1分で車を60万円値引きする裏技

ヴェルファイアの月、年間の維持費を計算!高いのか安いのか比較して解説!

2代目アルファードの兄弟車として2008年に登場したヴェルファイアは、力強いフロントマスクを採用し、ネッツ系トヨタディーラーのフラッグシップモデルとして存在感を放っています。

高級ミニバンでありながら若い人から年配の人まで幅広いユーザーを多く獲得しており、街中で見かけない日はありません。

高級なクルマなだけに、購入後の維持費がどれほどかかるのか気になるところですよね。

そこでヴェルファイアの維持費について、とことん解説していきたいと思います。

ヴェルファイアの月、年間の維持費

ヴェルファイアのフロント

ヴェルファイアには以下の3つのパワートレインがラインナップされています。

  • 2.5Lガソリンエンジン
  • 2.5Lハイブリッド
  • 3.5Lガソリンエンジン

それぞれの維持費は少しずつ異なってきます。それではヴェルファイアを維持するためにどのような費用がかかってくるのか細かく解説していきましょう。

ヴェルファイアのグレード間の維持費

ヴェルファイアは重量級ボディで、およそ2,000kg前後あります。

車両重量税という税金は500kgごとに税額がかわりますが、ヴェルファイアの場合はグレードによって「1,500〜2,000kg」の区分と「2,000kg〜2,500kg」の区分の2つに分かれます。

ハイブリッドモデルはすべて「2,000kg〜2,500kg」、ガソリンモデルの4WDはすべて「2,000kg〜2,500kg」、2WDは2.5L・3.5Lの両モデル共に装備によって両方が混在しています。

またハイブリッドとガソリンでは同じ重量区分でも金額が異なります。ほかに異なる維持費は燃費の違いによる燃料代と、排気量ごとに区分される自動車税の2つです。

自動車重量税、燃料代、自動車税が具体的にどれくらい金額が異なるのかはこのあとわかりやすく解説します。

ヴェルファイアの月ごとにかかる費用

ガソリン

ヴェルファイアを維持するうえで、月ごとにかかる費用をまとめると表のようになります。

種類費用(ハイブリッド)費用(3.5Lガソリン)費用(2.5Lガソリン)
駐車場代8,000円8,000円8,000円
燃料代5,403円8,464円7,370円
合計13,403円16,464円15,370円

駐車場代

駐車場代は全国平均の8,000円を設定しています。

都市部ではもっと高く、郊外ではもっと低くなるので人によっては月々数万円単位でかわってくる項目になります。

クルマの購入するときは、事前にきっちり確認しておくようにしましょう。

燃料代

ヴェルファイアの実燃費は、概ね以下のようになっています。

モデル実燃費
ハイブリッド12.0km/L
3.5L ガソリン8.3km/L
2.5L ガソリン8.8km/L

もっとも優れた燃費はハイブリッドモデルです。もちろんそれに応じて燃料代も安くなるので、500km走行ごとにガソリンモデルと比べて、およそ3,000円も燃料代が安く済みます。

一方で、ガソリンモデルは排気量の違いによる燃費の差はほとんどありません。

ボディが大きく重たいヴェルファイアである程度の想像がつくとは言え、燃費がいいとは決して言えません。走行距離が多いユーザーは燃料代が高くつき、大きな負担となってしまうでしょう。

な燃費については以下の記事で兄弟車のアルファードについてですが、もっと詳しく解説しています。詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

トヨタ アルファードアルファードの燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!

ヴェルファイアの燃費走行

あまり燃費のよくないヴェルファイアだからこそ、少しでも燃費のよくなる走行方法があるのならぜひとも知っておきたいところです。

いくつか紹介しましょう。

ガソリンモデルのアイドリングストップ機能は燃費向上に貢献

ヴェルファイアはユーザー全体のおよそ6割が2.5Lのガソリンモデルを選択しています。

この2.5Lモデルの2WD車は、アイドリングストップ機能が標準装備ではなくオプション扱いになっています。

ポイント

+56,160円と決して安くない価格に戸惑いもありますが、アイドリングストップ機能は燃費の向上にひと役買ってくれています。

アイドリングストップ機能の有無による燃費のちがいは、JC08モード燃費で11.6km/Lと12.8km/Lとなります。

もちろん、クルマの使用状況によってこの差は大きくもなり小さくもなり、はたまたオプション費用を支払ってまでつける必要があったのかと考える人もいるかもしれません。

市街地走行が多く、信号待ちの間隔が長い道路をよく使うユーザーは恩恵を受けやすいでしょう。

もちろん、燃費の向上以外にもアイドリング時の室内静粛性の向上等のメリットもあります。

エコドライブモードを使って燃費向上

エコドライブモードスイッチをONにすると、ノーマル時と比べてアクセルの踏み込みに対するエンジン出力を抑えたり、エアコン負荷を軽減させたりして燃費の向上に貢献します。

