現在マツダのスポーツカーと言えばロードスターが出てきます。
小排気量でFRという貴重なパッケージングをもち、さらにオープンカーというもはや絶滅危惧種の車です。
歴史も非常に長い車で、ヨーロッパでも非常人気の高い車です。
そんなロードスターですがかっこいいと言えるのでしょうか。
ここではロードスターのデザインについて解説していきます。
ロードスターのデザインの特徴
ロードスターは車としての基本性能やFRレイアウト、さらにオープンカーであったりと一台でさまざまな特徴をもっています。
これらすべてが相まって唯一無二の存在感を作っているのですが、ここではそんなロードスターのデザインの特徴を解説していきます。
鼓動デザインとコンバーチブル
ひと目見た瞬間に思うのが”あれ? マツダのデザインと違う”です。
アクセラやCX-5のような特徴的なフロントフェイスとプレスラインとは違うデザインを持っています。(デザインの詳細は以下の記事をご参照ください。)
【画像】アクセラはかっこいいのか?デザインについて徹底分析!【画像】マツダCX-5はかっこいいのか?デザインについて徹底分析!ロードスターはコンバーチブルのボディで、その他のラインナップとは異なるスタイルをしています。
そのため現在のマツダのような大きなアクセラ小さなアクセラといったものではなく、特別感を出しているのでしょう。
こんなコンパクトなボディながらフェンダーアーチはリア・フロントともに盛り上がっています。
4隅が出っ張ったデザインではなく、張り出したフェンダーからホイールデザインがしっかり見えるデザインです。
ですから前から見ても後ろから見てもホイールデザインが映えますし、ボディにくびれがありとてもスタイリッシュにみえます。
そしてリアデザインは近年の低重心をやたら演出するスポーツカーとは違い、きゅっと上にあがるラインでとてもセクシー。
しかしそれだけでなくブラック・アウトされたアンダーバンパーや左右のブラケットによって張り出し感もしっかり演出されており、地に足の着いたスマートなデザインです。
鼓動デザインが表す躍動感のあるデザインが、プレスラインという技ではなく車のスタイルとして、魅力として表現されています。
とても魅力的なボディスタイルで色気があり、見るものを魅了するスタイルです。
統一デザインではないフロントフェイス
フロントマスクも近年のマツダフェイスとは違います。(マツダのデザインの詳細は以下の記事をご参照ください。)
【画像】マツダ車はかっこいいのか?デザインについて徹底分析!これは運転手を中心にいかに運転しやすく、最低限のサイズでスタイリッシュにボディを作るかという考えで、無駄を徹底的に削ぎ落とした結果です。
グリルはサイズを他の車と同じ大きさでボディ先端のバンパー内に埋め込み、しっかりと冷却効果が高い状態にしています。
ただこれを他の車と同じデザインにしようとすると、せっかく低く仕上げたノーズのラインが上がってしまいますし、開口部が小さくなり運動性能が下がってしまったりと、実はギリギリのデザインになっています。
ヘッドライトもこのギリギリのデザインの中でLEDならば入る、というくらいにまで無駄が削がれています。
ロードスターには初代から人馬一体という考えから、スポーツカーらしいデザインを作り上げたのがこのフロントデザインなのです。
スタイリッシュで運転しやすい車内
マツダは運転手を中心においた車作りをしています。それはボディのデザインだけでなくインテリアの配置や操作パネルにまでデザインが作り込まれています。
メーターやナビパネルは高い位置にあり、運転中の視線の移動が少なくて住むような配置、サイドブレーキも近年は海外用に配置されたものがそのまま日本に入っている場合が多いですが、しっかりとそこも右ハンドル用に最適化されています。
デザインの造形も横のラインを基調としたクラシカルでありながらもダイナミックにデザインされています。
ボディカラーがそのままインテリアに入っている部分なども含め操作性もよく、華やかな色使いと造形で、非常に完成度の高いインテリアデザインです。
日本車らしいスポーツカー
90年代の日本車がまだまだ元気だった頃、車好きがこぞって選んでいた小排気量で小回りのきくFRマシン。そういったクラシカルな要素を今でもしっかりと残すデザインです。
車幅も1,700mmは超えていますがそれでも非常に小さく、運転してもとても楽しいパッケージでありながらも非常にダイナミックなデザインで所有者を満足させてくれる
軽快で楽しいという日本流のスポーツカーらしいデザインです。
なおロードスターの楽しさについては以下の記事でも解説しています。興味のある方はこちらもご参照ください。
ロードスターが楽しい車である7つの理由!運転が最高に面白い?!ロードスターのかっこいい色
躍動的で色気のあるデザインが特徴のロードスターですが、どんなカラーが似合うのでしょうか。
ここではロードスターにおすすめのカラーをご紹介していきます。
ソウルレッドクリスタルメタリック
近年のマツダのテーマカラーと言えるソウルレッドクリスタルメタリックです。
