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レクサスにスライドドアはない?今後の予定はどうなの?

日本の車には、軽自動車から大型のバンまで便利なスライドドアが付いている車がたくさんあります。

しかし日本屈指の高級車ブランドであるレクサスに、スライドドア付きの車があるかどうかってよくわかりませんよね。

今回はレクサスにスライドドアがあるのか、ないのか、について解説していきましょう。

レクサスにスライドドア仕様の車はない

2019年1月現在でレクサスの新車ラインナップは13車種ありますが、残念ながらこの中にスライドドアの車種は存在しません。

また過去のラインナップを探してみてもスライドドアのついた車種は無く、レクサスブランドとしては一度もスライドドアを採用していないのです。

レクサスを製造しているのはトヨタ自動車ですが、トヨタの車種にはスライドドア付き車種がたくさんあるのに対しレクサスにないのは、ひとえにレクサスブランドが便利さを追求したブランドではないからです。

スライドドアはレクサスにそぐわない

LEXUS ISの乗り込み

レクサスブランドはそもそも米国の高級車市場に参入するために設立され、欧米の名だたる高級車メーカーがライバルになっています。

そのため欧米、とくに市場が世界一大きい米国をターゲットに車をデザインしており、そちらの高級車の購買層の好みが反映されています。(デザインの詳細は以下の記事をご参照ください。)

LEXUS LC500h【画像】レクサスのかっこいい車種ベスト10!デザインが最高なものを紹介!

さてスライドドアと聞いて、日本人である私たちがイメージすることはなんでしょうか。

乗り降りがしやすく、荷物が積みやすく、狭いところでもドアが開く、といった、ポジティブなイメージが大半でしょう。

その好みが反映された結果、現在日本車にはかなりの数のスライドドア搭載車が販売されており、両側スライドドア、電動化など、どんどん進化していっています。

しかし欧米にいくとスライドドアのイメージは一転し、商用車のようでカッコ悪いと言われていて、とても高級なイメージなど付きようもありません。

そのため欧米の乗用車にスライドドアが付いた車種はほとんどなく、あったとしてもルノーカングーのような商用車ベースの車しかありません。

そういうネガティブなイメージがあるため、欧米をメインターゲットにしているレクサスではスライドドアは採用されていないのです。

そういった役目はむしろトヨタ自動車のラインナップが担っています。

レクサスの車種のドアタイプ

レクサスGSの後部座席への乗車

ではレクサスの車種にはどんなドアタイプがあるのかを一覧にしてみましょう。

レクサスにはセダンタイプを筆頭に、SUV、スポーツカー、ハッチバックといくつかの車種がラインナップされていますが、ほとんどが普通のドアタイプと、それにトランクを合わせた5ドアの車です。

車のタイプ車名ドアタイプ
セダンLS4ドア
GS
GS F
IS
ES
SUVLX5ドア
RX
NX
UX
クーペLC2ドア
RC
RC F
ハッチバックCT5ドア

※レクサスのラインナップと価格の詳細は以下の記事をご参照ください。

LEXUS LS500のフロントグリル一番高いのはこれだ!レクサスを価格が高い順に紹介!

車種構成を見ても、レクサスにはスライドドアの必要なミニバンの様な車種は現在のところ見当たりません。

背の高いSUVにしてもスライドドアは不要で、世界のどのメーカーでもスライドドアを採用したことはありません。

SUVの持つ力強さやスポーティさと、スライドドアのイメージがそぐわないからでしょう。

レクサスはあくまでレクサスのブランドイメージを体現した車種構成で、そのほかの車種はトヨタ本体や系列のダイハツ自動車などが担当しているわけです。

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レクサスには今後もスライドドアの予定はなし

レクサスLXの後部席乗り降り

さてこれまでのレクサスのラインナップには一切スライドドア付きの車種はありませんでしたが、今後開発される車種で採用されることはあるのでしょうか。

レクサスではスライドドアの車は出てこないだろう

残念ながら、レクサスの公式の開発予定としてはスライドドアの車は無いことになっており、新型車として登場する見込みはまずないでしょう。

理由としては前述したブランドイメージの問題がありますし、そういった車が欲しいのであればトヨタブランドで出せばよいだけです。

MercedesBenzには商用車タイプでスライドドア付きの車種はありますが、MercedesBenzは高級車と一般車を分けるブランド戦略をとっていないので、スライドドア付きの車種でもMercedesBenzとして売られています。

MercedesBenzは高級車というイメージはありますが、世界的には商用車も売っているブランドという認識があるため、スライドドア付きの車があってもブランドイメージは損ないません。

ベンツGクラスベンツは高級車じゃない?大衆車?ドイツでの価格は意外すぎた?!

