トヨタのミニバンで長年安定した人気を誇るエスティマは、トヨタのLサイズミニバンが欲しいけど、アルファードやヴェルファイアのようないかつい見た目が苦手な人にとっての受け皿となっています。
ここではそんなモデルチェンジを経ても愛され続けるエスティマを維持するのに、どれくらいのお金がかかるのかを徹底的に解説していきます。
エスティマの月、年間の維持費
クルマの維持にはさまざまな費用が必要となります。ひと月ごと、1年ごと、数年ごとにかかる固定費、またそれ以外に必要になる維持費を細かくわけて見ていきましょう。
エスティマのグレード間の維持費
エスティマにはハイブリッドとガソリンの2つのモデルがあります。
ハイブリッドモデルはエコカー減税対象車ですが、ガソリンモデルはエコカー対象外なので同じ重量区分でも自動車重量税の金額が違います。
通常、それぞれのモデルでグレード間の違いによる維持費の違いはありませんが、ハイブリッドモデルにある「サイドリフトアップシート装着車」は重量増で2,000kgをこえてしまうので、車両重量税区分が1つ上の区分になり金額がアップします。
ここではわかりやすく、サイドリフトアップシート装着車は省いて解説を進めていきます。
エスティマの月ごとにかかる費用
エスティマを維持するうえで、月ごとにかかる費用をまとめると表のようになります。
種類 | ハイブリッド | ガソリン |
駐車場代 | 8,000円 | 8,000円 |
燃料代 | 5,142円 | 7,104円 |
合計 | 13,142円 | 15,104円 |
駐車場代
駐車場代は、全国平均額の8,000円を設定しています。都市部は立地条件などによって、もっと高額な維持費になる可能性もあります。
一方で郊外ではもっと低い場合もありますし、持ち家で駐車場がある人には関係のない項目ですね。このようにユーザーによって大きく異なるのが駐車場代です。
よって駐車場を借りる場合はあらかじめ、金額やボディサイズの大きいエスティマが駐車場におさまるかどうかを確認しておきましょう。
燃料代
燃料代はひと月の走行距離を500kmで設定しています。また、エスティマの使用燃料はレギュラーガソリンで、1Lあたり130円で計算しています。
計算の元になる実燃費は以下のとおりです。
モデル | 実燃費 |
ハイブリッド | 12.64km/L |
ガソリン | 9.15km/L |
ガソリンモデルの燃費は決してよいとは言えず、100km走行するごとに1,421円かかります。一方でハイブリッドモデルは100km走行するごとに1,028円かかります。
エスティマの燃費走行
少しでも燃料代を節約したい人のために、いくつか燃費走行のコツを紹介します。
ハイブリッドモデルはEVモードを有効活用する
ハイブリッド車にはかならずと言っていいほどついているEVモードスイッチ。
これはモーターの力だけで走行するモードで、深夜の住宅街などエンジン音が気になる場合に使用することを推奨しています。このEVモードをうまく使えば燃料の節約になります。
通常、モーターの電力を消費したのちにモーターを充電するためにエンジンが始動して発電しますが、ハイブリッドの充電システムはそれだけではありません。
クルマの減速エネルギーを使って発電する、回生ブレーキと呼ばれるシステムがあります。簡単に言えば、アクセルを踏んでいないときは燃料消費はしていませんが、回生ブレーキによりバッテリーに充電ができるのです。
これをうまく利用して、例えばその先に下り坂があると分かっている上り坂をEVモードで走行し、下り坂に差しかかったらEVモードをOFFにすれば効率のよい燃費走行ができます。
もちろん、バッテリーの充電状態や交通状況が適切な場合にのみ使用してください。また、信号待ちからの発進時に2〜30km/hくらいの速度がのるまではEVモードで加速するというのも有効な手段です。
もしくは、エンジンがかからないようにゆっくりとアクセルを踏み込んでもOKです。クルマは停車から重たい車体を動かす発進時にパワーがいるため、多く燃料を消費するためです。
なおEVモードについてはプリウスの記事で解説しているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
プリウスのEVモードとは?使い方から速度まで徹底解剖します!ガソリンモデルの燃費走行
モデルライフの長い3代目(現行型)エスティマのパワートレインはお世辞にも新しいとは言えません。ガソリンモデルは、いまでは当たり前になったアイドリングストップ装置もつきません。
