トヨタ自動車の代表的な車種にクラウンがありますが、クラウンの1世代に「ゼロクラウン」という人気モデルがあります。

そのゼロクラウンにも前期型と後期型があり、いろいろな点が変わっているのはご存知でしょうか?

今回はゼロクラウンの前期と後期についてご説明しましょう。

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ゼロクラウンの前期・後期とは


ゼロクラウンという名称はあくまで愛称であり、正式にはS18型クラウンと呼ばれるモデルです。

クラウンとしては12代目に当たり、11代目までのクラウンとはデザインの方向性を大きく転換したモデルとして知られています。

ゼロクラウンの販売時期は2003年12月~2008年2月までの5年間で、その間に大きなマイナーチェンジを行っているので、前期、後期と別れているのです。

前期と後期でエクステリアデザインに大きな違いはありませんが、主な変更点としては新たに3.5Lエンジンが追加され、一部馬力がアップしています。

変更点については後程詳しくご説明します。

前期、後期のそれぞれの期間は次の通りで、期間としては後期のほうが長いです。

期間
前期 2003年12月~

2005年10月

1年10カ月
後期 2005年10月~

2008年2月

2年4カ月

また後期モデルからは中国でも生産が行われ、中国市場で「皇冠」という名称で販売されました。

クラウンの海外生産が始まったのはこのゼロクラウンからなので、その力の入れ方がわかるでしょう。

ゼロクラウンの前期と後期の違い

ではゼロクラウンの前期と後期の違いをご説明していきましょう。

パワートレインの変更

まず大きな変更点は、エンジンとトランスミッションからなるパワートレインの変更です。

前期と後期では次のように変更され、注目すべき点としては馬力が大幅に上がったことです。

エンジン トランスミッション 最大出力
前期 4GR-FSE型

2.5L V6

5AT 215PS
3GR-FSE型

3.0L V6

6AT 256PS
後期 4GR-FSE型

2.5L V6

6AT

(4WDのみ5AT)

215PS
3GR-FSE型

3.0L V6

6AT 256PS
2GR-FSE型

3.5L V6

6AT 315PS

前期型でラインナップされた2.5Lおよび3.0Lエンジンは後期でも据え置きですが、2.5Lエンジンは新たに6ATとの組み合わせとなりました。

しかし2.5Lの4WDについては5ATのままです。

後期で追加された3.5Lエンジンは、レクサスGSに搭載されたエンジンをクラウンに採用したもので、3.0Lエンジンに比べて馬力が60PSも増加しています。

このエンジンはゼロクラウンの中でも走りを重視したアスリートというモデルに搭載されており、よりゼロクラウンのスポーティさを強調するのに役立ちました。

またそれまでのクラウンでは280PSが最大馬力でしたので、ゼロクラウンの後期型からはじめて300PSの大台に乗ったわけです。

外観上の見分け方

ゼロクラウンの後期型でエクステリアデザインの変更はほとんどありませんが、一部外観上で見分けがつく変更点がいくつかあります。

大きなボディのラインやプレスラインなどは前期と後期では変更はありません。

リアコンビランプが違う

外観上の変更点で最もわかりやすいのはリアコンビランプで、ブレーキランプとウインカー&リバースの位置が変わっています。

ゼロクラウンのリアコンビランプはブレーキとウインカー&リバースが上下に配置されており、前期型は上がブレーキ、下がウインカー&リバースなのに対し、後期では逆になっています。

