迫力あるスポーツカーのようなエクステリアで、見るものを魅了するシビックハッチバック。
マニュアルミッションで意のままに走らせるもよし、お出かけの足として使うにもよしと非常に優れた車です。
そんなシビックハッチバックですが、燃費は良いのでしょうか。
走り方によってどう変わるのでしょうか。
ここではシビックハッチバックの燃費について解説していきます。
シビックハッチバックの燃費・実燃費
シビックハッチバックのカタログ燃費と実燃費の達成率をチェックしていきましょう。
シビックハッチバックは1.5LターボエンジンにCVTやマニュアルミッションを組み合わせたパワートレインが採用されています。
ターボエンジンとは?仕組み/構造は?メリット2つとデメリット4つ!実燃費はカタログ値のおおよそ6割から7割と言われていますが、それぞれどのぐらい達成しているのでしょうか。
CVT、MTそれぞれのカタログ値を見ていきます。CVTは18.0km/L、MTは17.4km/Lです。では実燃費はどんな数値になるのでしょうか。
燃費の種類 | CVT | MT |
カタログ燃費 | 18.0km/L | 17.4km/L |
街乗り燃費 | 11~13km/L | 11~14km/L |
高速燃費 | 14~17km/L | 14~17km/L |
ユーザーの燃費を見ていくとこのようになっています。カタログ燃費達成率は6割程度でガソリン車としてはもうちょっと良い燃費を期待したいところです。
シビックハッチバックは1.5LダウンサイジングターボエンジンにCVTやMTを組み合わせた、欧州車のような仕様のパワートレインを搭載しています。
走っても楽しいですし、燃費の良い走りで高燃費も出せる非常に優れた車です。
なおダウンサイジングターボについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
ダウンサイジングターボとは?デメリット/欠点2つとメリット3つ!搭載車種も紹介シビックハッチバックの燃費の口コミ
優秀な走行性能のシビックハッチバックですが、実際に乗っているユーザーはどう感じているのでしょうか。ここではツイッター上からユーザーの声をピックアップしていきます。
シビックハッチバックの燃費カタログ値より上行くのは普通なの?
満タン法でも18.3㎞出てびっくりしてる(゚_゚) pic.twitter.com/FPBNvHcfrQ— 営業 (@TAxKAcha) 2018年12月24日
こちらの方はカタログ燃費を超える18.3km/Lという高燃費です。メーター読みでも19.4km/Lと優れた数値でシビックハッチバックの底力を感じさせます。
シビックハッチバック、車載の燃費計14キロ台にしてはガソリン減るの早いなーと思ったら、タンク容量46Lしかないのねw
それにしてもメーターカッコいい(*´∀`*) pic.twitter.com/hhCqnAeIqd
— Riga @FZR千輩(冬眠中?) (@88fzr1000) 2019年1月5日
シビックハッチバックは平均14km/Lあたりと燃費がよいですが、サイズにしては燃料タンクが小さいため燃料の消費が早く感じます。航続距離が600km程度と給油の回数がちょっと頻繁になりすぎるかもしれません。
シビックハッチバックECON使わない方が明らかに燃費良いよね…
— kei (@kei_hitman) 2018年6月18日
シビックハッチバックは人によってはECONモードを使わないほうが燃費が伸びるそうです。燃費のためにECONモードを使っている人は一度解除して走ってみてはいかがでしょうか。
なおシビックハッチバックについては以下の記事でさらに詳しく解説しているので、詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
シビックハッチバックの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!シビックハッチバックの歴代の燃費・実燃費
なかなか良い燃費性能のシビックハッチバックですが、歴代のシビックハッチバックの燃費はどうでしょうか。ここでは歴代シビックハッチバックの燃費を解説します。
EG型の燃費・実燃費
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シビックは歴史が長く、古いものは燃費情報は多くありません。ですので1991年発売のEG型のシビックからご紹介していきます。
5MT仕様のSiRでカタログ燃費は10・15モード燃費で13.0km/Lとなっています。実燃費は街乗りでは7~9km/L、高速では10~11km/Lです。
燃費の種類 | 数値 |
カタログ燃費 | 13.0km/L |
街乗り燃費 | 7~9km/L |
高速燃費 | 10~11km/L |
EK型の燃費・実燃費
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EK型シビックはホイールベースを見直し、弱点だった居住性を改善し、通称ミラクルシビックと呼ばれています。