そんなエスティマの燃費を少しでもよくするためには、「急」のつかない丁寧な運転を心がけることに尽きます。
まず、発進時はアクセルをゆっくりと踏み込み速度を上げ法定速度に達したあとは、無駄なアクセルのオンオフをしないようにします。
前のクルマとの車間距離をしっかりと保つことが、無駄なアクセルのオンオフを予防することにつながります。
また、急ブレーキを踏まないように周囲をしっかりと把握したドライビングを心がけます。1つ2つ先の信号機が赤になるだろうとわかれば、早めにアクセルを抜いて減速していくことで燃料消費を最小限に済ませることができ、急ブレーキを踏むことも少なくなるでしょう。
なおエスティマの燃費については以下の記事でもっと詳しく解説しているので、詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
エスティマの燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!1年ごとにかかる費用
次に以下の表にある1年間にかかる費用を詳しく解説します。
種類 | 費用(ハイブリッド) | 費用(ガソリン) |
自動車税 | 45,000円 | 45,000円 |
任意保険料 | 84,000円 | 84,000円 |
消耗品代 | 6,000円 | 6,000円 |
合計 | 135,000円 | 135,000円 |
自動車税
毎年5月の上旬ごろに、クルマの所有者のもとに自動車税の納税通知書が届きます。
自動車税を納付していないと車検は受けることができません。税額は車種を問わず、エンジンの排気量0.5Lごとに区分され金額が設定されています。
エスティマはハイブリッド・ガソリン両モデルともにエンジン排気量が2.4Lなので、2.0L超え〜2.5L以下に区分され、45,000円です。
また、エコカーでないガソリンモデルはグリーン化税制により、新車登録から13年以降は52,000円になります。
任意保険料
任意保険は、もしもの事故のときのために自賠責保険で補えないぶんをカバーする保険です。任意ではありますが、加入することが常識です。
保険会社や、等級、運転者の年齢、保険内容、車種によって保険料は大きくかわってきますが、平均的な金額として年間84,000円、ひと月7,000円を設定しています。
参考までに車種は違いますが、保険等級20等級で車両保険やそのほかにいくつかの特約を付帯し、自動車ディーラーで扱っている保険会社で加入している私の場合で、ちょうどこれくらいの金額です。
消耗品代
消耗品代として、エンジンオイル・オイルフィルターの交換1回分を設定しています。
ちなみに自動車ディーラーで推奨しているエンジンオイル交換のタイミングは、半年ごとまたは5,000km走行のいずれか早いほうです。
数年ごとにかかる費用
新車購入の場合は3年、それ以降は2年ごとに実施される車検の費用を以下の表にまとめました。
種類 | 費用(ハイブリッド) | 費用(ガソリン) |
自動車重量税 | 20,000円 | 32,800円 |
自賠責保険料 | 25,830円 | 25,830円 |
車検基本料金 | 50,000円 | 50,000円 |
12ヶ月点検費用 | 13,000円 | 13,000円 |
合計 | 108,830円 | 121,630円 |
※自動車重量税…ハイブリッドモデルはエコカー減税により新車購入時30,000円→7,500円(75%減税)
※自賠責保険料…新車購入時は3年分35,950円
自動車重量税
自動車重量税は車検時に支払う税金です。0.5tごとに税額が区分されていて、ハイブリッドモデルとガソリンモデルは同じ車両重量区分ですが、エコカーのハイブリッドモデルとエコカー対象外のガソリンモデルでは税額が異なります。
ハイブリッドモデルは20,000円で、ガソリンモデルは32,800円です。さらにグリーン化税制によりガソリンモデルは新車購入から13年経過と18年経過で重課されます。
それぞれ45,600円・50,400円となり、乗れば乗るほどハイブリッドモデルとの差が大きくなり維持費が高くなってしまいます。
自賠責保険料
交通事故時の被害者を補償する目的で徴収されるのが自賠責保険料です。車検時にかならず支払わなければ、車検に合格することはできません。
また、毎年1月に保険料の見直しがおこなわれ、年度がかわる4月から適用されます。
