プジョーはフランスの自動車会社で、中小型車を得意とするメーカーです。

スポーティで日本車にはない魅力がたくさんあるプジョーですが、日本では故障が多いともよく言われます。

今回はそんなプジョーの故障率の実態についてご説明していきましょう。

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プジョーの故障率

プジョー 208

プジョーは現在同じフランスの自動車会社であるシトロエンと共同で自動車を開発しており、プジョーシトロエングループ(PSA)としてプジョーは中小型車、シトロエンは中型大型車と分けて車を販売しています。

日本にもプジョーシトロエンの会社はあり、台数は少ないものの毎年一定数が販売されていて、フランス車独特の魅力に惹かれた人も少なくありません。しかしフランス車は日本車に比べると信頼性は低いといわれており、それがネックでフランス車に乗らないという人もたくさんいます。

たしかに昔プジョーが単独の会社だったときにはそうだったのですが、プジョーシトロエンとなりまたそれ以外の他社とも部品共用を進めているプジョーの現在はどうなのでしょうか?

プジョーの故障率

プジョーの車の故障率はメーカーが詳細なデータを収集していて開発に活用しているのですが、そのデータは一切一般には公開されておらずわたしたちには内容がわかりません。

しかし自動車メーカー以外の民間調査会社などが車の故障率や信頼性についてのデータを独自に収集しており、これらは一般に公開されているものが多いので、今回はこれを参考にしていきます。

プジョーは日本では販売台数の割合が少なすぎて日本市場のランキングには載って来ないのですが、欧州の自動車大国であるドイツ市場での調査にはプジョーも入っておりこちらが参考になります。

この調査では、アメリカの調査会社J.D. パワー車が毎年各国市場の自動車の耐久品質を調べており、それをランキング形式で発表しているものです。

実際の自動車のユーザーからの聞き取り調査という形をとっており、新車購入後3年~5年までの間に起こったトラブルの少ないメーカーが上位に入っています。

2017年 ドイツ自動車耐久品質調査

ランキング メーカー名 スコア
1 キア 99
2 ヒュンダイ 105
3 トヨタ 109
4 三菱 113
5 シュコダ 114
6 プジョー 125
7 日産 129
7 オペル 129
9 ホンダ 132
10 フォード 137
11 セアト 138
12 ルノー 139
13 フォルクス
ワーゲン
146
業界平均 151
22 シトロエン 195

参考:J.D. Power 2017 Germany Vehicle Dependability Study J.D. Power

ドイツは欧州車のみならず、日本車、韓国車、アメリカなどその他の国のメーカーが入り乱れる激戦区ですが、その中でもプジョーは6位とかなり健闘しており、韓国メーカーやトヨタ、三菱には及ばないものの、日産、ホンダよりは上位につけています。

スコア的にも日産、ホンダと大差ないことから、ドイツ市場では日本車と同等クラスの故障率の低さといえるでしょう。

さらに同じフランスのルノーが12位、同一グループのシトロエンに至っては22位と下位に沈むなか、フランスメーカーではプジョーだけが頭ひとつ飛び出ています。

これはフルラインナップを擁する他の二つのメーカーに比べて、プジョーは比較的負荷の少ない中、小型車がメインということも関係しているでしょう。

あくまでドイツ市場でのことなので直接日本に適用できるわけではありませんが、それでも現在のプジョーの故障率は悪いわけではないようです。

日本と欧州では故障の考え方が違う

ドイツでは信頼性が高いレベルにあるプジョーですが、これは一転日本市場に移ると故障が多いメーカーに数えられる可能性は高いです。

それは日本と欧州で車のトラブルや故障に対する考え方が大きく違うからです。

日本と欧州のメンテンナンスの考え方

日本で故障の少ない車というと、1年間ほとんどメンテナンスなどしなくても動き続けてくれる車のことを指し、事実大半の日本車はそれほどまでのクオリティを有しています。

一年の間に行うメンテナンスはせいぜいオイル交換と毎年の定期点検ぐらいなもので、ほとんどほったらかしというのが日本での車の扱いでしょう。

欧州ではメンテナンスを頻繁に行う前提で車作りがなされており、その都度耐久性がなくなった部品は積極的に交換し
てクオリティを保つことを目指しています。

そのため軽度のトラブルであれば故障とはとらえない人も多く、メンテナンスで直るレベルであれば問題ないと考えるのです。

欧州車は基本的にこの考え方で作られているので、ともすると日本車より消耗品の劣化が早い場合がありますが、これはあくまでメンテナンスの範疇なのです。

日本車に慣れすぎた結果のトラブルも

しかしそういう作り方をされた車を日本に持ってくると、私たちは当然ながら日本車と比較するのですが、欧州では問題ないレベルのトラブルであっても日本では故障ととらえられてしまい、それが元でプジョーは故障が多いと思われている可能性も大です。

