日産のミドルクラスコンパクトカーのノートは、2018年上半期においてトヨタ アクアやプリウスを差し置き、現在もっとも売れている車です。
スタイリッシュなワゴンボディで室内も広く、シリーズハイブリッドの「e-POWER」の燃費のよさが、さらなる人気を後押ししており、日産車が首位に立つのは30年前の日産 サニー以来の快挙です。
では実際に、日産 ノートを維持するにはどれほどの維持費がかかるのでしょうか。
ノートを維持するためにかかる月間と年間、長期的な費用をライバル車と比較して、ノートの維持費を検証します。
ノートの月、年間の維持費
日産 ノートを所有した場合に発生する、さまざまな維持費を月ごと、年ごとに細分化し、シミュレーションしていきます。
日産 ノートとは?
2012年にデビューした2代目日産 ノートは、初代ノートと1クラス上のディーダを統合しボディを拡大。反対にエンジンは1.2Lへと縮小し燃費性能を改善。
不足する動力性能はスーパーチャージャーで補うダウンサイジングエンジンをメイングレードにおいて販売されています。
スーパーチャージャーとは?仕組み/構造は?音が最高のメリット?!ダウンサイジングターボとは?デメリット/欠点2つとメリット3つ!搭載車種も紹介ボディ拡大によって使い勝手が向上し、車を頭上から見下ろす視点で駐車をアシストする「アラウンドモニター」などの先進機能を装備。
エクステリアはZ34型フェアレディZのを彷彿とさせるスタイリッシュなデザインへと改められ、2013年RJCカー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。
2016年11月にはエンジンを発電機として使用し、モーターのみで走行するシリーズハイブリッドカー「ノート e-POWER」が追加され、さらに人気が爆発。それ以来、日産 ノートの快進撃はとどまることを知りません。
日産 ノートのエンジンラインナップは、スーパーチャージャーもe-POWERも、1.2L直列3気筒エンジンのみの設定。そのためグレードやエンジン排気量による維持費の違いは発生しません。
直列3気筒エンジンの特徴!どんな音?搭載車を日本車/外車の車種からそれぞれ紹介!今回はノート 1.2L e-POWERをサンプルに維持費をシミュレーションしていきます。
ノートの月ごとにかかる費用
ノートを維持するうえで、月ごとにかかる費用をまとめると表のようになります。
種類 | 費用 |
駐車場代 | 8,000円 |
燃料代 | 3,095 |
合計 | 11,095円 |
駐車場代
駐車場代は、平均的な8,000円を設定しています。土地代の高い都市部ではもっと高く、土地代安い郊外ではもっと低くなるので注意しましょう。
燃料代
ノート 1.2L e-POWERのカタログ燃費は、JC08モード燃費で34.0〜37.2km/L。実燃費は21.0km/Lです。
エンジン種類 | JC08モード燃費 | 実燃費 | 走行500kmあたりの燃料代 |
1.2L e-Power | 34.0〜37.2km/L | 21.0km/L | 3,095円 |
1.2L 自然吸気(4WD) | 22.6km/L(18.2km/L) | 15.0km/L(14.0km/L) | 4,333円(4,643円) |
1.2L スーパーチャージャー | 24.0〜25.2km/L | 16.5km/L | 3,939円 |
実燃費21.0km/Lのノートe-POWERで、仮に走行距離を月500km(=年6,000km)、ガソリン代を130円/Lとすると、3,095円と算出できます。
通勤やレジャーなどで頻繁に使ったりして走行距離が多ければ、当然その分費用は増えることになります。走行距離が100km増えるごとに維持費はおよそ619円増えると考えましょう。
なおノートの燃費については以下の記事で詳しく解説しているので、詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
日産ノート(e-power)の燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!ノートの1年ごとにかかる費用
次に1年間にかかる費用を解説します。
