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ランドクルーザーは雪道に弱い?雪道走行の性能について分析してみました!

「陸の王者」ことランドクルーザーは、トヨタ至極の名作SUVです。

現在でも高い人気を誇っており、現行モデルのみならず、30年以上前のモデルでさえ相場がなかなか落ちません。

その人気の秘密は、卓越した走行性能と、タフなキャラクターにあります。

というわけで今回はランドクルーザーについて、SUVの見せ場である雪道走行に焦点を合わせ、公式諸元などを参考にしながら解説していきたいと思います。

ライバル車やTwitterの口コミも参考にしてみたので、ぜひご覧ください。

ランドクルーザーの雪道走行性能

トヨタ ランドクルーザー

結論としては「ハードな雪道でも走れるが、走行には注意が必要なモデル」といえますね。

深い積雪でも、ツルツルのアイスバーンでも、ほとんどの路面を対応できる走破性を備えています。しかし、意外にも走行には注意が必要な車なんですよ。

具体的な解説については後に回すとして、まずは世間の評価を見ていきましょう。ランドクルーザーに対する感想をTwitterからいくつかピックアップしてみました。

インプレッサも「雪道に強い車」として知られるモデルですが、車高が低いゆえ、積雪が多いとスタックすることもしばしばあります。そんな状況でも突き進めるのが、「陸の王者」ことランドクルーザー。まさに「最強」の二文字が似合うSUVですよね。

なおインプレッサの雪道性能については以下の記事で紹介しているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

スバル インプレッサG4インプレッサは雪道に弱い?雪道走行の性能について徹底分析しました!

パワーについてはいうまでもありませんが、その耐久性も一級品。自分が気を付けていてももらってしまうのが、交通事故の怖いところです。ボディが弱い車なら、自走不能に陥って、吹雪の中レッカーを待つことも多々ありますよね。

しかし、ランクルのタフなボディなら、玉突きをもらっても無傷で済むことが多いんですよ。こういったタフな面も人気の理由なのでしょう。

いっぽうで、中にはこんな投稿もあるんですよね。「意外と雪道に弱い」とのこと…。

とてもそんな風には思えませんが、一体どういうことなのでしょうか?そんなこんなも含めて、細かく解説していきたいと思います。

ランドクルーザーの雪道走行性能の理由

雪道での走行性能を評価するには、いくつかのパートについて考えるとわかりやすいです。そこで今回は、公称性能を参考にして「走行性能」「コーナリング性能」「ブレーキ性能」の3項目について解説したいと思います。

まずは、ランドクルーザーの諸元をご覧ください。

項目諸元
種類V型8気筒DOHC
排気量4,608cc
最高出力318PS/5,600rpm
最大トルク46.9kgf・m/3,400rpm
車重2,430-2,690kg
全長×全幅×全高4,950×1,980×1,880mm
最低地上高225mm
駆動方式フルタイム4WD

※V型8気筒、DOHC、エンジンの詳細は以下の記事をご参照ください。

レクサスLC V8エンジンV8エンジンの特徴!どんな音?搭載車を日本車/外車の車種からそれぞれ紹介!エンジンDOHCエンジンとは?仕組み/構造は?ツインカムとの違いとは?!

雪道における走行性能

まず気になるのは「雪の上を進むことができるのか?」ということ。

路面が凍結しているときは発進が困難ですし、轍(わだち)が酷いときは足をとられてしまいます。積雪が多いときは、雪に埋もれて動けなくなることだって…。ただ走るだけでも、雪道にはさまざまな障害があるのです…。

雪道でも安全に走れる車とは、どんな能力が求められるのでしょうか?チェックポイントとして、以下3点を挙げてみました。

  • 駆動方式
  • 最低地上高の高さ
  • トルクの大きさ

まず「駆動方式」ですが、雪道ではいうまでもなく4WDが有効です。SUVであるランドクルーザーは、当然フルタイム4WDで構成されているので、その点まったく心配ありませんね。

次に見るのは「最低地上高」です。一般的には150mm以上が、雪道でも楽に走れる目安だといわれていますが、なんと大幅に上回る225mmという地上高を確保しています。これならちょっとした障害物なら、楽々パスできるでしょう。

雪道では「トルク性能」も大事。これは氷上というよりも、雪が深い状況で求められますね。ランドクルーザーは国産車でもトップクラスの45.9kgf・mという強大なトルクを発揮します。

ここまでの内容をまとめると、ランドクルーザーは雪道でもガンガン走れるモデルということですね。

かなりハードな路面でも、意に介さず突き進めますよ。スタック(雪にハマる)した車を救出するため、「牽引ロープ」「スコップ」などを準備しておくと親切ですよ。

なお走行性能については以下の記事でも詳しく解説しているので、詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

トヨタ ランドクルーザーランクルの走破性を徹底解剖!クロカン・オフロード性能はいかに?!

