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プリウスPHVの加速性能を解説!0-100km/h加速タイムはどのくらい?

プリウスPHVといえば、「通常のプリウスよりも環境性能が高められたモデル」という認識の方が多数を占めるかと思います。

もちろん間違いでありませんが、実はプリウスPHVは、燃費性能が磨かれたにもかかわらず、走行性能も高められたモデルなんですよ。

試乗した方は、もれなく「これは高級車だ…」と意見しているから驚きです。

というわけで今回は、プリウスPHVの加速性能に注目して、0-100km/h加速やスペックなどの観点から、解説していきたいと思います。

オーナーさんの口コミやライバル車との比較にも触れてみたので、ぜひ参考にしてください。

プリウスPHVの加速性能

プリウスPHVを運転

エコカー感の漂う名前をもつプリウスPHVですが、実は「加速も非常に優秀なモデル」なのです。

燃費性能も抜群にいいことがセールスポイントですが、動きまでいいとこたら、いうことありませんね。

それでは具体的に性能を評価していきたいと思いますので、まずはこちらの諸元表をご覧ください。

項目諸元
種類水冷直列4気筒DOHC+モーター
排気量1,797cc
最高出力エンジン:98PS/5,200rpm
モーター:103PS
最大トルクエンジン:14.5kgf・m/3,600rpm
モーター:20.7kgf・m
車両重量1,510kg
PWR14.7kg/PS
TWR72.9kg/kgf・m
0-100km/hHVモード:9.8秒
EVモード:11秒

※水冷、直列4気筒、DOHC、エンジンの詳細は以下の記事をご参照ください。

ポルシェ 水冷エンジン水冷エンジンのメリット5つ!バイクだけでなく車にも搭載されてる?!BMW 直4エンジン直列4気筒エンジンの特徴!どんな音?搭載車を日本車/外車の車種からそれぞれ紹介!エンジンDOHCエンジンとは?仕組み/構造は?ツインカムとの違いとは?!

補足させていただくと、「エンジン種類~車重」の項目は公式カタログから引用し、「PWR・TWR」は平均重量から算出しました。「0-100km/h加速」のタイムは、オーナーさんの口コミを元にしています。

0-100km/h加速タイムをチェック

まずはてっとり早く、0-100km/h加速のタイムからチェックしていきましょう。プリウスPHVには、エンジン+モーターで走行する「HVモード」と、モーターのみで走行する「EVモード」が設定されています。

それぞれのタイムは、実測値より「9.8秒」「11秒」となっています。モードを切り替えるだけで、1秒もの差が出てくるんですね。モーターだけの走行だと、さすがにパワフルさに欠けるということですね。

このHVモードのタイムですが、10秒弱というのは、乗用車として比較的速い部類に入ります。こちらにトヨタ車のタイムを一覧にしてみたので、よかったら参考にしてみてください。

車種0-100km/h加速タイム
867.3秒
アルファード 3.5L7.5秒
カローラフィールダー9.0秒
プリウス9.5秒
ヴォクシー11秒
シエンタ(ガソリン)12秒

なお上記の表にある車種の加速性能については以下の記事で取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

ヴェルファイアを運転アルファード/ヴェルファイアの加速性能を解説!0-100km/h加速タイムはどのくらい?プリウス 運転プリウスの加速性能を解説!0-100km/h加速タイムはどのくらい?シエンタのガソリンモデルの運転シエンタの加速性能を解説!0-100km/h加速タイムはどのくらい?

パワーユニットの性能をチェック

プリウスPHVのシフトレバー

それでは続いてパワーユニットの性能に焦点を当ててみましょう。ふたつのモード設定について、特徴を語りたいと思います。

HVモードは伸びのある加速フィーリング

プリウスPHVというとアイドリングストップや高効率制御など、燃費性能にフォーカスして語られることが多いですが、実はHVモードなら伸びのある加速フィーリングが楽しめるんですよ。その加速感を支えるのは、ずばり「強力なモーター」と「エンジン性能」です。

発進はモーターにより駆動しますが、そのとき発揮される出力は103PSという強力さ。トルクも20kgf・mにまで達するので、出足の速さはハイブリッドカーとしてずば抜けています。

