1分で車を60万円値引きする裏技

ジムニーを欲しい人が知るべき6つの欠点!買う前に必ず見てください!

初代ジムニーは1970年に発売。それから現在に至るまでその基本コンセプトは変わっていません。

ラダーフレームやリジッドサスペンションなど、クロカンSUVに不可欠な要素がすべてそろった上質な車です。

軽自動車という自由度の少ない中で、これだけのオフロード性能を持つ車は世界的にみてもジムニーだけ。

しかしどうしても軽自動車は制約が厳しく、車としてすべてが最高というわけにはいきません。いくつかの欠点が生まれてしまいます。

この記事ではそのジムニーの欠点を、詳しく分析していきます。ジムニーの購入を考えている方は参考にしてみてください。

なおジムニーの魅力については以下の記事で掘り下げて解説しているので、こちらをご覧ください。

悪路を走るジムニージムニーの魅力とは?6つの良さをわかりやすく解説!

ジムニーの欠点はその特別さにあった!

ジムニーキエティックイエロー

 

では早速ジムニーの欠点をご説明します。

なお2018年には新型となる4代目ジムニーも登場しましたので、現時点でわかっている4代目の欠点も含めてご紹介します。

軽自動車らしからぬ燃費の悪さ

ジムニーは軽自動車規格の660ccエンジンを搭載。常にスズキの最新軽自動車用エンジンがのせられていますが、燃費だけを見ると乗用車タイプの軽自動車より結構悪い欠点があります。

ジムニーの燃費は他の車と比較するとかなり悪い

現行ジムニーには5MTと4ATがありますが、燃費は次の通り。同じスズキの軽自動車と比較すると結構な差があります。

車種燃費
ジムニー
(3代目)
5MT14.8km/L
4AT13.6km/L
ジムニー
(4代目)
5MT16.2 km/L
4AT13.2 km/L
ワゴンR
(4WD)
CVT25.4km/L
HYBRID30.4km/L
5MT23.4km/L
ハスラー
(4WD)
HYBRID26.2km/L
CVT25.6km/L
5MT24.2km/L

こうして比較してみると軽自動車の最近の燃費はハイブリッドカーで30km/L台まで届くものが出てきていますね。

ハイブリッドではない通常仕様でも25km/Lあたりが一般的。もっと軽量小型のアルトでは37km/Lという圧倒的な燃費も実現しています。

ポイント

このような中でジムニーは15km/L以下というかなり悪い数値。軽自動車のメリットのひとつである燃費のよさはジムニーには望めません。

新型でもあまり改善しない

新型の4代目ジムニーはエンジンの変更で燃費自体は向上していますが、同じエンジンを積んだほかの軽自動車とは大きな開きがあります。

ジムニーは普通の軽自動車よりは頑丈な車体構造とクロカンでも走れる各種装備があります。

これらは大きな重量増の原因になるので、どうしても燃費は悪化してしまうのです。

3代目ジムニーの場合は設計も古くエンジンも一世代前ですので、燃費が悪いのはある意味しかたありません。

なおジムニーの頑丈さ・耐久性については以下の記事でも触れてます。興味があれば参考にしてみてください。

新型ジムニージムニーの耐久性が高い4つの理由!強度が半端ない?!

新型でもハイブリッドシステムはなし

しかし4代目ジムニーはエンジンが同じR06Aエンジンであるにもかかわらず、ハイブリッドシステムが一切採用されないエンジン仕様。さらに車の重量が先代よりも重たくなることで、燃費が延びていないのです。

MEMO

新型ジムニーの噂が出た頃はハイブリッドが濃厚と言われていたのですが、いざ登場してみるとジムニーの客層とあわないという理由でハイブリッドは採用されませんでした。

たしかに山道やクロカンフィールドでハイブリッドはあまり役に立たず、また値段が高くなる原因にもなるのでワゴンRやハスラーほど必要性は薄いのでしょう。

佐藤茂道(著者)

ジムニーの燃費の悪さは昔からの最大の泣き所でした。ハイブリッドを期待していたのですが、少々残念ですね。

車内が狭い

ジムニーのインテリア

ジムニーは軽自動車の決められた枠の中で最大限オフロード走行に特化した設計です。ただそのしわ寄せは車内空間の狭さにつながっています。

大きな部品が多く車内空間が狭い

まずジムニーには悪路走破用に

  • 大きなタイヤが装着
  • 堅牢なラダーフレーム
  • 堅牢なサスペンション

などが備わっていて、これららはかなりスペースをとるものです。

こうした大きな部品がたくさんあれば、縦横高さのサイズ制約のある軽自動車ではどこかを小さくしなくてはならず、その影響が車室にきています。

さらに軽のトールワゴンなどと違い、クロカンらしい四角いボンネットがしっかりあるスタイルをしているのもスペース的にはデメリットになっているのです。

アウトドア性を売りにしている軽自動車3台で比較してみても、ジムニーの室内の狭さが際立っています。快適な室内空間を望む人には、ジムニーはあまりおすすめできません。

室内長室内幅室内高
ジムニー(3代目)1,660mm1,220mm1,210mm
ジムニー(4代目)1,795mm1,300mm1,200mm
スズキ ハスラー2,035mm1,295mm1,250mm
ダイハツ ウェイク2,215mm1,345mm1,455mm

