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スバルWRXとはどんな車か?読み方から9つの特徴まで解説!

スバル WRXは現在スバルのカーラインナップの中で最高スペックを持つフラッグシップカーで、スポーツカーのイメージの強いスバルを名実ともに代表する車です。

今回はそんなスバル WRXについてご説明しましょう。

スバルWRXとは?

この車の正式名称は「WRX」で、日本語では「ダブリュ・アール・エックス」という読み方になります。

日本車では珍しく英語だけの車種名ですが、これはWRXの生い立ちが大きく関係しており、スバルというメーカーがモータースポーツと深く関わった結果とも言えます。

まず「WRX」という名前の由来からご説明しましょう。

WRXの由来はラリースポーツカー

走るスバル WRX

WRXという名称は2つの言葉を組み合わせた造語で、ワールドラリーチャンピオンシップ(以下WRC)の「WR」と、かつてスバルのスポーツセダンとして活躍したレオーネRXの「RX」を組み合わせた言葉です。

WRXはラリーの地位を確立

WRXの名前を冠した初めての車は1992年発売のインプレッサで、その当時スバルはモータースポーツのひとつであるラリーに力を入れており、世界選手権であるWRCに参戦していました。

その当時のWRC参戦車両がインプレッサで、それまで参戦していたレガシィRSにかわって初めてのレースで2位に入るなど輝かしい成績を残しています。

ここからスバルはラリーでの地位を確立していくこととなり、ワールドラリーの名を冠したWRXがラリー車ベースのハイパフォーマンス車という認識も一般的になりました。

レオーネRXもラリー参戦車

次にレオーネRXですが、この車はレガシィやインプレッサより前のスバルの基幹車種で、長らくスバルのスポーツセダンを担ってきました。

RXの語源はラリーでのポテンシャルを意味する「Rally-X」から来ているようで、”X”は未知なるもの、を表しています。

レオーネも長らくラリーに参戦していた車なので、こちらもラリー由来の言葉が市販モデルに使われているわけですね。

以上からWRXには2重にラリー由来の言葉が含まれており、スバルがいかにラリーに力を入れていたかがわかりますね。

なおWRXは現在「ワールドラリークロス」というラリーの一競技を表す言葉となっていますが、ワールドラリークロスは2014年に始まった新しいカテゴリの競技なので、スバルWRXとはなんの関係もありません。(そもそもスバルは参戦していません)

スバル WRXはインプレッサから独立

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WRXは元々はインプレッサの派生モデルとして存在しており「インプレッサWRX」が正式名称でした。

しかし3代目インプレッサのマイナーチェンジの際にインプレッサの名前が外れて、スバルのフラッグシップモデルとしての印象を強めるために「WRX」が正式名称となり、販売上別車種として独立したのです。

現在のWRXは前述した車の後継者に位置付けられており、ここからインプレッサとは完全に独立した車種としての専用設計車になりました。

プラットフォーム自体は4代目インプレッサをベースとしていますが、車両サイズやデザインはWRXのスポーツカーとしての性能を追求したものとなり、インプレッサから独立したことでよりフラッグシップモデルとしての価値観が強化されたのです。

現行WRXには主に2つのモデルがあり、スポーツセダンのS4と、最高スペックを誇るSTIがあります。

この2モデルの差は次の通りとなっており、基本性能は同じものの、走行性能は大きく違います。

さらにWRX STIの特別仕様車としてS208という特別モデルがあり、450台限定のスペシャルモデルとなっています。

項目WRX S4WRX STIS208
ボディタイプ4ドアセダン
乗車定員5名
全長4,595mm4,635mm
全幅1,795mm
全高1,475mm1,470mm
ホイール
ベース
2,650mm
駆動形式AWD(常時全輪駆動)
エンジンFA20 水平対向4気筒 2.0ℓ
DOHC 直噴ターボ“DIT”
EJ20 水平対向4気筒 2.0ℓ
DOHC 16バルブ デュアル
AVCS ツインスクロール
ターボ
EJ20 水平対向4気筒 2.0ℓ
DOHC 16バルブ デュアル
AVCS ツインスクロール
ターボ+インタークーラー
水冷システム
最高出力221kW(300PS)/
5,600rpm
227kW(308PS)/
6,400rpm
242kW(329PS)/
7,200rpm
最大トルク400N・m(40.8kgf・m)/
2,000rpm~4,800rpm
422N・m(43.0kgf・m)/
4,400rpm
432N・m(44.0kgf・m)/
3,200rpm~4,800rpm
変速機スポーツリニア
トロニックCVT
(マニュアルモード付)
6MT
車両重量1,540kg1,490kg

※上記の表の「水平対向4気筒エンジン」の詳細は以下の記事をご参照ください。

スバル 水平対向エンジン水平対向4気筒エンジンの特徴!どんな音?搭載車を日本車/外車の車種からそれぞれ紹介!