5MT仕様SiRのカタログ燃費は13.8km/Lと若干伸びています。実燃費は街乗りで9~11km/L、高速で11~14km/Lと実際の使用環境での燃費の進化が感じられる数値です。
燃費の種類 | 数値 |
カタログ燃費 | 13.8km/L |
街乗り燃費 | 9~11km/L |
高速燃費 | 11~14km/L |
EU型の燃費・実燃費
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2000年に登場したEU型シビックは、CVTの採用や居住空間の拡充などさらに実用性を向上させており、スマートシビックと呼ばれています。
排気量は1.7Lと少し大きくなっていますがカタログ燃費は10・15モード燃費で16.4km/Lと伸びています。街乗りでは10~13km/L、高速では12~15km/Lという数値です。
燃費の種類 | 数値 |
カタログ燃費 | 16.4km/L |
街乗り燃費 | 10~13km/L |
高速燃費 | 12~15km/L |
シビックハッチバックは使い勝手の良い大衆車として国内では進化してきました。しかしフィットの登場で日本市場から一旦退場し、世界販売に目を向けて展開されて12年ぶりに戻ってきました。
フィットの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!現行モデルからダウンサイジングターボエンジンやハッチバックらしい使い勝手など欧州車らしいパワートレインで燃費性能を改善しました。
シビックハッチバックの燃費の理由
シビックハッチバックの燃費は乗る人や環境によって大きく変わります。ここではシビックハッチバックの燃費良い理由、悪い理由を解説します。
まずは燃費が良い理由を解説します。
パワートレインの進化
シビックハッチバックは国内でもトレンドとなってきているダウンサイジングエンジンを採用しています。NAエンジンの場合はそれ相応の排気量がないと加速性能が悪く、走行性能に問題が出ます。
しかしダウンサイジングターボエンジンならば加速するときはターボエンジンの加給によって十分なパワーを持っているので走りは良いですし、排気量が小さいので巡航時は燃料消費が抑えられるといういいとこ取りになっています。
さらに1.5Lエンジンの燃費性能だけでなく、パワートレインの無駄をなくすためにアイドリングストップが採用されています。信号待ちなどでの無駄なアイドリングを止め、燃料の消費を少しでも減らしています。
なおダウンサイジングターボの燃費については以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
ダウンサイジングターボの燃費は悪い?比較しながら分析!街乗りが苦手
先述の通りダウンサイジングターボエンジンは加速時にターボを使います。そのため普通の車より燃料消費が多くなる傾向があります。
ですので街なかや市街地のようなストップアンドゴーが多いような場所では加速が頻繁に行われるため効率が悪い走りしかできません。
長距離の巡航には非常に優れていますが、街乗りでは燃料の消費が多少多くなってしまいます。
シビックハッチバックの燃費改善・向上方法
シビックハッチバックの燃費の良し悪しの理由を解説してきましたが、今度は燃費良く走るための方法を解説していきます。
無駄のない発進をしよう
シビックハッチバックのエンジンはストップアンドゴーの多い環境では、燃費が悪くなりがちです。
加速も良いため思わず踏み込んでしまいがちですが、燃費良く走るためにできるだけ走り出しの燃料消費を減らしたいところです。
まず発進時はクリープ現象で徐々に前に出ます。ある程度走り出してからはアクセルを3分の1から半分ほど踏み込み目的の速度まで加速しましょう。
このとき燃費のためを思って軽くアクセルを踏んでいると、ポンピングロスなどによりエンジン内で抵抗が発生し無駄が発生します。
そして必要な加速が終わったらアクセルを緩め、できるだけ一定速度で走行しましょう。
エンジンブレーキを使おう
次に燃費を伸ばすコツとしてエンジンブレーキがあります。アクセルを離して減速するときは燃料供給がカットされているため、燃費は有る意味で無限大です。ですので燃費を伸ばしたいならここを活用しないわけにはいきません。
車のエンジンはおおよそ1,500回転以上でアクセルが離された状態であればエンジンブレーキがかかるようになっています。
もし回転数が低いようであれば必要に応じてギアを一つ落とすなどし、エンジンブレーキを活用しましょう。周りの車の状況をみて、普段より少し早くアクセルオフをすることで燃費は伸びます。
レーダークルーズコントロールシステムを使おう
シビックハッチバックにはホンダセンシングの機能として、速度一定で前車に追従走行できるレーダークルーズコントロールがあります。
車の不必要な加減速は燃料消費を促進しますので、高速道路やバイパスのような速度一定で走れるような環境では、レーダークルーズコントロールを使いましょう。
そうすれば加減速の無駄は減りますし、運転の疲労も減りますので非常に効率的です。
もしシビックハッチバックを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!シビックハッチバックの燃費を他の車と比較
