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【最新画像】プリウス50系前期と後期の違い4つ!2018年12月マイナーチェンジの変更点を比較!

2018年12月にマイナーチェンジを迎え、エクステリアが刷新されたとして話題の「4代目プリウス」。

現行モデルへ移ってからというもの、販売不振におちいったこのモデルですが、モデルチェンジではどういった点が改良されたのでしょうか。

というわけで今回は、2019年の注目株である4代目「50系プリウス」について、マイナー前期と後期での変更点に着目して、詳細を解説していきたいと思います。

公式ページから諸元を引用しつつ、様々な角度から分析してみたので、気になっている方はぜひ参考にしてみてください。

プリウス50系のマイナーチェンジ

プリウス フロント

「21世紀に間に合いました。」というキャッチコピーを掲げて、1997年にデビューしたプリウス。世界初となる量産ハイブリッド自動車として、登場時から注目を集める存在でした。

2代目の20系(2003年~)、そして3代目の30系(2009年~)へとモデルチェンジを経て、現在ではハイブリッド部門で確固たる地位を築き上げています。販売ランキングでは常に上位に君臨し、3ナンバー車でもっとも登録台数が多い車種として有名です。

現行50系モデルは販売不振

ところが、4代目にあたる現行50系(2015年~)が登場してからというもの、売れ行きが伸び悩んでいるですよ。2018年の販売台数は月平均9,000台だったと発表されていますが、先代モデルが月20,000台売れていたことを考えると、その落ち込みは一目瞭然。

そもそも50系プリウスは、TNGA(Toyota New Global Architecture)プラットフォームの第1号車として投入され、トヨタの次世代モデルとしてシリーズの先駆けという役割を担っていました。

TNGAトヨタのTNGAとは?読み方は?エンジンの種類から採用車種までわかりやすく解説!

公式ページから主要諸元を引用してみたので、こちらで3代目と4代目の違いをご覧ください。

項目50系(4代目)30系(3代目)
エンジン種類水冷直列4気筒DOHC+モーター水冷直列4気筒DOHC+モーター
排気量1,797cc1,797cc
最高出力エンジン:98PS/5,200rpm
Fモーター:72PS
Rモーター:7.2PS
エンジン:99PS/5,200rpm
モーター:82PS
最大トルクエンジン:14.5kgf・m/3,600rpm
Fモーター:16.6kgf・m
Rモーター:5.6kgf・m
エンジン:14.5kgf・m/4,000rpm
モーター:21.1kgf・m
駆動方式FF/4WDFF
JC08モード燃費37.2km/L32.6km/L
全長×全幅×全高4,540×1,760×1,470mm4,480×1,745×1,490mm
室内長×室内幅×室内高2,110×1,490×1,195mm1,905×1,470×1,225mm
車重1,310-1,460kg1,310-1,490kg

※水冷、直列4気筒、DOHC、エンジンの詳細は以下の記事をご参照ください。

ポルシェ 水冷エンジン水冷エンジンのメリット5つ!バイクだけでなく車にも搭載されてる?!BMW 直4エンジン直列4気筒エンジンの特徴!どんな音?搭載車を日本車/外車の車種からそれぞれ紹介!エンジンDOHCエンジンとは?仕組み/構造は?ツインカムとの違いとは?!

パワートレインの若干の変更はもとより、ボディサイズが大きく変更されていますね。

全長が6cm、全幅が1.5cm増加しており、全高は2cm縮小されています。つまり、先代モデルよりも「ロー&ワイド」なシルエットに変更されたということ。そしてシルエットの変更は、エクステリアの大幅な変更にもつながっているのです。

ほかにも、室内が縦横に広くなった反面、天井が低くなったことで低重心化し、ラインナップには4WDが追加されていることがわかるかと思います。さらに、カローラ店とネッツ店も販売チャンネルに加えるなど、かなり積極的な動きが見られたモデルなんですよ。