走りそのものがどうなるかの実感は人によっては意見がかわりますが、出だしがもっさりするという声もあるので、節約志向のあまりない方は逆にストレスになってしまうかもしれませんね。

このスイッチはガソリン・ハイブリッド両モデル共にあります。

ハイブリッドモデルはEVモードを活用する

ハイブリッドにはモーターの力だけで走行するEVモードがあります。これはハイブリッドバッテリーに充電されている電気のみを使用して走行するモードです。

もちろん、バッテリーに蓄えられた電気を使うということは、その後充電するためにエンジンを駆動(ガソリンを消費)することになるので、使うシーンを選ぶ必要があります。

長い距離を走行するのは無理ですが、具体的には夜間の住宅街や、その後下り坂になる上り坂等に一時的に使うのであれば効率よく燃費の向上に役立てることができます。

下り坂直前にEVモードを使うのがよい理由は、下り坂では回生ブレーキによるバッテリーへの充電ができるからです。

なおEVモードについては以下のプリウスの記事で詳しく解説しています。詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

プリウス ドライブモードプリウスのEVモードとは?使い方から速度まで徹底解剖します!

ヴェルファイアの1年ごとにかかる費用

自動車税

次に1年間にかかる費用を解説します。

種類費用(ハイブリッド)費用(3.5Lガソリン)費用(2.5Lガソリン)
自動車税45,000円58,000円45,000円
任意保険料84,000円84,000円84,000円
消耗品代6,000円6,000円6,000円
合計135,000円148,000円135,000円

自動車税

自動車税は毎年5月上旬ごろにクルマの所有者の住所に納付書が送付されます。

金額はエンジンの排気量500ccごとに区切られていて、2.5Lガソリンモデルとハイブリッドモデルは同じエンジン排気量で、「2,000〜2,500cc」に区分され、金額は45,000円です。3.5Lガソリンモデルは「3,000〜3,500cc」に区分され58,000円です。

また、ハイブリッドモデルのみグリーン化特例により新車購入翌年度の自動車税がおおむね75%減税されます。

33,500円減税されるので11,500円になります。一方で、グリーン化特例によりガソリンモデルは、新車登録から13年を超えると15%重課されます。

任意保険料

任意保険料は保険会社だけでなく、等級や保険の内容、年齢など様々な要因から保険料が算出されるので、具体的な金額は人によって大きくかわってきます。

特に車両保険付帯の有無で保険金額は大きくかわってきます。

ここでは仮に1ヶ月で7,000円、年間84,000円としていますが、これより安くなる場合もあれば、数万円単位で高くなることもありますのでご理解くださいね。

消耗品代

年間の消耗品代6,000円の内訳は、エンジンオイルとオイルフィルターの交換1回分です。

オイルの種類や交換するお店で数千円単位で金額がかわってきますが、仮にこの金額を設定して計算しています。

ちなみにエンジンオイルの交換推奨時期は6ヶ月ごとまたは5,000kmごとのいずれか早いほうが望ましいです。

MEMO

もしヴェルファイアを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。

このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 裏技を知って後悔する人たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!

ヴェルファイアの数年ごとにかかる費用

自賠責保険

新車購入の場合は3年、それ以降は2年ごとに実施される車検の費用をまとめました。

種類費用(ハイブリッド)費用(3.5Lガソリン)費用(2.5Lガソリン)
自動車重量税25,000円32,800円/41,000円32,800円/41,000円
自賠責保険料25,830円25,830円25,830円
車検基本料金50,000円50,000円50,000円
12ヶ月点検費用10,000円10,000円10,000円
合計110,830円118,630円/126,830円118,630円/126,830円

※自動車重量税…各ガソリンモデルは車両重量が2,000kg以下か2,001kg以上かで自動車重量税がかわります。また、ハイブリッドモデルはエコカー減税により新車購入時37,500円→0円(100%減税)/ガソリンモデルは新車購入時49,200円または61,500円。

