プリウスPHVはトヨタの最上級の環境対応車であり、現在最も進化しているハイブリッドカーのひとつです。
今回はそんなプリウスPHVのサイズや寸法について見ていきましょう。
プリウスPHVのサイズ・寸法と広さ・大きさ
参考:toyota.jp
プリウスPHVはプラグインハイブリッドカー(PHEV)というタイプのハイブリッドカーで、従来のハイブリッドカーよりも高い燃費性能を発揮できる車です。
プリウスはハイブリッドカーという環境対応車の代名詞的な車であり、世界初の量産型ハイブリッドカーとして全世界で絶大な人気を誇ります。
ハイブリッドカーはエンジンと電気モーターを併用してガソリンを節約し燃費を大幅に伸ばす技術ですが、プラグインハイブリッドカーはそこにさらに充電技術が組み込まれており、ハイブリッドカーをより電気自動車のように運用できるようになります。
その結果エンジンの使用頻度が大幅に減少して車の燃費は一気に向上し、次世代の環境対応車の一つとなっています。
プリウスPHVは現行プリウスをベースとしてプラグインハイブリッドカー化した車ですが、その外観デザインはプリウスPHVとして大きく変更されており、プリウスとの差別化が図られています。
また車のコンポーネントもプラグインハイブリッドカーとしての機能が追加されているため、各所で変更点は結構あります。
一方で車内のレイアウトやデザインなどは基本的にプリウスを踏襲しており、車内の使い勝手はそのままに燃費性能が高くなっています。
現在はまだプラグインハイブリッドカーは珍しい存在でプリウスPHVも販売台数的には少ないですが、その圧倒的な環境性能は確実に受け入れられています。
そんなプリウスPHVのサイズや寸法を、ベースとなったプリウスと比較しながら見ていきましょう。
プリウスPHVの外観
プリウスPHVのプラットフォームや基本的なコンポーネントはプリウスを流用したものとなっていますが、一部専用化としてサイズ感が変わっている箇所もあります。
スペック | プリウスPHV | プリウス | |
全長 | 4,645mm | 4,575mm | |
全幅 | 1,760mm | 1,760mm | |
全高 | 1,470mm | 1,470mm(E-Four:1,475mm) | |
ホイールベース | 2,700mm | 2,700mm | |
トレッド(前/後) | 1,510/1,520mm 1,530/1,540mm | 1,510/1,520mm 1,530/1,540mm | |
最低地上高 | 130mm(E-Four:135mm) | 130mm(E-Four:135mm) | |
車両重量 | 1,510kg〜1,550kg | 1,350kg〜1,390kg(E-Four:1,440kg〜1,460kg) | |
タイヤサイズ | フロントタイヤ | 195/65R15 | 195/65R15 |
リアタイヤ | 195/65R15 | 195/65R15 | |
ウインドウサイズ | フロントウインドウ | 約1,500mm✕400mm | 約1,500mm✕400mm |
サイドウインドウ | 約2,200mm✕400mm | 約2,200mm✕400mm | |
リアウインドウ | 約1,500mm✕200mm | 約1,500mm✕200mm | |
ミラー幅 | 2,075mm | 2,075mm | |
エンブレム・ロゴサイズ | 約100mm✕100mm | 約100mm✕100mm |
プリウスPHVの寸法
プリウスPHVの外観寸法は基本的にはプリウスを踏襲したものとなっていますが、大きく違う点としてはその全長があります。
まず国産車の普通車は大きく分けて2つのサイズの区分があり、5ナンバーサイズと3ナンバーサイズという区分で別れています。
この2つは以下の4つの基準で決まっているのですが、比較的コンパクトに収まっている5ナンバーサイズに対してそれを超えた中大型サイズとして3ナンバーサイズが規定されています。
昔は税金の違いなどもあったのですが現在ではこの区分での差はなくなっており、主に車の大まかなサイズ感を図るためのものになっています。
スペック | 5ナンバー | 3ナンバー |
エンジン排気量 | 2,000cc以下 | 2,001cc以上 |
全長 | 4,700mm以下 | 4,701mm以上 |
全幅 | 1,700mm以下 | 1,701mm以上 |
全高 | 2,000mm以下 | 2,001mm以上 |
プリウスPHVはその外観サイズ的に全幅が1,700mmを超えており、この区分では3ナンバーサイズとなります。
この点はベースのプリウスも同じ寸法なのですが、全長に関してはプリウスPHVで延長されており、130mmほどプリウスより大きくなっています。
そのため全長も3ナンバーサイズにギリギリせまるサイズであり、プリウスより大きめのサイズ感の車となっています。
この全長の差は主にフロントの仕様とデザインの違いにあり、プリウスに対してプリウスPHVはよりスポーティなデザインとフロントライトの形状になっています。
またリアに関してもプリウスPHVでデザインは変更されており、ぱっと見では全然別の車に見えるでしょう。
プリウスPHVは駐車場に収まるか?