雪道におけるコーナリング性能

雪道では「コーナリング性能」も大切です。

北海道の峠道なんかでは、路肩に突っ込んでいる事故現場をたびたび目にしますよね。1箇所のコーナーで、軽自動車が4、5台横転している状況も珍しくありません…。

ランドクルーザーは安定して曲がれる車なのでしょうか?この2点を評価してみましょう。

  • 車重の軽さ
  • 重心の低さ

コーナリングでも4WDが有利な気がしますが、実際にはそう大差ありません。

このように感じるのは、強くて重いボディを持つ四駆車のほうが、路面を強くグリップできるため。ようするに、車体がコーナリングフォース(遠心力)に負けないからなのです。コンパクトカーと大型SUVとでは、重量がぜんぜん違いますよね?

注意

しかし、雪道のコーナーでは単純に「重ければ有利」とはいえません。摩擦が極端に少ないため、コーナリングフォースがグリップを超えやすいんです。簡単にいえば、重いほどスリップしやすいということ。

「重心の高さ」もポイントで、コーナーにおいては低いほど有利です。重心が高いと、コーナー旋回中に踏ん張りが効かず、横転しやすくなりますからね。背が高くて足が弱いスペース系の軽自動車は、峠のコーナーは要注意ですよ。

ランドクルーザーはというと、2.5tに達する重量と184cmの全高をもちますから、コーナーでの挙動は少し用心したほうがいいでしょう。これはSUV全般にいえることです。意外にも、冬の峠道で横転してるSUVって多いんですよね。

雪道におけるブレーキ性能

雪道でもっとも怖いのは、「ブレーキを踏んでも止まれないこと」です。周りに車がいなければいいですが、大きな道路でやってしまったら一大事ですよ…。

ブレーキシステムの制動力や、タイヤの性能も重要ではありますが、他にもこんなものが関連しています。

  • 車重の軽さ
  • 駆動方式

通常、車重と制動距離の間には大きな差がありません。

イメージとしては重い車のほうが止まりにくい気がしますよね?たしかに重い物を静止させるには、大きなエネルギーを必要とします。

しかし、大きな荷重が加わる分、タイヤのグリップ力も増えるんです。重い車はタイヤサイズが大きいですし、そもそもブレーキシステムが強力だったりしますしね。つまり、車重はブレーキの制動距離に対して、大きく影響していないということ。

これに関しては、国土交通省が実施した「ブレーキ性能試験」からも判断することができます。

参考 ブレーキ性能試験結果一覧自動車総合安全情報

しかし、これはあくまでもドライ路面における話。雪が積もった道路では適用されません…。コーナリングの話と同じ理屈で、雪の上では推進力がグリップを超えやすいんです。


少し長い話になりましたが、ようするに「軽い車のほうが止まりやすい」ということ。車格が異なるケースでは一概にいえませんが、少なくとも、似たようなモデルなら「軽量性=ブレーキ性能」と考えて間違いないでしょう。

さきほど触れたように、ランドクルーザーはボディがかなり重いので、ブレーキ時は慎重に運転した方がいいですね。ブレーキ性能は乗用車よりもずっと強いですし、ボディ剛性も高いのですが、過信してはいけませんよ。

4WDということで、2WDとは違ってエンジンブレーキが4輪に効きますから、減速段階に入ったら有効活用しましょう。くれぐれもスピードの出し過ぎには要注意です。

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ランドクルーザーの雪道走行性能を他の車と比較

ここで気になるのは、「ライバル車と比較するとどうなのか?」ということ。

というわけで、同クラスのモデルと雪道性能を具体的に比べてみましょう。今回、比較対象に選んだのはトヨタ「FJクルーザー」、ジープ「ラングラー」、三菱「パジェロ」の3台です。

比較しやすいように価格も載せておきましたので、よかったら参考にしてみてください。ちなみに、ランドクルーザーの販売価格は473~684万円となっています。

トヨタ FJクルーザー

トヨタ FJクルーザー

一旦製造中止となったモデルですが、同社「FJクルーザー」も雪に強いSUVとして有名です。元々はアメリカ向けにつくられたモデルなので、国産車としては珍しいデザインがお洒落ですよね。

当時は324~349万円で販売されていました。雪道性能はどちらが優れているのでしょうか?

項目諸元
種類V型6気筒DOHC
排気量3,955cc
最高出力203PS/5,600rpm
最大トルク38.8kgf・m/4,400rpm
車重1,940kg
全長×全幅×全高4,635×1,905×1,840mm
最低地上高230mm
駆動方式パートタイム4WD

※V型6気筒エンジンの詳細は以下の記事をご参照ください。

フェアレディZ V6 エンジンV6エンジンの特徴!どんな音?搭載車を日本車/外車の車種からそれぞれ紹介!