前期

後期

どちらが性能的に有利かなどはありませんが、ブレーキランプが上か下か前期か後期を一発で見分けられるポイントになります。

ヘッドライトとグリルが違う

ほかの変更点は一見ではわかりにくいのですが、ヘッドライトとグリルに小変更が入っています。

ヘッドライトはライトのインナーの色が前期は緑系に対し、後期ではシルバーになっています。

またグリルは前期が5×5の格子状になっているのに対し、後期では7×5の格子になりより細かくなっています

あとバンパー形状もわずかに変わっていますが、こちらで見分けるのはかなり難しいほどの小変更です。

なおヘッドライトにはAFSというシステム付きの高機能なものがあるのですが、前期では一部グレードのみに設定だったのに対し、後期では全車標準装備となりました。

ヘッドライトとグリルで前期か後期かを見分けるのはかなりの観察力がいりますので、どちらか判別したいときにはリアコンビランプを見るようにしましょう。

インテリアの変更点

インテリアのデザインについては前期と後期で大差はありませんが、機能面でいくつか変更が加えられました。

まずエアコンですが、除菌効果があると言われているプラズマクラスターイオン発生機能が標準装備となり、前期でオプション装備だったものが標準化されました。

次にカーナビゲーションですが、それまでカーナビはDVD方式でしたが、後期からHDD仕様のナビが登場し、より便利に使いやすくなりました。

細かい変更点としては、後期からスピードメーターやタコメーターなどのメーター周りにメッキの装飾が増えたリ、スマートキーの差込口が増えたりといった違いがあります

インテリアについては前期と後期を見た目で見分けるのは難しいですが、全体的に後期型は高機能装備が標準化され便利になっているのが特徴です。

価格の違い

ゼロクラウンにはラグジュアリーを重視したロイヤルと、スポーティさを重視したアスリートの2つの大きなモデルの違いがありますが、それぞれ前期と後期では価格が少し変わっています。

価格はそれぞれ次の表の通りの差があります。

モデル 価格
前期 ロイヤル 3,307,500円~

5,302,500円

アスリート 3,675,000円~

5,208,000円

後期 ロイヤル 3,370,500円~

5,323,500円

アスリート 3,717,000円~

5,407,500円

前期と後期の価格差はほとんどありませんが、ロイヤル、アスリートとも後期のほうがわずかに高くなっています。

しかし後期型は前期型でオプション装備だったものがいくつも標準装備になっていますので、オプション装備代を考えれば後期の方がお得になっているでしょう。

中古車市場でも装備の充実している後期型のほうが人気があり、年式がわずかに新しいこともあるので価格は高いです。

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燃費の差

燃費についてはエンジン仕様が変わらないところでは変化はありませんが、後期は3.5Lエンジンが追加されているので燃費の違うグレードが増えています。

エンジンと燃費をそれぞれまとめましたが、やはり3.5L エンジンは排気量も馬力も大きい分燃費は悪くなっています。

エンジン 駆動形式 燃費
前期 4GR-FSE型

2.5L V6

2WD 12.0km/L
4WD 11.4km/L
3GR-FSE型

3.0L V6

2WD 11.8km/L
4WD 11.4km/L
後期 4GR-FSE型

2.5L V6

2WD 12.0km/L
4WD 11.4km/L
3GR-FSE型

3.0L V6

2WD 11.8km/L
4WD 11.4km/L
2GR-FSE型

3.5L V6

2WD 10.0km/L

2.5Lと3.5Lでは燃費が2.0km/Lも違っていますが、排気量もさることながら馬力に100PSもの差があるわけですから、むしろこのぐらいの燃費の差で良く収まったものだと思います。

エンジンとしては3.5Lのほうが設計が新しいので、燃費がそれほど悪化せずに済んでいるのでしょう。

故障・不具合の多さ少なさ

故障や不具合についてはやはり後発である後期型のほうが少なく、信頼性は前期より高いでしょう。

客観的な故障率などはメーカーから発表されないのでわかりませんが、前期型ではいくつかエンジンに関係するリコールもありましたので、そういった点が改善されている後期型の方がよいでしょう。

ただ近年のトヨタ車は昔の車に遡ってのリコールが多発しており、一部ゼロクラウンが対象となっているものもあります。

前期後期にかかわらず今後も何かしらリコールが発生する可能性は大いにあります。

そもそも故障や不具合は車が古くなれば数多く出てくるものですので、そういった点でも年式の新しい後期型のほうが有利であるのは間違いありません。

中古で買う際には年式とあわせて走行距離にも気を付けて、なるべく走行距離が少ない車を選ぶようにしましょう。

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ゼロクラウンは前期・後期どちらがいいか?

ゼロクラウンの後期型はデザインの変更は小変更にとどまっているものの、機能面で標準装備の機能が増えた点だけでも、前期型より購入する優先度は高まります。

またよりハイパワーな車が欲しい場合にも、後期で追加された3.5Lエンジンはかなりのパフォーマンスを誇っており、セダンとは思えないほどの走りを体感させてくれるものです。

車の完成度的にも、また選択肢の幅広さについても後期型は有利であり、中古車として探すのであればまずは後期型を探しましょう。

値段的には後期型のほうが多少高めとはいえ、そもそも10年近く経過した車ですので中古車価格の相場は全体的に落ちています。

「ゼロクラウンが欲しい!」とお考えの方は、多少の価格差がある場合でもまずは後期型から検討してみるのがよいでしょう。

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この記事を書いた人

佐藤茂道
佐藤茂道
某自動車メーカーのエンジン部門で開発経験あり。子供の頃から車雑誌を切り抜きし、高校ではオートバイ・車にどハマりする。就職する際に、某自動車メーカーを選び、仕事でもプライベートでも車漬けに。今は日産スカイラインR33が愛車。