種類 | 費用 |
自動車税/軽自動車税 | 34,500円 |
任意保険料 | 84,000円 |
消耗品代 | 6,000円 |
合計 | 124,500円 |
自動車税
毎年5〜6月ころに納税通知の来る「自動車税」は排気量に応じた税率が適応されます。
排気量1.2Lの日産 ノートの自動車税は年間34,500円です。ただし「e-POWER」はグリーン税制により、購入翌年の自動車税は75%減税され9,000円。スーパーチャージャーが搭載されるグレードは50%減の17,500円になります。
任意保険料
万が一の事故に備えるための保険として、保険会社と契約する「任意保険料」は、月7,000円として年間で84,000円ほどになります。
ただし、任意保険は車種やドライバーの年齢などの条件や加入する保険会社によって、金額が最大数万円ほど変わります。他の費用以上に個人差が大きいので、年84,000円の金額はあくまでも目安程度にお考えください。
また、ここでは任意保険を「年ごとにかかる費用」としていますが、月払いなど他の支払い方法もあることが多いです。
消耗品代
エンジンオイルやオイルフィルターなどのメンテナンス費用である「消耗品代」として年6,000円程度がかかります。
ノートの数年ごとにかかる費用
新車購入の場合は3年、それ以降は2年毎実施される車検の費用をまとめました。
種類 | 費用 |
自動車重量税 | 車検ごと15,000円(新車購入時はエコカー減税により全額免除) |
自賠責保険料 | 車検ごと26,000円(新車購入時は3年分37,000円) |
車検基本料 | 車検ごと50,000円 |
12ヶ月点検費用 | 車検から1年ごと10,000円 |
合計 | 101,000円 |
自動車重量税
自動車重量税は、自動車の重量に応じて税率が適合する制度です。車重が1.0t〜1.5tに収まり、エコカー対象となるノートの重量税は翌2年間分15,000円です。
「e-POWER」は、エコカー減税対象車のため、新車購入時に支払う重量税は全額免除となります。スーパーチャージャーが搭載されるグレードは75%減の5,600円になります。
自賠責保険料
交通事故時の被害者を補償する目的で徴収されるのが自賠責保険料。自動車重量税とともに車検時に納めることになります。
ノートに限らず、普通車で自家用に使用される場合の保険料は、翌2年間分で約26,000円。車購入時は次の車検までの3年分で37,000円です。
車検基本料
車検基本料とは、車検ごとの法定点検費用と印紙代と車検代行代を足したものとし、ノートの場合は2年分/50,000円ほどかかります。
ただし、車検費用はディーラーやカー用品店など業者の選び方によって、数万円ほど変わることがあります。
また車検の検査結果によっては部品交換や整備が必要となり、さらに数万円ほどかかるケースもあるので、50,000円の金額は目安としてお考えください。
12ヶ月点検費用
法定12ヶ月点検は車検と違い、義務ではありませんが、車を大切に乗りたいのであれば実施をおすすめします。
費用はおよそ10,000円。もし交換しなければいけない部品があった場合には、部品代が加算されます。また、整備記録として実施をしておくことで、リセールバリューの査定にプラスに働きます。
もしノートを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!ノートの月ごと、年ごとの維持費平均
日産 ノートの維持費を月ごと、年ごとの表にまとめました。これにより一定期間内における平均的な維持費がわかります。
月ごとの維持費
ノートを維持するために数年サイクルでかかる費用を、ひと月あたりに換算した表です。
種類 | 費用 |
駐車場代 | 8,000円 |
燃料代 | 3,095円 |
自動車税/軽自動車税 | 2,875円 |
任意保険料 | 7,000円 |
消耗品代 | 500円 |
自動車重量税 | 635円 |
自賠責保険料 | 1,083円 |
車検基本料 | 2,083円 |
12ヶ月点検費用 | 416円 |
合計 | 25,677円 |
年ごとの維持費
ノートを維持するために数年サイクルでかかる費用を、1年あたりに換算した表です。
種類 | 費用 |