マツダのダイナミックな鼓動デザインを色の明暗でしっかりと見せてくれるカラーになっています。
ソフトトップのブラックカラーと相まって、クラシカルでとてもかっこよく映ります。
マシングレープレミアムメタリック
軽快で躍動的なデザインのロードスターに機械的な重厚さを演出してくれるのがのこマシングレープレミアムメタリックです。
鉄のような質感のグレーが車という枠を超えて、鉄製の生き物のような雰囲気を出し、相棒のような愛着が湧くでしょう。
スノーフレイクホワイトパールマイカ
ロードスターを白と黒のコントラストでメリハリのあるボディを強調できるのがこのスノーフレイクホワイトパールマイカです。
実物を見ることが大事
昔から言われることですが、色は現物を見ないと絶対に後悔します。特にこういったデザインが命の車は色の見え方によって印象は大きく違います。
ベタ塗りの色、メタリックカラー、パールカラー、色の深み、色合いなど、細かく違ってきますのでイメージだけで色はきめてはいけません。
もしロードスターを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!ロードスターの古いモデルと比較
ロードスターは長い歴史でさまざまにモデルチェンジをしてファンを魅了してきました。
ここではロードスターの歴代のモデルをご紹介し、デザインの変化を解説していきます。
初代NA型
パカっと開くリトラクタブルヘッドライトが特徴的なのが初代ロードスターです。
とてもスタイリッシュでヨーロピアンな雰囲気が漂いますが、デザインモチーフには日本の伝統が多数使われています。
例えばボディデザインには能面が、シートの表皮には畳状のデザインがモチーフにされているそうです。
ロードスター好きはこの初代が至高という人が多いのも頷けます。
2代目NB型
突如として普通の車のようなデザインになってしまったのが2代目のNB型です。
ただボディは曲面を強調した先代に比べ、張り出し感のあるデザインになっています。
現在の車と比較しても十分戦えるかっこよさを持っていますが、初代ほどの衝撃がないのも本音です。
3代目NC型
ロードスター初の3ナンバーサイズになった3代目NC型です。
リアデザインはロードスターらしく、張り出し感のあるフェンダーが良い感じです。
しかし抑揚の少ないデザインで横幅が広く、色気が全く感じられないスタイルと、ポカーンと口のあいたようなバンパーグリルが締まりがなく、かっこいいとは言いにくいでしょう。
しかしグリル形状やリアデザインなど、現行のロードスターに通じる雰囲気が若干ですが感じ取れます。
ロードスターのデザインの世間的評判
スタイリッシュなロードスターですが、世間的にはどう見られているのでしょうか。
ここではロードスターに対する意見をツイッター上からピックアップしご紹介していきます。
さっきちょっとコンビニ行こうと思って
🚙走ってて
交差点で正面にロードスターが(゚∀゚)
低くてかっちょいいなぁ~渋いなぁ~と思ってて
ふと、ナンバー見たら
あれ?これ去年の初め頃に見たロードスターじゃ?と
確認したらそうでしたwww
やっぱかっこいいw pic.twitter.com/qCvmXf7vTh— ぎょくろ -hyde派閥- (@_deep_red) 2018年8月25日
ロードスターはただ格好いいだけでなく、どんな車だったか記憶に残るほどの魅力を持っているようです。なかなか走っていませんからね。
新型ロードスターダサいw
MAZDAらしさはあるけどマスクはマセラッティーパクったみたいだしケツはもっとダサい pic.twitter.com/ZMYIEkReiQ— 岩崎伸平(Pei) サブアカウント (@LmiPei) 2015年8月25日
ロードスターがダサいと感じる人はなにかのパクリに感じていたり、リアデザインが悪いと感じる人が多いようです。
テールランプの形状がダメだという意見もありました。
ロードスターは、「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー(WCDOTY)」を日本車として初めて受賞
つまりダサいと感じる人は…🤔
— Ouki@guzzler (@Ouki_RF) 2018年7月23日
デザインの感じ方は人それぞれですが、客観的な事実として日本車として初めてWCDOTYを受賞した車です。
ロードスターは世界的にデザインを認められた車です。
なおマツダ自体の世間的なイメージについては、以下の記事でまとめています。興味のある方はこちらもご参照ください。
マツダ車のイメージは悪い?!ブランドイメージを徹底調査!ロードスターのデザインを他の車と比較
ロードスターは日本でも数少ないスタイルの車であるというお話をしました。そんなロードスターのライバル車にはどういったものがいるでしょうか。
ここでは日産のフェアレディZ、ホンダのS660、スバルのBRZとデザインの比較をしていきます。
日産 フェアレディZ
日本の2ドアクーペの代表格、日産のフェアレディZです。3.7LのNAエンジンで価格も400万円を超えるため直接ぶつかることはありませんが、スタイルの似た車ということで比較していきます。(NAエンジンの詳細は以下の記事をご参照ください。)
