トヨタ自動車は日本最大手のメーカーで、世界的にもトップ3の販売台数を誇る大メーカーです。

世界的に信頼性の高いといわれる日本車ですが、トヨタの故障率についてはどれぐらいなのでしょうか。

今回はトヨタの故障率についてご説明します。

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トヨタの故障率

トヨタの車

トヨタ自動車は戦前に創業したメーカーですが、本格的な乗用車生産は戦後からです。

1960年代には米国などにも輸出を始め生産台数が一気に延びるとともに、信頼性の高さで売り上げを伸ばしました。

その後信頼性の高さは日本車の代名詞のようになっていき、現在もそれは変わっていません。

ではトヨタの車というのは実際どれぐらいの故障率なのかをまずは見ていきましょう。

トヨタ車の故障率調査

車の故障率を把握しているのは当然のことながら自動車メーカー自身であり、市場調査やディーラーなどでの修理実績などからデータをとっています。

しかしそのデータは社外秘のものであり、私たち一般の人間が車の故障率を知ることはできません。

ただ車の故障率の調査は自動車メーカー以外が実施しているものもあり、民間調査会社や保険会社などが調査してランキング化しており、こちらは一般に公開されているものが多いです。

今回はそのなかでもJ.D.パワー社が調査している日本市場の耐久品質調査のランキングを見てみたいと思います。

この調査では各国市場での実際の車のユーザーに聞き取り調査を行って、新車購入から3年~5年の間に起こったトラブル件数をカウントしています。

そしてスコアが一番少なかったメーカーが故障率が低いということになっており、毎年調査が行われていることから客観的にわかる故障率のデータとして重宝します。

2017年 日本自動車耐久品質調査

ランキング メーカー スコア
1 トヨタ 59
2 レクサス 63
3 ホンダ 74
業界平均 74
4 メルセデス・
ベンツ
75
5 スズキ 79
6 三菱 80
6 日産 80
8 ダイハツ 82
8 スバル 82
10 MINI 88
11 マツダ 93

参考:2017年 日本自動車耐久品質調査

さてトヨタのランキングはどうかというと、なんと堂々のトップです。

業界平均スコアが74なので、それよりも3割も故障率が低いことになりますね。

トヨタ車の信頼性の高さは日本でも評価が高く、故障の少ない車がいいならトヨタに、というのはデータを見ても正しいことがわかります。

トヨタ車はなぜ信頼性が高い?

トヨタ車に限らず日本車の信頼性が軒並み高いのは、一つは日本という国の環境が案外厳しいことに関係します。

日本には四季に応じてさまざまな環境が移り変わる国で、夏には高温多湿、冬には寒くて乾燥しているなど、非常に目まぐるしくかわります。

自動車などの機械類は環境の変化に弱く、とくに高温多湿な環境ではゴム部品などの耐久性に影響が大きいのですが、その環境の中でしっかりした耐久性を確保できるように設計や改良を重ねた結果、世界的にもトップクラスの信頼性を得るようになりました。

日本の環境に比べれば、アメリカや欧州は安定した環境の国が多く、逆にそれらの国の車を日本に持ってくると故障が増える傾向にあります。

またもう一つは日本人の機械類にたいする考え方にもあり、車などは長期間トラブルなしで稼働するのが当たり前と思われています。

欧州車などはメンテナンスや修理をする前提で部品の耐久性を決めているのですが、日本車は日本人の考え方にあわせた結果、もっと長い期間を耐えられるように設計され、故障が少なく信頼性も高くなったのです。

さらにトヨタは日本の自動車市場で半分以上のシェアを持っており、より信頼性を高くする必要に迫られたことも理由の一つです。

さまざまな要因が組合わさった結果ではありますが、自動車製造の歴史が海外メーカーより短いにも関わらず信頼性が上がったのは、日本市場で鍛えられたからといえるでしょう。

中古のトヨタ車の故障しやすさ

トヨタ 整備

トヨタ車の信頼性の高さは中古車になってもしっかり発揮されており、走行距離が多かったり年式が古い中古車でもそこまで故障の多い車は本当に希です。

日本車の寿命としてよく言われるのは10年100,000kmの経過で、それ以上の中古車となると価格が大幅に下がることからも、トラブルの多さなどから人気がなくなっていることがわかります。

しかし車の本当の寿命というのはもっと長く、ことにトヨタ車であれば100,000kmを越えた車でも十分に活用できます。

ただそこまでの耐久性を発揮するには、きちんとした定期的なメンテナンスと部品交換は必要で、いくら故障の少ないトヨタ車であろうとそれを怠れば故障はします。

中古のトヨタ車の場合、あまりに故障が少ないのでメンテナンスがおざなりになっている車も多いのですが、信頼できるディーラーや自動車販売店などで適切な整備がなされれば引き続き信頼性の高い車としてよみがえるでしょう。

