ディーゼルエンジンはガソリンエンジンと違って低速トルクが高いという特徴があり、その特性を活かせる車種として「四駆、4WD」の車種があります。
今回は日本でラインナップされている四駆、4WDのディーゼルエンジン車をご紹介します。
ディーゼルエンジンの四駆/4WDの一覧
「四駆」や「4WD」といった呼ばれ方をする車種は現在で言う所のSUV(Sports Utility Vehicle)です。
大きなタイヤと高い最低地上高を持つこの車種は、かつての軍用ジープから始まって不整地や悪路を走破するための性能が重要な車でした。
そのためには4輪全てを駆動する四駆、4WDといった機能が必要で、かつてはこう呼べばオフロード性能の高いクロスカントリーSUVのことを指しました。
ですが現在は悪路走破性より乗り心地などを重視したクロスオーバーSUVが人気となっており、4輪駆動システムは持ちながらも車の性格がずいぶんと違います。
またディーゼルエンジンはエンジン特性が低速トルクを生み出すことに長けており、重量のあるトラックなどの商用車で採用されることが多いエンジンです。
ですがその低速トルクの高さは悪路走破性の高さにも必須の特性なので、四駆系の車種にはディーゼルエンジンがかかせません。
(クリーン)ディーゼルエンジンのトルクが大きい理由!トルクの大きい車種ランキングとともに解説!日本ではディーゼルエンジン乗用車が一時期ほとんど無くなったのですが、それでもクロカン系の車種では最後まで残ったほどです。
今回はSUV系の車種から4輪駆動モデルのある車種に関して、ディーゼルエンジン搭載車をランキング形式でご紹介します。このランキングは燃費の順となっています。
国産4WDディーゼル車
現在国産メーカーが日本市場で発売しているディーゼル車は全てあわせても10車種程度と少ないのですが、その中で4WDディーゼル車は6車種と結構な割合です。
日本市場でも1990年代には数多くのディーゼル乗用車があったのですが、排気ガス規制の厳しさから2000年代に入って相次いで廃止され、2007年頃に一度国内のディーゼル乗用車がなくなったことがあります。
現在は環境対応エンジンとなったクリーンディーゼルエンジンが登場したことで、各社から何車種か登場していますが、最盛期と比べると全然少ないです。
国内メーカーが現在ラインナップしているクリーンディーゼル車で、四駆系の車種は次のとおりです。
ランキング | メーカー | 車種 | 燃費 | 最高出力 | 最大トルク | 価格帯 |
1 | マツダ | CX-3 | 21.0km/L〜 25.0km/L | 77kW(105PS)/ 4,000rpm | 270N・m(27.5kgf・m)/ 1,600-2,500rpm | 2,376,000円〜 3,024,000円 |
2 | マツダ | CX-5 | 18.0km/L〜 20.0km/L | 129kW(175ps)/ 4,500rpm | 420N・m(42.8kgf・m)/ 2,000rpm | 2,835,000円〜 3,488,400円 |
3 | マツダ | CX-8 | 17.0km/L〜 17.6km/L | 140kW(190PS)/ 4,500rpm | 450N・m(45.9kgf・m)/ 2,000rpm | 3,196,800円〜 4,190,400円 |
4 | トヨタ | ランドクルーザー プラド | 11.2km/L〜 11.8km/L | 130kW(177PS)/ 3,400rpm | 450N・m(45.9kgf・m)/ 1,600-2,400rpm | 3,964,582円〜 5,133,927円 |
5 | トヨタ | ハイラックス | 11.8km/L | 110kW(150ps)/ 3,400rpm | 400N・m(40.8kgf・m)/ 2,000rpm | 3,267,000円〜 3,947,000円 |
6 | 三菱 | パジェロ | 10.0km/L〜 10.4km/L | 140kW(190PS)/ 3,500rpm | 441N・m(45.0kgf・m)/ 2,000rpm | 3,751,920円〜 4,930,200円 |
6車種ある4駆系の車種の中で燃費が良い上位3位までがマツダで占められています。
というのも現在日本市場で最も多くクリーンディーゼル車をラインナップしているのがマツダで、燃費性能が高いことからハイブリッドカーと並ぶ環境対応車になっています。
「ハイブリッド」vs「クリーンディーゼル」の違い8つ!燃費や維持費まで比較!またマツダのSUVは全てクロスオーバーSUVであり、本格的なオフロード性能は持っていません。本格的なクロスカントリーSUVは残りの3車種で、これらの車種は昔からいわゆる「四駆」「4WD」と呼ばれてきた車の最新型となります。
