「中古車は初めてで、選び方がわからないよ・・・」
そんな中古車選びで悩んでいるあなた!
いざ中古車を購入しようと決意しても慣れない内は、何を基準に選んでいいのかなんてわからないですよね?
私はこれまでに10台近く乗り換えていますが、20代の頃は基準なんてわからないので何も考えずに購入していました。
おかげで、後々に後悔したことも多々あります。
そこで、経験の中から気づいた中古車選びのポイントをピックアップしました。
私の失敗談を踏まえながら紹介しますので参考にしてみてください。
初心者が絶対意識すべき中古車選び5つのポイント
中古車選びで意識してほしいポイントはいくつもあります。しかし、初めて中古車を買う場合、あまり多すぎても逆効果になるので、ここでは5つに絞って紹介します。
用途は明確に
中古車は実に多くの車種の中から選ぶことができます。もしかしたら、「これいいな」と思う車種をすでにピックアップしているかもしれませんね。
ただ、用途を明確にしてから選ぶようにしてください。
例えば、このようにして選びます。
- 通勤に使いたい → セダン、コンパクトカー、軽自動車
- 家族で乗りたい → ミニバン
- サーキットを走行したい → スポーツカー
- 悪路の走行を楽しみたい → SUV
- バイクなどの重量物や積載物を多く載せたい → ワンボックス
このように、あなたがどのようにクルマを使うのかを明確にして、選ぶことが重要です。
ちなみに、私は結婚する予定もないのに7人乗りのミニバンを購入してしまい失敗した経験があります。
独身でミニバンを購入してしまうと、知人と呑みに出かける際に「いっぱい乗れるクルマで行けば1人あたりの代行代も安くつく」ということでなにかと頼られます。
いいんですよ。いいんですけど、さすがに毎回になるとガソリン代もバカにならないので「なんで結婚する予定もなく、家族を乗せるわけでもないのにミニバンを買ってしまったんだろう」と後悔した苦い思い出があります。
年式は新しく、走行距離は少なく
金額は高くなりますが、初めてのクルマが故障続きではクルマそのものが嫌いになってしまう恐れがあります。
そんな事態を避けるために、初めての中古車は年式(新車で登録された年月)が比較的新しく、走行距離も少なめの中古車を選ぶようにしましょう。
理想は3年〜4年落ち(新車登録から3年〜4年経過したクルマ)で走行距離は3万キロ〜4万キロです。この期間はメーカーの特別保証も期間内ですので購入直後の大きな故障があっても安心です。
なお、金額は高いと書きましたが、車種によっては新車価格の50%〜60%程度で購入できることもあります。
走行距離と年式については以下の記事でも詳しく解説しています。詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
中古車購入時の年式の目安とは?狙うべきなのはどの年式?基準はこれを参考に!中古車の走行距離の目安を解説します!最初の1台は安心できる販売店の担当者から購入する
最初の1台はとにかく不安が多いと思います。ですので、あなたが安心できる販売店で購入するようにしましょう。
安心できるポイントは人それぞれ違いますが、例えば担当者の対応や担当者の知識レベルです。
担当者の対応が悪いと、どれだけいいモノを購入しても納得のできる買い物ができたとは思えません。
担当者がクルマのことについて知らないことが多ければ不安で仕方ないですよね。
不安に不安をかぶせることになり、契約しても後々にトラブルを起こしやすいので初めての1台は実際に接客を受けた中であなた自身が安心、信用できるなと思える販売店から購入するようにしましょう。
総額(最終支払い額)で表示されている販売店から購入するようにする
中古車販売店によってプライスボードの表示は違います。トラブルが多いので、いい加減一律にするような取り組みをしてほしいのですが未だに変わっていません。
ちなみに、中古車のプライスボードとは料金が記載されているボードのことで多くはフロントガラスの内側に貼り付けられています。
プライスボードの表示は大きく分けると下記の2つです。
- 諸経費込みの支払い総額
- 車体価格のみで、その後に諸経費が加算
つまり、車体価格を異常に安く表示させておき、お客様の興味を引きつけ、諸経費でがっぽり儲けるということができてしまうのです。
