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日産GT-Rの加速性能を解説!0-100km/h加速タイムはどのくらい?

日本男児として、誰もが憧れる車といえば日産「GT-R」ですよね?

国外にも数え切れないほどのファンがおり、自分好みのカラーリングを施す著名人も少なくありません。

一般層だけでなく、スーパースポーツとして世界のレースシーンで評価されており、年次改良のたびに注目の的です。

そこで今回は、みなさん気になるであろう「GT-Rの加速性能」について解説していきたいと思います。

公式データや0-100加速タイムをはじめ、TwitterやYou Tubeからも気になる情報を集めました。ライバル車とも比較してみたので、ぜひご覧ください。

GT-Rの加速性能

日産 GT-R

それでは、GT-Rの加速性能について順を追って解説していきましょう。数値から簡単にイメージしながら、読み進めてみてください。

0-100km/h加速タイムからわかるGT-Rの加速性能

まずは、単純に「どれくらい速いのか?」紹介したいと思います。

加速性能をイメージするのに役立つのが、発進から100km/h加速に達するタイム、通称「0-100加速タイム」ですね。

一気に100km/hまで加速する機会なんて、実際にはほとんどありませんが、加速性能の指標としては有効。

ポイント

GT-Rの上級スポーツモデル「GT-R NISMO」は、メーカーから「2.7秒」と発表されています。

停車時からフルアクセルで、2.7秒後には100km/hに達しているということ。これは「異次元の加速力」というほかありません…。

世界トップクラスのエンジン性能

GT-R エンジン

となれば、気になるのは「エンジン性能」ですね。公式ページから諸元を引用したので、ご覧ください。

項目諸元諸元(NISMO)
種類V型6気筒DOHCツインターボV型6気筒DOHCツインターボ
排気量3,799cc3,799cc
最高出力570PS/6,800rpm600PS/6,800rpm
最大トルク65.0kgf・m/3,300~5,800rpm66.5kgf・m/3,600~5,600rpm

※V型6気筒、ツインターボ、DOHC、エンジンの詳細は以下の記事をご参照ください。

フェアレディZ V6 エンジンV6エンジンの特徴!どんな音?搭載車を日本車/外車の車種からそれぞれ紹介!LS500 エンジンツインターボエンジンとは?仕組みは?搭載車を日本車/外車の車種からそれぞれ紹介!エンジンDOHCエンジンとは?仕組み/構造は?ツインカムとの違いとは?!

左が「ピュアエディション」「ブラックエディション」などの標準モデル、右がスポーツ仕様の「NISMO」のエンジン性能です。

パッと見て「規格外」なのがわかります。出力・トルクが、普通の乗用車2~3台分の強さ…。

2007年に登場したGT-Rですが、初期のスペックは「480PS」「60kgf・m」だったので、かなりパワーアップしていますね。

「空力」を味方につけるボディ

GT-R 空力

加速性能に重要なのは、なにもエンジン出力だけではありません。とくにGT-Rの場合、強大すぎるエンジン性能を走りに昇華させるため、ボディつくりこみが重要なのです。

このレベルの車になると、空気抵抗も強大です。ゆえにGT-Rは、フロント・ルーフ・サイドからアンダーパネルにいたるまで細部を徹底的に見直し、空力を活かし切るデザインに設計。

「空気抵抗の削減」「ダウンフォースの発生」「冷却効果」…この3大要素を高次元で実現させました。

国産車No.1のPWR・TWR

加速においては「軽量性」や「剛性」も非常に大切。軽量性といっても単なる車重ではなく、重要なのはエンジン出力あたりの「軽さ」です。

出力・トルクが負担する重量を「パワーウェイトレシオ(以下、PWR)」「トルクウェイトレシオ(以下、TWR)」といいます。極端な話、この数値が小さいほど、加速性能が高いということ。

以下は、GT-R NISMOのPWR・TWRの数値です。

  • PWR:2.77kg/PS
  • TWR:26.17kg/kgf・m

国産車としては最も優れた数値なのはもちろんのこと、世界でもトップクラスに入るスペックです。ゆえに日本車では一番加速が速く、世界最高クラスということになります。

1,720kgのボディは剛性も確保されているので、強大すぎる「VR38型」エンジンのパワーにも負けません。高い剛性のでその分、190cmに迫るワイドボディのわりには室内が狭いのですが…。

MEMO

もしGT-Rを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。

このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 裏技を知って後悔する人たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!