ただいくらトヨタ車でも新しい年式や走行距離が少ないほうが当然故障の確率は減りますので、中古車選びの際には値段も大事ですが車の状態にしっかり気を付ける必要があります。

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トヨタ車オーナーの評判

トヨタ車の故障にたいする評判はTwitterに多数投稿されており、トヨタ車の実態が生の声で聞ける貴重な場です。

今回はその中から参考にいくつかご紹介しましょう。

トヨタに乗り換えるとビックリ

この方のお父さんは長らく外車に乗ってこられて、故障がいろいろあり維持費もかなりかかっていたようです。

しかしトヨタに乗り換えたとたんトラブルとは無縁となり、10年の長きに渡って定期点検だけでノートラブルとなったというのは面白い対比ですよね。

実際こういった体験をされた方は大勢おられ、デザインや価値観はともかくとしても信頼性でトヨタの右に並ぶものはないというのは共通した意見です。

トヨタ車はとにかく壊れない

この方は長らくいろいろなトヨタ車に乗られてきたようですが、かなり走行距離が多いにもかかわらず故障知らずというのは驚くべきことです。

これもしっかりしたメンテナンスをした上でのことだとは思いますが、200,000kmも走った車はいくらメンテナンスしてもなにかしらトラブルが増えるものです。

乗り方や保管の仕方などいろいろな要素はあるものの、トヨタ車の故障の少なさは他社を一歩抜きん出ていますね。

トヨタ車は細かい点にトラブルが

この方は中古車販売のお仕事をされていたようでトヨタ車の中古車にもお詳しいのですが、トヨタ車のトラブルは車の主要部分にはほとんど起こらないもの、内装の細かい点で色々トラブルは起こるようです。

いくらトヨタ車でも故障ゼロというわけにはいきませんが、比較的小さな故障はあるものの、致命的な故障が少ないのがトヨタです。

トヨタ車の故障事例

トヨタ車の信頼性の高さについてはここまでご説明した通りで、故障事例についても個別の故障事例はあるもののトヨタ車全般として故障しやすい箇所というのはあまりありません。

しかしその中でも近年増えてきているのがトヨタ得意のハイブリッドカーのトラブルで、費用的にも高額修理となる故障事例ですので、まずはこちらをご紹介しましょう。

その後、トヨタ車におこりがちな故障についてもご説明します。

ハイブリッドカーのトラブル

ハイブリッドカーはトヨタが世界に先駆けて商品化したタイプの車で、エンジンと電気モーターを併用した環境性能が最大の特徴です。

トヨタが1999年に初代プリウスを発売して以来、トヨタのみならず世界中のメーカーがこぞってハイブリッドカーを投入しており、トヨタ車もその採用幅はどんどん拡大しています。

さてハイブリッドカーには普通の車にはない電気モーターやハイブリッド用バッテリー、インバーターといった複雑な電装品が多数搭載されているのですが、これらの部品の信頼性についてもトヨタは高いクオリティをもっており、比較的新しいものではトラブルは発生しません。

しかし走行距離を重ねたり、経年劣化による電装品の故障はトヨタ車であろうと起こるものであり、古いハイブリッドカーには次のような故障が起こります。

インバータの故障

Tyler Porrasさん(@ty_p0)がシェアした投稿 -

ハイブリッドカーの故障事例で多いのがインバータの故障で、インバータが故障するとハイブリッド走行できなくなるばかりか車自体も走行不能となってしまいます。

インバータはバッテリーから供給される電気を制御してモーターの駆動を行う部品で、常に高電圧と高熱にさらされる部品です。

かかる負荷は大きい部品ですが、そこはさすがにトヨタ製ですので、走行距離が80,000kmぐらいまではノートラブルなことがほとんどです。

問題なのはそれ以降で、100,000kmを超えた辺りからインバータ内部部品の故障でトラブルの発生割合が増えてくる傾向にあります。

故障したインバータは基本的にはインバータ全体の交換でしか修理ができず、非常に複雑な部品なので内部部品の交換といった方法は一般的ではありません。

しかも部品費用がかなり高額で、部品代と交換費用を合わせると100,000円〜200,000円ぐらいの修理費が必要となります。

いくら高額でもここを修理しなければ車は走行することができないので、古くなったハイブリッドカーを乗り続けるなら修理は必須となってしまいます。

ハイブリッドカーに起こりやすいトラブルとはいえ、起こるのは車をかなり乗った先の先であるため、車自体の信頼性としては必要十分な性能と言えます。

この高額トラブルが起こるとある意味車の寿命が来たとも考えられ、その時点で車の乗り換えに進むユーザーさんも少なくありません。

ハイブリッド用バッテリーの寿命

もうひとつハイブリッドカーの中核であるハイブリッド用のバッテリーですが、こちらも経年劣化によってバッテリーがヘタっていきますので、長く乗っているとそのうちバッテリーの寿命が来ます。