中古車の購入に慣れていない初心者の方はこの罠にはまりやすいので、価格表示が支払い総額で記されている販売店から購入するようにしましょう。
支払い総額の表示については以下の記事でも解説しています。興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
中古車購入時によく見る「支払総額表示」の実態!他に費用がかかることも?!優先順位・妥協ポイントを決めておく
中古車市場には非常に多くのクルマが溢れています。しかし、いざ自分が求める理想の1台を探そうと思うとなかなかみつかりません。
そのため、あらかじめ妥協ポイントを決めておきましょう。
- 年式
- 型式
- 走行距離
- ボディカラー
- グレード
- 装備
- 予算
例えば、「走行距離とグレードだけは譲れない」というのであれば好みのボディカラーでなくても妥協するなどです。
「高い買い物だから妥協なんてしたくないよ」という気持ちはわかります。
しかし、妥協ポイントを決めておかないと選んでいる最中でみつからないことに嫌気がさし、予定外の中途半端な中古車を購入する羽目になってしまいます。
結局、「先に見ていた方にすればよかったな」と後悔することになるのです。
こうなると、愛着が持てないのでお金もないのにすぐに乗り換えることばかり頭に浮かんでしまいます。
私はこのような失敗をした経験があるのであなたには同じ失敗をしてほしくありません。
中途半端に後悔するくらいならあらかじめ妥協ポイントを決めておく方がよっぽど「いい買い物ができた」と満足できます。ですので、優先順位は前もって決めておくことをおすすめします。
これから車の購入を考えているなら、値引き交渉の正しいやり方を覚えておくといいですよ。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!
余裕があれば注意してほしい中古車選びのポイント
初心者でも絶対意識してほしいポイントは上記の5つです。「これだけ?」と思ったかもしれませんが、初めての中古車選びですので無理はせず、最低限にとどめました。
しかし、もっと細かく知っておきたい人もいるでしょう。そこで、私の車屋に勤めた経験も踏まえてより細かな注意点も紹介します。余裕がある場合だけ参考にしてみてください。
決めた予算はオーバーしないようにする
予算を決めずに中古車を選ぶと、どんどん金額が上がっていきます。
なぜかと言うと、選んでいる最中に他がよく見えるからです。
「もう少し年式は新しい方がいいな」
「もう少し走行距離は少ない方がいいな」
「こんな装備も欲しいな」
中古車を探してるとこのような欲が出てきます。しかし、上を見ればキリがありません。
1万、2万高くなるのはまだいいです。5万10万と上がっていくのがクルマですの前もって予算は決めておくようにしましょう。
できる限り現車は確認する
現在は全国の中古車をスマホ1つで閲覧でき、非常に便利な世の中になったと言えます。しかし、落とし穴もあります。
現車はできる限り確認するようにしましょう。現車を見ないとわからないことは多々あります。
代表的なのは、凹みや傷、サビです。他にもエンジンや足回りも画像だけでは判断できません。
インターネットを利用して中古車を見ていると、どのクルマも非常に程度が良く見えます。しかし、そこは疑うようにしてください。
実は凹みや傷、サビは画像にはっきり写りません。反対に画像でも判断できる凹みや傷は実車をみるとさらにひどいと思っておきましょう。
相場より極端に安いクルマは避ける
相場より極端に安い中古車も避けるようにしましょう。担当者によりますが、口ではそれらしい綺麗なことを言います。
しかし、相場より極端に安いということは何かしらの問題を抱えています。
何かしらの問題とは下記の2つです。
- 修復歴車
- 冠水車
修復歴車
修復歴車とは事故等でクルマの骨格を交換・修正しているクルマのことです。
金額が相場より極端に安く設定されているので、魅力的にうつるかもしれませんが全力で避けるようにしてください。
なぜなら、骨格を交換・修正していると場所と修理の精度によりますが、後々に不具合を起こしやすくなるからです。具体的には下記です。
- 直進性が悪い(真っ直ぐ走らない)
- ハンドル操作の不具合
- ボディ全体からのきしみ音
- タイヤの極端な片減り(地面に接する面の一部分だけに負荷がかかりその部分だけが減る)
- 安全性能の低下