GT-Rの実際の加速感

数字やメカニズムを解説しただけでは、いまいちピンときませんよね?

というわけで、実際のオーナーさんの投稿をご覧いただきたいと思います。TwitterやYouTubeからいくつかピックアップしてみたので、紹介しましょう。

Twitterで加速感をチェック

「あまりの加速に失神しそうになった」…非常にシンプルな一言ですね。

私も一度だけGT-Rのフル加速を体験したことがありますが、0-100km/h2秒台の加速力はまさに「別次が違う」と感じました。

スポーツカーの加速には慣れているつもりでしたが、魂が抜けるかと思いましたね…。

GT-Rなどのプレミアムカーは、大抵のお店では年齢や事故歴など、一定の信用がないとレンタルできません。1,000万円超えの車両ですから当然ですよね。(価格の詳細は以下の記事をご参照ください。)

日産 GT-R日産GT-Rのオーナーになるには年収はどれだけ必要か計算してみた!

信用とはいっても敷居はそれほど高くないので、レンタルでGT-Rの試乗を試みる人も多いです。

しかし、想像を絶する加速Gを体験して、多くの人が「フル加速はよしておこう…」と感じるみたいですね。

ここまでの内容だと、暴れん坊で扱いにくい車のように思えますよね。でも、実際に運転してみるとそんなことなないんです。

アクセルペダルを浅く踏んで扱えば、加速はいたってマイルド。ブレーキも初期制動はそれほど強くありません。

車幅感覚や視認性に慣れが必要ですが、ペダルワークは意外にも難しくないんですよ。ただし、アクセルをさらに奥へ踏み込めばロケットのように「発射」しますが…。

You Tubeで加速感をチェック


こちらは、GT-Rについて短くまとめた海外の動画です。開始30秒から0-100km/h加速がスタートします。

まず目につくのは、メーターの目盛りですね。左ハンドルの海外仕様ですが、メーターは「km/h」ですので、340km/hまで表示されるということ。この時点で乗用車とは一線を画しています。

そして、気になる加速力ですが、針の動きがすべてを物語っていますよね…。まさしく「一瞬」で100km/hに達しています。


メーターだけでは味気ないので、多角的に撮影した動画を探してみました。こちらも海外の動画ですね。開始1分50秒から加速がスタートします。

先に後輪が駆動し始め、ボディが沈むようにしてスタート。

続くように前輪も駆動力を発揮して、4輪でゴリゴリ加速していくのが見て取れます。これが日産の「アテーサET-S」の実力です。

GT-Rの加速性能を他の車と比較すると

加速感についてご覧いただいたところで、続きましてライバルと呼ばれるモデルと、その実力を比較してみたいと思います。

今回、比較対象に選んだのはメルセデスAMG「GT-R」、ホンダ「NSX」、ポルシェ「911 ターボS」の3車種です。

GT-R NISMOと比べると、どちらが上なのでしょうか?

メルセデス AMG GT-R

メルセデス AMG GT-R

ベンツのサブブランドである、メルセデス AMGのハイパフォーマンスカーが「GT-R」です。

スペックが異なるためか、GT-Rが名前のように扱われていますが、正式な車名は「GT」。その中の、上級スポーツモデルが「R」です。(以下AMG GT-R)

それでは、まずは諸元をご覧いただきましょう。

項目諸元
種類V型8気筒DOHC ツインターボ
排気量3,982cc
最高出力585PS/6,250rpm
最大トルク71.4kg・m/1,900-5,500rpm
車両重量1,660kg
PWR2.84kg/PS
TWR23.2kg/kgf・m
0-100km/h3.6秒(公称値)

※V型8気筒エンジンの詳細は以下の記事をご参照ください。

レクサスLC V8エンジンV8エンジンの特徴!どんな音?搭載車を日本車/外車の車種からそれぞれ紹介!

