ボルボっていったら外車だよね。でもどこの国の車なんだろう。車に興味がない人にはちょっと馴染みの薄いボルボは、スウェーデンに拠点を置く自動車メーカーです。
世界一安全な車と言われていたこともあり、実はシートベルトを開発していたり、緊急ブレーキを日本に持ち込んだという功績があります。
ここではそんなボルボのイメージを解説していきます。
ボルボのコンセプト
ボルボはBMWやベンツのような欧州ブランドの影に隠れており、意外と知名度が低いのが玉にキズ。
しかし実は世界一安全なファミリーカーという称号を取っていたり、デザインに北欧の文化を取り入れるなど特徴的な自動車メーカーです。
ここではそんなボルボがどのようなコンセプトで車を開発しているのかを解説していきます。
信頼の安全と環境
ボルボは開発当初から頑丈安全な車をコンセプトに開発されてきました。
というのもボルボが創設された当時、スウェーデンではまだその変化の激しい気候や荒れた路面状態に、しっかりと耐えられるような車がなかったのです。
そこでボルボの創設者であるアッサール・ガブリエルソンとグスタフ・ラーソンはそういった環境に耐えられる丈夫さを持ち、人をしっかり守れる安全な車を作るというコンセプトのもと、自動車の開発を始めました。
それ以来ボルボは質実剛健な車を開発し、世界一安全なファミリーカーとまで言われるようになります。
というのも今では当たり前のようにすべての車についている3点式シートベルト。あれはボルボが最初に開発・採用し、それだけでなくその安全な装備を各自動車メーカーに無償で公開したのです。
安全性の詳細は以下の記事で解説しています。こちらも参考にしてみてください。
ボルボの安全性が最強と言われる3つの理由!安全機能がたくさんだった?!その他にも環境対策としてラムダセンサーという所謂酸素センサーを開発し、有害な排出ガスを90%低減させるなど環境対策に関しても手を抜かないメーカーです。
頑丈な車
さらにボルボのロゴマークには安全性を重んじるボルボの思いが反映されています。
ロゴマークは円に右斜め上にむけて矢印が出ている、いわゆるオスのようなマークの中にVOLVOという名前が入っています。これはアイアンマークといって鉄を意味しています。
当時からボルボは頑丈な車を作るために、非常に優れた鋼鉄を車に使用していました。その丈夫な車のアイデンティティとしてアイアンのマークを自社のロゴに入れているのです。
スカンディナビアンスタイル
スウェーデンのメーカーであるボルボは、デザインのコンセプトにスカンディナビアのスタイルを取り入れています。
スカンディナビアンスタイルとは自然の素材活かしたシンプルで洗練されたデザインを持ちつつ遊び心を取り入れたデザインです。
一例を上げると、ボルボの車は安心・安全をコンセプトに持っており、角ばったボディをもつ車らしいシンプルなスタイルの車です。
しかしそこには必ずフロントグリルに一直線の車線とアイアンマークが入っています。
ボディのサイドにはフロントからリアパネルまで一直線のラインが、時にはシルバーメッキ、ときにはプレスラインを使ったりと何らかの形で入っています。
車らしいシンプルなスタイルを持ちつつもどこかに遊びの入ったデザインは、正に北欧のボルボらしいデザインです。
ここまで説明してきた点以外にも、ボルボの特徴はあります。詳細は以下の記事で解説しているので、こちらもぜひあわせて参考にしてみてください。
ボルボの決定的な特徴5つ!魅力から欠点まですべて解説します!ボルボの一般的なイメージ
ボルボが自国スウェーデンでの走行に耐えられるような安全で頑丈な車を、そして自国のスタイルをデザインに反映させている、北欧ならではの自動車メーカーということがおわかりいただけたと思います。
ではボルボの一般的なイメージはどのようなイメージなのでしょうか。解説していきます。
安全で頑丈な車
ボルボは安心というイメージ以上に頑丈だというイメージが非常に強いです。
実際にボルボは人の安全を第一にということで非常に硬いボディで作られているため、なんと電柱と衝突すると電柱のほうが倒れると言われるくらい頑丈でした。
もちろん現在でも人の安全第一という考えは続いています。運転手だけでなく、歩行者保護という観点から衝撃吸収ボディや歩行者エアバッグ、緊急ブレーキなどの予防安全装備など、安全装備に力を入れています。
壊れない頑丈な車という考えから衝突安全性や予防安全装備にへと、アプローチこそ変われど人を安全にというコンセプトは変わっていません。
北欧のおしゃれな車
ボルボにはおしゃれな車というイメージが有ります。近年ハウスメーカーや家具メーカーなども北欧の雰囲気を取り入れたオシャレなものが多くなってきています。