修復歴は小さな字で表記されているので見落としがちです。意識的に避けるためにも修復歴がないか口頭で確認するようにしましょう。
ただ、隠して売りに出している販売店もあるのでこちらには十分注意する必要があります。(詳細は以下の記事をご参照ください。)
虚偽の表示かも?!中古車の修復歴は隠されていて嘘のこともある?!見分けての判断は不可能に近いので、購入後に修復歴があるとわかった場合の保証を確認しておくことをおすすめします。
冠水車
冠水車とは水に浸かったことがあるクルマを指し、一般的に室内の足元が浸かるレベルまでいくと危ないと言われています。
理由は配線や各部品が水に濡れてしまい故障する可能性が高くなるからです。
この冠水車の場合も極端に車体価格が安くなっているので、極端に安くなっているクルマはやはり避ける必要があります。
ただ、修復歴のように隠して売りに出している販売店もあるので注意してください。
冠水歴の見分け方ですが、わかりやすいのは室内のカビ臭です。なので、カビ臭が強いクルマは、できる限り避けた方がいいでしょう。
保証内容は入念に確認しておく
中古車でよくトラブルになるのが購入後の保証です。保証内容と保証が適用される期間は念入りに確認しておいて損はしません。
初めてだと、どのように質問していいのかわからないかもしれませんので例文を紹介します。参考にしてみてください。
- 「保証は何年ですか?その保証はどんな故障でも期間内であれば必ず認めてもらえるのですか?」
- 「有料の保証と無料の保証の違いを詳しく教えてください」
- 「もし、後々に修復歴があるとわかった場合、どのように対応してくれますか?」
- 「もし、冠水歴があったとわかった場合、どのように対応してくれますか?」
確認できる電装部品はすべて確認する
各電装部品の確認も忘れずにしておきましょう。
- ヘッドライト
- ワイパー
- エアコン
- ドアロック
- オートウィンドウなど
クルマにはとにかく電装品が多く装備され高額なモノも多いので、運転席周りのスイッチはすべて触り、正常に作動するかチェックしておくと後々のトラブルも避けられます。
サビが多いクルマも避ける
ボディや下回りにサビが多いクルマも避けるようにしましょう。サビは非常に厄介です。
ボルトで接合されている部品のサビであればまだいいのですが、ボディ本体のサビがひどいようであれば手を出すべきではありません。
なぜなら、ボルトで接合されている部品は最悪のケースでも交換すれば済むからです。ボディを交換することも不可能ではありませんが、この場合、違うクルマを購入した方が安いということになってしまいます。
一部のサビによる腐食の場合、その部分だけ新しい鉄板を張り替えるという修理方法もありますが、長持ちはしません。その上、一部が腐食しているということは他も怪しさを秘めています。
私は何台もこのようなクルマを修理してきましたが、修理してはまた別の箇所を修理し、その後また別の箇所を修理し…といたちごっこになってしまいます。
結局、「このお客様はサビの修理にいくら使うんだ?」という人を何人も見てきているのでボディにサビが目立つクルマも避けるようにしましょう。
中古車選びは楽しんだ者勝ち
中古車選びのポイントについて紹介しましたが、参考になりましたか? 初めての中古車選びでは追加で紹介した7つまで気にする必要はありません。余裕がある場合だけで十分です。
あくまで、より細かく知りたい人に向けて紹介しています。むしろ、初めからここまで気にすることは難しいです。ですので、最初に紹介した5つを特に意識するようにしましょう。
初めての中古車選びですべてを気にするとなかなか決まらず、苦痛に感じてしまいます。そもそも中古車選びは楽しんだ者勝ちです。
苦痛を感じて中途半端に妥協し、購入したクルマをあなたは愛着をもって乗ることができますか? 私には無理です。
反対にワクワクしながら選んで購入できた中古車は例外なく愛着を持って乗れていました。
ですので、今回の知識は頭の中に入れつつも、まずは純粋に中古車選びを楽しんでください。そうすれば、きっと愛着が持てる1台がみつかるでしょう。
中古車を買う際に役に立つ知識は以下の記事でもまとめています。失敗せず中古車を購入したい方は、こちらも参考にしてみてください。
中古車購入時の年式の目安とは?狙うべきなのはどの年式?中古車は走行距離が何万キロまで安心して乗れる?答えはこれだ!