しかしレクサスとトヨタは完全に別ブランドですので、わざわざブランドイメージを損なう車種展開をするよりは、それぞれのイメージに合わせて分けるようにしているのです。

LEXUS ISのハンドルレクサスとトヨタ車の関係とは?違いをわかりやすく解説!

ですので、今後もレクサスブランドでスライドドア付きの車が出てくることはまずないでしょう。

アルファード/ヴェルファイアがレクサス化されれば

わずかな可能性でいえば、トヨタ アルファード/ヴェルファイアがアジア向けにレクサスバッジをつけることはあるかもしれません。

アルファード/ヴェルファイアは中国をはじめとしたアジア各国で非常に人気があり、関税等で値段も高いことから現地のセレブが購入している車です。

現在はトヨタブランドとして販売されているこれらの車種ですが、アジアでのレクサスの販売を伸ばそうと考えた場合にはレクサス化されるかもしれませんね。

まあ日本市場にはあまり関係のない話になってしまいますが…。

レクサス以外の高級車でスライドドアの車

さてレクサスではスライドドア付きの車種はありませんでしたが、世界的に見てスライドドア付きの高級車は他にないものでしょうか。

実は世界的にみてもスライドドア付きの高級車はほとんどなく、高級車でなくとも乗用車では数車種しかありません。あとは商用車くらいです。

しかもほとんどの車種はファミリーカーの位置づけで、高級車とは呼べないものが多いです。

そんな数少ない車種ではありますが、スライドドア付きの高級車をご紹介します。

トヨタ アルファード/ヴェルファイア

ヴェルファイアのフロント

日本市場ではアルファード/ヴェルファイアといえば高級ミニバンと称されるぐらいグレードの高い車ですが、アジア市場であれば十分高級車と呼べる存在です。

車の仕様などは皆さん良くご存知なので割愛しますが、値段だけでいえばアジア市場では最低でも10,000,000円以上、オプションなどを付けると15,000,000円程度することもあります。

日本では6,000,000円〜7,000,000円程度ですので、かなり高くなっていることが分かります。

これはひとえに関税の高さと、アジア市場で希少だということからきていますが、何にせよ日本で買う値段の倍近く価格差があるのは驚きですよね。

なおアルファード/ヴェルファイアの詳細は以下の記事で解説しているので、詳しく知りたい方はこちらもご参照ください。

アルファード 外装アルファードの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!トヨタ アルファードアルファードの燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!

MercedesBenz Vクラス

ベンツ Vクラス

世界的に見ると、高級なスライドドア付き車種というと、MercedesBenz Vクラスが唯一無二の存在といってよいでしょう。

Vクラスという車種は歴史が結構古く、初代1990年代に発売されましたが、当初は商用車をそのまま乗用にしたものでした。

現行車で3代目となりますが、最初から乗用モデルとして設計された本車は商用車のイメージはあまりなく、日本でいうミニバンのイメージになります。

Vクラスには両側スライドドアが付いており、非常に乗り降りしやすい車になっています。

しかも5m近いのボディに7人乗りのレイアウトですので、室内はとても広々と快適です。

エンジンは2.4Lのターボディーゼルエンジンのみの設定となり、最高出力は168PSと控えめです。(エンジンの詳細は以下の記事をご参照ください。)

マツダ ディーゼルエンジンディーゼルターボとは?速いのがメリットで寿命がデメリット?搭載車種も紹介

乗り心地も結構足回りが固く、高速道路やワインディングロードなど結構走りが要求される場面ではキビキビ走りますが、凸凹道などは多少苦手にしています。

内装はMercedesBenzとはいえそこそこの高級感で、シートアレンジなどの使い勝手も国産ミニバンには一歩譲ります。

日本の高級ミニバンの完成度が高すぎるということなのですが、それでもVクラスには室内空間の広さと走行性能の点でアドバンテージはあるでしょう。

なおレクサスについては試乗記事もございますので、興味のある方はこちらもあわせてご参照ください。

レクサスRXのフロントレクサスRXの試乗レビュー・感想!乗り心地はいかに?!レクサスGSのフロントレクサスGSの試乗レビュー!乗り心地の感想・インプレッション!