私たち日本人があまりにも日本車のクオリティに慣れすぎていて、メンテナンスをおろそかにしがちという証ですね。

とはいえ走行距離が増えてきたり年式が古くなればトラブル自体が増加傾向にあるのは間違いなく、日本車とは違って5年もしくは50,000kmを超えた辺りからトラブルが増えてくる傾向にあるようです。

それぐらいの時期になったプジョーは、よりメンテナンスの重要性が増しているわけです。

中古のプジョーの故障しやすさ

プジョー メンテナンス

そういった傾向が強く現れるのはやはり中古車のプジョーで、走行距離が多かったり年式も古いプジョーでは中古車価格は大幅に下がります。

前述した5年もしくは50,000kmというラインがひとつの目安ですが、日本車では8年~10年、80,000km~100,000kmまでノートラブルの車も多いことを考えると、日本人の感覚では中古のプジョーは故障しやすいと言えます。

しかしそれもメンテナンスをしっかり行えばまだまだ乗り続けられる車です。

一概に中古だからといってプジョーのすべてが故障しやすいわけではありませんので、中古車を選ぶ基本である走行距離や年式をしっかり見極める必要があるでしょう。

逆に、もし中古車価格が大幅に安くなっているプジョーがあったら、なにかトラブルの可能性があるのだと考えておかなければなりません。

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プジョーオーナーの評判

日本でプジョーに故障が多いかどうかは実際にプジョーに乗っているオーナーさんの声を聞くのが一番です。

Twitterにはそういった意見が多数投稿されていますので、参考にいくつかご紹介しましょう。

プジョーのエンジン定番トラブル?

この方のプジョーは車種はわかりませんが結構走行距離を重ねられているようで、ある日エンジンの警告灯がついたそうです。

どうやらプジョーのエンジンにありがちのトラブルのようですね。

これについては後程詳しく解説しましょう。

フランス車伝統の弱点AL4

この方のプジョーにはAL4と呼ばれる4速ATが搭載されていますが、このミッションはフランス政府肝入りで開発されたにも関わらずトラブルが多いことで有名です。

プジョーだけでなく同じミッションを採用したシトロエンやルノーでもトラブルが多発したもので、これについても後程詳しく解説します。

なお今現在はもっとトラブルの少ないミッションになっており、AL4の悪夢はおもに中古車で見られます。

故障の少ないプジョーもあり

プジョーが故障が多いのかとおもいきや、7年乗っていて重大なトラブルはなかったという方もいらっしゃいます。

前述したようなピンポイントの弱点はあるものの、プジョー全般でいうとマイナートラブルは多いものの走れなくなるほどのトラブルは少ないという意見も多く見かけました。

日本車と比べてしまってはちょっと不公平ですが、プジョーもそこまで悪い車ではないのです。

プジョーの故障事例

さて先ほどのツイートにもありましたが、いくつか実際のプジョーの故障事例をご紹介しましょう。

直噴エンジンのトラブル

現行のプジョーには環境性能を高めた直噴ガソリンターボエンジンが採用されているのですが、このエンジンは走行距離が増えてくるとトラブルが増える傾向にあり、とくに日本の道路状況で発生しやすいものとなっています。

直噴ガソリンエンジンというのは、普通のエンジンのように空気と燃料をあらかじめ混ぜるのではなく、シリンダー内の圧縮した空気の中に直接燃料を噴射する形式です。

同クラスの通常エンジンに比べて高出力化することができるのを逆に利用し、現在ではエンジンのダウンサイジングに活用されています。

メリットが多く小型のエンジンで燃費もよいのが特徴であり、欧州では採用の進んでいるエンジンです。

プジョーの直噴エンジンはBMWが開発してさまざまなメーカーに採用されている機種であり、プジョーのほかにシトロエン、MINI(BMW傘下)などにも採用されています。

そんな次世代の高性能エンジンですが、いくつかデメリットもあり、それがトラブルのもとになっているのです。

カーボンの堆積

直噴エンジン固有のデメリットとして燃料の燃えカスであるカーボンの堆積があるのですが、プジョーのエンジンではこれの頻度が結構多く、インテークやバルブなどに過剰に堆積することがあります。

そうするとエンジン出力の低下やエンジン回転の不安定化などの不具合が現れます。

直噴エンジンは構造上燃料が完全に燃えないことが多く、それがカーボンとなってエンジン内部に堆積していきます。

これ自体は直噴エンジンの故障でもなんでもなくありふれた現象なのですが、車の運転条件が低速でストップアンドゴーが多い状況だとカーボンの発生が多くなります。

欧州では高速道路の利用も多く平均スピードが高い状況にあわせてエンジンのセッティングがされているのですが、それを日本に持ってくるとまさに低速+ストップアンドゴーの多い道路状況が続くため、カーボンは当然多く発生してきます。

前述したような不具合が起こってディーラーなどに入庫するとこのトラブルが見つかるのですが、修理は基本的に堆積したカーボンの除去のみとなり、部品交換などは起こりません。