駐車場代 | 96,000円 |
燃料代 | 37,140円 |
自動車税/軽自動車税 | 34,500円 |
任意保険料 | 84,000円 |
消耗品代 | 6,000円 |
自動車重量税 | 7,500円 |
自賠責保険料 | 13,000円 |
車検基本料 | 25,000円 |
12ヶ月点検費用 | 5,000円 |
合計 | 308,140円 |
ノートのその他の費用
基本的な維持費に加え、他にも車に乗るうえでかかる費用をまとめました。
タイヤ代
ノートのタイヤサイズは、下位グレード185/70R14で価格は5,000円〜10,000円。上位グレードには185/65R15が装着され、価格は5,000円〜12,000円です。
エコカーであるためタイヤ代も安価なサイズに設定されています。
タイヤは走行するほど摩耗していき、一般的な使い方ではおよそ2年ほどで摩耗限界に達します。
前輪駆動の場合はフロントタイヤが摩耗しやすい傾向にあるため、定期的に前後タイヤを入れ替えるタイヤローテーションをすることでタイヤの寿命摩耗を伸ばすことができます。
ローン金利
ローンで車を購入した場合は、車両価格に加えて金利がかかります。またどこから借りるかでも金利は大きく変わってくるため、慎重に選びたいところです。
参考までに「ノート e-POWER X」車両本体価格202万円をローンで支払う場合の金利費用をまとめました。
借入先 | 金利 | 費用 |
ディーラーローン | 年 5%~7% | 101,000〜141,400円 |
銀行 | 年 2%〜4% | 40,400〜80,800円 |
信販会社 | 年 1.9%~8.4% | 38,380〜169,680円 |
高速料金
高速道路は信号もなく車での長距離移動の要となりますが、交通料金が発生します。
料金は『150円(基本料金)+24.6円〜39.36円×距離(距離料金)×1.08(消費税)』で求めることが可能。一般的に、トンネルや橋などの工事に手間のかかる区間ほど高い距離料金が設定されます。
一例をあげると、静岡県・御殿場ICから愛知県・豊田東ICまでの208kmの交通料金は、新東名高速道路経由で4,950円。100kmあたり2,500円前後と覚えておけばおおよその目安になります。
修理代・部品交換代
エンジンオイルなどの消耗品は5,000〜10,000km毎の比較的短いスパンで交換が必要ですが、
- エアクリーナー
- ブレーキパッド
- ブレーキフルード
- バッテリー
などの油脂類は、50,000km以上の長いスパンで交換されるため、法定点検時にしっかりと点検・メンテナンスを受けることが大切です。
また、メーカー側の不具合であれば無償で修理をしてくれる場合がありあますが、自身の過失での故障や消耗品の交換費用は自身で負担しなければいけません。
消耗品にかかる費用の一例を表にまとめました。
費用項目 | 費用(部品代+工賃) |
エアクリーナー | 3,000円〜 |
ブレーキパッド | 20,000円〜 |
ブレーキフルード | 5,000円〜 |
補機バッテリー | 15,000円〜 |
ワイパーブレード | 4,000円〜 |
ノートの維持費に関する注意点
ここでは劣化しやすい部品や故障しやすい箇所など、車種特有の特別な維持費について解説します。
日産は昔から電装系が弱く、現行型ノートでは
- エアコンの故障
- リアドアのロック不良
- ウィンドウの閉まりが遅い
などの症状が報告されています。
- エアコンの修理は15万円
- リアドアロック修理は1万円
- ウィンドウモーターの修理は2万円
程度の修理代がかかります。また、点火コイルの耐久性に問題があり、メーカーがリコールで無償修理をおこなっていますので、中古車を購入した場合は対応がとられているか確認しましょう。
次にe-POWERとガソリンエンジン車特有の起きやすい不具合と修理費用をみていきます。
ノート e-POWERの不具合
バッテリーに蓄えた電力をつかってモーターで動くノート e-POWERは、駆動系の故障=不動となってしまうため、故障に対して十分な対策がほどこされており、動かなくなるほどの重大なトラブルは報告されていません。
しかし、通常の車とは大きく違う機構をもつため、e-POWER特有の注意点があります。