次にプリウスPHVが駐車場にしっかり収まるかどうかを見ていきますが、その駐車場のサイズは大きく分けて2種類あります。
まず基本的な駐車場として平置きの駐車場がありますが、こちらは自宅の駐車場や街中の有料駐車場、ほとんどのショッピングセンターやコンビニなど店舗の駐車場で見られるものです。
この駐車場は基本的に青空駐車場なので高さの制限はありませんが、その他は幅が2.5m・奥行き5.0mぐらいが一般的なサイズとなっています。
これに対してプリウスPHVの外観寸法であれば問題なく駐車できるサイズであり、サイズにも余裕があるので駐車は楽でしょう。
もう一つは立体駐車場というタイプの駐車場で、こちらはビルのような施設に上下に重ねて駐車する関係で高さに制限があります。
昔からある立体駐車場では「高さ制限1.57m」という所が多く、セダンやコンパクトカーなどに合わせたサイズとなっています。
これに対してプリウスPHVの全高は1,510mm〜1,540mmとちょうど立体駐車場に収まるように設計されており、ほとんどの立体駐車場でも問題なく駐車できるでしょう。
なお近年は背の高いミニバンの増加で立体駐車場の高さ制限を緩和しているところが増えてきており、よりプリウスPHVの全高なら余裕を持って駐車ができます。
その他の外観のサイズ感
プリウスPHVの外観サイズとプリウスの外観サイズを比較してみると、全長のサイズ以外はかなりの点が同じサイズ感になっているのがわかります。
全幅や全高、ホイールベースなどの基本的なサイズ感はもとより、タイヤサイズやトレッド、最低地上高など車の基本性能を決めるスペックはプリウスからのキャリーオーバーです。
また外観デザインは違うもののウインドウのサイズはほとんど同一となっており、視界などに関してもほぼ変わらないサイズ感です。
ただし車の重さを表す重量に関してはプリウスPHVがプリウスから大幅に増加しており、車の走行性能などに対して影響する車重は差があります。
プリウスPHVにはプリウスから流用されたエンジンやハイブリッドシステムなどが搭載されていますが、それに加えてバッテリーの大型化や充電機能の追加などコンポーネントがより増えており、これによって重量増加につながっています。
しかしそれでも燃費はプラグインハイブリッドシステムで大幅に伸びているので、重量増加に対する影響は走行性能に対してのものが基本となっています。
プリウスPHVの内装
次にプリウスPHVの内装のサイズ感を見ていきましょう。
スペック | プリウスPHV | プリウス | |
室内長 | 2,110mm | 2,110mm | |
室内幅 | 1,490mm | 1,490mm | |
室内高 | 1,195mm | 1,195mm | |
乗車定員 | 4名→5名(マイナーチェンジで変更) | 5名 | |
ラゲッジルーム | 高さ | 540mm | 720mm |
幅 | 940mm | 950mm | |
奥行き | 840mm | 860mm | |
運転席寸法 | 高さ | 約1,000mm | 約1,000mm |
幅 | 約500mm | 約500mm | |
奥行き | 約1,000mm | 約1,000mm | |
助手席寸法 | 高さ | 約1,000mm | 約1,000mm |
幅 | 約500mm | 約500mm | |
奥行き | 約1,000mm | 約1,000mm | |
後席寸法 | 高さ | 約1,000mm | 約1,000mm |
幅 | 約1,500mm | 約1,500mm | |
奥行き | 約1,000mm | 約1,000mm |
プリウスPHVの車内の広さ
プリウスPHVの車内の広さはそのサイズ感はベースとなったプリウスと同寸法となっており、外観サイズには差があるものの車内はほとんどかわりません。
プリウスPHVは車の形状としてはハッチバックタイプの普通車であり、その使い勝手の良さが高いです。
その中でも室内長は2,110mm確保されており、前席と後席それぞれで結構ゆとりのあるシートサイズとなっています。
このため足元空間の広さも結構確保されており、シートに座ったときの快適性は高いです。
また室内幅も1,500mm弱は確保されているので座ったときの左右のゆとりもそれなりにあり、窮屈なサイズ感ではありません。
プリウスPHVは車高がセダン系の車と同じように低めなので室内高が圧倒的に高いということはないですが、必要十分な頭上空間は確保されています。
ミニバンやトール系の車と比べればサイズの小さめの点はありますが、全体的に丁度いいサイズにまとまっています。
プリウスPHVのラゲッジルームの広さ
プリウスPHVのラゲッジルームはハッチバックカーなので車室とつながっており、こちらもベースのプリウスの使い勝手の良さは踏襲しています。