費用的には100,000円いかないぐらいで済みますが、エンジンを大きく分解しますのでその過程でほかの交換部品が見つかることもあります。

このトラブルは決して故障ではなくメンテナンスで対応する部類のものですが、走行距離が50,000km前後で発生するので日本車より故障が多いように見えてしまいます。

しかしオイル交換を短いインターバルで行うことでもこのトラブルは軽減されるので、メンテナンスの基本であるオイル交換をあまりしない日本車の感覚で乗るのは大きな間違いです。

燃料ポンプの故障

もうひとつ直噴エンジンのトラブルで多いのが高圧燃料ポンプの故障で、これは部品交換での修理が必要です。

直噴エンジンでは燃料を高圧で噴射する必要があり、普通の燃料ポンプよりパワーのある高圧燃料ポンプが必須です。

しかし高圧ということは負荷が高いということでもあり、エンジン部品の中でも故障しやすい部品とも言えます。

故障率としては50,000km走行まではそこまで多くはありませんが、それ以降では発生度は上がってきてしまうので注意が必要です。

費用は50,000円〜100,000円ぐらいの修理費用となるでしょう。

ただしこのトラブルが発生するとエンジンが始動しなくなりますので、自走できず運搬してもらう費用も発生します。

任意保険などのロードサービスに加入していれば無料で運んでもらうこともできるので、プジョーに乗るならそういう点を重視して保険を選ぶとよいでしょう。

AL4トランスミッションの故障

プジョーの2010年ごろまでの車種に搭載されていた4速ATがAL4と呼ばれるミッションですが、このミッションには当初からトラブルが非常に多くこの時期のプジョーの大きな弱点となっています。

2010年以降は日本のアイシン精機のトランスミッションが採用されるようになってトラブルは激減したようです。

AL4は構造上トラブルが多い

AL4はオールフランスで開発された肝入りのトランスミッションで、PSAグループ、ルノー、部品メーカーのシーメンスの共同開発です。

そのため多くのフランス車に採用されたこのミッションですが、どうにも構造上バルブ系のトラブルが頻発するようになっており、走行距離20,000kmに満たない場合でも故障が発生することがあるようです。

故障が起こると変速ができないギア固定のトラブルが出てしまい、すぐにでも修理が必要な状態となります。

原因の大半はさきほどいった制御用のバルブが動かなくなるためで、一度ミッションを分解してバルブの交換が必要となります。

トラブル費用もかかる

費用的には50,000円〜100,000円ぐらいの修理費用となりますので、なかなか費用もかかります。

またAL4はミッションオイルの交換も頻繁に行った方がよいようで、メーカー推奨で100,000kmまで無交換とうたっていても、20,000kmごとに交換する人も多くいます。

トラブルがひどい場合にはミッション載せかえも視野にはいる故障であり、そうなると200,000円以上の費用がかかるでしょう。

現行のプジョーでは心配することはありませんが、中古車でAL4を搭載している車種にはトラブルが起こりがちですので、その辺りをしっかり見極めましょう。

電気系統の故障

Transerviceさん(@transervice_akpp)がシェアした投稿 -

プジョーに限らず輸入車に多いトラブルに電気系統の故障がありますが、電気系統と一口にいっても色々な部分があります。

輸入車の電気系統は高温多湿な日本の環境にはいまいち馴染みが悪いようで、センサーやモーターのような部品の故障が多くなります。

中でもトラブルの頻度が多いのがエアコン関係で、エアコンコンプレッサーの故障や、ブロアの故障など色々な点にトラブルの可能性があります。

修理には基本的に部品交換となり、費用は部位によって100,000円以下のものもあれば200,000円に届くものまで様々です。

またほかにはパワーウインドウのモーターが故障することが多く、窓ガラスが下がったまま上がらなくなるトラブルが起こります。

この場合はモーターだけの交換ではなく、パワーウインドウレギュレーターと呼ばれるパワーウインドウ関係の部品全体を交換する流れになります。

費用は200,000円前後と高額で、輸入車の修理費用が高いといわれているのはプジョーにもあてはまります。

電気系統は走行距離が多くなってくることで発生頻度もあがりますので、高走行の中古車には注意が必要です。

プジョーは買っても大丈夫か?

プジョーは「猫足」と呼ばれるしなやかな足回りが特徴の車で日本車にはない魅力がたくさん詰まっています。

日本車では決して味わえない体験を経験できるのもフランス車たるプジョーならではといえるでしょう。

故障率もフランス車の中ではよい方なのはデータが証明していますが、日本の環境は欧州車には厳しい条件であることは間違いなく、その状況ではなかなか日本車以上の故障率の少なさとはなりません。

しかししっかりしたメンテナンスを施しておけば致命的なトラブルも起こりにくいメーカーですので、その辺りをしっかり認識して乗ればとっても素晴らしい車のひとつになるでしょう。

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この記事を書いた人

佐藤茂道
佐藤茂道
某自動車メーカーのエンジン部門で開発経験あり。子供の頃から車雑誌を切り抜きし、高校ではオートバイ・車にどハマりする。就職する際に、某自動車メーカーを選び、仕事でもプライベートでも車漬けに。今は日産スカイラインR33が愛車。