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ロータリーエンジンの燃費が悪い理由2つ!改善し向上させる方法あり?!

ロータリーエンジンはマツダを代表する高性能エンジンで、おもにスポーツカーに搭載されてきたエンジンです。

軽量コンパクトでハイパワーなこのエンジンは素晴らしい性能を誇る反面、昔から燃費の悪さが指摘されており、ロータリーエンジンの泣き所となってきました。

今回はロータリーエンジンの燃費の悪さについてご説明します。

ロータリーエンジンの燃費


ロータリーエンジンは西ドイツで開発されマツダが本格的な量産に成功したエンジンで、1967年から2012年までの間生産されました。

世界の自動車メーカーのなかでもロータリーエンジンで成功したのはマツダのみであり、長年マツダの代名詞となってきました。

ポイント

しかしロータリーエンジンはマツダの全車に搭載されたわけではなく、フラッグシップモデルや上級のスポーツモデルのみのプレミアムなエンジンでした。

そのためロータリーエンジンは普通車やコンパクトカーほど燃費が重要な車種ではなかったのですが、それでも競合車種と比較しても燃費が悪かったのです。

マツダのロータリーエンジン車は最後の搭載車種となったRX-8、その前型モデルのRX-7あたりが有名ですが、今回はマツダの最上級車の位置付けだったユーノス コスモも含めて1990年~2012年の間のロータリーエンジン車の燃費を調べてみましょう。

なお今回の実燃費は、ネット上の実燃費投稿サイトであるe-燃費のデータを使っています。

RX-7の燃費

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RX-7はロータリーエンジン搭載車としてはもっとも有名な車で、マツダのスポーツカーの象徴的な存在です。

初代が1978年発売、2代目が1985年と息の長いモデルですが、今回は最終型となった3代目 通称FD型の燃費を調べました。

当時は280馬力規制のスポーツカーが各社から競いあうように発売された時期で、RX-7もロータリーエンジンにツインターボで武装して280馬力を発生させる一線級のスポーツカーとなっています。

当時のRX-7のライバル車は同じく280馬力級のトヨタ スープラや日産スカイラインGT-Rがありますので、こちらと燃費を比較してみましょう。

RX-7トヨタ スープラ日産 スカイライン GT-R(R34)
エンジン13B-REW型 654cc×2 直列2ローター ツインターボ2JZ-GTE型 3.0L 直6 ツインターボRB26DETT型 2.6L 直6ツインターボ
最高出力280PS/6,500rpm280PS/5,600rpm280PS/6,800rpm
最大トルク32.0kgf·m/5,000rpm46.0kgf·m/3,600rpm40.00kgf·m/4,400rpm
カタログ燃費7.2km/L~8.1km/L8.7km/L8.1km/L
実燃費6.28km/L7.45km/L7.51km/L

ロータリーエンジンの特性としてレシプロエンジンの1.5倍程度の出力が出ますので、ロータリーエンジンは基本的に排気量が少ないです。

RX-7も排気量はわずか1,300ccですが、ターボの効果もあってスープラの3.0LエンジンやGT-Rの2.6Lエンジンに匹敵するパワーを発揮します。

カタログ燃費もモデルによっては少し悪いぐらいなのですが、それでも7.2km/Lからとなっており、まずもって競合車よりカタログ燃費が2割ぐらい悪いです。

実燃費に至っては6km/L台の前半で、明らかに燃費が悪いことがわかります。

ユーノスコスモの燃費

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ユーノスコスモはマツダの最上級車種で、1990年~1996年の間に生産された車です。

ユーノスコスモの特徴はRX-7などに使われた2ローターのロータリーエンジンを発展させた3ローターエンジンが搭載されたことであり、マツダの量産車としては最大の排気量を持ちます。