しかしそのラゲッジルームのサイズについてはプリウスPHVとプリウスで差があり、プリウスPHVは狭めのラゲッジスペースになっています。
ラゲッジスペースの幅と奥行きはプリウスPHVが狭くはなっていますが、こちらはプラグインハイブリッド用のコンポーネントの追加などによって狭くなった部分です。
ですがこの2つのサイズについてはそこまで大きな差はなく、プリウスとほぼ同等といっても良いでしょう。
ですがサイズが大きく狭くなったのはラゲッジスペースの高さで、プリウスが720mm確保されていたところをプリウスPHVは540mmとなっており、2 / 3ぐらいのサイズ感となります。
プリウスPHVはラゲッジスペースの床下にさまざまなコンポーネントが収まっており、プリウスでいうところのラゲッジスペースは圧迫されています。
特に大きなコンポーネントはプラグインハイブリッドカーに必要な駆動用バッテリーで、プリウスより大型のバッテリーが搭載されています。
プラグインハイブリッドカーは燃費については高い性能があるものの、ラゲッジスペースについては少し使い勝手は悪くなっています。
その他の内装のサイズ感
その他のプリウスPHVの内装として大きな違いがひとつあり 、初期のモデルでは乗車定員がプリウスの5名に対して4名となっています。
プリウスは普通車として一般的な乗車定員の車であり、フロントに2名、リアにベンチシート式で3名の乗車ができます。
これに対してプリウスPHVは全体の乗車定員が4名となっているのですが、フロントは変わらず2名ですがリアが2名に減少しています。
リアはプリウスと同じベンチシート式なのですが、シートの真ん中に区切りがあって左右それぞれ分かれて座る形になっています。
これはプリウスPHVの初期のコンセプトに高級車というものがあったからで、ベースであるプリウスが大衆車とするとそれに対する差別感を出すために4名になっています。
プリウスPHVは価格帯がプリウスよりかなり高くなっているので、こういった面でも高級感が出るようにしてあるのです。
ですがこの定員減少は結果的にあまり評判が良くなく、プリウスPHVのマイナーチェンジで従来どおりの5名乗車に変更されました。
プリウスPHVの運転
参考:toyota.jp
次にプリウスPHVの運転性に関するスペックをを見ていきます。
スペック | プリウスPHV | プリウス |
最小回転半径 | 5.1m〜5.4m | 5.1m〜5.4m |
ハンドルサイズ | 370mm | 370mm |
プリウスPHVの旋回性
プリウスPHVの運転性でまず気になる点は小回りがきくかという点ですが、これには最小回転半径というスペックが関係しています。
最小回転半径は車の小回りがどの程度きくかを数値で表すもので、車のハンドルを左右どちらかに最大に回転させその後低速で走行した場合に、360°回転するのに必要な半径を指します。
一般的なサイズ感としては軽自動車で4.5m前後、コンパクトカーで5.0m前後、普通車で5.5m前後が標準です。
これに対してプリウスPHVの最小回転半径は仕様によってちがいますが5.1m〜5.4m前後であり、車のサイズに対しては結構小回りの効く車となります。
プリウスPHVはベースであるプリウスの最小回転半径とは同じスペックとなっており、小回りに関してはプラグインハイブリッド化による変更はありません。
プリウスPHVの走行感覚
次にプリウスPHVの走行感覚を見ていきますが、ベースのプリウスと大きな違いはありません。
プリウスPHVの外観デザインの印象はプリウスに対しては結構大幅に変わっているのですが、車全体のサイズ感やホイールベース、トレッドなどの基本スペック自体はほとんど踏襲されています。
全長がフロント側に少し延長されている関係で、ドライバーから見た車の前方の走行感覚は少し変わっていますが、大きな差ではないのでプリウス同様つかみやすい運転感覚となっています。
また左右はプリウスPHVのデザインも比較的シンプルなものとなっており、出っ張りなどもないので狭い道でも難しい運転にはならないでしょう。
リアに関してもハッチバックタイプの車ですので、比較的運転感覚をつかみやすく、リアのコーナー部などをあまり気にせずバックなどもしやすいです。
プリウスPHVの車内の運転感覚
次にプリウスPHVの車内からの運転感覚ですが、プリウスPHVでデザインは変わったもののウインドウのサイズ自体はプリウスとほぼ同じサイズとなっています。
フロントウインドウについてはプリウスの車のサイズに対して最大限広く面積が確保されており、前方視界は良好です。
上下幅もそれなりにしっかりあるので視界が広く、走行中は不便なことはないでしょう。サイドウインドウに関してはデザイン上多少狭めのサイズ感とはなっていますが、前方のAピラーは寝ている形状なのでそこまでドライバーの視界の邪魔にはならず標準的なサイズ感と言えます。
