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リーフの加速性能を解説!0-100km/h加速タイムはどのくらい?

「やっちゃえ日産!」

少し前にこんなワードが流行りましたが、この時期に目立ったものといえば「リーフ」のCMですよね?

スポーツかーと短距離を勝負して、勝つという演出が物議を起こし、多方面で話題となりました。

あのCMを目にして「リーフって速いのかな?」と気になった方は、さぞ多いことでしょう。

というわけで今回は、EVのパイオニアである日産「リーフ」について、「加速性能」にフォーカスして解説していきたいと思います。

気になる0-100km/h加速タイムも紹介しましょう。

電気自動車の未来に思いを馳せながらご覧くださいね。

リーフの加速性能はかなり優れている

走っているリーフ

EV(電気自動車)を牽引する存在として注目されている「リーフ」ですが、実は登場は2010年にまでさかのぼります。

当時のモデルも加速性能は高いと評判でしたが、モデルチェンジによって、この加速性能をさらに研ぎ澄ませました。

0-100km/h加速からわかるリーフの加速性能

まずは、単純に「どれくらい速いのか?」をイメージしていただきましょう。加速性能をイメージするのに役立つのが、発進から100km/h加速に達するタイム、通称「0-100加速タイム」です。

一気に100km/hまで加速する機会なんて、実際にはほとんどありません。ですが、非常にシンプルな指標なので、加速力をイメージしやすいですよね?

リーフの加速性能は大きくわけて2種類に分けることができます。通常の「EVモデル」とスポーツ性を高めた「NISMOモデル」ですね。それぞれの加速タイムは以下をご覧ください。

  • 通常モデル:8秒前後(オーナー実測値)
  • NISMO:6.85秒(公称値)

通常のモデルは、メーカーからは公式なタイムが発表されていません。なのでオーナーさんの実測タイムを参照しました。

実際には7秒台を出している人もいるようですが、平均的に見ると8秒くらいでしょう。

さてNISMOが速いのはさておき、リーフの加速は通常のモデルでもこんなに速いんです…。ちょっと驚きですよね?

こちらにトヨタ車のタイムを一覧にしてみたので、比較して参考にしてみてください。

車種0-100km/h加速タイム
867.3秒
アルファード 3.5L7.5秒
カローラフィールダー9.0秒
プリウス9.5秒
ヴォクシー11秒
シエンタ(ガソリン)12秒

なお上記の表にある車種の加速性能については以下の記事で取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

ヴェルファイアを運転アルファード/ヴェルファイアの加速性能を解説!0-100km/h加速タイムはどのくらい?プリウス 運転プリウスの加速性能を解説!0-100km/h加速タイムはどのくらい?シエンタのガソリンモデルの運転シエンタの加速性能を解説!0-100km/h加速タイムはどのくらい?

動力ユニットの性能

リーフ サイド

タイムがわかったところで、もう少し踏み込んだ話をしていきたいと思います。リーフの動力性能が気になりますよね?

EVのリーフにはエンジンがないので、モーター単体の性能を見てみましょう。というわけで、公式ページから諸元をまとめてみた。どうぞ、ご覧ください。

項目諸元
ユニット型式EM57
定格出力85kW
最高出力150PS/3,283-9,795rpm
最大トルク32.6kgf・m/0-3,283rpm
層電圧350V
総電力量40kWh
一充電走行距離400km

一応、一通りまとめたのですが、電気自動車の性能を見慣れていない人は「なんのこっちゃ?」って感じですかね…。

今回は「加速性能」にフォーカスしているので、とりあえず「出力」と「トルク」だけ見てもらえればけっこうですよ。

普通のガソリン車の感覚で見てみると、トルクが「32.6kgf・m」という点に目が行きます。これだけの数値はガソリン車に例えると「3.0L NA」並み。加速が速いわけですね。

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ポイント

EVはモーターを動力源としているので、とにかくトルクが強力です。そのうえ、リーフはモデルチェンジを機に「高出力インバーター」が刷新され、より一層パワーが向上しました。

結果として0-100㎞/h加速タイムは15%、60-100㎞/h加速タイムは30%短、先代モデルより縮することに成功。

もともとリーフは力強い加速感を備えていましたが、モデルチェンジでさらなる速さを身につけたのです。

ボディ

加速性能に重要なのはなにもエンジン出力だけではありません。

ボディの「軽量性」「剛性」なども非常に大切なのです。パワーがあっても、ボディが重ければロスが大きいですし、ボディが弱ければパワーに負けてしまいますからね。

先代リーフは「Gグレード」で1,460㎏でした。新型となり、「Gグレード」の車重は1,520㎏に増えましたが、高出力化によってパフォーマンスは大幅に向上しました。

これを示す指標として、

  • パワーウェイトレシオ(以下、PWR)
  • トルクウェイトレシオ(以下、TWR)