現在の「25,830円/24ヶ月」の保険料は2017年度から据え置かれていますが、今後かわる可能性があります。また、保険料そのものは乗用車(3・5・7ナンバー)であればすべて同じ金額です。
車検基本料
車検基本料の内訳は、法定点検費用、印紙代、車検代行手数料で、エスティマの場合はおよそ50,000円かかります。
車検は自分で陸運局に持ち込むユーザー車検をのぞけば、自動車ディーラーやまちの整備工場、ガソリンスタンドなど様々な選択肢の中から選んで受けることになります。
費用には多少の違いはありますが、おおむねこれくらいの金額を予算として考えておけば間違いないでしょう。
12ヶ月点検費用
車検と車検の間に受ける12ヶ月法定点検の費用として13,000円を維持費に加えています。トヨタのディーラーでは通常の12ヶ月点検に加えて、走行距離が多かったりまたは古いクルマ向けに、よりシビアな内容の点検をするコースも用意されています。
それぞれ金額が異なりますが、エスティマの場合はおおむね13,000円前後と把握しておけば間違いないでしょう。
法定点検ではありますが、車検と違って必ず受けなければいけないわけではありませんし、受けないことによる罰則もないので点検を受ける受けないはユーザーの自由です。
しかし、きちんと12ヶ月点検を受けた履歴のあるクルマは下取り査定が高くなる場合もあるようです。
もしエスティマを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!エスティマの月ごと、年ごとの維持費平均
エスティマの維持費を月ごと、年ごとの表にまとめました。これにより一定期間内における平均的な維持費がわかります。
月ごとの維持費
エスティマを維持するために数年サイクルでかかる費用を、ひと月あたりに換算した表です。
種類 | 費用(ハイブリッド) | 費用(ガソリン) |
駐車場代 | 8,000円 | 8,000円 |
燃料代 | 5,142円 | 7,104円 |
自動車税 | 3,750円 | 3,750円 |
任意保険料 | 7,000円 | 7,000円 |
消耗品代 | 500円 | 500円 |
自動車重量税 | 833円 | 1,367円 |
自賠責保険料 | 1,076円 | 1,076円 |
車検基本料 | 2,083円 | 2,083円 |
12ヶ月点検費用 | 542円 | 542円 |
合計 | 28,926円 | 31,422円 |
年ごとの維持費
エスティマを維持するために数年サイクルでかかる費用を、1年あたりに換算した表です。
種類 | 費用(ハイブリッド) | 費用(ガソリン) |
駐車場代 | 96,000円 | 96,000円 |
燃料代 | 61,704円 | 85,248円 |
自動車税 | 45,000円 | 45,000円 |
任意保険料 | 84,000円 | 84,000円 |
消耗品代 | 6,000円 | 6,000円 |
自動車重量税 | 10,000円 | 16,400円 |
自賠責保険料 | 12,915円 | 12,915円 |
車検基本料 | 25,000円 | 25,000円 |
12ヶ月点検費用 | 6,500円 | 6,500円 |
合計 | 347,119円 | 377,063円 |
そのほかの費用
基本的な維持費にくわえて、ほかにもエスティマに乗るうえでかかる費用をまとめました。
タイヤ代
エスティマのタイヤサイズを以下の表にまとめました。
グレード名 | 215/60R16 | 215/60R17 | 215/55R17 | 225/50R18 |
ハイブリッドモデルのすべてのグレード | ◯ | |||
ガソリンモデルのすべての標準グレード | ◯ | |||
ガソリンモデルのサイドリフトアップシート装着車 | ◯ | |||
ガソリンモデル2WDのメーカーオプション | ◯ | |||
ガソリンモデル4WDのメーカーオプション | ◯ | |||
すべてのガソリンモデルのメーカーオプション | ◯ |
ハイブリッドのタイヤ代
エスティマハイブリッドの履くタイヤはグレード問わず「215/60R17」です。
売れ筋の国産メーカーのタイヤで4本交換したときの工賃も含めた価格は47,000円〜90,000円くらいです。タイヤ1本あたりの値段は、1万円を切るものから2万円前後するものまで幅広いです。
ガソリンモデルのタイヤ代
