トヨタ プリウスはモーターとエンジンを両方使うハイブリッドカーですが、構造が結構複雑な車です。

そんなプリウスの各部の寿命がどのくらいかって、買う時に気になりますよね。

今回はプリウスの寿命についてご説明します。

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プリウスの寿命はどれくらいなのか?

プリウスの寿命と一口に言ってもいろいろな寿命があり、車全体の寿命から部品一つ一つの寿命までさまざまです。

今回はそれらの寿命について一つずつ説明していきましょう。

プリウス本体の寿命

街にとまるプリウス

プリウス本体の寿命を考える場合には考え方がいくつかありますが、一般的には車が動かなくなるまでの年数でしょう。

プリウスが初登場したのは1997年ですので、プリウスで一番古いものでも20年しか経過していません。

初代プリウスでもまだ動いている車は沢山ありますので、現時点では「20年」は大丈夫だと言えるでしょう。

一般的に車が古くなると言われてしまうのは、新車登録から10年以上が経過したものが多いですが、車としては10年を越えたとしても寿命には程遠いです。

もちろん事故や故障などによって動かなくなってしまうことはありますが、適切なメンテナンスを行って修理などもしていけば、車によっては20年以上でも十分動きます。

ヴィンテージカーなどでは40年~50年経っていても快調な車もありますので、それより耐久度の上がっているであろう現代の車であればそれ以上の年数でも大丈夫でしょう。

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走行距離の限界

車本体の寿命を考えるときにもう一つ指標となるのが走行距離です。

走行距離も一般的には100,000kmが古さの目安とされていますが、実際に走行できなくなるほどの距離ではありません。

車の状態やメンテナンス次第では、200,000km、300,000kmでも十分に走ります。

それには後述するハイブリッドシステムの修理や、エンジンのオーバーホールなどの大掛かりなメンテナンスは必須ですが、思い入れをもってそういった手入れをしていれば車はどこまでも走ります。

現実で世界一の走行距離を誇る車はなんと4,500,000km以上を走っています。

これは特別な車ではなく、ボルボP1800という1960年代の車ですので、プリウスでもここまで走れる可能性はあるのです。

またプリウスでもタクシーで使われている車は走行距離が多い傾向にあり、200,000kmでも十分に走っています。

しかし現実的には車自体の走行距離の寿命よりも、ハイブリッドシステムの寿命とそれに伴う修理費用の多さで乗るのを断念することのほうが早いでしょう。

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ハイブリッド駆動バッテリーの寿命

プリウスの構成部品の中で最も寿命に対して問題が起こるのがハイブリッドシステムです。

特にハイブリッド用の駆動バッテリーは走行距離100,000km前後で交換が必要になる部品であり、これを修理してまで乗るかどうかで車の寿命が決まると言っても過言ではありません。

ハイブリッドの駆動バッテリーは、ハイブリッドシステムの核であるモーターを駆動させる電力を貯めるものです。

頻繁に充電と放電を繰り返すので走行距離が増えるにしたがってバッテリー電圧が低下してしまい、ある一定以下になると警告ランプが点灯します。

こうなると駆動バッテリーの交換が必要となりますが、費用が車の部品代としては結構高く、工賃込みで150,000円程度は覚悟しなければなりません。

バッテリーの劣化は車の使い方や環境などによってもさまざまですので、寿命を迎えるまでの走行距離にはバラツキがあります。

しかし一般的に100,000kmは一つの目安となりますので、長くプリウスに乗る場合や中古車を買う場合には注意が必要です。

ハイブリッドシステムの寿命

ハイブリッドシステムにはバッテリーの他にも複雑な部品が多数あり、中でもインバータと呼ばれる部品は比較的故障の早い部品です。

インバータはバッテリーとモーターの間にあり、モーターの回転を制御しています。

常に大電流が流れ、さらに発熱も激しいこの部品は、冷却システムが故障したり、内部部品の寿命でインバータ故障につながるのです。

インバータの寿命も一般的には走行距離で決まっており、おおよそ100,000km~150,000kmで故障する車が増えてきます

こちらも修理は可能ですがやはり費用が高く、150,000円程度は覚悟しなければなりません。

またハイブリッドシステムにはもう一つの主要部品としてモーターがありますが、こちらは信頼性のかなり高い部分であり、あまり故障することはありません。

寿命でいえば100,000m~200,000kmでもノートラブルなことも多いですが、車によっては故障する可能性はあります。

他にもハイブリッドシステムにはさまざま複雑な部品が多数使われており、ある意味エンジンなどよりも故障頻度は高い部分です。

もしハイブリッドシステム全体で問題が起こった場合などにはシステム全部での交換となり、費用は500,000円近くかかります。

このようにハイブリッドシステムのどこかがひとたび故障すると高額な修理が必要となるので、その時点で修理をあきらめて別の車に乗り換える時が、プリウスの寿命の一つといえるでしょう。

