レクサスは日本屈指の高級車であり、そのクオリティと性能は世界最高クラスの車です。
しかしレクサスの車が故障しやすいかどうかって、あまりご存じありませんよね。今回はレクサスの故障率についてご説明します。
レクサスの故障率は世界で最も低い
レクサスの車の故障率はJ.D.パワー社発表の「自動車耐久品質調査」で確認することができます。
この調査ではレクサスはなんとNo.1。最も故障の少ないブランドなのです。
J.Dパワー社調査の故障率ランキング
J.Dパワー社はさまざまな市場調査を行うコンサルティング会社で、メーカーなどの影響を受けない中立的な立場から調査をしているので、客観性のある調査結果となっています。
J.Dパワー社の調査の中に「自動車耐久品質調査」という調査があり、これは新車購入から37~54か月経過した車のユーザーからの不具合指摘件数を集めたものです。
調査結果は車100台当たりの不具合件数を表しており、数値が小さいほど不具合が少ないことを示します。
このランキングは世界最大の自動車市場である米国と、私たちの日本国内の調査があり、接ぎの表に示すように両方のランキングでレクサスはトップを取っています。
順位 | 2017米国自動車 耐久品質調査 | 米国 不具合指摘件数 | 2016日本自動車 耐久品質調査 | 日本 不具合指摘件数 |
1位 | レクサス | 110 | レクサス | 54 |
2位 | ポルシェ (同率一位) | 110 | ホンダ | 56 |
3位 | トヨタ | 123 | トヨタ | 58 |
しかも米国の調査ではレクサスは6年連続で1位を取っており、故障率の低さは折り紙付きです。また日本では2016年で2回目ですが、2回ともトップです。
以上のように、レクサスの故障率は客観的な調査結果を見ても、世界で一番少ないということが分かります。
他のメーカーの故障率については、以下の記事で詳しく解説しています。興味のある方はこちらご覧ください。
ポルシェは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!トヨタは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!レクサスの故障率が低い理由は設計の品質基準にある
レクサスの車を設計製造しているのは言わずと知れたトヨタ自動車ですが、レクサス車の設計には本家のトヨタ車の品質基準を上回る基準が適用されています。
そもそもレクサスは米国での日本車ブランド構築のためにトヨタが立ち上げた経緯があり、設立当初から品質基準にこだわった開発をしています。
故障が少なく信頼性がある、ということで米国内でのブランドの地位を固めたので、品質と故障率は重要なファクターとして設計に織り込まれています。
その姿勢は車づくりにも表れていて、製造工場こそトヨタ車と同じですが、レクサスは独自の生産ラインを組んでおり、品質基準もトヨタ車より1段階上の基準を採用しています。
生産工場は日本国内のみとしており、確かな技術力の工場でしか生産していません。
またレクサス車の生産にはロボットによる自動化だけに頼らず、匠と呼ばれるレクサス専門の職人が生産を担当しています。
品質確認には機械だけではなく、匠自身の目や手で直接確認する手法がとられており、匠の確かな技術力と集中力によってレクサス車は生まれているのです。
このように、トヨタ車を上回る厳しい品質基準と、日本車ならではの職人の経験を存分に活用した結果、世界一故障の少ない車ができ上がったというわけです。
レクサスはこれだけの高い品質の車ですが、値引き交渉を駆使すれば十分に購入も視野に入る車でもあります。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!中古のレクサスも普通の車よりは故障率は低い
レクサスの新車が最も故障率が少ないことはデータで示されていますが、中古車となるとそのようなデータはありません。
しかしいくら中古車といえどレクサスの品質基準で生産された車に違いはないので、同年代の他社の中古車より故障は少ないと言えるでしょう。
とはいえ、すべてのレクサス車が故障しないわけではありませんので、故障の少ない中古車を選ぶ必要があります。
レクサスの認定中古車はベストの選択
最も良い手段は、レクサスディーラーの認定中古車を購入することです。
認定中古車はレクサスディーラーが認めた中古車のことで、新車のレクサスにも適用される点検整備を受けています。