NAエンジン(自然吸気エンジン)とは?メリット5つ!音が最強の魅力?!Zはスポーツクーペらしいロングノーズショートデッキなスタイルをしています。そして張り出し感のあるフェンダーやV型のヘッドライト、リアコンビネーションランプが特徴的な外観です。
インテリアは非常にシンプルです。しかし目に見えて素材がプラスチックばかりですし、造形も優れているとは言い難く、400万円を超える価格の車としてはお粗末なインテリアじゃないでしょうか。
コストがエンジンやパワートレインにすべて持っていかれ、走るために作られて車というような車です。
フェアレディZはクーペらしいスタイルはしていますが、ロードスターのような色気がほとんど感じられません。
どちらかというとアスリートのような無骨さを感じます。スタイリッシュさを考えるとロードスターのほうが美しいデザインではないでしょうか。
なおフェアレディZについては以下の記事でも取り上げています。興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
フェアレディZの加速性能を解説!0-100km/h加速タイムはどのくらい?ホンダ S660
S660は軽自動車ですが、RRのレイアウトとコンバーチブルという、まるでスーパーカーかのようなレイアウトが特徴的な車です。
こちらも価格が違いますが、スタイルが似たような車なので比較していきます。
軽自動車という限られた規格内で、精一杯張り出し感やプレスラインを使ってデザインされています。
リアデザインはスーパーカーさながらで非常にかっこよくできています。フロントデザインはホンダらしい顔になっており、フィットなどのコンパクトカーを連想させ、ちょっとアンマッチです。(フィットの詳細は以下の記事をご参照ください。)
フィットの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!インテリアは質感やパネルなどがチープな雰囲気を出しています。しかし造形が非常に凝られており、軽自動車の少ないコストの中でいかによく見せるかということが考えられたインテリアです。
ロードスターもS660も運転しやすい限られた規格内でここまで仕上げており、素晴らしいデザインです。
甲乙つけがたい車ですが、S660のフロントがどうしてもプレミアム感を薄くしてしまうデザインにみえます。
スバル BRZ
ロードスターと直接のライバルになり得るのがスバルBRZです。ミドルクラスのスポーツクーペは現在では2台しかいないのが残念でなりません。
BRZはロングノーズショートデッキのスポーツクーペらしいスタイルで、タイヤが張り出して見えるボディスタイルはメリハリが感じられます。ミドルクラスクーペの割に軽快さより重厚感が感じられるデザインです。
インテリアは黒をベースに赤の装飾が入っており、走りを感じさせるスポーティな配色になっています。
凝ったデザインや独立したキレイなエアコンパネルや装置類が、スポーティな機械感を感じられるインテリアです。サイドブレーキもしっかり運転席側にあり、海外車の流用感もありません。
BRZとロードスターを比較するとどちらもいいデザインですが、無駄のないデザインのスポーティさとおしゃれな雰囲気を両立させているロードスターのほうが、優れていると言えるでしょう。
ロードスターのかっこいいカスタム車
デザインが優れているロードスターですが、カスタムするとどうなのでしょうか。
ここではロードスターのカスタム画像をインスタグラム上からピックアップしご紹介していきます。
ローダウンしスポイラーを組み込んだスポーティなロードスターです。
写真の写り方のせいか、とても色気のあるショットです。
迷彩カラーのようなグリーンがとてもきれいなNA型ロードスターです。
リップスポイラーやサイドスカート、太さを感じるシルバーのホイールがロードスターのデザインをさらに完成させています。
とても美しい車です。
全身ブラックのボディに2眼のヘッドライトが迫力の存在感を放つロードスターです。
BBSらしいホイールデザインとリップスポイラーが迫力だけでなく、実も伴っていると訴えかけてくるカスタムです。
現行のロードスターならではの迫力のカスタムです。
ロードスターは世界も認めるデザイン
初代からデザインへのこだわりが感じられるロードスター。
初代のNA型に関してはメーカーがレストアキャンペーンとして20年以上経過した車の、部品の供給を続けるという異例の事態も起きています。
現行のロードスターも日本車初のWCDOTYに選ばれるなど、世界中から支持されるデザインなのです。
ロードスターについては、以下の記事でも取り上げています。興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
ロードスターを買って後悔している人はいるか?実態を調査してみた!ロードスターの加速性能を解説!0-100km/h加速タイムはどのくらい?