とはいえ他の2台はジムニーほどのクロカン性能はありませんし、ジムニーのような質実剛健な車なら多少室内が狭くても気にならない部分もあります。

ジムニーのクロカン性能・走破性の凄さは、以下の記事で掘り下げています。一緒にご覧ください。

スズキ ジムニージムニーの走破性を徹底解剖!クロカン・オフロード性能はいかに?!

新型ジムニーでは室内がかなり広くなった

新型ジムニーでは室内寸法には大きな改善があり、上記の表の通り前型車よりかなり広くなりました。

室内長についてはかなり延長されており、そのおかげもあってかジムニーでは初となるフルフラットになるシートアレンジが実現。

フルフラットのジムニー

室内の狭さはジムニーという車としては仕方ない面もありますが、新型は確実に進化しているといえるでしょう。

注意

それでも他の車と比べると決して広いというわけではないので、注意しましょう。

キャンプなどのしやすさもイマイチといったところです。キャンプのしやすさは以下の記事でも解説しています。

ジムニーの荷室ジムニーがキャンプに不向きな理由3つ!ソロキャンプなら可能?!

後席の乗り降りのしにくさ

もうひとつ室内のデメリットのひとつに後席の乗り降りのしにくさがあります。

現行ジムニーはドアが運転席、助手席だけの2ドアスタイルであり、後席への乗り降りには前席を前に倒して行うようになります。

今の軽自動車はほとんど4ドアスタイルで後席は別のドアで乗り降りできるのですが、ジムニーはそれに比べると乗降性が悪いのです。

ジムニーは昔から2ドアが基本でしたが、一部4ドアモデルもありました。

しかし車体剛性の確保という観点から言えば開口部が少ない2ドアの方が有利。ジムニーの車としての使い方を考えれば、2ドアのほうが合っているのは間違いありません。

室内空間の狭さにしても乗降性にしても車としての便利さは一部犠牲になっているものの、それはジムニーの特殊性からしたら当然とも言えます。

MEMO

もしジムニーの購入を考えているなら、値引き交渉の正しいやり方も覚えておくといいですよ。

このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 裏技を知って後悔する人たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!

乗り心地が悪い

悪路を走るジムニー

ジムニーはサスペンションに不整地走行に強いリジッドサスペンションを採用。このシステムは、ひどい悪路でもかなりの耐久性のある信頼のおけるシステムです。

しかしその影響はオンロードでの乗り心地の悪さに現れています。

サスペンションに求められる性能

サスペンションに求められる性能は、オフロードとオンロードでまったく違います。どちらも両立させるというのは現実的ではありません。

オンロードでは、特に日本においては平坦な道路をなめらかに走る性能が求められます。サスペンションは多少の段差を感じさせない柔らかいものだと、乗り心地がよいと言われるのです。

しかしオフロードでは悪路にはまらず走破できる性能が求められます。固めのサスペンションと、なにより衝撃にも耐えられる堅牢さがもっとも重要なのです。

固めのサスペンションがゆえに乗り心地が悪い

都会派のクロスオーバーSUVであればそこまでの性能はいらないのですが、ジムニーは本格的なオフロード走行を想定しているので、固めのサスペンションが必要なのです。

ポイント

当然固めのサスペンションでオンロードを走れば乗り心地は悪化する結果となり、小さな段差でも跳ねるようになります。

しかしそれはジムニーが得意としているフィールドではないからなのです。その代わりジムニーの得意なオフロードでは力を発揮できます。

静粛性が低い

ジムニーは静粛性も多少低い点があり、エンジン音やロードノイズが聞こえやすいという欠点があります。

軽自動車で大径タイヤのため静粛性はよくない

静粛性をあげるのには結構コストがかかるので、軽自動車はもともと静粛性があまりよくありません。

それに加えてジムニーはオフロード寄りの大径タイヤをはいており、少々ロードノイズが大きいのです。

また4WDシステムからのノイズも結構大きく、軽自動車にしてもチョットうるさいな、と感じてしまいます。

オフロード車なのでこんなものだろうと思う人も多いのですが、乗用車としての快適性はあまり高くないのです。長距離のドライブもかなり苦しいでしょう。

なおジムニーの長距離ドライブの適正は、以下の記事で深く考察してます。

新型ジムニージムニーで長距離ドライブは疲れる?長距離移動の快適さについて解説!