そのため中古車ながら信頼性が高く、値段は普通の中古車より高めですが、品質は最高の中古車です。
また認定中古車は保証もしっかりしており、購入から2年間の無償修理がついてきます。
これは中古車の保証としては破格の内容で、トラブルが多発する中古車では到底真似できないことです。
このように認定中古車はレクサスディーラーが自信をもって販売している中古車ですので、中古車としての故障率の低さは折り紙付きです。
認定中古車の詳細は以下の記事で解説しています。こちらも参考にしてみてください。
実は違いが大きい?レクサスの認定中古車の5つのメリットと1つのデメリット!その他のレクサス中古車も故障は少ない
レクサスの中古車は認定中古車以外にも多数あり、値段が多少安い反面、認定中古車ほどの信頼性はありません。
しかし一般的な中古車を選ぶ基準を守っていれば、もともと故障率の低いレクサスですし、怪しげな車を買わされることもないはずです。
中古車の一般的な選ぶ基準といえば、走行距離と年式、事故歴の有無などですが、レクサスだろうと考え方は変わりません。
走行距離が短かったり、年式が新しいほうが比較的故障は少ないですし、事故歴の無い車が望ましいのは言うまでもありません。
他者の中古車と同じ基準でレクサスを選んだとしたら、初期品質の違いからレクサスの故障率が低くなるのは当然でしょう。
基本的な中古車の選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。
初心者が絶対意識すべき中古車の選び方の5つのポイント・コツ!もしレクサスが故障した場合の修理とその費用
いくら故障率が低いとは言っても、当然故障することもあります。
もしレクサス車が故障したら、まずは近くのディーラーや馴染みのディーラーに持ち込むのが正解です。
レクサスの修理は保証の利くディーラーで
レクサスディーラーでの点検整備の基準は、レクサス独自の厳しい基準が適用されています。
また技術者もレクサスを扱うことに慣れており、レクサスを修理するのにこれ以上の人材はいません。
新車購入の場合で5年間(100,000km以内)、認定中古車の場合で2年間は無償修理が受けられますので、保証期間が残っているなら間違いなくディーラーに行きましょう。
また保証期間を過ぎてしまっていてもレクサスディーラーで修理は受けられますので、その場合には部品代および作業代が発生します。
修理費は普通のトヨタ車などと比べると割高ですが、それでもベンツやBMWなど外車の高級車よりは安いです。(ベンツやBMWについては以下の記事をご参照ください。)
壊れやすい?ベンツは故障が多いのか故障率の実態とは?!BMWは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!なおレクサス車の修理は一般の自動車修理工場や中古車店でも行えますが、レクサス用の部品の入手などで納期が結構かかることが多いです。
修理の結果はその自動車修理工場のスキル次第ですが、毎日レクサス車を扱っているディーラーでの修理を上回る結果は得られないでしょう。
故障率の圧倒的な低さと、もし故障した時の修理費などを考えると、海外の高級車を買うよりはレクサスを購入するのをおすすめします。
きっとストレスの少ない満足のいく高級車ライフを過ごせることでしょう。
レクサスの修理代金の例
レクサスの修理は長い保証期間もあいまって無料修理で済むことが多いですが、保証期間を過ぎている場合には、修理代の高さに驚くことがあります。
一例として、よく飛び石などでキズやヒビが発生するフロントガラスですが、これを交換しようとした場合には普通の車より修理代が高額です。
トヨタなど普通のセダンタイプの車では、フロントガラスの部品代と工賃で高くても100,000円程度ですが、レクサスディーラーで純正部品の交換をする場合だと200,000円近くかかるのです。
これは部品代が他の車に比べて高いうえに、レクサスの修理費用がトヨタなどより3割程度は高いためです。
レクサスという車に乗っている以上、多くのオーナーがディーラー保証の延長や任意保険の車両保険など、車のトラブルに対して費用がかからないようにしています。
そのためレクサスの修理費に頭を抱えることは少ないと思いますが、万が一の時には高額修理を覚悟しておかなければなりません。
これからレクサスを買おうと思っている方は、こちらの試乗レビューもぜひご覧ください。購入の参考になりますよ。
レクサスISの試乗レビュー!乗り心地の感想・インプレッション!レクサスLXの試乗レビュー!乗り心地の感想・インプレッション!