リチウムイオンバッテリーの寿命
シリーズ・ハイブリッドカーであるe-POWERはリチウムイオンバッテリーが走行のためのアキレス腱。もし交換するとなると40万円ほどの費用がかかります。
日産ではハイブリッドシステムに5年10万kmの特別保証を設けているため、保証期間内であれば、もし「バッテリーが充電されなくなった」などのトラブルがあった際でも無償で交換してもらうことができます。
心配されるバッテリーの寿命は、走行距離10万kmあたりから徐々にバッテリーの容量が低下しはじめ、およそ15万km〜20万kmが使用限界とされています。
極端な燃費低下や、エンジンが稼働しっぱなしになるといったことがなければリチウムイオンバッテリーは交換の必要がありません。
リチウムイオンバッテリーの冷却吸気口には注意
ノート e-POWERは、使用中に発熱するリチウムイオンバッテリーを冷却するために、運転席下のフロアにバッテリー冷却のための吸気口が設けられています。
この吸気口に荷物や衣服を置いたり、飲み物をこぼすなどすると、適切なバッテリー冷却ができなくなり、熱に弱いリチウムイオンバッテリーの寿命を大きく縮めてしまう原因になります。
メーカーの保証が受けられるのは、適切に使用した場合のみに限られますので、くれぐれもバッテリーの冷却吸気口を塞がないように注意をしてください。
ハイブリッドカーにおいてバッテリーの劣化を抑えることは、燃費の低下を抑えることになりますので、長い目で見ると維持費の低減につながります。
ノート ガソリンエンジン車のトラブル
ノートのガソリン車特有のトラブルでは、エンジン・トランスミッションの不具合が多く報告されています。
とくにスーパーチャージャーを搭載したノートの、エンジン左側のマウントブラケットのボルトが緩みによりドライブシャフトが外れるトラブルは非常に危険なため、メーカーによるリコールが発令されています。
スーパーチャージャーとは?仕組み/構造は?音が最高のメリット?!その点、ノート e-POWERの場合は、エンジンはほぼ一定回転数で回り、トランスミッションは不要のため、ガソリンエンジンに比べて、トラブルを起こす箇所が少ない点がメリットとして挙げられます。
タイミングチェーンの伸び
ノートのガソリンエンジンは、交換不要のタイミングチェーンが採用されていますが、チェーンの伸びるケースが報告されています。
チェーンが伸びる原因は、チェーンのコマ同士をつなぐピンが回転により摩耗し、隙間ができるためにチェーン全体の長さが伸びてしまうことです。この対策には良質なエンジンオイルを定期的に交換することで摩耗を抑えるしかありません。
チェーンが伸びると、エンジン始動時や加減速時にチェーンがたわみ、「シャラシャラ」「ジャラジャラ」といった金属音がきこえてきます。
さらに症状が進行すると、適切なバルブタイミングを維持することができずに、エンジン警告灯が点灯し、最終的にはエンジン始動が不可能になってしまいます。
タイミングチェーンの交換費用は15万円ほどです。もし上記のような症状がある場合は、早めの点検をおすすめします。
CVTのトラブル
CVTは無段階変速機構をもち、効率のよいエンジン回転数を保ったまま走行することができるトランスミッションです。
日産のエクストロニックCVTは優れた性能を発揮しますが、耐久性にやや難があり、振動やCVT滑りが発生する報告が多数あります。
対策としては、通常10万kmほどで交換されるCVTオイルを5万km前後の速いタイミングで交換することで劣化の進行を抑えることができます。
しかし、あまりの頻繁なオイル交換は逆に不具合の発生確率を高めてしまうために、CVTオイルの交換タイミングは整備士と相談して慎重に決めたいところです。
CVTオイルの交換は、10,000円〜15,000円。油圧制御回路に問題がある場合には10万円から15万円。走行不可能になりCVT載せ替えが必要になった場合は20万円〜40万円の費用がかかってしまいます。
もしノートを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!ノートの旧型(中古)の維持費