さらにプリウスPHVに搭載される「2ZR-FXE型」エンジンは、最大熱効率が40%に抑えられた、高効率ユニット。このエンジン出力が中~高速域にかけて、モーター駆動にスムーズに割り込んでくるので、ロスなく加速につなげるのです。

EVモードはレスポンス重視

モーター単体で走るEVモードは、エンジンが運動に関与しないことから、速度にして70km/h程度から加速が伸び悩みます。しかし、エンジンが関与しない分、それだけレスポンスが鋭くなるんですよ。

エンジン駆動よりもダイレクトな操作ができ、なおかつ速度コントロールが容易なので、街乗りならEVモードで十分でしょう。実際、街中では70km/hも出しませんし、楽しくエコにドライブできると思いますよ。

なお実際に試乗した感想を以下の記事で取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

プリウスPHVの外観トヨタプリウスPHVの試乗レビュー!乗り心地の感想・インプレッション!

ボディの性能をチェック

プリウスPHVの運転席

パワーユニットをチェックしたところで、次はボディのつくりにも目を向けてみましょう。

TNGAプラットフォームの採用

最近のトヨタ車では、TNGA(Toyota New Global Architecture)という新世代プラットフォームが採用されています。

TNGAトヨタのTNGAとは?読み方は?エンジンの種類から採用車種までわかりやすく解説!

これはボディタイプに応じて共通のプラットフォームを採用することで、生産性の効率化を図った試みです。

パワートレーンを低く配置することで重心が低くなり、「振動の抑制」「操縦安定性」を獲得しました。これは乗り心地を良くするだけでなく、走行性能の向上にも一役買っています。

従来よりもボディが高剛性化

TNGAのもうひとつのポイントは、あらゆる道で快適な乗り心地を叶えるため、ボディの剛性が徹底的に高められていること。

「環状骨格構造」をはじめ、結合剛性を高める「レーザースクリューウェルディング」という最新溶接技術を採用しているので、従来のモデルよりもボディがタフなのです。

パワーユニットから発生した動力を効率よく路面に伝えるためには、ボディ剛性は重要な要素です。ゆえに、剛性が高められたプリウスPHVは、それだけ動力伝達のロスが減らされたモデルといえます。

MEMO

もしプリウスPHVを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。

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プリウスPHVの実際の加速感

数字だけではいまいちピンと来ないと思うので、TwitterやYouTubeも参考にしてみましょう。実際に運転してみた方の投稿をいくつかピックアップしてみたので、その加速感をご覧ください。

Twitterで加速感をチェック

こちらの方は、登場してからすぐさま試乗に駆けつけたそうですね。投稿内容から、相当なプリウス愛を感じます。

通常モデルのプリウスと乗り比べてみたところ、より力強い加速性能を感じたとのこと。プリウスの加速はなかなか評価が高いのですが、プリウスPHVはさらにワンランク上の性能だというのです。

加速性能やスタイリングの完成度に関しては、こちらの投稿者さんも感心しています。

試乗してみて、スタンダードなハイブリッドカーという認識を見事に覆されたようですね。シャシーの強さに操舵感、加速性能にいたるまで、その乗り心地を高級車と称しています。

いっぽうで、このように発進直後の挙動に物足りなく感じる人もいるようです。

発進加速の感触を「よっこらしょ感」という独特の表現で評していますね。たしかにボディがなかなか重いので、ハイブリッドとしては出足の悪さは否めません。

しかし、その後の伸びに関しては高評価していますね。モーターのパワフルさには良い手応えを感じているご様子。

なおプリウスPHVの口コミ・評判については以下の記事でさらに詳しく解説しているので、詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

プリウスPHVのフロントプリウスPHVの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!