個々の特徴はのちほど詳しく解説しますが、3モデルとも車両サイズはほぼ同一で、S208のみ専用パーツの影響で変化があります。

また全車AWD(全輪駆動)となっており、ラリーのWRXの名に恥じない特徴を備えています。

それでは次はWRXの特徴についてご説明しましょう。

WRXの特徴

WRXの特徴は一言で言えばスバル車最高性能を追求した車という点であり、スバルが持つ走りの技術はWRXに集約されているといっても過言ではありません。

現行WRXの登場は2014年ですが、当時から2.0Lエンジンで300馬力を越すそのパワーはこのクラスの日本車ではトップでした。

現在でもS208の持つ329馬力はトップで、後発のホンダ シビックType-Rを上回っています。

それ以外にもWRXには素晴らしい特徴の数々がありますので、詳しくご説明していきましょう。

世界最高レベルの水平対向エンジン

WRXの走行スペックの高さは前述したエンジン出力を見てもわかりますが、それ以外にもこのエンジンにはさまざまな特徴があります。

最高出力もさることながらトルクもかなりの太さがあり、総じて40.0kgf・m越えの大トルクを発揮します。

水平対向エンジンはその特徴からトルクを出すのが難しいエンジンなのですが、エンジンの直噴化とツインスクロールターボの活用により低速から高トルクを発揮できるエンジンに仕上がっています。(直噴エンジンの詳細は以下の記事をご参照ください。)

クラウン エンジン システム直噴エンジンとは?メリット3つとデメリット4つ!不具合と耐久性が欠点?!

また水平対向エンジンは全高を低くできるエンジンであり、車の部品の中で最大の重量を持つエンジンの重心がさがって車全体の重心を下げることに繋がります。

これにより車の走行パフォーマンスは改善し、カーブを曲がる際にキビキビとした運動性を持つのです。

高出力、高トルクを持つエンジンによって低速の加速から最高速まで隙のないスペックと水平対向エンジンの持つ低重心によって、WRXの最高の走行性能が支えられています。

水平対向エンジンの性能の詳細は以下の記事で解説しています。興味のある方はこちらも参考にしてみてください。

水平対向エンジン水平対向エンジン/ボクサーエンジンのメリット5つとデメリット5つ!音がいい?!

スバル車伝統のAWD

スバルWRXのAWD

Wエンジンスペックが素晴らしいことはもちろんですが、それ以外にも全輪駆動システムにもスバル独特の技術が搭載されています。

まずスバル伝統のAWDシステムですが、WRXにはシンメトリカルAWDという最新システムが搭載されており、エンジンとトランスミッションを核として車の4輪それぞれに均等に荷重がかかるようななっています。

部品レイアウトで重量物を車の重心近くには位置することを始めとして、車の左右の重量バランスを均等にする設計により常にバランスが良く安定したAWDを実現しています。

また前後のタイヤのトルク配分を調整する電子制御システムを持ち、トランスファー内の遊星歯車と電子制御多板クラッチ(電子制御LSD)の制御によって走行に最適なトルクに制御されます。

トランスミッションがWRX S4はCVT、WRX STIとS208はMTなのでそれぞれトランスファーも違いますが、遊星歯車を使った構造は似ており、WRX S4のシステムはレヴォーグ等にも使われているVTD-AWD。WRX STIは専用のDCCD(ドライバーズ・コントロール・センターデフ)と呼ばれています。

DCCDには電子制御LSDに加えて機械式LSDも組み合わされ、より応答の早いリニアな制御が可能となっています。

4輪制御を細かく行うことによって、AWDながらコーナリング時のスピードと安定性を最大限発揮し、WRX STIならではのキビキビとした走りの源でもあります。

またドライバーズコントロールとあるように、トルク配分は手動でも細かく設定することができ、よりドライバーやコースに合わせたセッティングも可能となっています。

エンジンとあわせてスバルのスポーツカーの代名詞でもあったAWDシステムは、WRXにてさらに1段階上にバージョンアップしているのです。

高剛性の車体設計

スバルWRXのボディ

大出力のエンジンとAWDシステムそれぞれでも素晴らしいものがありますが、それを支える車体はスバルが得意とする高剛性の強靭なボディとなっています。(スバルの剛性の詳細は以下の記事をご参照ください。)

スバル インプレッサスバル車に耐久性はないのか?真実に基づき解説します!