2015年に登場した初代ノートは、マーチとプラットフォームを共用したコンパクトワゴンとしてデビュー。ライバルコンパクトカーに比べてルーフ後端の傾斜が少ないため、後部座席の頭上空間に余裕があるのが特徴です。
車重は1.0t〜1.5tに収まるため2年間の重量税は24,600円。エコカー減税が効かない分、現行型よりも割高になります。
搭載エンジンは1.5L直列4気筒エンジンで自動車税は34,500円。一部のスポーツグレードには1.6Lエンジンが搭載され、自動車税は1ランク上の39.500円です。
直列4気筒エンジンの特徴!どんな音?搭載車を日本車/外車の車種からそれぞれ紹介!現行型である2代目・初代ノートともに、コンパクトカー枠であるため税制面で大きな維持費の違いはありませんが、飛躍的に燃費性能が向上した現行型ノートと比べると、実燃費で15.0km/Lほどの初代ノートは燃料代で大きく見劣りします。
初代ノートの中古車価格は乗り出し20万円から存在しますが、現行型ノートの初期型が60万円程から販売されているため、あえて初代ノートを購入する理由はありません。それほどに現行型ノートの完成度は高く仕上がっています。
あとは中古車の選び方の一般的なポイントを抑えて買うようにしましょう。中古車の一般的な選び方が分からない方は、こちらの記事もご覧ください。
初心者が絶対意識すべき中古車の選び方の5つのポイント・コツ!ノートの維持費を他の車と比較
日産 ノートのライバルとなる3車種を挙げ、1年ごとの維持費を比べてみます。
トヨタ アクア
種類 | 費用 |
駐車場代 | 96,000円 |
燃料代 | 32,500円 |
自動車税/軽自動車税 | 34,500円 |
任意保険料 | 84,000円 |
消耗品代 | 6,000円 |
自動車重量税 | 7,000円 |
自賠責保険料 | 13,000円 |
車検基本料 | 25,000円 |
12ヶ月点検費用 | 5,000円 |
合計 | 303,000円 |
2011年にトヨタ プリウスの弟分として登場したトヨタ アクアは、コンパクトサイズのハイブリッドカーとして、またたく間に売上販売台数トップに躍り出ました。
大型化するプリウスと格差をつけるために、維持費が安価になる1.5Lエンジンにプリウス譲りのハイブリッドシステムを搭載。実燃費で24km/Lの燃費性能は、ノート e-POWERでも太刀打ちできません。
しかし、シティコミューターとして毛色が強いアクアの弱点は後部座席の狭さ。とくに低いルーフが素性空間を余裕のないものにしています。その点ノートは、ワゴンボディのためアクアよりも快適な室内空間を確保しています。
1〜2人での乗車が多いのであれば、間違いなく燃費性能のよいアクアをおすすめしますが、後部座席も活用するのであれば日産 ノートがおすすめです。
なおアクアについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
アクアの月、年間の維持費を計算!高いのか安いのか比較して解説!アクアの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!ホンダ フィット ハイブリッド
種類 | 費用 |
駐車場代 | 96,000円 |
燃料代 | 35,455円 |
自動車税/軽自動車税 | 34,500円 |
任意保険料 | 84,000円 |
消耗品代 | 6,000円 |
自動車重量税 | 7,000円 |
自賠責保険料 | 13,000円 |
車検基本料 | 25,000円 |
12ヶ月点検費用 | 5,000円 |
合計 | 305,955円 |
2013年にデビューした5代目フィットは、底床設計で広い室内空間が魅力です。全長と室内長はノートよりもわずかに短いものの、快適性ではほぼ互角。室内高が高い分フィットがやや有利と言えるでしょう。
フィットのパワートレインは、1.3Lと1.5Lのガソリンエンジンに加え、1.5Lハイブリッドエンジンが用意されます。排気量区分はノートと同じであり、燃費性能も互角であるため、フィットとノートでは維持費差はありません。
フィットの1.5Lハイブリッドは非常にパワフルなうえ、デュアルクラッチトランスミッションの素早い変速がスポーツ性能を高めています。