「V型」「ツインターボ」といった共通点がありますが、GT-Rと比較すると低速領域を得意としています。

トルク性能と車重にアドバンテージありますが…0-100km/h加速で比較すると、GT-Rと1秒近く差をつけられていますね。

この大きな要因は、駆動方式にあります。加速という一点においては「FR」のAMG GT-Rに対し、「4WD」のGT-Rがはるかに優位。

ゆえに、単純な加速性能を比較するなら、GT-R NISMOのほうが上手なのです。

ホンダ NSX

ホンダ NSX

ホンダのハイパフォーマンスカーといえば「NSX」ですよね。日本のスーパースポーツシーンを牽引してきた、紛れもないライバル車です。

日本最高峰のモデル勝負、加速についてはどちらが上なのでしょうか? 諸元表を見ながら比較してみましょう。

項目諸元
種類水冷V型6気筒DOHC24バルブ
ツインターボ+モーター
排気量3,492cc
最高出力エンジン:507PS/6,500-7,500rpm
モーター:37PS(F)×2基、48PS(R)
システム:581PS
最大トルクエンジン:56.1kgf・m/2,000-6,000rpm
モーター:7.4kgf・m(F)、15.1kgf・m(R)
システム:65.9kgf・m
重量1,800kg
PWR4.50kg/PS
TWR33.6kg/kgf・m
0-100km/h3.0秒(公称値)

※水冷エンジンの詳細は以下の記事をご参照ください。

ポルシェ 水冷エンジン水冷エンジンのメリット5つ!バイクだけでなく車にも搭載されてる?!

AMG GT-Rと同じく、「V型」「ツインターボ」という点についてはNSXも共通しています。しかし、「ハイブリッド」「ミッドシップ」など、車としての味付けはまったくの別物。

トルクはシステム合計で最大「65.9kgf・m」と驚異的です。それも前後のモーターユニットによって、発進から一気に高トルクを発揮します。

これにより、0-100km//h加速も3.0秒という優れたタイムをマーク。

しかし、やはり単純な加速においてはGT-Rのほうが上でしょう。加速タイムは公称値なので、ドライバーの腕によって勝負はわかりませんが、PWR・TWRの点からもこのように評価できます。

NSXの加速性能については以下の記事でさらに詳しく解説しています。興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

ホンダ NSXホンダNSXの加速性能を解説!0-100km/h加速タイムはどのくらい?

ポルシェ 911 ターボS

ポルシェ 911 ターボS

スポーツカー好きなら一度は憧れるブランド「ポルシェ」より、代表的スポーツモデル「911 ターボS」とも比較してみましょう。911とGT-Rは、ライバル関係として比較されてきました。

現行モデル同士だと、加速性能はどちらが優れているのでしょうか?それでは、性能諸元をご覧ください。

項目諸元
種類水平対向6気筒24バルブツインターボ
排気量3,996cc
最高出力580PS/6,750rpm
最大トルク71.4kgf・m/2,100-4,250rpm
重量1,610-1,700kg
PWR2.78-2.93kg/PS
TWR22.55-23.81kg/kgf・m
0-100km/h2.9秒(公称値)

※水平対向6気筒エンジンの詳細は以下の記事をご参照ください。

ホンダ ゴールドウイング 水平対向6気筒エンジン水平対向6気筒エンジンの特徴!どんな音?搭載車を日本車/外車の車種からそれぞれ紹介!

車重が軽いこともあってTWR・PWRはGT-Rを上回る実力。加えて、優れたAWD(前輪駆動)で武装しているので、0-100km/h加速は堂々の2.9秒。

ところが、わずかにGT-Rのほうが速いですね。エンジン性能も駆動方式も、911は互角かそれ以上なのになぜでしょうか?

それは「荷重バランス」に要因があります。リアエンジンの911はボディ後部が重く、フロントエンジンのGT-Rは前が重い。運動時の挙動を考えると、前に荷重が乗るGT-Rのほうが、ストレート勝負には適しているのです。

ここに文章

加えて、GT-Rのホイールベースは2,780mmと、911よりも30cm長いのも有利です。ホイールベースが長いほど、直進安定性が増しますからね。

よって、単純な直線加速ならGT-Rが上手といえるでしょう。

ポルシェに興味がある方は、こちらでもポルシェについて解説しているのであわせてご参照ください。

ポルシェポルシェの中古車はなぜ安い?安価な理由はこの3つだ!

世界でもトップクラスの運動性能

というわけで、日産「GT-R」についての解説は以上になります。

今回、比較した3モデルは世界的に認められているスーパースポーツです。

ゆえに、どれも2,300万円超えクラスということで、価格はGT-R NISMOより500万円以上高い。にもかかわらず、加速においてはGT-Rが勝るからすごいですよね。

まさしく、名実ともに「世界トップクラス」の一台といえます。

GT-Rについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

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