ガソリンモデルは基本的に、「225/50R18」のタイヤを装着しています。ハイブリッドモデルが装着しているタイヤより1インチサイズが大きく、扁平率も小さくなるので値段も高くなります。
売れ筋の国産メーカーのタイヤで4本交換したときの工賃も含めた価格は62,000円〜114,000円です。ハイブリッドモデルの場合と比較して数万円以上高いので、かなり割高感があります。
タイヤをダウンサイズしたときのタイヤ代
タイヤサイズをまとめた表からもわかるように、ガソリンモデルはメーカーオプションで17インチ、または16インチのタイヤを装着することができます。しかも、サイズダウンのメーカーオプションはその分値引きされます。
ちなみに16インチのみアルミホイールではなく、スチールホイールにホイールキャップ仕様となります。
この「215/60R16」のタイヤを装着した場合に、売れ筋の国産メーカーでタイヤを4本交換したときの工賃も含めた価格は、37,000〜84,000円です。
かなりタイヤ代を抑えることができますね。また、ハイブリッドモデルは純正で16インチ仕様はありませんが、問題なく16インチも装着が可能です。
タイヤ代を少しでも抑えたい、走行距離が多いからランニングコストを下げたいという人は、16インチの装着がもっとも最適でしょう。
ローン金利
ローンで車を購入した場合は、車両価格にくわえて金利がかかります。また、どこから借りるかで金利は大きくかわるので慎重に選びたいところです。
ここでは具体的な例として、エスティマの売れ筋グレードであるガソリンモデルの「AERAS」を、5年フルローンで完済すると仮定した場合にかかる金利を計算しています。
ローンで借りる金額は、諸費用やオプション装備分の追加費用と、値引きも考慮した価格としておよそ50万円を車両価格331万円にくわえた、380万円とします。
ローンの種類 | 金利 | 金利総額 |
ディーラーローン | 年 5%〜7% | 502,660円〜714,700円 |
銀行 | 年 2%〜4% | 196,300円〜398,980円 |
信販会社 | 年 1.9%〜8.4% | 186,340円〜866,800円 |
このように、ローンを組んだときの金利はかなり大きいことがわかります。エスティマを買う場合、金利が1%高くなるとおよそ10万円ずつ負担が増えます。
少しでも頭金を多く支払いローンの借り入れを減らせるのであれば、支払ってしまうほうがトータルでの支出は減らすことができます。
高速料金
日常的に高速道路を使うユーザーは、維持費に占める高速料金の割合が大きくなるでしょう。
高速料金を求める基本の計算式は『150円(基本料金)+24.6円〜39.36円×距離(距離料金)×1.08(消費税)』です。一般的に、トンネルや橋などの工事に手間のかかる区間ほど高い距離料金が設定されます。
一例として、静岡県・御殿場ICから愛知県・豊田東ICまでの208kmの交通料金は、新東名高速道路経由で4,950円です。100kmあたり、おおよそ2,500円前後と覚えておけばよいでしょう。
また、維持費を節約するためにはETCは必須です。通行時間帯によってはETC利用による割引がありますし、登録が必要ですが地方部では平日朝夕割引があります。
平日朝夕割引は利用回数に応じて、翌月に無料通行分のマイレージポイントとして還元されます。通勤等で毎日高速道路を利用される方にとって、かなりお得なサービスです。
修理代・部品交換代
消耗品にかかる費用の一例を以下の表にまとめました。
費用項目 | 費用(部品代+工賃) | 交換推奨目安距離 |
エアエレメント | 3,000円~ | 40,000km~ |
ブレーキパッド | 20,000円~ | 60,000km~ |
バッテリー(ガソリン/ハイブリッド) | 25,000円~/20,000円~ | 3年~ |
ドライブベルト | 10,000円~ | 60,000km~ |
スパークプラグ | 10,000円~ | 100,000km |
ブレーキフルード | 5,000円~ | 2年ごと |
ワイパーゴム | 3,000円~ | 1年ごと |
エアコンフィルター | 2,500円~ | 1年または15,000kmごと |
それぞれ使用環境により交換時期は前後しますが、おおむね書いてある距離・年数を目安にしていただければと思います。クルマの部品はメーカー純正品か、そうでないかで大きく値段がかわってきます。