※自賠責保険料…新車購入時は3年分35,950円

自動車重量税

自動車重量税は、新車購入時または車検ごとに3年または2年分をまとめて支払う税金です。

自動車重量税は車両重量500kgごとに税額が区分されていて1年あたり、エコカー減税対象のハイブリッドモデルは2,500円/500kg、エコカー減税対象外のガソリンモデルは4,100円/500kgを元に算出します。

ヴェルファイアは車両重量2,000kg前後の重量級ボディなので、とくにエコカー減税が適用されないガソリンモデルは、かなり高額な出費です。

そんなガソリンモデルは車両重量2,000kgを超えるか超えないかでも、32,800円と41,000円と大きく差が分かれます。

ハイブリッドモデルは25,000円なので、ヴェルファイアはモデルによっては最大で車検ごとに16,000円の差が生まれることになります。

また、ガソリンモデルのみグリーン化税制により、新車登録から13・18年超えでそれぞれ約39%・約53%重課されます。

長く乗れば乗るほど納付する重量税の金額は、ハイブリッドモデルと比べて広がることになってしまいます。

自賠責保険料

交通事故時の被害者を補償する目的で徴収されるのが自賠責保険料です。自賠責保険加入は所有者の義務で、車検時に次の2年間分の自賠責保険に加入していなければ、車検に合格できません。

自賠責保険料は毎年1月に見直しされ、年度がかわる4月より適用されます。現在の保険料は2017年度から据え置かれていますが、今後かわる可能性があるので注意しましょう。

ちなみに保険料は、普通乗用車(3・5ナンバー)であればすべて一律となります。

車検基本料

車検基本料は、車検ごとの法定点検費用と印紙代と車検代行代を足したものとし、ヴェルファイアの場合は2年分/50,000円ほどかかります。

印紙代はどこで車検を受けても同じですが、点検費用と車検代行料はお店によってかわってくるので、車検を受けるときには事前に相場より安すぎたり高すぎたりしないか確認することをおすすめします。

12ヶ月点検費用

12ヶ月点検は車検からちょうど1年経過した時期に対象となる法定点検ですが、点検しなければ罰せられる…というようなことはありません。

しかし、点検を受けているか受けていないかはクルマを売却するときの査定額に影響しますし、何より安心・安全なカーライフのためにも余裕があれば受けることをおすすめします。

ここでは10,000円としていますが、車格が大きくなるほど金額が高くなるのが一般的なので、車格の大きいヴェルファイアは実際には15,000円ほどかかるでしょう。

ヴェルファイア月ごと、年ごとの維持費平均

ヴェルファイアの維持費を月ごと、年ごとの表にまとめました。これにより一定期間内における平均的な維持費がわかります。

月ごとの維持費

ヴェルファイアを維持するために数年サイクルでかかる費用を、ひと月あたりに換算した表です。

種類費用(ハイブリッド)費用(3.5Lガソリン)費用(2.5Lガソリン)
駐車場代8,000円8,000円8,000円
燃料代5,403円8,464円7,370円
自動車税3,750円4,833円3,750円
任意保険料7,000円7,000円7,000円
消耗品代500円500円500円
自動車重量税1,042円1,367円/1,708円1,367円/1,708円
自賠責保険料1,076円1,076円1,076円
車検基本料2,083円2,083円2,083円
12ヶ月点検費用416円416円416円
合計29,270円33,739円/34,080円31,562円/31,903円

年ごとの維持費

ヴェルファイアを維持するために数年サイクルでかかる費用を、1年あたりに換算した表です。

種類費用(ハイブリッド)費用(3.5Lガソリン)費用(2.5Lガソリン)
駐車場代96,000円96,000円96,000円
燃料代64,836円101,568円88,440円
自動車税45,000円58,000円45,000円
任意保険料84,000円84,000円84,000円
消耗品代6,000円6,000円6,000円
自動車重量税12,500円16,400円/20,500円16,400円/20,500円
自賠責保険料12,915円12,915円12,915円
車検基本料25,000円25,000円25,000円
12ヶ月点検費用5,000円5,000円5,000円
合計351,251円404,883円/408,983円378,715円/382,815円