ボルボもスウェーデンの自動車メーカーだからなのか、そういったイメージがあるようです。
先ほどお話したとおりデザインにも北欧らしいスカンディナビアスタイルを取り入れていたり、北欧神話をデザインに取り入れたりと小洒落た仕様なのもいいところですね。
ボルボのデザインについては以下の記事でさらに詳細に解説しています。こちらも参考にしてみてください。
【画像】ボルボはかっこいいのか?デザインについて徹底分析!おじさんの車
ボルボはおじさんの車というイメージが有るようです。
これに関してはブランドイメージ的なものなので仕方ありませんが、ボルボは日本ではベンツやBMWほどわかりやすいブランドではないため、ボルボを好きな人、ボルボブランドに共感するという人が乗るという傾向がより強くなります。(ベンツやBMWの詳細は以下の記事をご参照ください。)
ベンツのイメージは悪い?!クラスごとにイメージを徹底調査!BMWのイメージは悪い?!シリーズごとにイメージを徹底調査!ファッションで言えばルイヴィトンやプラダはファッションに興味のない人でも知っていたり持っていたりしますが、ダンヒルやポーターなどは好きな人が購入するような感じでしょうか。
わかりやすいブランドではないため、比較的知識のある大人な方々が乗るため、このようなイメージになっているものと思われます。
アウトドア派の車
アウトドアと言えば、北欧の大地で鍛えられたボルボの走りにしっかりハマっています。
頑丈で壊れにくく、積載量の多いラゲッジを持っているのでアウトドアで使用するには最適の自動車メーカーだと言えるでしょう。
国産車にもアウトドア用の車は多々ありますが、ボルボならばちょっとオシャレでこだわりのある雰囲気を出すことができ、優越感をもてますね。
嫌味のない外国車
ボルボにはドイツ御三家(ベンツ,BMW,アウディ)のようなステータス性や高級といった突出したイメージがないぶん、いやらしさがありません。
どちらかというと質実剛健なイメージが強いため派手派手しい車とは一線を画します。
そのためどんな人が乗っても似合いますしいやみがないため、オシャレな外車なのに国産車に乗るような感覚で乗ることができます。
なおドイツ御三家のステータス性については以下の記事で解説しています。興味のある方はこちらも目を通してみてください。
ベンツは高級車じゃない?大衆車?ドイツでの価格は意外すぎた?!BMWは高級車じゃない?大衆車?ドイツでの位置づけまで解説!アウディは高級車じゃない?大衆車?ドイツでの位置づけまで解説!ボルボのイメージは実際どうなのか
おじさんの乗る車だったりとか嫌味のないブランドであったりなど、一般的なボルボのイメージを解説してきましたが、実際にはどのようなイメージだと思われているのでしょうか。
ツイッター上からピックアップしていきます。
起きて、パシャり☀️
ボルボのデザインってほんとに独特の雰囲気漂わしてる
リアのデザインもちろん、賛否両論あるけど俺は好き pic.twitter.com/9dhKEQcWH7— たくじぃじ (@Volvo_v40D4in) 2017年7月8日
ボルボは特徴的なデザインをもっているイメージが有るようです。
たしかに最近では国産車にもボルボっぽいと思えるデザインがあったりしますので、ボルボらしい特徴的なデザインというものはありますね。
例えばSUVのXC60も北欧らしい特徴的なデザインが取り入れられています。詳細は以下の記事で解説しているので、こちらもぜひご覧ください。
新型SUVボルボXC60のフルモデルチェンジ!内装や価格を公開【東京モーターショー2017】ボルボも日本じゃ高級ブランドのイメージ築いてるけど欧州じゃそうでもないというね。当時の日本支社長はその手腕を買われて後に本社CEOに就任したとか。 https://t.co/myfHyToOIY
— 第4インター系 (@Lev1026) 2018年4月16日
意外にもボルボは高級車というイメージが有るようです。日本車に比べると値段が高く、北欧らしいオシャレなイメージだからでしょうか、こういったイメージもあるようです。
今の中国の製造業のイメージとボルボの価値観とにギャップがあり過ぎて無闇に心配しちゃいます RT @ymtknt: ボルボ買収ってマジですか RT @inose660 中国・吉利、ボルボ買収で最終合意 http://bit.ly/aGkHnQ
— inose660 (@inose660) 2010年3月29日
ボルボのオーナーが中国の会社になったため品質が心配なイメージなようです。
