能表です。
数字を見る限り、出力・トルクともにステップワゴンの方が上回っていることが見て取れますね。
0-100km/h加速は11.6秒といわれているので、加速性能はステップワゴンの方が上手といえるでしょう。
なおヴォクシーについては以下の記事で口コミ・評判をまとめているので、興味のある方はこちらもあわせてご参照ください。
ヴォクシーの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!日産 セレナ
日産のハイブリッド技術「e-power」を搭載した「セレナ」はMクラスミニバンとして大人気です。
走行性能の高いハイブリッドモデルとしても注目されていますが、ステップワゴンと比較するとどうでしょうか?
項目 | ハイブリッド | ハイブリッド (e-power) |
最高出力 | エンジン: 150PS/6,000rpm モーター:2.6PS | エンジン: 84PS/6,000rpm モーター:136PS |
最大トルク | エンジン: 20.4kg・m/4,400rpm モーター:4.9kg・m | エンジン: 10.5kg・m/3,200~5,200rpm モーター:32.6kg・m |
種類 | 直列4気筒 DOHC+モーター | 水冷直列3気筒 DOHC+モーター |
排気量 | 1,997cc | 1,198cc |
※直列3気筒エンジンの詳細は以下の記事をご参照ください。
直列3気筒エンジンの特徴!どんな音?搭載車を日本車/外車の車種からそれぞれ紹介!こちらは、メーカーより引用したセレナのエンジン性能表です。
オーナーの間では、セレナの0-100km/h加速は8秒強といわれているので、発進加速はステップワゴンの方がわずかに速いですね。
さらに、i-MMDはe-powerの上位互換とも評され、中~高速域での運動性能もステップワゴンの方が上手。
「ステップワゴンの方が登坂や追い越しで力強い」
「セレナより加速のストレスが少ない」
このように意見するセレナオーナーさんもいるくらいなので、間違いないでしょう。
まとめると、ステップワゴンはクラストップの加速性能を備えているということですね。以上、ステップワゴンの加速性能についてでした。
ステップワゴンについては、ほかにも以下の記事で取り上げています。興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
ステップワゴンの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!ステップワゴンの走りは最高?走行性能を解説しつくします!