その他の費用

基本的な維持費に加え、ほかにも車に乗るうえでかかる費用を以下にまとめました。

タイヤ代

ヴェルファイアには3種類のタイヤサイズがあります。それぞれどのグレードで標準装備なのか以下にまとめました。

ヴェルファイアのタイヤサイズ
グレード名215/65R 16225/60R 17
HYBRID X
HYBRID X 以外のすべてのグレード
グレード名215/65R 16225/60R 17235/50R 18
2.5L X
2.5L V
3.5L VL
Executive Lounge Z
Executive Lounge
2.5L Z
2.5L Z “A エディション”
2.5L Z “G エディション”
3.5L ZG

※サイドアップチルトシート装着車は表には含まれません。

2.5Lガソリンモデルの18インチ装着車はレスオプションで18インチ→16インチまたは17インチに変更可能です。

3.5Lガソリンモデルの18インチ装着車はレスオプションで18インチ→17インチに変更可能です。

ヴェルファイアは高級ミニバンに分類される車種です。(高級車かどうかは以下の記事で詳しく考察しています。)

ヴェルファイアのフロントアルファード/ヴェルファイアは高級車じゃない?大衆車?世間のイメージを元に解説!

車両重量も重く、全高も高いぶん不安定になりやすいのでタイヤに求められる性能はある程度高いものでなくてはいけません。

ケチって安いタイヤを履くと…

  • ブレーキ時の制動距離が伸びる
  • ロードノイズが大きい
  • コーナリングが不安定になる

といった症状につながる可能性があります。

なので、ここでは各タイヤメーカーの中でも値段の安いエントリーグレードのタイヤ等は考えずに、各サイズ人気の高いタイヤを元に算出します。

16インチのタイヤ代

もっともタイヤ代が安く済むのは16インチで、標準装着されるのはヴェルファイアの中でもエントリーグレードの「2.5L X」「HYBRID X」のみです。

215/65R16のタイヤ代は1本あたり9,500円〜19,000円なので、4本で38,000円〜76,000円、交換工賃を合わせると45,000円〜85,000円くらいです。

17インチのタイヤ代

ヴェルファイアで多くのグレードが標準装着しているのが17インチのタイヤです。

225/60R17のタイヤ代は1本あたり12,000円〜21,000円で、4本だと48,000円〜84,000円、交換工賃を合わせると55,000円〜90,000円くらいです。

18インチのタイヤ代

ガソリンモデルのスタイリッシュなグレード「2.5L Z」「2.5L Z “A エディション”」「2.5L Z “G エディション”」「3.5L ZG」の4つのグレードには、もっとも大径サイズの18インチが標準装備されています。

235/50R18のタイヤ代は1本あたり12,500〜27,500円で、4本だと50,000円〜110,000円、交換工賃を合わせると57,000円〜117,000円くらいです。

タイヤの種類によってタイヤ代は大きくかわる

タイヤ代はタイヤのサイズが小さいほうが安いのが一般的です。しかし、同一サイズでもタイヤの種類によっては倍近い値段の差があります。

どれを選べばいいのか悩みますが、車高の高いミニバンが履くことを想定し開発された、RV(ミニバン)専用タイヤを選んでおけば、まず間違いはないでしょう。

RV(ミニバン)専用がラインナップされているタイヤは、ベースのタイヤ自体がそこそこの性能を持っていることがほとんどだからです。

工賃等も含めておおむね8万円前後のタイヤ代が、ヴェルファイアを維持するうえで定期的に必要となります。

ローン金利

ローンでヴェルファイアを購入する場合は、車両価格に加えて金利がかかります。ヴェルファイアクラスの車両価格になると金利の額もバカになりません。

ここでは、ヴェルファイアでもっとも人気のグレード「2.5L Z “G エディション”」(車両価格438万円〜)に諸費用およそ50万円をプラスして、支払総額490万円を5年間のフルローンで完済すると仮定したときの金利総額を算出してみましょう。

ローンの種類金利金利総額
ディーラーローン年 5%〜7%515,880円〜733,500円
銀行ローン年 2%〜4%201,480円〜409,440円
信販会社年 1.9%〜8.4%191,280円〜889,620円

ここでもっとも高い金利を選択した場合は100万円近い金利を支払うことになります。車両価格が高い分、金利の額も高くなることを理解しておかなければいけません。

支払い年数、どこでローンを組むか、支払総額はいくらになるのか、月々の支払いは生活に支障がないか…など慎重に考えなければ、せっかくヴェルファイアを購入したのに手放さなければいけなくなる事態にもなりかねません。

