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シエンタ(ガソリン/ハイブリッド)の試乗レビュー・感想!乗り心地はいかに?!

「トヨタのシエンタって、乗り心地はどんな感じ? 走行性能とか車内の広さは?」

「シエンタを買おうか迷ってるんだけど、実際に乗ったひとの意見が聞きたい!」

車を購入するかどうか決めるときに、すでにその車に乗っているひとの意見を参考にしたいですよね。

そこで、トヨタ・シエンタの試乗をしてきました。

実際に乗ってみた感想から、シエンタの乗り心地や走行性能について、写真つきでわかりやすく解説します。

シエンタのフロント

なお試乗は「メガウェブ」というトヨタの大型ショールームにて行いました。詳細は以下の記事で解説しているので、トヨタ車を試乗したい方や展示を見たい方はこちらも参考にしてみてください。

メガウェブの建物メガウェブライドワンの試乗レポート!駐車場や料金を調査してきました!

シエンタのハイブリッド・ガソリンエンジンモデルに共通する乗り心地

それではさっそく、シエンタの車内空間について解説していきます。ここで解説するのは、ハイブリッドモデルとガソリンエンジンモデルに共通する乗り心地です。

運転席は上半身はとても広く、下半身はものすごく狭い

まずは運転席に乗ってみます。

シエンタの運転席へ乗車

天井が高いので、乗り降りしやすいです。

シエンタの運転席

ドアを閉めると右腕から窓までの距離に余裕があり、運転席の上半身部分は広く感じます。

シエンタのハンドル

足元にも余裕があるように見えますが、左足になにかがぶつかっています。

シエンタの運転席の足元

運転席の足元を写した写真です。左足の左側面に、出っ張った壁のようなものが当たっていて、これのせいですごくきゅうくつに感じます。

せっかく上半身部分は広くて快適な運転席なのに、試乗中はこれが気になって仕方ありませんでした。

シエンタの運転席は上半身はとても広いですが、下半身はものすごく狭いです。

なおシエンタの内装については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。詳細を知りたい方はこちらもご参照ください。

シエンタのフロント【画像/写真】シエンタの内装/インテリア!運転席周りや後部座席から荷室/トランクまで紹介!

セカンドシートは大人2人なら快適、3人乗るには狭い

つづいてセカンドシートにすわってみます。

シエンタの後部座席へ乗車

後部座席ドアはスライドドアで、運転席同様に天井が高いので、非常に乗り降りしやすいです。

シエンタの後部座席

運転席を身長177cmの私にちょうどいい位置にしたままでセカンドシートにすわると、背もたれがだいぶ後ろに来ていて、ヒザがぶつかります。

ただ、頭から天井までのスペースに余裕があり、上下の圧迫感はないので、見た目ほど狭くは感じません。

ちなみにこのシエンタは6人乗り仕様ですが、車内空間の広さは7人乗り仕様と同じです。

7人乗りで定員いっぱい乗る場合はセカンドシートに3人すわることになりますが、大人3人ですわるには狭いです。

大人2人、もしくは子供3人であればかなり余裕を持ってすわれます。

サードシートは大人は1人でもすわれないほど狭い

つぎはサードシートです。

シエンタのセカンドシートをたたむ

サードシートに行くには、まずセカンドシートの背もたれをたたみます。

シエンタのセカンドシートの移動

さらにこのようにひっくり返して、すき間から歩いて乗り込みます。

シエンタのサードシート

セカンドシートをもとの位置に戻して着席完了。サードシートはセカンドシートよりもかなり狭いです。

シエンタのサードシートの足元

このようにヒザからスネまで前の座席にぶつかっていて、乗っていられないほどきゅうくつさを感じます。

乗車定員である7人乗る場合はサードシートに2人すわることになりますが、前からの圧迫感がすごいので、大人2人乗るのはかなりきついです。

というより、1人だとしても大人がすわるのはきついてす。

なおこの通りシエンタは3列シートとはいえ若干狭めなので、あまりキャンプには向いていません。詳細は以下の記事で解説しているので、こちらもあわせてご参照ください。

シエンタ 走りシエンタがキャンプに不向きな理由3つ!シートがギリギリできつい?!