You Tubeで加速感をチェック


こちらの動画は、プリウスPHVの0-100km/h加速を撮影した動画になります。平坦路でエアコンOFF、ドライバー一名乗車ということですが、計測タイムは「9.79秒」を記録していますね。

環境性能を極限まで高めつつも、これだけの加速性能を発揮できるので、かなりバランスに長けたモデルといえるでしょう。

プリウスPHVの加速性能を他の車と比較

加速感についてご覧いただいたところで、続きましてライバルと呼ばれる国産車と、その実力を比較してみたいと思います。

今回比較してみるのは、ホンダ「クラリティ PHEV」、BMW「i3」、日産「リーフ」の3台。
0-100km/h加速のタイムや、TWRなどに注目しながらご覧ください。

ホンダ クラリティ PHEV

ホンダ クラリティ PHEV

項目諸元
種類水冷直列4気筒DOHC16バルブ+モーター
排気量1,496cc
最高出力エンジン:105PS/5,500rpm
モーター:184PS/5,000-6,000rpm
最大トルクエンジン:13.7kgf・m/5,000rpm
モーター:32.1kgf・m/0-2,000rpm
車両重量1,850kg
PWR10kg/PS
TWR57.6kg/kgf・m
0-100km/h10秒

ホンダのハイブリッド戦略の一環としてデビューした「クラリティ」。未来のセダンを思わせる一台ですが、価格の高さからか、現在の普及率はそれほど高くありません。性能はどちらが上手なのでしょうか?

まずは0-100km/h加速ですが、タイムで見るとわずかにプリウスPHVのほうが短いですね。とはいえ、ごくわずかな差ですから優劣を決めるには至りません。

パワーユニットの性能を見てみると、エンジンはプリウス、モーターはクラリティのほうが優れていますね。そのため加速性能は、EVモードではクラリティが上手ですが、HVモードではプリウスのほうが上手と見て間違いないでしょう。

BMW i3

BMW i3

項目諸元
種類モーター
最高出力170PS/5,200rpm
最大トルク25.5kgf・m/100-4,500rpm
車両重量1,300kg
PWR7.64kg/PS
TWR52.6kg/kgf・m
0-100km/h7.3秒

BMW珠玉のEVモデルといえば、コンパクトスタイルがキュートな「i3」が挙げられます。ドイツの素材技術を惜しみなく投入した画期的なモデルです。

その0-100km/h加速のタイムは、「7.3秒」という優秀さ。7秒台の加速なら、一般的に考えても十分速い部類に入ります。2秒以上の差があるため、i3のほうが加速性能は上手と見ていいでしょう。

その秘密は、強力なモーター出力と軽量なボディにあります。i3はモーター単体でもプリウスPHVを上回りますが、車重も200kg以上も軽量。モーターパワーあたりのPWR・TWRで比較すると、その差は歴然です。

なおBMWについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

BMW8シリーズのタイヤBMWで安いモデルは?いくらから買えるか安い順に紹介!BMW Z4次期型のホイールBMWは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!

日産 リーフ

リーフ フロント

項目諸元
種類モーター
最高出力150PS/3,283-9,795rpm
最大トルク32.6kgf・m/0-3,283rpm
車両重量1,520kg
PWR10.13kg/PS
TWR46.62kg/kgf・m
0-100km/h通常モデル:8秒前後
NISMO:6.85秒(公称値)

最後に比較するのは、躍進を続ける日産のEVモデル「リーフ」。加速性能を見せつける斬新なCMでもお馴染みですが、その性能は確かなものです。

通常モデルの0-100km/h加速のタイムは8秒程度ですが、スポーツチューンを施された「NISMOモデル」は公称値で6.85秒という驚異のスペック。もはやスポーツカーにも匹敵する実力を秘めているのです。

パワーユニットの性能を見ると、車重は同程度なのに対し、出力・トルクともにプリウスPHVを上回っています。

とくにトルクに関しては30kgf・mを超えるパワフルさで、TWRの数値は3モデルの中でもトップの数値ですしね。

なおリーフについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

リーフ フロントリーフの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!リーフ フロントリーフの燃費/電費は悪い?街乗りや高速の実燃費/電費は?改善し向上させる方法まで解説!

プリウスPHVは加速性能と燃費性能を兼ね備えた秀逸なモデル

プリウスPHVの加速性能についての解説は以上になります。

これまで解説してきたとおり、プリウスPHVはハイブリットカーとしては秀逸な性能を誇るモデルなのです。

それでいてEV走行も非常に優秀なので、欲張りな人にもおすすめなモデルといえますよ。

なおプリウスPHVについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

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