車の重量が重たいため燃費性能はマツダ車ほど高くありませんが、その分悪路走破性は高く、クロスオーバーSUVでは厳しい地形でもしっかり走ることが出来ます。
乗用車向きのクロスオーバーSUVとオフロード向きのクロスカントリーSUVの2つがそろっており、メーカーは少ないですが、一応国内メーカーの4WD系車種としてはそれなりに広い選択肢があると言えるでしょう。
海外4WDディーゼル車
海外市場ではディーゼルエンジン車に対する考え方が日本市場とは全く違い、市場シェアの半数がクリーンディーゼル車になっています。
特に欧州市場は活発で、欧州の自動車メーカー各社はこぞってたくさんのクリーンディーゼル車を開発、ラインナップしています。
そのため日本市場にも輸入車という形で数多くのクリーンディーゼル車が導入されており、その総数は60車種にも及びます。
ディーゼルエンジンの輸入車一覧!おすすめ7車種もランキング形式で紹介!その中で四駆系の車種は18車種ありますが、輸入車のクロスオーバーSUVの中には2WDしか存在しない車種もありますので、そちらは除外し、SUV系で4WDモデルがある車種のみです。
ランキング | メーカー | 車種 | 燃費 | 最高出力 | 最大トルク | 価格帯 |
1 | BMW | X1 xDrive 18d | 19.6km/L | 110kW(150ps)/ 4,000rpm | 330N・m(33.7kgf・m)/ 1,750-2,750rpm | 4,700,000円〜 5,130,000円 |
2 | BMW | X3 BluePerformance | 18.6km/L | 140kW(190ps)/ 4,000rpm | 400N・m(40.8kgf・m)/ 1,750-2,500rpm | 6,620,000円〜 7,100,000円 |
3 | ボルボ | XC60 | 18.6km/L | 140kW(190ps)/ 4,250rpm | 400N・m(40.8kgf・m)/ 1,750-2,500rpm | 5,390,000円〜 6,750,000円 |
4 | フォルクス ワーゲン | パサート オールトラック | 17.3km/L | 140kW(190PS)/ 3,500-4,000rpm | 400N・m(40.8kgf・m)/ 1,900-3,300rpm | 5,099,000円〜 5,699,000円 |
5 | フォルクス ワーゲン | ティグアン | 16.3km/L | 110kW(150ps)/ 3,500-4,000rpm | 340N・m(34.7kgf・m)/ 1,750-3,000rpm | 4,086,000円〜 5,540,000円 |
6 | メルセデス・ ベンツ | GLC | 16.2km/L | 125kW(170ps)/ 3,000-4,200rpm | 400N・m(40.8kgf・m)/ 1,400-2,800rpm | 6,400,000円〜 7,890,000円 |
7 | メルセデス・ ベンツ | GLCクーペ | 16.2km/L | 125kW(170ps)/ 3,000-4,000rpm | 400N・m(40.8kgf・m)/ 1,400-2,800rpm | 7,180,000円〜 7,800,000円 |
8 | ボルボ | V90 クロスカントリー | 15.9km/L | 140kW(190ps)/ 4,250rpm | 400N・m(40.8kgf・m)/ 1,750-2,500rpm | 7,390,000円〜 8,240,000円 |
9 | BMW | XD3 BiTurbo | 15.9km/L | 245kW(333PS)/ 4,000-4,600rpm | 700N・m(71.4kgf・m)/ 1,750-2,500rpm | 12,340,000円 |
10 | ジャガー | F-PACE | 15.8km/L | 132kW(180ps)/ 4,000rpm | 430N・m (43.8kgf・m)/ 1,750-2,500rpm | 6,390,000円〜 7,280,000円 |
11 | ジャガー | E-PACE | 14.9km/L | 132kW(180ps)/ 4,000rpm | 430N・m (43.8kgf・m)/ 1,750-2,500rpm | 4,510,000円〜 7,380,000円 |
12 | BMW | X5 xDrive 35d | 14.0km/L | 190kW(258ps)/ 4,000rpm | 560N・m(57.1kgf・m)/ 1,500-3,000rpm | 9,200,000円〜 10,070,000円 |
13 | マセラティ | レヴァンテ | 13.9km/L | 190kW(258ps)/ 3,400rpm | 600N・m(61.2kgf・m)/ 2,000-2,600rpm | 9,769,090円 |