ですがそれに対してリアウインドウは極端に狭くなっており、後方視界についてはあまり良好ではありません。
この点は歴代のプリウスが常々指摘されていた点で、プリウスの空力とデザインからリアの形状が低くなったために、結果的にリアウインドウが狭くなってしまっています。
一応必要最小限度の後方視界はあるものの、他の標準的なハッチバックカーと比べればその小ささはとても気になります。
この点はベースとなったプリウスも同様でプリウスPHVが特別視界が悪いわけではありませんが、運転時、とくにバックの際には気をつけて安全確認をしたほうがよいでしょう。
プリウスPHVのサイズの評判
プリウスPHVのサイズ感についてはtwitterにもさまざまな情報があり、次のような評価が見られます。
新型プリウスphvが実は気になる。見た目は悪くない。サイズ感もそれなり。足回りは現行より固くていいという噂。でも高いんやろうなぁ…
— やりいか (@A_yariika) August 28, 2016
こちらの方は現行プリウスPHVの登場時に調べていらっしゃいますが、デザインやサイズ感はなかなか交換を持たれていますね。
ベースとなったプリウスのデザインが賛否両論だったこともあるのですが、プリウスPHVのデザインの変更とほぼ据え置きのサイズは評判はよかったです。
しかしプラグインハイブリッドカーはまだまだ効果であり、一番のネックはその価格となっています。
実際プリウスPHV試乗したことあるけどミサイルになる要素が盛盛ィなんだよな
・プリウスのノブってこんなふうになっててどう動かしていいか分かりにくい
・モーターで動かすせいかちょっと踏み込んだらブゥン!と勢いよく飛び出す
・普通に早い
・後方視界最悪(画像は拾い画) pic.twitter.com/FsORDMX2Jk
— まさとぅーん@VARIS (@masatoon86) September 3, 2017
こちらの方はプリウスPHVの試乗をされたそうですが、動力性能など素晴らしい部分はあるものの後方視界については最悪という評価です。
写真にもある通りドライバーからの後方視界は狭く、視界の邪魔になる部分も多いので運転しづらさが際立ちます。
プリウスPHVを他の車と比較
では最後にプリウスPHVとそのライバル車のサイズ感を比較してみましょう。
スペック | プリウスPHV | 三菱 アウトランダーPHEV | 日産 ノート e-power | ホンダ インサイト | |
価格 | 3,237,300円〜4,345,000円 | 3,939,100円〜5,294,300円 | 1,937,100円〜3,087,700円 | 3,322,000円〜3,696,000円 | |
全長 | 4,645mm | 4,695mm | 4,100mm | 4,675mm | |
全幅 | 1,760mm | 1,800mm | 1,695mm | 1,820mm | |
全高 | 1,470mm | 1,710mm | 1,520mm | 1,410mm | |
ホイールベース | 2,700mm | 2,670mm | 2,600mm | 2,700mm | |
トレッド(前/後) | 1,510/1,520mm 1,530/1,540mm | 1,540/1,540mm | 1,480/1,485mm | 1,545/1,565mm | |
最低地上高 | 130mm(E-Four:135mm) | 190mm | 130mm | 130mm | |
車両重量 | 1,510kg〜1,550kg | 1,860kg〜1,930kg | 1,190kg〜1,310kg | 1,370kg〜1,390kg | |
タイヤサイズ | フロントタイヤ | 195/65R15 | 225/55R18 98H 215/70R16 100H | 185/70R14 | 215/50R17 91V |
リアタイヤ | 195/65R15 | 225/55R18 98H 215/70R16 100H | 185/70R14 | 215/50R17 91V | |
室内長 | 2,110mm | 1,900mm | 2,065mm | 1,925mm | |
室内幅 | 1,490mm | 1,495mm | 1,390mm | 1,535mm | |
室内高 | 1,195mm | 1,170mm〜1,235mm | 1,255mm | 1,160mm | |
ラゲッジルーム | 高さ | 540mm | 860mm | 700mm | 560mm |
幅 | 940mm | 975mm | 950mm | 940mm | |
奥行き | 840mm | 1,015mm | 620mm | 850mm | |