ボディ剛性は単純に頑丈であること以外にも、車の走る、止まる、曲がるのすべての性能に関わってくるもので、安定した走り、しっかりした制動、きびきびしたコーナリングなど、剛性アップによりさまざまな改善が見込めます。

従来のWRXはベースモデルがインプレッサであったため性能やコスト面などさまざまな制約があり、WRXとしての走りを追求したボディではありませんでした。

しかしWRXが専用設計の車として独立したため余計なものに縛られない設計が可能となったのです。

これまでのWRX以上にボディの厚板化、補強の増加、高張力鋼鈑の採用などを行い、ねじり剛性で40%以上、曲げ剛性で30%以上とかなり高いスペックアップがなされています。

なおWRXはステーションワゴンであるレヴォーグと共同開発されていて基本的な車体設計を共有していますが、けしてレヴォーグ寄りの設計にはなっていません。

スバルの人いわく、WRXのほうが企画が早くレヴォーグはそこに後から相乗りする形で共同開発となったので、むしろレヴォーグがスポーツカー並みのボディを使っているといったほうが正しいそうです。

車の根幹をなすボディでも、WRXは専用設計という強みを活かしてスバル最高の走りを産み出す大きな役割を担っています。

しなやかでスポーティな足回り

スバルWRXのサスペンション

WRXは当然のことながらサスペンションなどの足回りにも走りを追求したものが採用されていますが、面白い点はスポーツカーにありがちなガチガチで固い乗り心地ではないことです。

WRXは確かにスバル最高の走りを体現したモデルですが、一様にスポーツカーを追求しているわけではなく高級スポーツセダンとしての役割も持っています。

その側面は主にWRX S4が担っており、高剛性ボディによってささえられた足回りは、しっかり衝撃を吸収しながら滑らかな走りを実現させています。

標準仕様にはカヤバ製のダンパーが採用され、一般路面でのフラットな走りを特徴としてます。

またもうひとつの仕様としてレースなどで実績のあるビルシュタイン製のダンパーが用意されており、こちらはカヤバ製よりも多少ハードな乗り心地です。

しかし高速道路やサーキットなどの環境ではビルシュタイン製のほうがワンランク上のしっかりした走りとなっており、うまく性格の違いが現れています。

基本的にWRXはフラットでしなやかな走りを持ったスポーツカーですが、用途や好みによって2種類のダンパーが選べるのは良いですよね。

MEMO

もしWRXの購入を考えているなら、正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。

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デザインはレヴォーグと同一意匠

スバル レヴォーグ

さきほども述べたようにWRXはレヴォーグとの共同開発車であり、そのスポーティなデザインは多くの共通点があります。(レヴォーグのデザインの詳細は以下の記事をご参照ください。)

スバル レヴォーグ【画像】レヴォーグはかっこいいのか?デザインについて徹底分析!

セダンとステーションワゴンなのでボディタイプの違いはありますが、フロントマスクのデザインは非常に似通っており、まさに兄弟車という感じです。

ライトの形状やグリルは共通のデザインで、ボンネットに空いたバルジも合わさってスバル車ならではのデザインを構成しています。

背の低いボンネットは水平対向エンジンの恩恵を最大限受けており、シュッとしたフォルムがかっこいいです。

またWRXはレヴォーグよりもワイドになって車の安定感が増しており、よりローワイドな分スポーティ感は増しています。

スポーツカーにはかっこよさは欠かせませんので、インプレッサから独立してターゲットを絞りこんだ結果WRXは素晴らしい車になりました。

レヴォーグはスバルの屋台骨を支える車になりましたが、そのベースにはWRXで培われたデザインが大きく影響しているのです。

大人のスポーツセダン”S4”

WRX S4

さてここからはWRXのそれぞれのモデルを説明していきますが、まずはWRX S4です。

WRX S4はWRXのベースグレードであると共にスバル最高のセダンとしての側面を持ち合わせています。

その特徴はエンジンとトランスミッションに現れており、STIよりも低回転にトルクピークのある使いやすい性能と、変速がなくスムーズなCVTという組み合わせとなります。

エンジン出力もトルクも大きくスポーティな走りができる車ですが、WRXの中であくまで普段のドライブに重点をおいたセッティングとなっており、前述した足回りにもそれが現れていますね。

インテリアデザインは基本的にS4とSTIは共通ですが、S4はより落ち着いた大人向けのカラーリングとなっており、黒を基調として各所に赤色のステッチを入れることでスポーツカーとしてのデザインをうまく取り入れています。