新型ジムニーではゴムマウントが新設計になり改善

新型ジムニーではこの点も大きな改善が見られています。ラダーフレームとボディをつなぐゴムマウントが新設計となり、車室に伝わる騒音が減少。

試乗した人からはジムニーとは思えない静粛性という評価も出ており、確実に進化しています。

ただ一般的な乗用車と構造が違うことからくる静粛性の低さはどうしようもありません。現時点では「普通の軽自動車より少し悪い」といった程度でしょう。

(3代目までは)最新の安全装備が採用されていない

3代目までのジムニーには衝突安全ボディやエアバッグ、ABSなどの基本的な安全装備はあるものの、最新の自動ブレーキ等の最新装備の採用はされていませんでした。

3代目の時は安全装備の搭載が見送られた

近年は軽自動車といえども衝突安全ブレーキや横滑り防止装置などの安全装備の装着が一般的になってきており、スズキの軽自動車たちも装着が進んでいます。

スズキでは「デュアルセンサーブレーキサポート」と呼ばれる自動ブレーキや誤発進抑制機能などの安全装備を新型の軽自動車に採用。クロスオーバーSUVのハスラーには搭載されていました。

ただ、3代目ジムニーは基本設計が古いことから搭載が見送られていたのです。

新型ジムニーでは安全装備が標準でつく

これは安全性の面でジムニーがほかの車に大きく劣る欠点でしたが、新型ジムニーではついに最新安全装備が装着されるようになりました。

ポイント

しかも4代目のジムニーからは各種安全装備が標準装備。

ようやくジムニーも他車並みの安全性を備えるようになったといえるでしょう。

ですので車の安全性という観点では、3代目と4代目では大きな開きがあります。新型車効果で安くなっている先代モデルを購入しようと考えている人は、この点を再考したほうがよいでしょう。

ジムニーの安全性は以下の記事にもまとめています。購入を検討中の方は参考にしてみてください。

ジムニーが山をのぼるジムニーは横転しやすい車なのか?本当のことを暴露します!

ジムニーを買わない方がいい人

ダメだと言っている女性

ジムニーは軽自動車としても、また日本車のラインナップと比較しても特殊な立ち位置にある車。

オフロードを走る趣味の車として、または雪国などでジムニーの走破性が重要な地域にはぴったり。しかし決して万人受けする車ではないので、次のような方にはおすすめできないのが事実です。

※雪道性能については以下の記事で詳しく解説しています。興味のある方はこちらもご参照ください。

スズキ ジムニージムニーは雪道に弱い?雪道走行の性能について徹底分析しました!

日常生活で使うための無難な車が欲しい人

ジムニーの走破性は素晴らしいのですが、通勤やレジャーに出かけるにあたって必要な性能をはるかに超えています。

ポイント

車に対して特にこだわりがなくて、「ただ無難に良い車が欲しい」という方にはおすすめできません。

価格的にも性能的にも、ほかのメジャーな車の方が良いのは明らかです。

ジムニーは車が特に好きで運転を楽しみたい人に向いていて、車好きでもない人があえて買う車ではありません。

ジムニーの楽しさについては、こちらの記事をご覧ください。

ジムニーが山をのぼるジムニーが楽しい車である6つの理由!運転が最高に面白い?!

ファミリーカーをほしい人

軽自動車を購入する人のなかには便利なファミリーカーを望んでいる人も多いと思いますが、ジムニーはファミリーカーに最適な車とは言えません。

燃費の悪さや室内空間の狭さを考えても経済的に便利に使える車ではありませんし、乗り降りのしにくさも大きなデメリットです。

また軽自動車で4名乗車までしかできませんので、多人数乗りが必要なファミリーカーにもなりえません。

そういった方には同じスズキのワゴンRやスペーシアなどのトール系軽自動車か、少々大きくなりますがトヨタ シエンタなどのミドルサイズミニバンなどがよいでしょう。

シエンタは試乗レポートがありますので、そちらも参考にして検討してみてください。

シエンタのフロントシエンタ(ガソリン/ハイブリッド)の試乗レビュー・感想!乗り心地はいかに?!

高齢者や足腰の弱い方

ジムニーはタイヤが大きく多少運転席が高い位置にあるので、乗り降りに不安のある高齢者の方や足腰が弱い方にも向きません。

最近の車は低床化が進んでおり、少しでも乗り降りのしやすい車になってきています。

ただ、ジムニーの構造上どうしても運転席は高い位置にならざるを得ないので、モデルチェンジしても乗り降りには不利な車種というのは変わらないでしょう。

そういった方にもやはり普通の軽自動車や、スズキであればスイフトなどのコンパクトカーがよいでしょう。

ジムニーの購入を考えている方はぜひこの記事を参考にしてみてください。ほかにも以下のような記事もあるので、あわせて目を通すと参考になりますよ。

山を走るジムニージムニーは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!初代のジムニー絶対読んでください!ジムニーの中古車を購入時の11の注意点!