頭金を用意できるのであれば、少しでも現金支払いの割合を増やすほうが後々の維持は楽になるはずです。

高速料金

高速道路を頻繁に利用するユーザーであれば、維持費のなかで高速料金についてもきちんと試算しておく必要があります。

高速料金は『150円(基本料金)+24.6円〜39.36円×距離(距離料金)×1.08(消費税)』で求めることが可能です。

一般的に、トンネルや橋などの工事に手間のかかる区間ほど高い距離料金が設定されます。例えば、静岡県・御殿場ICから愛知県・豊田東ICまでのの208kmの交通料金は、新東名高速道路経由で4,950円です。

高速料金の簡単な目安を知りたければ、100kmあたり2,500円前後と考えておけばよいでしょう。

修理代・部品交換代

消耗品にかかる費用の一例を表にまとめました。

費用項目費用(部品代+工賃)交換推奨目安距離
エアエレメント3,000円〜40,000km〜
ブレーキパッド20,000円〜60,000km〜
バッテリー(ガソリン/ハイブリッド)13,000円〜/25,000円〜3年〜
ドライブベルト10,000円〜60,000km〜
スパークプラグ10,000円〜100,000km
ブレーキフルード5,000円〜2年ごと
ワイパーゴム3,000円〜1年ごと
エアコンフィルター2,500円〜1年または15,000kmごと

※それぞれ使用環境により交換時期は前後しますが、おおむね書いてある距離・年数を目安にしていただければと思います。

アイドリングストップ付きのクルマのバッテリーは「S-95」と呼ばれる専用バッテリーで、従来のバッテリーよりも値段が高くなっています。

またV6の3.5Lエンジンは、直4の2.5Lエンジンと比較してエンジンルーム内のスペースが狭く、レイアウトも複雑なので整備時の工賃が高くなる傾向にあります。(エンジンの詳細は以下の記事をご参照ください。)

フェアレディZ V6 エンジンV6エンジンの特徴!どんな音?搭載車を日本車/外車の車種からそれぞれ紹介!BMW 直4エンジン直列4気筒エンジンの特徴!どんな音?搭載車を日本車/外車の車種からそれぞれ紹介!

なおヴェルファイアの故障・修理については以下の記事でも取り上げているので、詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

黒いヴェルファイアアルファード/ヴェルファイアは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!

ヴェルファイアの維持費に関する注意点

ヴェルファイアはホワイトパールクリスタルシャインまたは、ブラックという2つのカラーに人気が集中しています。

注意

ブラックはヴェルファイアの見た目にとてもよく似合うカッコいいカラーですが、傷や汚れが目立ちやすいという欠点があります。

愛車の汚れが気になる人にとっては、洗車にかかる費用などが余分にかかるかもしれません。また、傷が目立ちやすいことは下取り査定時のマイナス評価につながります。

人気カラーで下取り価格が安定しているだけに、良い状態を維持してさらなる査定額アップを望みたいところです。

そこで、ガラス系のボディーコーティングを施工することをおすすめします。ヴェルファイアはボディが大きい分、施工面積も広いので価格も高くなりますが、10万円前後であれば、かなり品質の高いコーティングができます。

コーティングは洗車が楽になるだけでなく、大切な愛車を傷から守ることにもなります。

ぜひ、車両購入時に同時に施工してみてはいかがでしょうか。

MEMO

もしヴェルファイアを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。

このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 裏技を知って後悔する人たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!

ヴェルファイア旧型(中古)の維持費

ヴェルファイアを中古で購入することを考えている人も多いはずです。そこで中古車だと、維持費がどれくらいかわるのか解説します。

初代ヴェルファイア

 

View this post on Instagram

 

Daisuke Matonoさん(@daisukematono)がシェアした投稿

初代ヴェルファイアは2008年〜2015年に販売されていました。エンジン排気量は3.5Lと2.4Lの2種類をラインナップし、2011年に2.4Lのハイブリッドモデルが追加されました。

車両重量も2,000kg前後となっており、排気量で金額のかわる自動車税、車両重量で金額のかわる自動車重量税は現行ヴェルファイアと同じです。

そのほかの維持費もほとんど変わらないでしょう。ただ、年式の古いモデルだと数年後には新車登録から13年経過するので、グリーン化特例により自動車税・自動車重量税が重課されるので注意しましょう。

2.4Lモデルを例に挙げると、自動車税は45,000円→52,000円に、自動車重量税は32,800円→45,600円または41,000円→57,000円となります。