本皮シートも選択することができ、セダンとしての乗り心地の良さがS4の魅力でしょう。

足回りには前述したカヤバのほうがS4の特徴には合っており、滑らかで安定した走りを実現します。

またS4にはスバル最新の衝突安全装備であるアイサイトが標準装備されているので、衝突軽減ブレーキやブレーキアシスト、レーンキープ機能などさまざまな安全装備の恩恵を受けられます。

STIにはアイサイトは搭載されないので、安全性能としてはS4のほうが上なのです。

走りを追求した”STI”

WRX STI

スポーツカーとセダンの性能を両立させているS4に対し、徹底的に車の性能を追求したのがSTIになります。

そもそもSTIとはスバルのチューニングメーカーであるスバルテクニカインターナショナル株式会社の頭文字を取ったものであり、スバルのラリーカーを一手に引き受けたメーカーです。

その名を冠したスバル車はモデルの中でも最高のパフォーマンスを持っていることを意味し、インプレッサをはじめとしたさまざまなスポーツモデルで使われてきました。

STIの高回転EJターボエンジン

まずS4とはエンジン自体が違い、S4ではスバル最新の汎用エンジンFA20DITですが、STIでは伝統のあるEJ20ターボエンジンとなっています。(ターボエンジンの詳細は以下の記事をご参照ください。)

ゴルフ ターボエンジンターボエンジンとは?仕組み/構造は?メリット2つとデメリット4つ!

同じ2.0L 水平対向4気筒ながらその性格は全く違い、FA20DITが低回転型のユニットであるのに対し、EJ20ターボは6,400回転で最高出力となる高回転型ユニットです。

出力もトルクもFA20DITを越えるスペックまでチューニングされており、基本設計自体は古いもののゆとりのある設計のため現在でも一戦級のエンジンです。

また組み合わされるトランスミッションは最近少なくなった3ペダル式の6MTで、ライバル車がMTでも自動変速可能なDSGに移行する中では希少な存在です。

クラッチとアクセルで操作する3ペダル式MTは運転が楽しく車と一体になれる感覚があります。効率ではなく走りの楽しさを優先するあたりにスバルの心意気が見てとれます。

スポーツ感の高いデザイン

インテリアにはS4よりもホールド製の高いレカロ社製セミバケットシートがSTI専用として設定されており、一部にレッドの生地を使うことで非常にスポーツ感の高いシートとなっています。

また専用本革シートも同様にホールド性が高くレッドのワンポイントが入っており、S4よりもよりドライバーを支えるシートを選択できます。

その他STIのロゴが配されたセンターコンソールやレッドカラーのシートベルトなど、スポーティさを際立たせる装備が盛りだくさんです。

足回りではSTIの上位グレードであるType-Sにビルシュタイン製ダンパーが標準装備されている他、19インチの大径タイヤによって迫力のあるスタイリングとなります。

重ね重ねアイサイトの設定がないのが残念ですが、走りを追求したスポーツカーであるならより安全装備は必要ですので、今後設定を期待したいところです。

STIを越えるハイエンド”S208”

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WRX STIにはさらに上級モデルとしてS208が設定されており、この車はSTI社が直接手掛けるコンプリートカーなので”S”特別な名前がついています。

WRX STIをさらにカスタマイズしたこのモデルは450台限定のスペシャルモデルです。

2017年の東京モーターショウで発表され、その年の10月26日~11月12日までが商談期間でしたので、現在は手に入れることは難しそうです。

この車の魅力はなんといってもエンジン出力の強化にあり、WRX STIと同じEJ20エンジンながらエンジンのバランス取りなどのチューニングによって21馬力もアップした329馬力を発生させます。

この国産2.0L車最高の馬力を発生させている秘密は冷却性能にあり、エンジンの上に乗っているインタークーラーのコアに水を噴射するシステムを備え空冷以上の冷却効果を持たせることで出力がアップしています。

またエンジンルーム内の風の流れを調整してインタークーラーに積極的に当たるようにしてあるのもポイントです。

足回りではWRX STIでディーラーオプションとなっていた装備を標準装備とし、STI製の車として最高の足回りが実現されています。

またブレーキにはブレンボ製のキャリパーが装着され、制動性もかなりのものを誇ります。

エクステリアデザインは一部の加飾が加わるのにとどまりますが、軽量化のためにカーボン製のルーフが採用されています。

またS208専用ボディカラーも用意され、よりプレミアム感が増したモデルです。

さらにS208の450台のうち350台は「S208 NBR CHALLENGE PACKAGE」という仕様になっており、カーボン製のトランクフードリップかカーボンウイングを装備できます。