エアコンフィルターやワイパーゴムなどは値段の安い社外品でも大きな問題はありませんが、ブレーキパッド等の安全走行に大きく関わる部分は出費を惜しまず純正品を使うことをおすすめします。
安かろう悪かろうで済む部分ではありませんからね。また、バッテリーの交換は費用のかかる出費のひとつです。
特にメーカー純正品を使って交換するディーラーではかなり高額な出費となるケースが多いので、ネット通販などで「Panasonic」や「BOSCH」等の信頼性のあるメーカー品を購入して交換してもらうのがおすすめです。場合によっては1万円以上節約できます。
ガソリンモデルは「S85」、ハイブリッドモデルは「S55D23L」というサイズのバッテリーを使用します。バッテリーはさまざまなサイズがあるので間違えないようにしましょう。
なお故障・修理については以下の記事で詳しく解説しているので、詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
エスティマは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!エスティマの維持費に関する注意点
エスティマのハイブリッドモデルの維持費でひとつ注意点があるので説明しておきましょう。
ハイブリッドシステムに使われている駆動用バッテリーやインバーターは、一般的に10万kmが寿命の目安とされています。
これらの部品が寿命を迎えた場合、クルマに乗り続けるには部品の交換が必須で、昔に比べるとハイブリッド車が普及したこともあり、交換費用が安くはなってきているものの修理に数十万円かかるケースもあり、その負担はかなり大きいものです。
5年10万kmまではメーカー保証の対象ですが、それ以降の故障は基本的に自費修理となるのでクルマを購入後、長い年数または長い距離を乗り続ける予定の方は注意しましょう。
もしエスティマを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!エスティマの旧型(中古)の維持費
エスティマは先代モデルとなる2代目の最終モデルでも、2006年式と10年以上前の古いクルマになり、いくら中古車で安いとは言え購入を検討している人は少ないかもしれません。
しかし、ミニバンの先駆け的なブームをつくってきたエスティマに魅力を感じる人もいます。初代はさすがに古く中古車の流通量もかなり少ないので、2代目の中古車の維持費はどれくらいになるのか解説しましょう。
2代目はすべてが新車登録から13年経過。自動車税が高い
2代目には3.0LのV6エンジンを搭載したモデルがありました。
V6エンジンの特徴!どんな音?搭載車を日本車/外車の車種からそれぞれ紹介!排気量が大きいので、毎年の自動車税は現行エスティマより高く、最終モデルでも新車登録から13年経過しているので重課されるので59,000円になります。また、2.4Lモデルの場合は重課されることで52,000円になります。
自動車重量税も重課されて割高になる
新車登録から13年経過しているということは、車検時の自動車重量税も重課されます。さらに18年経過しているエスティマもあり、そうなるともう1段階重課されます。
元々が2代目の全モデル共通で32,800円のところ13年経過で45,600円、18年経過で50,400円になります。
エコカー対象の現行エスティマハイブリッドの自動車重量税が20,000円であることを考えると、かなり高額であることがわかります。
2代目のガソリンモデルは現行モデルより燃料代も高くなる
2代目エスティマの平均実燃費は、ガソリンモデルでおよそ6.74km/Lです。同じ条件で計算したときの年間の燃料代は115,727円になります。
現行モデルは85,248円なので、かなり高い燃料代ですね。ちなみにハイブリッドモデルの平均実燃費はほとんどかわらないので、燃料代も大きくかわりありません。
中古のエスティマを買う際の注意点
中古のエスティマを買うときに気をつけてもらいたいことをいくつか紹介します。
過走行のハイブリッド車の購入は控える
「エスティマの維持費に関する注意点」のところでも説明しましたが、現行モデル・先代モデルの中古車どちらにも言えることですが、ハイブリッドシステムの部品の交換には高額な修理費用が発生します。
例えば過走行の中古車の場合、これらの交換履歴が確認できれば購入後に高額な出費が発生するリスクはある程度回避できますが、交換履歴がわからない場合は購入を控えたほうが無難でしょう。