というものがあります。

これは出力・トルクが負担する重量を表したもので、数値が低いほど優れた加速性能を示します。

以下はリーフのPWR・TWRの数値です。

  • PWR:9.93 – 10.13kg/PS
  • TWR:45.7 – 46.6kg/kgf・m

数字だけではピンとこないと思うので、PWRが同等の数値の現行モデルをまとめてみました。どれも公式ページから算出しているので正確なデータです。

車種排気量PWRTWR
ホンダ オデッセイ
Absolute
2.4L9.21kg/PS76.25kg/kgf・m
スバル エクシーガ
クロスオーバー7
2.5L9.36kg/PS67.5kg/kgf・m
トヨタ クラウン
Hybrid-S
2.5L9.40kg/PS76.9kg/kgf・m
レクサス IS 300h3.0L9.36kg/PS74.2kg/kgf・m
レクサス GS 300h3.0L9.72kg/PS76.9kg/kgf・m
レクサス RC 300h3.0L9.78kg/PS77.3kg/kgf・m

これを見ると、「2.5~3.0L」モデルに匹敵する出力ということがわかります。そして、トルクが圧倒的に勝っているのに驚きですよね。これがリーフの実力なのです。

MEMO

もしリーフを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。

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リーフの実際の加速感

数字やメカニズムを解説しただけでは、いまいちピンときませんよね?

というわけで、実際のオーナーさんの投稿をご覧いただきましょう。TwitterやYouTubeからいくつかピックアップしてみたので、紹介したいと思います。

Twitterでオーナーの投稿をチェック

こちらの投稿者さんは、新型リーフに試乗した際、加速性能を体感したようですね。加速Gがあまりにすごく、驚いています。

EVであるリーフは、アクセルオンから一気にパワーを発揮します。そのため、トルクや0-100km/hのタイムから得られるイメージよりも、強烈な加速感を感じるのです。

ベタ踏みした瞬間の推進力は、まさに「シートに抑え付けられる」という言葉がふさわしいでしょう。

こちらの男性は、台車としてリーフに乗っていたようですね。運転してみた感想は…「鬼トルク」の一言。加速に関して、これ以上ないくらいの賛辞です。

この方が言ってるように、フロントにエンジンを載せていないリーフは、前後重量バランスがハーフに近いです。

よって、操舵性がかなり安定しているため、ワインディングなども得意分野。加速だけでなく、トータルの走行性能がピカイチなのです。

あとは、もっとインフラさえ整備されれば完璧ですね。

「発進は良くても、中間加速が微妙なんじゃないか?」

おそらく、こんな意見の人もいるでしょう。モーターは「最初のレスポンスがいいだけ」と思われがちです。

しかし、リーフにはそんな心配はありません。前述のとおり、ユニット性能がかなりパワーアップしているので、先代モデルで苦手としていた中間加速も見事克服しました。

60km/hからの加速だけでなく、登坂なども難なくクリアできます。車格が同じガソリン車と比較したら、走行性能はほとんどのモデルを上回ると思いますよ。

なおリーフの口コミ・評判については、以下の記事でも取り上げています。もっと詳しく知りたい方はこちらもあわせてご参照ください。

リーフ フロントリーフの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!

YouTubeで加速動画をチェック


こちらは、リーフの加速を室内から撮影した動画です。0-100km/hの加速が映像に残されています。

記録は0-100km/hが7.53秒という好タイムです。簡単な計測なので正確とは言い難いですが、少なくとも7秒台は射程圏内でしょう。


冒頭からも触れていますが、リーフといえばこのCMですよね? 同社「180sx」との加速バトルが話題を呼びました。これはモデルチェンジ前なので、先代モデルです。

このCMでは、リーフが僅差で勝利していますが、実際には180sxのほうが速いです。0-100km/h加速は7秒を切ります…。

とはいえ、フルアクセルでも30mまではリーフのほうが速いというのだから驚きです。このCMの走行距離が30m以内なら、正しい描写ということになりますね。

現行モデルは、このときのリーフよりも30%速いんですからね。新しい時代の幕開けを予感させるCMであります。

リーフの加速性能を他の車と比較

加速感についてご覧いただいたところで、続きましてライバルと呼ばれるエコカーと、その実力を比較してみたいと思います。

今回、比較対象に選んだのはトヨタ「プリウス PHV」、ホンダ「クラリティ PHEV」、BMW「i-3 アトリエ」の3モデルです。

ちなみに、リーフの価格は315~399万円なので、この中では一番安い車種となっています。参考までに。

トヨタ プリウス PHV

プリウスPHVのフロント

世界のトヨタから販売されるハイブリッドカーといえば、「プリウス」ですよね。その中でも、プラグインハイブリッドモデルの「PHV」モデルと比較したいと思います。

販売価格は326~422万円です。それでは、諸元を見ていきましょう。

項目諸元
種類水冷直列4気筒DOHC+モーター
排気量1,797cc
最高出力エンジン:98PS/5,200rpm
モーター:103PS
最大トルクエンジン:14.5kgf・m/3,600rpm
モーター:20.7kgf・m
燃費37.2km/L
車両重量1,510kg
PWR14.7kg/PS
TWR72.9kg/kgf・m
0-100km/h10.5秒