14 | メルセデス・ ベンツ | GLE クーペ | 13.3km/L | 190kW(258ps)/ 3,400rpm | 620N・m(63.2kgf・m)/ 1,600-2,400rpm | 9,000,000円〜 9,910,000円 |
15 | メルセデス・ ベンツ | GLE | 12.9km/L | 190kW(258ps)/ 3,400rpm | 620N・m(63.2kgf・m)/ 1,600-2,400rpm | 8,780,000円〜 9,750,000円 |
16 | ランドローバー | レンジローバー | 12.6km/L | 190kW(258PS)/ 4,000rpm | 600N・m(61.2kgf・m)/ 1,750-2,250rpm | 8,950,000円〜 16,700,000円 |
17 | メルセデス・ ベンツ | GLS | 12.4km/L | 190kW(258ps)/ 3,400rpm | 620N・m(63.2kgf・m)/ 1,600-2,400rpm | 10,910,000円〜 12,140,000円 |
18 | メルセデス・ ベンツ | Gクラス | 10.3km/L | 180kW(245ps)/ 3,600rpm | 600N・m(61.2kgf・m)/ 1,600-2,400rpm | 10,800,000円 |
海外メーカーはメルセデス・ベンツ、BMW、フォルクスワーゲンなどドイツ3台メーカーもラインナップしていますし、ほかにもジャガーやランドローバーなどのイギリスメーカー、スウェーデンのボルボも4WDのSUVをラインナップしています。
これらの殆どはクロスオーバーSUVでクロカンSUVは数えるほどしかありませんが、現在世界的にクロスオーバーSUVが人気なためこういう車種構成になっています。
クロスオーバーSUVの4WDでもある程度のオフロード走行は可能となりますが、メーカーごと、車種ごとに車に求めるオフロード性能の高さは異なっています。
ですがオフロードだけでなく雪道や泥濘路などでも4WDは威力を発揮するので、4WDが求められる機会は多いのです。
ですがここから除外したSUVは2WDのみと割り切った車種も多く、コストの重要な小型車種が多くみられました。
昔はSUVといえばなんでも4WDは設定されていましたが、現在は考え方が乗用車にかわってきている証拠でしょう。
番外編:三菱 デリカD:5
さてSUV系の車種で4WDの車をご紹介しましたが、日本には1車種だけミニバンなのに4WDを重視する車種もあるのでご紹介したいと思います。
それは三菱自動車がラインナップしているトールサイズミニバン、デリカD:5です。
メーカー | 車種 | 燃費 | 最高出力 | 最大トルク | 価格帯 |
三菱 | デリカD:5 | 13.6km/L | 109kW(148PS)/ 3,500rpm | 360N・m (36.7kgf・m)/ 1500-2750rpm | 3,934,000円〜 3,419,000円 |
デリカD:5は日本で人気のある7人〜8人乗りのトールサイズミニバンで、このタイプの車種としては三菱唯一です。
デリカD:5にはガソリンエンジンもありますが、モデルの途中でクリーンディーゼル車が追加され、クリーンディーゼル車は4WDのみの設定となっています。
というのみデリカD:5はミニバンでは唯一SUV並の走破性も持ち合わせている車種であり、SUVと同じく大きなタイヤや最低地上高の高さが特徴の車です。
デリカは昔からアウトドアユースでの人気が高く悪路走破性が重要な車種であり、その用途にはクリーンディーゼルエンジンと4WDシステムが欠かせません。
それでいて大人数を運べるミニバンとしての能力もあるので、四駆や4WD車と呼ぶには少し語弊はありますが、便利で使い勝手の良い車です。
なお正しいやり方で値引き交渉をすれば、上記の価格よりも大幅に安くディーゼル車を購入できますよ。
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さてそれではここまでご紹介してきたディーゼルエンジン車の4WD車種について、オススメランキングを1位〜7位までご紹介しましょう。
なお今回は燃費などの環境性能より、4WD車としての走破性や耐久性などを重視してランキングを作りました。
第1位:三菱 パジェロ
現在ラインナップされている国産SUVの中で、ディーゼルエンジン車で高い性能を持っているのは三菱 パジェロでしょう。
パジェロは三菱のラインナップでは最上級車種ですが、クロスカントリーSUVとしての性能と高級車種としての内装を持っている車です。
パジェロは昔から三菱の代名詞のような車で、パリ・ダカールラリーなどにも参戦してそのオフロード性能を見せつけてきました。