このように、本来なら売り上げを伸ばす要素が多かったのですが、販売台数がともわなかったことから、今回のマイナーチェンジでは大きく改善が施されています。

50系プリウス前期の不評だったポイント

「では、どういった点が不評だったのか」という話ですが、これは実際に感じた方も多いのではないでしょうか。その答えはずばり、大幅に変更されたエクステリアにあります。

先代モデルまでは、卵を彷彿させる流麗なフォルムに、主張の少ないフロントフェイスを備えた、まさに「ハイブリッドカーらしいデザイン」に設計されていましたね。ハイブリッドカーといえばプリウスの顔をイメージする方もいらっしゃると思います。

ところが、4代目へのフルモデルチェンジを経て、フロント・リアともに鋭い釣り目フェイスに変更され、さながらスポーツカーのような、主張の激しいエクステリアへ変更されました。これがプリウスのメインターゲットにはウケが悪かったのでしょう。

こういった事情から、このマイナーチェンジでは「エクステリアの変更」がメインとなっているようですね。

プリウス50系の前期と後期の4つの違い

プリウスがどういった経緯でマイナーチェンジに至ったのかはわかりましたね。というわけで、変更点の内容について、この4点に着目して見ていきたいと思います。

  • エクステリアの大幅の変更
  • コネクティッドカーとしてインテリアを強化
  • 先進機能の追加
  • 標準グレードは割安に設定

エクステリアの大幅な変更

まず解説するのは、今回のメインテーマともいえる「エクステリアの変更」です。マイナー前期は、従来のモデルに比べて威圧感のあるイメージでした。これに対して「キャラクターにマッチしていない」という声が多かったわけですね。

マイナー後期型ではこの威圧感が緩和され、より親しみやすいデザインへと変更されました。フロントとリアの変更点について、それぞれ見ていきましょう。

マイルドなフロントフェイスへ変更

フロントフェイスは、自動車全体のイメージを決める重要な要素といえます。

前期型は横に広くとられたラジエーターグリルと、涙を連想させる「Z形」のヘッドランプが特徴的でした。バンパーも内側に食い込むような形状がされており、鋭さを強調していますね。

後期型では、こういった点をよりマイルドな雰囲気に変更しているんです。ラジエーターグリルは面積が縮小され、ヘッドランプはZ形からシャープな縦長形を採用。シャープな印象を残しつつも、威圧感が軽減されました。

プリウス フロント

また、前期型ではヘッドランプ下に配置されていたフォグランプが、後期型ではラジエーターグリルの両脇へ移設していますね。以前はフォグランプのクリア色でギラギラしていましたが、後期型ではこの部分がブラックアウトされており、より落ち着いた印象になっています。

こういったエクステリア変更はデザイン面だけでなく、ライトの照射範囲を角地することにつながっており、機能の向上にも成功しています。

リアビューも主張の少ない意匠へ変更

続いては、リアビューの変更点について触れていきたいと思います。リアもテールランプの形状変更がメインとなっていますね。

前期型では「ブーメラン形状」の縦長テールランプが採用されていました。後ろから見たとき、ランプの下部分が垂れ下がったようなデザインになっており、とくに不評が多かったポイントです。縦向きに光るファイバーLEDも、どこか威圧感が感じられましたね。

プリウス バック

後期型ではこの印象を払拭するべく、「縦を強調したデザイン」から「横を強調したデザイン」へと刷新されました。ちょうど前期型と先代30系プリウスをミックスしたようなデザインです。

プリウス バック

ファイバーLEDも縦向きから横向きへと形状が変更され、大人しい雰囲気になっています。カラーリングも手が加えてあり、ランプ上部のブラックアウトされた部分がクリア色に変更されクリーンな印象。

また、後期型はバンパー下部がエッジの効いたデザインになり、さらに樹脂部分の両サイドにレフレクターを配置することで、よりワイド感が増したデザインに仕上がっています。

ボディカラーを一部変更

項目カラー名
標準カラーアティチュードブラックマイカ
シルバーメタリック
スティールブロンドメタリック
スーパーホワイトⅡ
グレーメタリック
オプションカラーホワイトパールクリスタルシャイン
サーモテクトライムグリーン
追加カラーブルーメタリック
エモーショナルレッドⅡ