安全第一というメーカーが品質をあまり重視していない中国企業に買収されたとなると、心配になるのも頷けます。
独特な雰囲気やデザイン、おしゃれな内装を持つ高級車的なイメージが有るボルボですが、最近中国の会社に買収されてしまったため、安心と安全という高品質なイメージが若干崩れつつあるようです。
ちなみにボルボは頑丈で安全な車ではあるのですが、実は故障率はそれほど低くはありません。詳細は以下の記事で解説しているので、こちらもあわせてご参照ください。
ボルボは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!ボルボの乗ってる人のイメージ
安全な車というイメージだけでなく、オシャレで高級車的なイメージまでもっているボルボですが、そのユーザーはどのようなイメージで見られているのでしょうか。
ボルボオーナーのイメージを解説していきます。
ボルボとワーゲンってリア充なイメージ。車で見栄を張るんじゃなくて、安心と安全、車に遊びを求めるんじゃなくて、車で行った先に遊びを求めるって感じですね。仲良しグループで釣りとかキャンプとかしてそう。赤のボルボワゴンだけは唯一アメ車と同括りなYOYO感ある。
— うさ (@lovex2_usa) 2016年10月20日
車で見栄をはるのではなく、車に安心と安全を求める人。そして車に遊びを求めず行った先で楽しむ人のイメージのようです。
ただハイブランドで着飾るタイプではなく、しっかりと物事の本質を見抜いている人が乗るイメージのようです。
上記のツイートにあるフォルクスワーゲンについては、以下の記事で詳しく解説しています。こちらもあわせて参考にしてみてください。
フォルクスワーゲンは高級車じゃない?大衆車?ドイツでの位置づけまで解説!ボルボに乗ってそうな人の勝手なイメージ(笑) pic.twitter.com/qcXBf8DBa5
— ワルノリおじさん (@wrnr_racing) 2017年9月20日
ちょっと悪意が感じられますがなんとなくわかるというイメージ図ですね。自然が好きでインテリなおじさんが乗っているイメージはあります。
この年でボルボ乗ってる人って少ないんかな?乗ってる人見かけてもナイスおじじとかおっさんとかばっかなんやけど
— Roland(爆音ドバー号) (@Roland19357067) 2017年3月9日
やはりおじさんが乗るイメージのようです。若年層で乗ってる方ももちろんいますが、落ち着いた人が乗るイメージなのでしょうか。
ボルボは車のブランドに価値を感じる人ではなく、車の安全性や使い勝手に価値を感じるいい感じのオジサマが乗る車のイメージのようですね。逆に若い男の子が乗ると落ち着いて見られるかもしれません。
ボルボの女性からのイメージ
オジサマ方が乗るイメージが強いボルボですが、女性からはどう見られているのでしょうか。
誰もが知るメーカーほどメジャーな車ではないので知名度がそこまで高くなく、ボルボを知らない人もいます。
そんな女性はボルボに対してどのようなイメージを持っているのでしょうか。解説していきます。
夜中の3時まで考えた末に朝、パパに車ミニクーパーにするわ!って言ったらだめ
事故ったらさよならだから
ボルボにしろって言われたんだけど、、、女がボルボってどうなのかなぁ
— まい (@Kmai_rst) 2016年5月3日
やはり女性にとってはボルボってピンとこないようです。男性陣が海外製の化粧品のブランドを言われてもピンとこないようなものでしょうか。
車にあまり興味のない女性にとってはボルボはあまりピンとこないというか、よくわからないメーカーのようです。
女性のボルボに対するツイートはほとんどどありませんでした。逆にボルボを知ってる女性は車に詳しい人である可能性があります。
ボルボは目立たないけどオシャレな車
ボルボに乗る人というのは誰もが知るようなハイブランドを好む人ではなく、その道に精通してるブランドを選ぶ傾向があるこだわり派で、落ち着いた雰囲気を持つ人が多いようです。
女性にとってはあまり一般的な自動車ブランドではないので良い反応はあまりないと思いますが、その分悪い反応も少ないでしょう。
ただオシャレな女性であれば北欧スタイルなどに興味はあると思いますので、ボルボがスウェーデンの自動車メーカーであることを話してあげると、もしかすると見る目が変わるかもしれませんね。
これからを買おうと思っている方は、以下の記事もぜひあわせてご覧ください。購入の参考になりますよ。
ボルボはどこの国の車?国産車との違いはこの3つだ!ボルボの安全性が最強と言われる3つの理由!安全機能がたくさんだった?!