パジェロはクロスカントリー性能を高めるためにラダーフレーム構造を採用した耐久性の高い車でしたが、現行車は「ビルトインラダーフレーム」という構造を取っており、モノコックボディにフレーム構造を一体化させています。
そのことから耐久性に加えてクロカンSUVが苦手としていた乗用車としての乗り心地や静粛性が向上しており、4WD系の車種として高い完成度を持っています。
重量のある車でエンジンの基本設計も古いため燃費は振るいませんが、その分高い最大トルクと、耐久性の高い4WDシステムによってどんな道でも対応できる走破性を持っています。
それに加えてグレードの高い内装も選べますので、車としての満足感も十分得られるでしょう。
なおパジェロについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
パジェロは雪道に弱い?雪道走行の性能について分析してみました!パジェロ(パジェロロング)がキャンプに最適な理由4つ第2位:トヨタ ランドクルーザープラド
パジェロについでオススメしたいのは、トヨタの中型クロカンSUVであるランドクルーザープラドです。
ランドクルーザーは言わずと知れたトヨタの最上級クロカンSUVで、パジェロよりワンランク上級の車種です。
ですが日本市場では残念ながらランドクルーザーのディーゼルエンジンモデルは販売されていません。その代わり同じ名前を冠した中型車であるランドクルーザープラドに、クリーンディーゼルモデルがあります。
ランドクルーザープラドも、クロカンSUVだけあってラダーフレーム構造の耐久性の高い車体構造を持ちます。
パジェロのようにボディと一体にはなっていないので、乗り心地の面などは多少譲る部分もありますが、パジェロより小型な車体は取り回しがしやすく使い勝手は高い車となっています。
ディーゼルエンジンの性能的にもパジェロに匹敵するスペックを持っており、なにより燃費が良くなっているのは大きなメリットです。
ただ価格帯が同じであることに対して、パジェロよりランドクルーザープラドは車格が少し下がるというのが2位にした理由です。
なおランドクルーザーについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
ランクルの走破性を徹底解剖!クロカン・オフロード性能はいかに?!【画像】ランクル(ランドクルーザー)はかっこいいのか?デザインについて徹底分析!第3位:マツダ CX-5
第3位にはマツダを代表するSUVであるCX-5をオススメしますが、これはクロスカントリー性能の高さよりもSUV系車種としてのバランスの良さを評価したものです。
CX-5はクロスオーバーSUVであり、前述の2車種のようなフレーム構造は持たない車です。
乗用車のモノコックボディは普段使いならフレーム構造と大差ない剛性を持ちますが、オフロードなどの極限状況においては耐久性や冗長性の点で一歩譲ります。
そのためCX-5では本格的なオフロード走行は推奨されませんが、ある程度の悪路であれば十分走れますし、一般のユーザーが求める性能はほとんどそこまでで十分です。
最新型のディーゼルエンジンの最高出力やトルクは十分ですし、また燃費がかなりよく環境対応車としての側面を強く持ちます。
価格面でも大きなアドバンテージがありますので、パジェロやランドクルーザープラドのように本格的なオフロード走行まで不要な場合にはCX-5が素晴らしい車です。
なおCX-5については以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
CX-5の燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!CX-5の口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!第4位:フォルクスワーゲン ティグアン
ここからは輸入車のオススメ車種となりますが、日本において4WD性能と扱いやすさが両立している車種としては、フォルクスワーゲン ティグアンがあげられます。
ティグアンはフォルクスワーゲンの中型クロスオーバーSUVですが、欧州メーカーのSUVとしてはスタンダードな車種の一つです。
クロスオーバーSUVとしてのスタイリッシュなデザインと、欧州最大手のフォルクスワーゲンが誇る最新のクリーンディーゼルエンジンはかなり良好なバランスを持っています。
エンジンスペックは他社のSUVより控えめですが、その分コストも抑え気味で購入するハードルが低い輸入車と言えるでしょう。
一方で本格的なオフロード走行にはそこまで向いていませんが、日本では輸入車にそこまでオフロード性能が求められる場面はありませんので、ティグアンのようなバランスの良い車種を4位におすすめします。
なおフォルクスワーゲンについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