2018年のマイナーチェンジでは、カラーリングも強化されました。標準色とオプション色を合わせると、前期後期ともに9色展開でしたが、ブルー系統とレッド系統のカラーリングが追加されています。

厳密には「ダークブルーマイカメタリック」が「ブルーメタリック」へ、「エモーショナルレッド」が「エモーショナルレッドⅡ」へと変更されているのですが。

公式ページを見てもわかることですが、この2色がイチオシのようですね。とくにブルーメタリックに関しては、トップページでも採用されていることから、今モデルチェンジでのテーマカラーなのでしょう。

以前のブルー系統を鮮やかに一新することで、ハイブリッドカーとしてのキャラクターを強調しているのかと思われます。この色は後期型にしか設定されていないので、一目見てマイナー後期だとわかりますね。

なおプリウスのデザインについては以下の記事でさらに詳しく解説しているので、詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

プリウス フロント【画像】プリウスはかっこいいのか?デザインについて徹底分析!

コネクティッドカーとしてインテリアを強化

今回はエクステリアを一新することがメインテーマですが、同時にコンセプトである「コネクティッドカー」を強化する試みが見られます。コネクティッドカーとは「IoT(Internet of Thing)」としての性質、すなわち通信性能を強化した次世代カーのことですね。

DCMを全車標準装備

すでに前期型で、11.6インチの「T‐Connect SDナビゲーションシステム」が特別装備された「T‐Connect DCMパッケージ」が用意されていました。インテリアパネル中央にタブレットのような端末が設置された、先進性を高めたグレードとなっています。

ところが特別仕様だったT‐Connect SDナビゲーションシステムが、後期型へ移行したことで全車標準装備となったのです。車とインターネットが24時間365日つながることで、カーライフをより充実させるモデルとなりました。

ワイヤレス充電「Qi」に対応

プリウス 充電

また、スマートフォンの使用を考えて、センターコンソールのトレイが拡大されていることも後期型の特徴といえます。ここには、オプションでワイヤレス充電の機構が仕込むことができるので、対応するスマートフォンならトレイに置くだけで充電することが可能です。

ワイヤレス充電規格「Qi(チー)」に対応するモデルは、こんなのもがあります。これから販売されるスマートフォンは、多くがQiに対応すると見込まれるので、まさに「これからの時代にふさわしい機能」といえるでしょう。

  • iPhone XS(Apple)
  • Xperia XZ2 Premium SO-04K(ソニーモバイル)
  • Galaxy S9+ SC-03K(サムスン)
  • JOJO L-02K(LGエレクトロニクス)
  • Google Pixel 3 XL (Google)

なお内装については以下の記事でさらに詳しく解説しているので、詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

プリウス フロント【画像/写真】新型プリウス(50系後期)の内装/インテリア!運転席周りや後部座席から荷室/トランクまで紹介!

先進機能の追加

プリウス 運転

もちろん、次世代カーとして重要な安全機能にも、先進的なシステムが組み込まれています。この2つの機能についてもチェックしていきましょう。

「リアクロストラフィックアラート」を新採用

予防安全システム「リアクロストラフィックアラート(RCTA)」とは、後方から接近する車を検知し、ドライバーに知らせる機能のことです。後期型から新たに採用されました。

RCTAは駐車場内で後退するときなど、左右後方の死角から迫ってくるシチュエーションなどで活躍します。交通事故の報告でも、駐車場内でのトラブルは結構多いですからね。とくに年配や初心者ドライバーにとっては、非常にありがたい機能といえるでしょう。

「Toyota Safety Sense」を全車で標準化

ほかにも、「Toyota Safety Sense(TSS)」が全車標準装備されたことも安全面では大きなポイントです。前期型でも採用されていましたが、上位モデルのみの設定でしたからね。

TSSとは、簡単にいえば「車両前方にミリ波レーダーを送り、衝突回避支援を行う機能」です。スバルでいうところの「アイサイト(Eye Sight)」に似ています。

前方の歩行者や車両を検知することで、警報やブレーキアシストを行うほか、車線逸脱を防ぐ機能、そしてハイビームとロービームを自動切換えする機能がついています。

標準グレードは割安に設定

プリウス フロントから

前期型よりも割安になったということも注目ポイントの一つですね。

現在の国産車は、平均すると250~270万円くらいのラインに、ファミリー層が集まる傾向にあります。そのため、「ヴォクシー」や「C-HR」などのファミリー向けモデルは、ここに合わせてラインナップを充実化させているんですよ。

C-HRのフロントC-HRの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!ヴォクシーのフロントヴォクシーの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!