ノート e-POWERはトルク特性に優れ、変速そのものがありませんが、スポーツフィーリングとは正反対の性格が与えられています。
スポーティな動向フィールをたのしみたいのならフィットハイブリッドをおすすめします。大きなトルクとモーターの静かな走行音で、ゆったりと乗りたいのならノート e-POWERをおすすめします。
なおフィットについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
フィットの月、年間の維持費を計算!高いのか安いのか比較して解説!フィットの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!スズキ スイフト
種類 | 費用 |
駐車場代 | 96,000円 |
燃料代 | 41,053円 |
自動車税/軽自動車税 | 34,500円 |
任意保険料 | 84,000円 |
消耗品代 | 6,000円 |
自動車重量税 | 5,000円 |
自賠責保険料 | 13,000円 |
車検基本料 | 25,000円 |
12ヶ月点検費用 | 5,000円 |
合計 | 309,553円 |
4代目スズキ スイフトがデビューした2017年1月から半年遅れて登場したのがスイフトのハイブリッドモデル。
加速アシストやEV走行ができる一般的なパラレルハイブリッド方式ながら、シフトチェンジ中の失速をモーターアシストで消すようにうまく制御されています。
スイフトのエンジン排気量はノートと同じ1.2L。車重は1.0t以下に抑えられているため、スイフトの方が重量税がわずかに抑えられます。実燃費は20km/Lほどでノートにわずかに及びません。
コンパクトカーとしては大きめな体躯のノートに対して、非常にコンパクトサイズのスイフトは、室内空間の広さでもノートに劣りますが、コンパクトで軽量なボディを活かした取り回しのよさはノートを圧倒します。
狭い場所や市街地走行をメインに使うなら、コンパクトで取り回しに優れ、燃費のよいスイフトがおすすめです。
一台であらゆる場面で活躍できる、燃費のよいオールラウンダーをお探しならノート e-POWERをおすすめします。
なおスイフトについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
スイフトの加速性能を解説!0-100km/h加速タイムはどのくらい?スイフトは雪道に弱い?雪道走行の性能について徹底分析しました!日産 ノートは最先端のリーズナブルなエコカー
ノートを始めとする日産のe-POWERは、小排気量エンジンを発電機としてつかい、蓄えた電力でモーター駆動するシリーズハイブリッドカー。
電力として蓄えたエネルギーは、必要なときに必要な分だけエネルギーをつかうため、効率的に車を動かすことができます。
さらに、ひとつのペダルでアクセルとブレーキ操作を兼ねる「e-ペダル」機能は、回生ブレーキでのエネルギー回収率を高め、運転時の疲労低減とペダル操作性を高めた合理的なシステム。e-POWERと組み合わせることで、ノートe-POWERの燃料代を引き下げることにも貢献します。
また、ノートはe-POWERばかりが注目を集めますが、ガソリンエンジンもダウンサイジング化により、先代よりも大幅に燃費性能が向上しています。
安定した過給圧を維持できるスーパーチャージャーとアトキンソンサイクルは非常に相性がよいため、小排気量で低負荷時の燃費性能を維持しながら、必要なときには1.5Lエンジン並のパワーをいつでも発揮することができます。
シンプルで合理的な機構により、安価な車両価格ながら優れたランニングコストを実現する日産 ノートは、最先端のリーズナブルなエコカーです。
所得の低い新社会人や大学生でも安価な維持費で最先端の技術に触れられる今一押しのコンパクトカーです。
なおノートについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
日産ノート(e-power)の口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!日産ノート(e-power)の燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!