2代目(現行)ヴェルファイア

2015年にフルモデルチェンジした2代目は現行モデルとなり、中古で購入した場合でも維持費はかわりません。

中古のヴェルファイアを買う際の注意点

年式の浅い中古車であっても走行距離の多い車両は、各種消耗品が整備済みかまだなのかで、購入後に初めて受ける車検時の部品交換・整備代で思いもよらぬ出費が重なる可能性もあるので、注意しましょう。(走行距離の目安の詳細は以下の記事をご参照ください。)

車のメーター中古車は走行距離が何万キロまで安心して乗れる?答えはこれだ!
注意

とくに車両重量の重いヴェルファイアは、タイヤの消耗スピードが車両重量の軽いコンパクトカーなどと比べると早いので、購入前にタイヤの状態を把握しておくことをおすすめします。

また、ヴェルファイアは改造された個体も多く、社外品の車高調が入ってローダウンされているものは見た目はカッコいいのですが、車高調は純正ダンパーと比べると格段に消耗スピードが早いです。

ダンパーからのオイル漏れは車検に通りませんし、ダンパーが劣化して乗り心地が悪化してしまっているのは部品交換の合図となりますが、ダンパーは部品代も交換工賃も高額になる部位です。

中古車を購入する場合はなるべく、点検記録簿がしっかり残っていて改造があまりされていない車両を選びましょう。

あとは中古車の選び方の一般的なポイントを抑えて買うようにしましょう。中古車の一般的な選び方が分からない方は、こちらの記事もご覧ください。

中古車選び初心者が絶対意識すべき中古車の選び方の5つのポイント・コツ!

ヴェルファイアの維持費を他の車と比較

ここまでヴェルファイアの維持費について掘り下げてきましたが、ライバル車種と比べてどうなのかいくつか例を挙げてみましょう。

ホンダ オデッセイ

ホンダ オデッセイ

オデッセイの1年間の維持費をまとめたものは以下のとおりです。

維持費一覧費用(ハイブリッド)維持費(ガソリン)
駐車場代96,000円96,000円
燃料代49,777円77,228円
自動車税39,500円45,000円
任意保険料84,000円84,000円
消耗品代6,000円6,000円
自動車重量税10,000円16,400円
自賠責保険料12,915円12,915円
車検基本料25,000円25,000円
12ヶ月点検費用5,000円5,000円
合計328,192円367,543円

現在、オデッセイは5代目で、それまでホンダのミニバンのフラッグシップモデルだったエリシオンと統合してスライドドア化され、エリシオンにかわるフラッグシップモデルとして登場しました。

ポイント

いずれのグレードも2,000kg未満なので、ハイブリッドモデルはヴェルファイアよりも重量税が安いです。また、エンジン排気量が2Lなので2.5Lのヴェルファイアと比べて自動車税も安いです。

さらに、ハイブリッドモデルもガソリンモデルも燃費がヴェルファイアより優れているので、いずれも燃料代が年間で1万円以上も安いのが特徴です。

このようにハイブリッドモデルはここでの維持費の比較で車種ごとに金額のかわる、「自動車税」「自動車重量税」「燃料代」というすべての項目で、ヴェルファイアより安く抑えることができます。

ヴェルファイアとオデッセイの具体的な維持費の差は、ハイブリッドモデルだとおよそ23,000円/年、ガソリンモデルは排気量の近い2.4Lと2.5Lで比べておよそ11,000円〜15,000円/年の違いで、どちらもオデッセイのほうが安いです。

ガソリンモデルは2.4L一択ですが、ヴェルファイアでも3.5Lは少数派なので、パワートレインのバリエーションが少ないことは大きな影響はないでしょう。

なおオデッセイについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

ホンダ オッデセイ【画像】オデッセイはかっこいいのか?デザインについて徹底分析!オデッセイの室内ホンダ オデッセイがキャンプに最適な理由4つ

日産 エルグランド

日産 エルグランド

エルグランドの1年間の維持費をまとめたものは以下のとおりです。

維持費一覧費用(2.5Lガソリン)維持費(3.5Lガソリン)
駐車場代96,000円96,000円
燃料代91,549円109,518円
自動車税45,000円58,000円
任意保険料84,000円84,000円
消耗品代6,000円6,000円
自動車重量税16,400円/20,500円16,400円/20,500円
自賠責保険料12,915円12,915円
車検基本料25,000円25,000円
12ヶ月点検費用5,000円5,000円
合計381,864円/385,964円412,833円/416,933円