最低地上高は同じくらいですが、重量に大きな差がありますね。2.5tという、まさしく王者の貫禄といったところですが、これではブレーキ性能に少し不安があります…。

純正タイヤサイズがFJクルーザーの「245/60R20」に対しランクルは「275/65R17」と幅が大きいですが、それでもこの重量差は街乗りには影響するでしょう。

そのため、一般道ではFJクルーザーの方が安心して乗れるかと。悪路での使用なら、トルクで勝り、高級なサスペンションが組まれているランクルのほうが強いです。

なおFJクルーザーについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

FJクルーザー 雪道FJクルーザーは雪道に弱い?雪道走行の性能について徹底分析しました!キャンプ中のFJクルーザーFJクルーザーがキャンプに最適な理由4つ

ジープ ラングラー

ジープ ラングラー

オフロードといったら、ジープですよね。なかでも、軍用にも使われる無骨なモデルの「ラングラー」がランドクルーザーと近しいモデル。

ちなみに、販売価格は396万円となっています。それでは、雪道性能について比較してみましょう。

項目諸元
種類V型6気筒DOHC
排気量3,604cc
最高出力284PS/6,350rpm
最大トルク35.4kgf・m/4,300rpm
車重1,860kg
全長×全幅×全高4,185×1,880×1,845mm
最低地上高220mm
駆動方式フルタイム4WD

パワーにおいては圧倒的にランドクルーザーのほうが優れていますね。サスペンション構造においては、どちらも「車軸懸架式」が採用されているので、走破性はかなり高いです。

ただし、やはりネックなのはボディ重量…。600kg以上もの差があるので、運動性能にはかなり影響があるでしょう。

雪山などをゴリゴリ走るならランクルのほうが圧倒的に強いですが、街乗りだとラングラーのほうが使いやすいでしょう。

なおジープについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

ジープジープは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!ジープ グランドチェロキー【画像】ジープはかっこいいのか?デザインについて徹底分析!

三菱 パジェロ

三菱 パジェロ

三菱から販売される大型SUVといえば「パジェロ」でしょう。国産SUVの代表的モデルともいえますね。

販売価格は293~495万円ということで車格は下ですが、国産車でランクルに張り合えるのはパジェロくらいのものでしょう。

エンジンラインナップは3.0Lガソリン、3.2Lディーゼルターボの2種類。ボディタイプには3ドア(5名乗車)と5ドア(7名乗車)の2種類が用意されています。雪道性能はどちらが優れているのでしょうか?

項目諸元
種類直列4気筒DOHCディーゼルターボ
排気量3,200cc
最高出力190PS/3,500rpm
最大トルク45.0kgf・m/2,000rpm
車重2,130-2,290kg
全長×全幅×全高4,900×1,875×1,870mm
最低地上高225mm
駆動方式フルタイム4WD

※直列4気筒、ディーゼルターボ、の詳細は以下の記事をご参照ください。

BMW 直4エンジン直列4気筒エンジンの特徴!どんな音?搭載車を日本車/外車の車種からそれぞれ紹介!マツダ ディーゼルエンジンディーゼルターボとは?速いのがメリットで寿命がデメリット?搭載車種も紹介

パジェロのディーゼルモデルなら、唯一ランドクルーザーに張り合えるトルク性能を発揮します。

2t超えのボディは十分重量級ですが、それでもランドクルーザーよりもボディは300kgも軽いです。本格オフロードならともかく、街乗りではパジェロの方が使いやすいでしょう。

なおパジェロについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

パジェロパジェロは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!三菱 パジェロパジェロは雪道に弱い?雪道走行の性能について分析してみました!

ランドクルーザーは雪道走行する車としては買いか?

というわけで、ランドクルーザーの雪道走行についての解説は以上になります。

ハードな雪道において、これ以上なくらいの走破性を備えていますが、やはり街乗りを考えるとオーバースペック感は否めませんね。スピードの出し過ぎには注意が必要です。

とはいえランクルは、一種のブランドとして確立されているようなモデルですから、「スペックうんぬんではなく、ランクルに乗りたいから乗る!」という方が多いのも事実。

したがって、本格SUVが好きな人にとって、冬に乗る車としてこれ以上ないくらいおすすめな一台といえるでしょう。

なおランドクルーザーについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

トヨタ ランドクルーザー【画像】ランクル(ランドクルーザー)はかっこいいのか?デザインについて徹底分析!二台のランドクルーザートヨタ ランクル(ランドクルーザー)がキャンプに最適な理由4つ