フォルクスワーゲンは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!フォルクスワーゲンは高級車じゃない?大衆車?ドイツでの位置づけまで解説!第5位:ランドローバー レンジローバー
輸入車でもっとオフロード性能の高い車種を求めるならば、日本でも昔から評価の高いランドローバー車が誇るクロカンSUVレンジローバーでしょう。
ランドローバーは英国発の高級SUVをメインに手がけるメーカーで、その評判は昔から世界的にも高いものがあります。
「SUV界のロールスロイス」とも呼ばれるレンジローバーは、クロカンSUVとしての悪路走破性能を持つことは当たり前として、それに加えて上質な内装を持つ高級車としての側面も持っています。
昔はレンジローバーもラダーフレーム構造を持った車でしたが、現行車はパジェロと同じくビルトインラダーフレーム構造を持っており、車体の耐久性と高級車としての乗り心地を両立しています。
またサスペンションにエアーサスペンションを採用しており、その乗り心地は素晴らしくスムーズです。なおかつオフロード性能も犠牲にはなっておらず、世界各地で信頼されるクロカンSUVの一つです。
ネックはその価格の高さにあり、最上級モデルは10,000,000円超えの高級車となります。そのためクロカンSUVとしてではなく輸入高級車としての側面も強い車です。
なおランドローバーレンジローバーについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
ランドローバーは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!レンジローバーはどこの国の車?国産車との違いはこの3つだ!第6位:BMW X3 Performance
BMWも近年は多数のクロスオーバーSUVを投入していますが、その中で中型SUVに位置づけられる車がX3です。
X3はBMWの力強いデザインをまとったSUVで、BMW伝統のキドニーグリルはSUV系の車種にはよく似合っています。
エンジンスペックは比較的控えめですが、モノコックボディの乗用車よりのクロスオーバーSUVなので、高い乗り心地の良さをもっています。
ですがX3で最も見どころと言えるのは、BMW独自の4WDシステムであるxDriveの存在です。xDriveは電子制御で4輪にかかるトラクションをコントロールするシステムで、現在ではそこまで珍しいものではなくなってきましたが、それでもBMWの制御システムは完成度が高いです。
このxDriveによって一般道では良好な乗り心地と運転性能の高さを発揮し、悪路走行時には高い走破性を発揮できます。価格はBMWらしく結構高額ですが、それだけの性能と満足感は十分感じられる車です。
なおBMWについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
BMWは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!BMWで安いモデルは?いくらから買えるか安い順に紹介!第7位:メルセデス・ベンツ Gクラス
第7位にはかなり高額で購入するのは難しい車ですが、輸入車の中で最高級、また最高の性能を持つSUVとしてメルセデス・ベンツ Gクラスをご紹介します。
メルセデス・ベンツには何種類ものクロスオーバーSUVがあり、大型の車種からクーペ風のスタイリッシュなデザインのものまでさまざまです。
ですがその最上級車種は一見無骨で直線基調なデザインであるGクラスが控えており、メルセデス・ベンツのSUVの中では最高額の車種となります。
Gクラスは高級車ですがモノコックボディの車ではなく、本格的なクロカン性能を持ったラダーフレームの車種となります。
搭載されるエンジンは3L V6クリーンディーゼルエンジンで、その最大トルクは60kgfを超える大トルクの車です。
Gクラスの走破性はレンジローバーやパジェロに匹敵するかそれ以上の性能を持っており、どんな路面状況でも対応できる車に仕上がっています。
一方で内装のデザインはメルセデス・ベンツの本気が見られる超高級なものが使われており、無骨な外観からは想像のつかない本革シートなどをおごることができます。
日本ではGクラスはメルセデス・ベンツの最上級高級車としての位置づけのほうが強く、オフロード性能で購入する場合は少ないです。
価格は高いですが、車の性能を見れば間違いなく最高級に位置づけられる車なので、メルセデス・ベンツ Gクラスがひとつの到達点といえるでしょう。
なおベンツについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
ベンツは新車/中古でいくらで買えるか?全車種の価格を車検費用とともに解説!壊れやすい?ベンツは故障が多いのか故障率の実態とは?!