※水冷、直列4気筒、DOHC、エンジンの詳細は以下の記事をご参照ください。

ポルシェ 水冷エンジン水冷エンジンのメリット5つ!バイクだけでなく車にも搭載されてる?!BMW 直4エンジン直列4気筒エンジンの特徴!どんな音?搭載車を日本車/外車の車種からそれぞれ紹介!エンジンDOHCエンジンとは?仕組み/構造は?ツインカムとの違いとは?!

モーター単体のリーフとは少し比較しにくいですが、単純な出力・パワーはリーフの方が優れていますね。

加えて、PHVは通常のプリウスよりも遅く設計されているので、リーフのほうがPWR・TWRが圧倒的に優れています。

極めつけは0-100km/hのタイムですね。もし加速勝負をしたら、発進直後から離されてしまいます。

リッター37kmという燃費は驚異的ですが、加速性能ならリーフのほうが上手だといえるでしょう。

なおプリウスPHVについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもご参照ください。

プリウスPHVを運転プリウスPHVの加速性能を解説!0-100km/h加速タイムはどのくらい?プリウスPHVのフロントプリウスPHVの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!

ホンダ クラリティ PHEV

ホンダ クラリティ PHEV

2018年7月に登場した、プラグインハイブリッドのホンダ「クラリティ PHEV」。テスラやトヨタといったブランドのエコカーに対抗するため、ホンダから打ち出されたモデルです。

高い環境性能に加え、力強いEV走行性能、大人5人がゆったり座れる上質な居住空間や広い荷室スペースといった、上級セダンとしての魅力を兼ね備えています。

販売価格は588万円。まずは諸元を見てみましょう。

項目諸元
種類水冷直列4気筒DOHC16バルブ+モーター
排気量1,496cc
最高出力エンジン:105PS/5,500rpm
モーター:184PS/5,000-6,000rpm
最大トルクエンジン:13.7kgf・m/5,000rpm
モーター:32.1kgf・m/0-2,000rpm
燃費28.0km/L
車両重量1,850kg
PWR10kg/PS(モーターのみ)
TWR57.6kg/kgf・m(モーターのみ)
0-100km/h10秒

ユニットの出力・トルクはクラリティのほうが強力ですね。さすがにコストがかかってるだけあります。その分、車重は1,850kgと重いです。

システム出力・トルクが公称されていないので、今回はモーターのみでPWR・TWRで割り出しました。

この諸元表で見るとプリウスのほうが優れていますが、システム合計で比較したら勝負はわからないですね…。

ただし、クラリティの0-100km/h加速は10秒程度といわれています。万が一このタイムより速くても、リーフの発進加速には敵わないでしょう。

BMW i-3 アトリエ

BMW i-3

最後は、BMWから「i-3」を代表に選びました。価格は少し上ですが、車格が近いのでいいライバルといえるでしょう。

i-3には、航続距離を伸ばすための緊急用エンジン(レンジ・エクステンダー)を搭載したモデルも用意されていますが、今回はEVタイプのモデルを選択。

このモデルの価格は587万円です。諸元はこちらをご覧ください。

項目諸元
種類モーター
最高出力170PS/5,200rpm
最大トルク25.5kgf・m/100-4,500rpm
燃費24.7km/L
車両重量1,300kg
PWR7.64kg/PS
TWR52.6kg/kgf・m
0-100km/h7.3秒

可愛らしい見た目とは裏腹に、なかなかの高出力です。トルクでは劣るものの、出力ではリーフを20PSも上回ります。

加えて、カーボンファイバーを使用したボディは1,300kgという軽量ぶり。PWRは「7.64kg/PS」という優れた数値を誇ります。

性能としてはリーフと互角ですが、0-100km/hのタイムで見ると、わずかにi-3のほうが速いですね。

おそらく、このタイムよりも速く加速することが可能ですから、発進はi-3に軍配が上がるでしょう。中間加速を含むトータルな走行では、かなりいい勝負をすると思われます。

なおBMWについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

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リーフはエコカーでもトップクラスの加速性能

というわけで、リーフの加速性能について解説してきました。

クリーンな名前と外見から、環境性能に特化したモデルに見えますが、運動性能にも目を見張るものがあります。

このように各社がどんどん競っていけば、エコカー市場も急速に進歩していくことでしょう。

リーフが牽引することで、エコカーにも「走り」が期待できるかもしれませんね。

以上、リーフの加速性能についてでした。

リーフについては以下の記事でも取り上げているので、もっと詳しく知りたい方はこちらもあわせてご参照ください。

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