車体の大きさ

シエンタの車体の大きさは、以下のようになっています。

  • 全長4,235mm
  • 全幅1,695mm
  • 全高1,675mm(グレードによっては1,695mm)
  • 乗車定員7人(グレードによっては6人)

3列シートですが全長はみじかく、実際に乗ってみると運転しやすい車です。

車幅も大きくないので、急カーブやクランクでも緊張することはありませんでした。

車高は高いですが床が低いので、運転席からの視界はそれほど高くありません。ミニバンによくあるような、「上から道路を見下ろす感覚」ではないです。

乗車定員いっぱいの7人乗る場合、セカンドシートから運転席・助手席までは意外と近いので、身長の高いひと同士が前後にすわらないように席順を考える必要があります。

また、先ほど解説したようにサードシートは大人はすわっていられないほど狭く、7人のうちの2人以上は子供じゃないと、定員いっぱい乗るのは難しいです。

MEMO

もしシエンタを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。

このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 裏技を知って後悔する人たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!

ハイブリッドにしてはうるさい。シエンタハイブリッドに乗った感想

ではまず、シエンタハイブリッドに試乗した感想を解説していきます。

シエンタへの乗車

(※先ほどとボディーカラーが違いますが、同じシエンタです)

加速はどちらかというと速い

シエンタの加速

加速はやや速めです。ですが、「速いか遅いかと聞かれると速い」という程度で、そこまで速いわけではありません。

通常走行モードとエコモードを両方ためしてみましたが、体感ではまったく同じに感じました。

ステアリングは気にならない程度に重い

シエンタのステアリング

ステアリングはやや重めですが、「軽いか重いかと聞かれると重い」という程度で、気になるほどではありません。

静粛性は意外と悪い

アクセルを踏むとかなり振動が伝わってきます。ハイブリッドにしてはけっこううるさいな、という感覚です。

でこぼこ道を走行してみるとしっかりガタガタ揺れて、道の悪さが伝わってきました。

度合いとしてはアクアと同じぐらいの静粛性(イメージに反してうるさい)です。

なおアクアの静粛性については以下の試乗記事で解説しているので、こちらもあわせて参考にしてみてください。

アクアのフロントトヨタ アクアの試乗レビュー!乗り心地の感想・インプレッション!

実燃費は11.9km/l~16.2km/l

今回のレビュー記事を書くにあたって、15分程度の試乗を2回しました。

1回目は通常走行モードとエコモードを半々に使用し、エアコンをつけずに走行したところ、実燃費は16.2km/l。

2回目は最初から最後まで通常走行モードで、エアコンを2番目に強い風量でつけながら走行したところ、実燃費は11.9km/l。

シエンタハイブリッドの燃費はメーカー発表で27.2km/lなので、エアコンなしだと59%程度、エアコンをつけると43%程度しか走っていないことになります。

一時停止や信号待ちもあり、20km/h~40km/h程度で走行した実燃費です。一般道路に近い条件での数値なので、参考にしてください。

シエンタの燃費については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。詳細まで知りたい方はこちらもご参照ください。

トヨタ シエンタシエンタの燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!