補器バッテリーの寿命

車のバッテリー

プリウスには大容量のハイブリッド駆動バッテリーがありますが、実はもう一つ補機バッテリーというものが積まれています。

このバッテリーは基本的には普通車のバッテリーと同じであり、寿命でいえば2年~3年程度で交換が必要となります。

ハイブリッド駆動バッテリーは普通の車でいわゆるバッテリーと呼ばれている部品と同じであり、ライトやオーディオなどの電源や、エンジン始動、プラグ点火などにも使われています。

容量的にも電圧的にもハイブリッド駆動バッテリーよりは少ないですが、あちらはあくまでハイブリッド専用なので、それ以外は普通のバッテリーで賄っているのです。

費用的には普通のバッテリーより多少高く、10,000円~20,000円かかります。

しかし車にとってなくてはならないものなので、乗り続ける限りは維持費として必要となります。

タイヤの寿命

プリウスには燃費の向上するエコタイヤが標準で装着されていますが、タイヤの寿命としてはほかのタイヤと大差なく、だいたい3年~4年程度で寿命が来ます。

タイヤの寿命を見る場合には、タイヤ自体にあるスリップサインを見ます。

タイヤは走るたびに少しずつ削れていきタイヤの溝が少なくなりますが、ある一定以上減るとスリップサインが表れるので、タイヤ交換の時期がわかります。

また装着してから年数がそこまでたっていなくても、古いタイヤの場合にはヒビ割れなどが発生することがあり、この場合はすぐに交換が必要です。

なお走行距離の目安としては40,000km~50,000km程度ですので、1年の走行距離が長ければ長いほどすぐにタイヤの寿命は来てしまいます。

全てを総合的に見るとプリウスの寿命は非常に長いです。長く車に乗りたい方にはプリウスはおすすめです。

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プリウスの寿命を長くするには

ここまでプリウスの各部の寿命についてご説明しましたが、ではプリウスの車としての寿命を延ばすにはどうすればよいのでしょうか?

ハイブリッドシステムの寿命が大事

車のエンジン

プリウスの寿命を長くするためには、ハイブリッドシステムが最も重要になります。

まず当然の事と言えば当然ですが、年間走行距離が少なければ少ないほど、駆動バッテリーをはじめとしたハイブリッドシステムの寿命は長くなります。

ハイブリッドカーは走行中に駆動バッテリーを必ず使いますので、走行距離に比例して部品寿命は短くなります。

とはいえ走行距離は人それぞれですので、走行距離が多い場合には駆動バッテリーの交換まで視野に入れていれば走行距離が150,000km~200,000kmでも車は走るでしょう。

とにかくハイブリッドカーではハイブリッドシステムを維持出来るかで車自体の寿命が決まってしまうのです。

車をガレージに入れる

プリウスに限らず車を長持ちさせる方法として、駐車場を青空駐車ではなくきちんとしたガレージに収めることです。

車の本体は太陽光線や紫外線、潮風などによって少しずつ劣化してしまいますので、きちんとシャッターの閉められるガレージに入れることが寿命を延ばす方法になります。

シャッターのあるガレージには入れられなくても、少なくとも屋根のあるところがよいでしょう。

点検とメンテナンスをこまめに行う

車の点検

車の寿命を延ばすためには定期的な点検と、問題のある点のメンテナンスが重要となります。

車は設計段階である一定の寿命を見込んで設計しますが、それでも車によってはそれより前に故障が起こる車もあります。

そういったトラブルを放置せず、点検で見つかったらすぐに修理することが車を長持ちさせることに繋がります

また故障ではなくても点検で部品の劣化具合もわかりますので、完全に寿命を迎えるまえに交換することも大事です。

決して故障しない車というのはありえないので、いかに早く発見して対処するかが寿命を延ばす秘訣でしょう。

オイル交換などの消耗品交換をこまめに行う

ハイブリッドカーということでモーターなどのハイブリッドシステムに注意が行きがちですが、エンジンなど普通の車としての部分にも十分にメンテナンスを行いましょう。

エンジンオイルの交換やオイルフィルターなどのエンジンの消耗品のほか、ブレーキフルードや冷却水なども適切に交換することで車の寿命を延ばすことに繋がります。

車の寿命を延ばすにはこういった細かな気配りも大事ですので、プリウスでも普通の車と同じ部分にも注意しましょう。

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この記事を書いた人

佐藤茂道
佐藤茂道
某自動車メーカーのエンジン部門で開発経験あり。子供の頃から車雑誌を切り抜きし、高校ではオートバイ・車にどハマりする。就職する際に、某自動車メーカーを選び、仕事でもプライベートでも車漬けに。今は日産スカイラインR33が愛車。