これは充電と放電を繰り返すバッテリーという部品の宿命であり、ハイブリッドカーでは避けられないトラブルです。

ハイブリッド用のバッテリーは重たい車を駆動するためのものなのでかなり容量が大きく、ちょっとやそっとでは寿命はきません。

具体的に言えば走行距離100,000km以上経過しても大丈夫な場合が多く、バッテリーは劣化しているものの実用は可能という状態です。

しかし使い続けていればバッテリーの寿命はかならず来ますし、充電と放電の頻度の高い走り方をしていれば寿命は早くきてしまいますので、100,000kmに満たない場合でもバッテリーの故障は起こります。

寿命がきたバッテリーは交換しなければ車は走行することができず、部品費用も高額ですが、経年車のボディに取り付けられている部品なので工賃も高額です。

初代プリウスの頃には500,000円近くしていましたが、現行のハイブリッドカーでは150,000円〜200,000円程度です。

こちらもインバータの場合と同じくハイブリッドカー自体の寿命と捉える場合も多く、高額の修理費用を払うぐらいなら乗り換える選択をする人も少なくありません。

ハイブリッドカーは燃費がよく経済性がいいと思われがちですが、こういった面で思わぬ費用が発生することもあります。

新車で乗る場合にはまず考えなくてもよいトラブルですが、走行距離の多い中古車では十分注意すべき事柄です。

コンピュータの故障

ここからはハイブリッドカー特有ではない故障事例をご紹介しますが、個人的な体験からトヨタ車のコンピューターは若干弱い部品だと感じています。

というのも、私自身が乗っているトヨタ車で唯一故障したのがコンピュータだったからです。

またトヨタ車でコンピュータ交換の修理を行っている事例が結構あり、割と故障の可能性の多い部位です。

コンピュータと一口にいっても現代の車にはいくつもコンピュータがあり、エンジン制御用だったりハイブリッド用だったり、内装関係のコンピュータも搭載されていたりします。

これらは内部の基盤などの故障によってトラブルが起こることがあり、故障によって警告灯が点灯します。

コンピュータの故障の場合コンピュータ自体の部品交換で修理になりますが、部品自体はそこまで高額ではないので30,000円程度の費用で済みます。

ただコンピュータに原因があることを突き止めるのにそれなりに時間がかかることがあるので、ディーラーでも調べる費用が多くなる例があります。(私がそうでした)

細かい内装のトラブル

さきほどのツイートにもありましたが、トヨタ車は大きなトラブルはあまりないものの、細かいトラブルが結構発生します。

だいたいは修理しなくても問題ないものなのですが、ドアやスイッチ、その他の部分から低級音がしたりビビリ音がしたりと、あまりうれしくない音が発生することがあります。

原因はいろいろあるのですが、経年劣化によって発生することが多いです。

トヨタ車はどうもそういった部分でうまくコストカットをしているようで、経年劣化で問題の少ない部分はなにかしら起こることが多いようですね。

私の車も乗り始めて5年になりますが、バックドアのシリンダーからギイギイと音が出るようになってしまいました。

修理や部品交換をすればなおることが多いですが、実害がないので放置している場合も多いです。

中古車ではそれがそのままになっていることもありますので、購入前にはチェックをしっかりしましょう。

トヨタ車は買っても大丈夫か?

トヨタ車はこと車の故障に関しては世界一といってもよい信頼性を持っており、新車はいうまでもなく中古車でも非常に故障しにくい車といっても間違いありません。

車のデザインがおとなしいとか、車に魅力が少ないなどといろいろ言われるトヨタ車ですが、故障しない車を求めるならトヨタが最高の選択肢です。

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この記事を書いた人

佐藤茂道
佐藤茂道
某自動車メーカーのエンジン部門で開発経験あり。子供の頃から車雑誌を切り抜きし、高校ではオートバイ・車にどハマりする。就職する際に、某自動車メーカーを選び、仕事でもプライベートでも車漬けに。今は日産スカイラインR33が愛車。