ハイブリッドより静かに感じる。シエンタガソリンエンジンモデルに乗った感想

つづいて、シエンタガソリンエンジンモデルに試乗した感想を解説していきます。

シエンタへの乗車

加速はハイブリッドモデルより速い

シエンタの加速

加速がすごく速いです。ちょっとアクセルを踏むと、すぐに40km/hまでいきます。

「速いか遅いかと聞かれると速い程度」のハイブリッドモデルに対して、こちらははっきりと「速い」です。

ステアリングはかなり重い

シエンタのステアリング

ステアリングはかなり重いです。「どちらかというと重い」のではなく、本当に重いです。

ハイブリッドモデルと乗り比べてみると、その差は歴然です。

静粛性は体感上はハイブリッドより優秀

静粛性は、あくまで体感上ですが、ハイブリッドモデルよりも少し優秀に感じました。

エンジン音や振動がハイブリッドモデルのように「したりしなかったりする」のではなく、「常にしている」ので、逆に気にならないんです。

「あったりなかったりするほうが気になってしまう」ということが、今回の試乗でよくわかりました。

ちなみにでこぼこ道を走行したときの振動はハイブリッドモデルと変わらず、ガタガタ揺れます。

アイドリングストップ機能が余計

シエンタのガソリンエンジンモデルには、アイドリングストップ機能がついています。

停車するたびにエンジンが一時停止し、ブレーキを離して再発進するとふたたびエンジンがかかるまでに一瞬の間があり、違和感がとても強いです。この機能は必要ないと思います。

シエンタのアイドリングストップ機能は、ブレーキを軽く踏んでも深く踏んでもしっかり作動します。

キャンセルスイッチを押せばこの機能をオフにすることもできますが、エンジンスイッチを一旦切るとまた自動的にオンになってしまうので、毎回押さなければいけないんです。

シエンタのスイッチ

A OFFと書いてあるのがキャンセルスイッチです。

実燃費は9.4km/l~9.8km/l

こちらもハイブリッドモデルと同じく、15分程度の試乗を2回やってみました。

実燃費はエアコンなしで走行して9.8km/l、エアコンを強めにつけて走行して9.4km/l(風量を表示する機能が探しても見当たらなかったので「強め」と書いています)。

ハイブリッドモデルと違い、ガソリンエンジンモデルはエアコンありでもなしでもあまり差は出ませんでした。

試乗したシエンタの燃費はメーカー発表で20.2km/lなので、実際は47%程度しか走っていないことになります。

一時停止や信号待ちもあり、20km/h~40km/h程度で走行した実燃費です。一般道路に近い条件での数値なので、参考にしてください。

なおシエンタについては以下の記事でも批評しているので、もっと詳しく知りたい方はこちらもご参照ください。

シエンタのフロントシエンタの辛口レビュー/評価!欠点/短所と魅力/長所をすべて暴露!

シエンタの価格はガソリンエンジンモデルなら安い

さて、シエンタは価格に見合った車なんでしょうか? それぞれのグレードの価格は下の表のようになっています。

 車種グレード価格
シエンタ
(ハイブリッド)
HYBRID G”Cuero”
特別仕様車
2,465,855円
HYBRID G2,329,855円
HYBRID X2,226,763円
シエンタ
(ガソリン車)
G”Cuero”
特別仕様車
2,116,327円
G1,980,327円
X1,816,363円
X”Vパッケージ”1,689,709円

ハイブリッドモデルが3グレード、ガソリンエンジンモデルが4グレード用意されていて、私が試乗したのはHYBRID GとガソリンエンジンモデルのXです。

乗ってみた感想としては、Xのほうが乗り心地がよく、エアコンをつけた上での実燃費ではハイブリッドと大差なかったので、購入するならXのほうがおすすめです。

わざわざ500,000円以上も高いハイブリッドモデルを購入する理由は、あまりない気がしました。

Xを購入する場合は1,816,363円ですが、車内空間の広さを考えると、この価格は安いと思います。

とくにサードシートをたたんで荷物置き場にし、大人4人でドライブするならとても快適な車です。ぜひ検討してみてください。

ここまで書いてきましたが、ハイブリッドのメリットである静粛性・低燃費があまり意味を成しておらず、価格も高いので、ガソリンエンジンモデルを推します。

これはあくまで私が乗った感想なので、同じ感想を持つかどうか、購入前に試乗してみてくださいね。

なおハイブリッドとガソリンモデルの違いについては、以下の記事でも詳しく解説しています。詳細まで知りたい方は、こちらも参考にしてみてください。

シエンタ 街並みシエンタのガソリン車とハイブリッド車の違い5つ!比較しどっちがいいか決着!

シエンタについては以下の記事でも解説しているので、こちらもあわせて参考にしてみてください。

トヨタ シエンタシエンタの月、年間の維持費を計算!高いのか安いのか比較して解説!シエンタ フロントからシエンタの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!