インテリアは主にロゴなどの追加だけですが、専用のスポーツメーターやロゴ入りのシリアルナンバープレートが特別感を演出しています。

新車で手に入れることはなかなか難しいS208ですが、手に入れられたときにはスバル最高の走りと満足感を得られることは間違いないでしょう。

WRXはニュル最速セダン

WRX ニュルブルクリンク

ここまでスバルの技術の粋が結集したWRXですが、残念ながらスバルは現在車名の元となったWRCには参戦しておらずWRXの活躍が見られません。

しかしラリーとは違ったサーキットの記録において、WRXは世界最速セダンの称号を獲得し、世界の名だたるスーパーカーに比毛をとらないタイムを記録しています。

スポーツカーの世界ではどんな車も必ず一度は話題に上がるのが、ドイツ北西部にあるサーキット「ニュルブルクリンク」での周回タイムです。

このサーキットはドイツの森林地帯のど真ん中にある大自然のコースで、一周20kmもの長いコースには激しい高低差、きついカーブ、長いストレートなどありとあらゆる走行条件が含まれており、世界中の自動車メーカーが車を作り込む舞台になっています。

そのニュルブルクリンクにおいてWRX STIが叩き出した記録は”6分57秒5”ですが、これがどれぐらい早いかというのを次の表でご説明します。

ニュルブルクリンクのタイムはさまざまなカテゴリーの車が走るので一概に比べられないのですが、少なくとも最速タイムはありますし、主要な車と比較することでその車のポテンシャルを図れます。

項目タイム車名
最速タイム6分43秒22マクラーレン・P1 LM
市販車最速
タイム
6分47秒25ポルシェ・911 GT2 RS
6分57秒ポルシェ・918スパイダー
Weissach Package
WRX STI
タイム
6分57秒5スバル・WRX STI
「Type RA NBR Special」
6分59秒73ランボルギーニ・
アヴェンタドールSV
7分8秒679日産・GT-R NISMO
N Attack Package

WRX STIのタイムは世界最速レコードには遠く及びませんが、世界のスーパーカーがしのぎを削るトップクラスのタイムです。

何より0.5秒差のポルシェ918スパイダーは数年前までニュル最速の車であり、WRX STIはポルシェとひけをとらないタイムを記録したことになります。

もちろん4ドアセダンとしても世界最速なのは間違いありません。

このWRX STI「Type RA NBR Special」は市販車のWRX STIをベースとして600馬力までチューンしたEJ20をはじめとして数多くのカスタムを施した車で、エンジンチューンはもとより専用エアロパーツやタイヤなどが大きく変わっています。

市販車のWRX STIでこれだけのタイムは出ませんが、チューニングでこれほどの戦闘力を持てるのはWRX STIの基本性能が高いからです。(カスタムしてもタイムのでない車はいくらでもあります。)

ニュルブルクリンクのタイムはあくまで参考にすぎませんが、その車の走行性能の高さを証明するにはピッタリの舞台であり、メーカーの技術力の高さを表しています。

世界に名だたるメーカーに混じってスバルの名前が刻まれたのは、スバル最高の技術を持って作られたWRXの完成度の高さを示す何よりの証でしょう。

WRX STIの走行性能については、以下の記事でも詳しく解説しています。興味のある方はこちらもあわせてご参照ください。

スバル WRX STIWRX STIの加速性能を解説!0-100km/h加速タイムはどのくらい?

WRXはどういう人が買うべきか

WRXはスバル車の中で最高のスペックを持っていると共に価格も最高額のモデルです。

WRX STIで3,866,400円~4,060,800円、WRX S4で3,369,600円〜3,736,800円の価格帯にあり、国産車なら高級セダンや高級ミニバンが手に入る価格です。

今となっては参考価格になりますが、S208に至っては6,264,000円〜7,106,400円と外車の高級車に匹敵する値段です。

WRXは車としては素晴らしい性能であるものの車のサイズとしてはミドルサイズセダン程度ですので、もしこの車に値段相応の快適性や利便性を求める人には買わないことをおすすめします。

しかし最高の走りを求める人や、なによりスバルフリークの”スバリスト”には堪らない一台であり、そういう人たちには最高の満足感を得られる車となるでしょう。

セダン寄りの性能を持ったS4とハイパフォーマンスのSTIから選べるので、若者から40台~50台の男性までさまざまな年齢層に対応できています。

一度この車の魅力にとりつかれたら、すぐさま”スバリスト”を名乗りたくなるかもしれませんよ。

これからスバル車を買おうと思っている方は、以下の記事もぜひあわせてご覧ください。購入の参考になりますよ。

スバルレヴォーグSTIスバルは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説! WRX STIスバル車が高い理由2つ!ただ高額なだけじゃなかった?!