アクセラの燃費はなかなか優秀でした。ではシビックハッチバックのライバル車たちの燃費はどうでしょうか。
ここでは比較に上がりやすいトヨタのカローラスポーツ、スバルのインプレッサスポーツ、マツダのアクセラスポーツと比較していきます。
マツダ アクセラスポーツ
アクセラスポーツは魂動デザインが非常にスタイリッシュで目を引くマツダの主力車種です。ガソリンモデルだけでなくディーゼルモデルもあるなど自分好みの仕様が選べます。
アクセラのカタログ燃費は1.5Lディーゼルモデルが21.6km/L、1.5Lガソリンモデルが20.4km/Lです。では実燃費はどうでしょうか。
燃費の種類 | ディーゼル | ガソリン |
カタログ燃費 | 21.6km/L | 20.4km/L |
街乗り燃費 | 15~18km/L | 13~17km/L |
高速燃費 | 18~21km/L | 17~20km/L |
燃費性能ではシビックハッチバックはアクセラスポーツには追いつきません。
しかしダウンサイジングターボならではの気持ち良い走りはシビックハッチバックに優位性がありますし、安全性能はどちらも肉薄しています。走りで選ぶならシビックハッチバック、燃費で選ぶならアクセラでしょう。
なおアクセラについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
アクセラの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!アクセラの燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!トヨタ カローラスポーツ
カローラスポーツはトヨタが販売するCセグメントスポーツハッチバックで、シビックハッチバックとは日本だけでなく欧州でも激戦を繰り広げています。
こちらもガソリンモデルやハイブリッドモデルなどシビックハッチバックより選択肢の多いモデルです。
そんなカローラスポーツのカタログ燃費はガソリンモデルが19.6km/L、ハイブリッドモデルが34.2km/Lです。実燃費を見ていきます。
燃費の種類 | ガソリン | ハイブリッド |
カタログ燃費 | 19.6km/L | 34.2km/L |
街乗り燃費 | 10~12km/L | 20~24km/L |
高速燃費 | 15~17km/L | 22~26km/L |
カローラスポーツのガソリンモデルはハイブリッドモデルがあるので燃費では圧勝です。なのでガソリンモデル同士で見ていくとシビックハッチバックとほぼ変わらない数値となりました。
しかし排気量の大きさもありますし、シビックハッチバックのほうが走行性能は高く、乗って楽しい車です。
こちらも走りを楽しみたい場合はシビックハッチバック、燃費性能が優先の場合はカローラのハイブリッドがおすすめです。
なおカローラスポーツについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
カローラスポーツの試乗レビュー!乗り心地の感想・インプレッション!【画像/写真】カローラスポーツの内装/インテリア!運転席周りや後部座席から荷室/トランクまで紹介!スバル インプレッサスポーツ
インプレッサスポーツはスバルの主力車種でアイサイトや安定感の高いシンメトリカルAWDなど独自の魅力が満載です。
カタログ燃費は1.6Lモデルで18.2km/Lと非常に良い数値ですが、実燃費を見ていきましょう。
燃費の種類 | 数値 |
カタログ燃費 | 18.2km/L |
街乗り燃費 | 10~12km/L |
高速燃費 | 14~17km/L |
シビックハッチバックとほぼ同等の数値となりました。シビックハッチバックのほうはダウンサイジングターボで排気量以上のパワーがありますしMTの存在など楽しさは圧倒的です。
ここは数値は同等でも魅力の多いシビックハッチバックの勝ちと言って良いでしょう。
なおインプレッサについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
インプレッサG4の燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!インプレッサG4の口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!シビックハッチバックは燃費性能も優秀
シビックハッチバックは大衆車的なイメージがありますが欧州でデザインや走りの性能を磨きあげ、高い次元の走行性能や実用性を持った車です。
燃費性能も走り方によっては非常に伸びるため、日常の足からワインディングロードを流すなどさまざまな楽しみ方ができます。
燃費は車に合わせた走り方をすることによって大きく変わってきます。こちらで紹介した方法などを参考にして、燃費の良い走りを研究してみてください。
なおシビックハッチバックについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
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