これをプリウスにも当てはめて考えてみましょう。

グレード販売価格
E251万円
S256万円
Sツーリングセレクション273万円
A284万円
Aツーリングセレクション300万円
Aプレミアム317万円
Aプレミアムルーリングセレクション347万円

大きくわけると、低燃費性を重視した「E」、標準グレードの「S」、基本装備を充実した「A」の3種類が用意されています。ファミリー層の支持をプリウスに当てはめると、EとSが該当しますね。

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お気づきの方もおられるかもしれませんが、実はグレード展開と価格については、前期型と大きな差はありません。しかしながら、後期型では先進装備が全車で標準化されているので、機能的には前期型よりも豪華なのです。

つまり、上位グレードは大きく変わらないものの、標準グレードは機能性が増しているため、前期型よりも割安になっているんですよ。ファミリー層を狙った、販売回復の一手といえるでしょう。

MEMO

なお正しいやり方で値引き交渉をすれば、上記の価格よりも大幅に安くプリウスを購入できますよ。

このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 裏技を知って後悔する人たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!

プリウス50系のマイナーチェンジの口コミ/評判

プリウス サイド

それでは、マイナーチェンジに対する世間の反応に目を通していきたいと思います。Twitterで調べてみたところ、6:4くらいの割合で賛否に分かれていました。それぞれの感想を見ていきましょう。

賛成する声

このような意見は非常に多く見受けられました。投稿の内容から察するに、車に深い関心のない方々が、このような感想をもつの印象ですね。プリウスのメインターゲットはそういった層がほとんどなので、いい兆候かと思います。

アクティブな方は、マイナーチェンジと聞いてすぐさま試乗に行っていますね。こちらの投稿者さんも早速試乗にかけつけ、購入を検討しているご様子。

こちらの投稿者さんは、「デザインあんまり気に入っていない」と言いつつも、購入に踏み切ったとのこと。

決め手となったのは、ずばり「後期型の機能面」です。標準グレードの機能を充実化したことが、結果につながり始めているようですね。

批判する声

いっぽうで、デザインについては批判の声もチラホラ聞こえます。こちらの投稿者さんいわく「せっかく見慣れてきたのに」とのこと。たしかに登場当初からすると、違和感が和らいできたような気はしますよね。

このように、マイナーチェンジに対する批判意見は、車に関心のある方々から寄せられることが多いです。酷評とまではいきませんが、「微妙」と表現する方は多く見受けられます。

ここまで酷評する方も一定数いらっしゃいます。そもそも、50系はスタート自体が思わしくなかったので、そこからイメージを逆転するほうがはるかに難しいのですが…。

今後、納車されるにつき、どのように意見が動いていくかが興味深いところです。

なおプリウスの口コミ・評判については以下の記事でさらに詳しくまとめているので、詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

プリウス フロントプリウスの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!

プリウス50系のマイナーチェンジはそれなりで買うなら後期がおすすめ

というわけで、50系プリウスについて、マイナーチェンジの詳細を解説してまいりました。

エクステリアの刷新が主な目的ですが、これから新しいデザインがどう受け入れられていくかが見物であります。個人的な意見ですが、このマイナーチェンジに点数をつけるなら「80点」くらいかと。満点とは言い難いですが、外野が厳しい中、綺麗にまとめることができたんじゃないでしょうが。

機能面が強化されたこともあって、もし私がどちらか購入するとしたら、後期型を選びたいですね。

なお後期型については取材も行なっていて以下の記事で紹介しているので、もっと詳しく知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

プリウス フロントから新型プリウス(50系後期)の試乗レビュー!乗り心地の感想・インプレッション!プリウス フロント新型プリウス(50系後期)の辛口レビュー/評価!欠点/短所と魅力/長所をすべて暴露!