もし中古でエスティマを買うなら現行モデルの3代目がおすすめ
年式の古い2代目になると、走行距離も多めになりハイブリッドシステムの寿命のリスクがあり、ガソリンモデルも現行モデルよりかなり燃費が悪いというデメリットがあります。
さらに、新車登録から13年以上経過しているので自動車税と自動車重量税が重課され、維持費はかなり高くつくことが容易に予想できます。
よって、結論としてはエスティマの中古車を購入する場合は、最低でも現行モデルを視野に探すのがよいでしょう。車両価格が安いだけの理由で年式の古い中古のエスティマを買うことはおすすめしません。
あとは中古車の選び方の一般的なポイントを抑えて買うようにしましょう。中古車の一般的な選び方が分からない方は、こちらの記事もご覧ください。
初心者が絶対意識すべき中古車の選び方の5つのポイント・コツ!エスティマの維持費をほかの車と比較
エスティマクラスのLサイズミニバンの需要は高く、比較検討されるクルマとして同じトヨタのアルファード/ヴェルファイアや、オデッセイ、エルグランドなどがあります。
ここでは、それら3つのモデルの維持費を同じ条件で比較してみたいと思います。
トヨタ アルファード/ヴェルファイアの年間の維持費
アルファード/ヴェルファイアの年間の維持費は以下のとおりです。
種類 | 費用(ハイブリッド) | 費用(3.5Lガソリン) | 費用(2.5Lガソリン) |
駐車場代 | 96,000円 | 96,000円 | 96,000円 |
燃料代 | 64,836円 | 101,568円 | 88,440円 |
自動車税 | 45,000円 | 58,000円 | 45,000円 |
任意保険料 | 84,000円 | 84,000円 | 84,000円 |
消耗品代 | 6,000円 | 6,000円 | 6,000円 |
自動車重量税 | 12,500円 | 16,400円/20,500円 | 10,000円/12,500円 |
自賠責保険料 | 12,915円 | 12,915円 | 12,915円 |
車検基本料 | 25,000円 | 25,000円 | 25,000円 |
12ヶ月点検費用 | 6,500円 | 6,500円 | 6,500円 |
合計 | 352,751円 | 406,383円/410,483円 | 373,815円/376,315円 |
ハイブリッドモデルはエスティマのほうが燃費がよく、車両重量税も安いのでトータルでの維持費の安さはエスティマに軍配が上がります。ただし、そこまで大きな差ではないのであまり気にする必要はないでしょう。
一方、ガソリンモデルは2.5Lモデルと比較しましょう。車検時の自動車重量税がエスティマの場合は32,800円、アルファード/ヴェルファイアの場合は本則税率が適用されるので、車両重量が2,0t以下であれば20,000円、オプション装着等による重量増で2.5t以下の区分になると25,000円です。
実燃費はエスティマのほうがわずかによいのですが、車検時の自動車重量税の差額で維持費は逆転し、トータルでの維持費はエスティマのほうが少し高くなります。
しかし、燃料代が安いということは距離を多く乗るほど差額は縮まります。しかもアルファード/ヴェルファイアの維持費の差を埋めるための給油量は、年間で見てもおよそ6L〜25Lほど。それ以上になると、エスティマの維持費のほうが安くなります。
なおアルファードについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
アルファードの月、年間の維持費を計算!高いのか安いのか比較して解説!アルファードの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!ホンダ オデッセイの年間の維持費
オデッセイの年間の維持費は以下のとおりです。
種類 | 費用(ハイブリッド) | 費用(ガソリン) |
駐車場代 | 96,000円 | 96,000円 |
燃料代 | 49,777円 | 77,228円 |
自動車税 | 39,500円 | 45,000円 |
任意保険料 | 84,000円 | 84,000円 |
消耗品代 | 6,000円 | 6,000円 |
自動車重量税 | 10,000円 | 10,000円 |
自賠責保険料 | 12,915円 | 12,915円 |
車検基本料 | 25,000円 | 25,000円 |
12ヶ月点検費用 | 6,500円 | 6,500円 |