ユーノスコスモは2ドアクーペですが、競合車はスポーツカーではなく各社のスポーツセダンであり、トヨタ マークIIや日産 グロリアあたりがライバルとなるでしょう。

ユーノスコスモトヨタ マークⅡ
(7代目)
日産 グロリア
(10代目)
エンジン20B-REW型1,962cc3ローター2JZ-GE型 3.0L 直6VG30DE型 3.0L V6ターボ
最高出力280PS/6,500rpm220PS/5,600rpm270PS/6,000rpm
最大トルク41.0kgf·m/3,000rpm30.0kgf·m/4,000rpm37.50kgf·m/3,600rpm
カタログ燃費6.1 km/L10.00 km/L8.6 km/L
実燃費4km/L~3km/L8.67 km/L6.13 km/L

ユーノスコスモは3ローター式という素晴らしくパワフルなエンジンで競合車より出力でもトルクでも上回っているのですが、カタログ燃費が悪いのはともかく実燃費が恐ろしく悪い車です。

3km/L~4km/Lという実燃費は割と燃費のよい状態で、町乗りでは1km/L~2km/Lなんていう恐ろしい状態だったようです。

オーナーさんの体験談を聞くと、燃料計の針が目に見えて下がっていくのがしっかり見えたそうです。

ここまでの高燃費車はレシプロエンジンでは4.0L以上のエンジンじゃないと起こりませんね。

RX-8の燃費

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RX-8はマツダ最後のロータリーエンジン搭載車で、もっとも進化した「RENESIS」と呼ばれる13B型2ローターエンジンを搭載していました。

RX-7の後継モデルではありますが、RX-7よりコンパクトで、スポーツカーですが変則的な4ドアクーペというプライベートユースも考えた車となっています。

RX-8はRX-7より最高出力が抑えられており、また競合車種はワンランク上の出力帯に移行してしまったため、直接的なライバルとしてはスバル レガシィや三菱 ランサーエボリューションなどになるでしょうか。

この3車種でスペックと燃費を比較してみましょう。

RX-8スバル レガシィB4(4代目)三菱 ランサーエボリューションIX
エンジン13B-MSP型 654cc×2EZ30型 3.0L 水平対向 6気筒 DOHC4G63型:2.0L 直4ターボ
最高出力250PS/8,500rpm250PS/6,600rpm280PS/6,500rpm
最大トルク22.00kgf・m/5,500rpm31.0kgf·m/4,200rpm40.8kg-m/3,000rpm
カタログ燃費9.0km/L10.00km/L8.9km/L~10.0km/L
実燃費6.86km/L7.47km/L8.01km/L

RX-8は改良した13Bエンジンを搭載して、環境性能と燃費を向上させており、スペック上もRX-7と比較してカタログ燃費はよくなっています。

ですが実燃費については改善はしているもののやはり6km/L台であり、競合車と比べると燃費が悪いことがわかります。

RX-8はRX-7から一転ターボがなくなって自然吸気となりましたが、スペックで上をいく三菱 ランサーエボリューションと比べてみても燃費は大きな差があります。

競合車もハイスペック車とはいっても燃費も改善させてきており、ロータリーエンジンが突出して燃費が悪いという結果になりました。

燃費が悪い理由

マツダのロータリーエンジンは1967年にマツダ コスモスポーツに初搭載されましたが、登場当時から燃費の悪さについてはこのエンジンの大きなデメリットです。

当時ロータリーエンジンはマツダだけではなく、アメリカでも欧州でもさまざまなメーカーが実用化に向けて開発していたのですが、1973年から起こったオイルショックをきっかけとして燃費の悪いロータリーエンジンの開発を中止したほどでした。(技術的な問題もありましたが)

それほどまでにロータリーエンジンの燃費が悪いのには構造的な特徴が関係しており、簡単に言えばロータリーエンジンは効率が悪いのです。

ロータリーエンジンの高い出力

ロータリーエンジンもガソリンエンジンの一種類ですが、一般的な4ストロークのレシプロエンジンと比較すると少ない排気量で高い出力を出せるエンジンです。

詳しくはロータリーエンジンの詳細をご説明した別の記事でご説明していますが、4ストロークのレシプロエンジンではクランクシャフトが2回回転するごとに1度爆発が起こるのに対し、ロータリーエンジンではエキセントリックシャフト(クランクシャフトに相当)1回転あたり1度の爆発がおこり、単純計算で同じエンジン回転数ならロータリーエンジンは2倍の出力を得られることになります。