エルグランドもヴェルファイアと同様に車両重量が2,000kg前後となり、2,001kg以上か未満かによって、支払う重量税額は2.5Lモデルも3.5Lモデルも2通りあります。

また、今回比較する車種のなかではどちらのモデルも燃費がもっとも悪いので燃料代が高いです。

おおむねほかの車種では、ハイブリッドモデルがグリーン化税制の対象で自動車重量税が安かったり、車両購入時に減税措置がありお得なイメージがありますが、エルグランドはグリーン化税制対象外となるガソリンモデルしかラインナップにありません。

ポイント

維持費を優先的に考えてクルマ選びをする場合、エルグランドは候補に挙がりにくいのではないでしょうか。

ちなみに、2.5Lモデル同士で比べるとおよそ3,000円/年、3.5Lモデル同士だと8,000円/年、ヴェルファイアのほうがわずかですが維持費が安くなっています。

これは燃費の差によってかわる燃料代の差額がそのまま維持費の差になっています。ガソリンモデルに限ってはそこまで大きな差はありませんね。

なおエルグランドについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

日産 エルグランドエルグランドの燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!エルグランド 外装エルグランドの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!

トヨタ ヴォクシー

ヴォクシー フロント

ヴォクシーの1年間の維持費は以下のとおりです。

維持費一覧費用(ハイブリッド)維持費(ガソリン)
駐車場代96,000円96,000円
燃料代50,258円74,003円
自動車税39,500円39,500円
任意保険料84,000円84,000円
消耗品代6,000円6,000円
自動車重量税10,000円16,400円
自賠責保険料12,915円12,915円
車検基本料25,000円25,000円
12ヶ月点検費用5,000円5,000円
合計328,673円358,818円

ヴォクシーはヴェルファイアと同じネッツ系トヨタディーラーで販売されているクルマです。(ディーラーの詳細は以下の記事をご参照ください。)

ネッツトヨタのロゴトヨタと「ネッツ」「トヨペット」「カローラ」の違いとは?わかりやすく解説!

ヴェルファイアの弟分的な位置付けでもあり、車格は下回るもののヴェルファイアを購入するユーザーが検討するクルマのひとつです。

自動車税はヴェルファイアより1ランク安いうえに、ハイブリッドは今回比較したクルマのなかで燃費がもっともよいこともあり、維持費も最安となります。

ハイブリッドモデルはヴェルファイアと比べておよそ22,000円/年 、ガソリンモデルは2.5Lモデルと比べておよそ20,000円/年〜24,000円/年、ヴォクシーのほうが維持費が安くなります。

なおヴォクシーについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

ヴォクシーのフロントヴォクシーの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!ヴォクシーの運転席のドアを閉めた状態ヴォクシーの燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!

大柄なヴェルファイアはミニバンのなかでも維持費が高め

ここまでヴェルファイアを維持するために必要な費用について細かく解説してきましたが、ほかのミニバンと比較して維持費が高いことがわかりました。

とくに車両重量が2,000kgを超えると自動車重量税が高くなるだけでなく、燃費の悪化の原因にもなります。

もっとも売れ筋の2.5Lガソリンモデルを選ぶときは、グレードやオプション装備による車両重量増を考慮して2,000kg以下に収まるように気をつけつつ、16インチにインチダウンすれば維持費を抑えることができます。

また、年間の維持費だけを見るとハイブリッドモデルとガソリンモデル(2.5L)はおよそ3万円前後の差があります。

このハイブリッドモデルとガソリンモデルは同等グレードで新車車両価格を比較すると、80〜100万円の差があります。

ハイブリッドモデルは燃費もよくてグリーン化税制の恩恵を受けられるのですが、維持費で車両価格の安いガソリンモデルとの差を埋めることはかなり難しいでしょう。

もしヴェルファイアの購入を考えていて維持費を気にしているようであれば、中古のハイブリッドを購入して初期投資を抑えつつ、維持費も抑えるのが賢い買い方で、個人的にもおすすめです。

なおヴェルファイアについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

ヴェルファイアのフロントヴェルファイアの試乗レビュー・感想!乗り心地はいかに?!ヴェルファイアのフロント【画像/写真】ヴェルファイアの内装/インテリア!運転席周りや後部座席から荷室/トランクまで紹介!