最小回転半径 | 5.1m〜5.4m | 5.3m | 5.2m | 5.3m |
プリウスPHVと三菱アウトランダーPHEVのサイズ感の比較
まず比較対象とするのがプリウスPHVと同じプラグインハイブリッドカーの三菱 アウトランダーPHEVですが、実はアウトランダーPHEVは車のサイズとしてはプリウスPHVとはちがってSUVタイプの車です。
プラグインハイブリッドカーは最新の環境性能を持つハイブリッドカーですが、実際まだプラグインハイブリッドカーはぜんぜん普及しておらず、国産車としてはほぼプリウスPHVとアウトランダーPHEVの2車種のみとなっています。
車の外観のサイズとしてはプリウスPHVとアウトランダーPHEVの全長、全幅はほぼ同サイズですが、どちらもアウトランダーPHEVのほうが一回り大きくなっています。
また車高はSUVであるアウトランダーPHEVのほうが当然ながら高く、1,710mmと結構大きな車となっています。
一方で車室内のサイズについては室内長は案外プリウスPHVのほうが長く、室内幅もおなじぐらいなので居住性についてはプリウスPHVのほうが良好といえるでしょう。
また室内高も車高の高いアウトランダーPHEVはそこまで高くなく、プリウスPHVとほぼ同じサイズです。
ですがラゲッジルームについては流石に車のサイズが大きいのでアウトランダーPHEVのほうが大きめとなっており、特に高さは広く大きな荷物も詰め込めます。
車のサイズ自体は違っているアウトランダーPHEVとプリウスPHVですが、その価格帯はそんなに離れておらずプラグインハイブリッドカーというものがまだまだ高いことがわかります。
プリウスPHVと日産 ノートe-powerのサイズ感の比較
次に比較するのは日産のコンパクトハイブリッドカーであるノートe-powerですが、こちらは車の販売台数としてプリウスと拮抗する車種であり、プリウスPHVの販売上のライバル車でもあります。
ノート e-powerはハイブリッドカーとしては少し珍しいハイブリッドシステムを搭載している車で、発電専用のエンジンと走行用モーターの組み合わせです。
プリウスPHVはエンジンとモーターを併用して走行しているので違うタイプのハイブリッドシステムとなりますが、ノート e-powerの燃費はプリウスPHVには及ばないもののプリウスとはかなり近い燃費性能を持っています。
ですが車のサイズとしてはノート e-powerは少し小型のコンパクトカーで、全高はともかく全長や全幅はノート e-powerが一回り小さなサイズ感です。
車内のサイズについては全幅が小さいのでノート e-powerのほうが狭めですが、室内長については案外そこまで差はなくそれなりに広いです。
また室内高についてはノート e-powerのほうが高くなっており、居住性は結構良いのです。
またラゲッジの奥行きはノート e-powerは少し短めですが、それ以外のサイズはほぼ同クラスであり案外積載性もあります。
なお価格帯についてはプラグインハイブリッドカーではないノート e-powerは比較的安価な価格であり、プリウスPHVは以前高額です。
プリウスPHVとホンダ インサイトのサイズ感の比較
ホンダ インサイトはホンダの上級ハイブリッドカーで、高級感のあるハイブリッドカーとなっています。
インサイトもプラグインハイブリッドではなく通常のハイブリッドカーですが、そのサイズは全体的にプリウスPHVより少し大きめです。
全高はインサイトのほうが少しだけ小さめですが、全長や全幅はインサイトが大きめとなっており、デザインもあって全体的なサイズ感はプリウスPHVよりしっかりした印象です。
また現行インサイトはプリウスPHVとは違ってファストバックタイプのセダンで、スタイリッシュです。
車内のサイズについては今度はインサイトのほうが少し狭めとなっており、室内長はプリウスPHVのほうが長めとなっています。
室内高はインサイトのほうが高いですが室内幅は少し狭く、全体的な居住性はプリウスPHVのほうが良いでしょう。
なおラゲッジスペースに関しては、車のサイズや形状が全然違うにもかかわらずほぼ同サイズとなっており、ラゲッジの使い勝手は同等といえるでしょう。
そんなインサイトはハイブリッドカーとしては高い価格帯の高級車となっており、プリウスPHVに次ぐものとなっています。
総評
プリウスPHVはハイブリッドカーとしての性能は最高クラスの車であり、そのサイズ感はプリウスとほぼ同一サイズで使いやすい車にはなっています。
後方視界などのプリウスの問題点は引き継いでしてしまっていますが、基本は利便性の高い車なので燃費の良さとあわせて使いやすい車となっています。
ただし最大のネックはその価格の高さにあり、まだまだ普及には遠い車となっています。