合計 | 329,692円 | 362,643円 |
オデッセイは、ハイブリッドモデルもガソリンモデルも今回比較しているクルマの中でもっとも維持費が安いです。自動車重量税はすべて本則税率で、燃費もよく燃料代も安いためです。
エスティマとの実燃費の差はガソリンモデルでおよそ1.0km/L、ハイブリッドモデルはおよそ3.0km/Lです。特にオデッセイ ハイブリッドの燃費の良さはすごいですね。維持費だけで選ぶのであればオデッセイは圧倒的に優位です。
なおオデッセイについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
オデッセイの燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!オデッセイの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!日産 エルグランドの年間の維持費
エルグランドの年間の維持費は以下のとおりです。
種類 | 費用(2.5Lガソリン) | 維持費(3.5Lガソリン) |
駐車場代 | 96,000円 | 96,000円 |
燃料代 | 91,549円 | 109,518円 |
自動車税 | 45,000円 | 58,000円 |
任意保険料 | 84,000円 | 84,000円 |
消耗品代 | 6,000円 | 6,000円 |
自動車重量税 | 16,400円/20,500円 | 16,400円/20,500円 |
自賠責保険料 | 12,915円 | 12,915円 |
車検基本料 | 25,000円 | 25,000円 |
12ヶ月点検費用 | 6,500円 | 6,500円 |
合計 | 383,364円/387,464円 | 414,333円/418,433円 |
エルグランドにはハイブリッドモデルがなく、2.5Lガソリンモデルか3.5Lガソリンモデルの2択です。
ハイブリッド車の購入を検討しているユーザーは、エルグランドは候補には挙がらないでしょう。排気量の近い2.5Lの維持費を見てもエスティマのほうが安いです。
また、エルグランドの自動車重量税は基本的には通常の自動車重量税が課税されますが、メーカーオプションを装着した車両重量2000kg以上の以下のグレードの場合は、本則税率が適用されます。
- 250Highway STAR Premium Urban CHROME(2WD)
- 250Highway STAR Premium(2WD)
税額は年間で12,500円です。自動車重量税が安くなるぶん差額は縮まりますが、それでもエスティマのほうが維持費は安いです。
なおエルグランドについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
エルグランドの燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!エルグランドの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!オデッセイには敵わないが、エスティマは同クラスの中では維持費が安い
最後にエスティマのライバル車種との維持費の比較をしてきました。
その中でもオデッセイは、ハイブリッドモデルのエンジンが2.0Lなので自動車税が安く、実燃費も優れていること、ガソリンモデルも燃費に優れ全グレードで自動車重量税が本則税率となることで、ライバルに対して圧倒的な維持費の安さを実現しています。
しかしオデッセイには勝てないものの、おおむねその次に維持費が安くおさえられるのはエスティマであることが比較してわかりました。
トヨタのLサイズミニバンと言えば、今ではアルファード/ヴェルファイアのイメージが強くモデルライフの長いエスティマはその影に隠れてしまいがちですが、維持費の面から見てもエスティマはまだまだ魅力の詰まったクルマです。
なおエスティマについては以下の記事でも取り上げているので、もっと詳しく知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
エスティマの燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!エスティマの口コミ評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!