実際にはさまざまな損失があるのでレシプロエンジンの1.5倍程度ですが、それだけ排気量の小さいコンパクトなエンジンで高出力を出せるのです。

前述の比較表でも競合車が2.0L~3.0Lで出している出力をロータリーエンジンではわずか1,300ccで発揮できています。

これがロータリーエンジンの大きなメリットではあるのですが、同時にロータリーエンジンには効率を悪くするさまざまなデメリットがあり、それが燃費を悪くしています。

低速に弱いロータリーエンジン

ロータリーエンジンもガソリンエンジンの一種類で、ガソリンエンジンの燃費(効率)をあげるためには高い熱効率が必要になります。

熱効率をあげる方法はさまざまありますが、ロータリーエンジンに関係するところだとエンジンの圧縮比と冷却損失があり、ロータリーエンジンはレシプロエンジンに対してこの2点で大きなデメリットを抱えています。

そしてこれらのデメリットはエンジンの低速トルクを出しにくくしており、ロータリーエンジンはとにかくトルクが低いことが欠点です。

前述のスペック比較を見てもロータリーエンジン車の最大トルクはかなり高回転でなければ発揮できておらず、トルクの最大値も競合車に比べると低くなっています。

ということはレシプロエンジン車と同じだけの加速を得ようとすれば必然的にアクセルを踏み込む必要があり、燃料消費量は一気に上がってしまうのです。

ロータリーエンジンは高回転になれば効率もよくなるのですが、カタログ燃費の測定や実際の道路環境では圧倒的に低回転で走る場合が多いので、ロータリーエンジンは一般道ではとくに効率の悪い領域で走らなければなりません。

マツダもさまざまな改良でRX-8ではかなりの燃費改善は果たしているのですが、ロータリーエンジンの基本的な特徴から来る燃費の悪さではレシプロエンジンに追い付くことは難しいのです。

燃費を向上させる方法

ロータリーエンジンの燃費を同クラスのレシプロエンジン並みにするのは技術的に難しいものがありますが、オーナーサイドとして燃費を悪化を防ぐ方法はいくつかあります。

ロータリーエンジンは内部の構造上、ガス圧縮のシールをするアペックスシールに大きな負荷がかかるため、アペックスシールの劣化によっても燃費が悪くなります。

新車であればまだ良好な燃費を維持していたとしても、部品の劣化によって燃費は下がってしまいます。

アペックスシールが劣化するとエンジン内部で圧縮されたガスや燃焼ガスの一部が抜ける「圧縮抜け」が起こってしまい、エンジン出力も下がるので結果的にアクセルを踏みがりになります。

アペックスシールの劣化を最低限に防ぐために重要なのはエンジンオイルの交換で、アペックスシールを常に状態のよいオイルで潤滑してあげる必要があります。

オイルが劣化するとアペックスシールとハウジングの間には摩擦が増え、アペックスシールの劣化を促進してしまいます。

基本的には5,000km走行ごとにオイル交換するとよく、オイルもロータリーエンジン用の専用オイルを使いましょう。

MEMO

またいくらオイル交換をしっかり行っても最終的にはアペックスシールの部品劣化で圧縮抜けが少しずつ起こってきます。

それに伴って燃費も悪くなるので、燃費が前より悪化したと思ったらアペックスシールを疑いましょう。

この状態ではロータリーエンジンは正常な性能を発揮できないので、少し費用はかかりますがアペックスシールの部品交換がおすすめです。

一緒にエンジン内部の洗浄やオーバーホールまでできれば最高です。

ロータリーエンジンは確かに燃費が悪く経済性のよくないエンジンですが、適切なメンテナンスをしっかり行ってあげることで燃費の低下はある程度防げます。