皆さんは「トランポ」という言葉をご存じですか?

トランスポーターを略したこの言葉は趣味の荷物を運ぶための車のことを指しますが、一般的にはバイク(オートバイ)を載せて運べる車に使われる言葉です。

かなり大きな荷物が載せられる車でなければトランポには使えないのですが、トールサイズミニバンの中でも大型のトヨタ ヴェルファイア/アルファードではどうなのでしょうか?

今回はヴェルファイア/アルファードをトランポとして活用できるかどうかについてご説明しましょう。

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ヴェルファイア/アルファードはトランポにできるか

アルファードの外観

トランポと呼ばれる車は、トランスポーターですので本来どんな荷物を積む車にも使える言葉ですが、基本的にはバイク運搬車に使われます。

ナンバープレートのない競技用バイクや、遠くにバイクを乗りにいくときの移動用として使われるのがトランポなのですが、基本的には雨の当たらないバンタイプの車がベースには望まれます。

トランポに求められるのは、ただ単にバイクが載せられるだけのスペースがあれば良いというわけではなく、それに加えてバイクを固定しておくためのフックを引っかける構造であったり、汚れてもかまわない内装だったりと、細かい点で要求されるポイントがあります。

その点ではヴェルファイア/アルファードは荷室スペース的にトランポ的な使い方ができないわけではありませんが、その他の点については少々使い勝手が悪く、あまりトランポに向いている車とは言えません。

まずはヴェルファイア/アルファードがトランポに不向きな点をご説明しましょう。

荷室サイズが少し狭い

ヴェルファイア/アルファードはトールサイズミニバンとしては車のサイズが大きくどんな荷物でも載りそうに思うのですが、荷物を積むことを専門としている商用車系の車種と比べると荷室は必ずしも大きくはありません。

バイクの大きさにもよるのですが、ヴェルファイア/アルファードの荷室スペースではそのままバイクを載せるには少々手狭なことがあるのです。

バイクと一口にいっても形もサイズもさまざまで、小型の原付から始まり、中型、大型ロードバイク、オフロード用のマウンテンバイク、レース専用車種まで多種多様です。

トランポによく積まれるのはスポーツ性の高い車種が多く、原付以外の車種が対象となります。

次の表に代表的なバイクのサイズと、ヴェルファイア/アルファードにトランポに使われることの多い車種を加えた荷室寸法をまとめました。

中型ロードバイク:
ホンダ CB400
大型ロードバイク:
スズキ GSX-R1300
マウンテンバイク:
ヤマハ セロー250
レース専用車種:
カワサキ Ninja ZX-10R
全幅 725mm 735mm 805mm 740mm
全高 1,080mm 1,165mm 1,160mm 1,145mm
全長 2,080mm 2,190mm 2,100mm 2,090mm
トヨタ
アルファード/
ヴェルファイヤ
トヨタ
ハイエース
日産
キャラバン
スズキ
エブリィ
荷室幅 920mm 1,520mm 1,520mm 1,385mm
荷室高さ 1,150mm 1,320mm 1,325mm 1,240mm
(ハイルーフ)
荷室長さ 3列目シートあり 240mm なし なし なし
2列目シート最後端 1,250mm 1,855mm 1,920mm 655mm
2列目シート最前端 1,780mm 2,470mm 2,380mm 1,955mm
(シート格納)

こうして比較してみた場合、注目するのは2点あり、荷室高さと荷室全長です。

バイクの全高は1,150mm前後ですが、ヴェルファイア/アルファードの荷室高さもほぼ同じでありバイクを載せるには高さがギリギリ、もしくは不足してしまいます。

またバイクの全長が2m近くあるところにヴェルファイア/アルファードの荷室長さの最大は1.8m弱と長さも足りません。

その点比較相手のハイエースやキャラバンならばなんの問題もなく載せることができますし、軽自動車バンであるエブリィにしてもヴェルファイア/アルファードよりまだ広い荷室があります。

見た目は大きく荷室も広そうなヴェルファイア/アルファードですが、実際には全体的に寸足らずでありトランポには向いていません。

それでもなんとか積もうとすれば、次のような改造が必要です。

2列目シートを外す必要がある

アルファードのシートアレンジ

ヴェルファイア/アルファードが決定的にトランポに向いていないのは荷室長さが不足しているためで、2列目シートを折り畳むことができないのでどうあってもシートまでの長さで規制されてしまうのです。

その状態では普通のバイクはどうやっても乗りませんので、ヴェルファイア/アルファードをトランポにする場合、2列目シートをはずさなければならなくなってきます。

シートはボルトなどでフロアと繋がっているのでボルトを抜けばシートははずせます。

しかしそうすると当然ながら乗車定員は減りますので、ほぼトランポ専用のヴェルファイア/アルファードになります。

3列目シートは折り畳み式でトランポでない時に展開はできますが、最大乗車人数は5名となってしまいます。

またシートをはずした状態では車検には通りませんので、車検の度にシートはもどさなければなりません。

ヴェルファイア/アルファードの利点は乗り心地のよい2列目シートにあるのですが、その魅力をトランポでは活かせないのは大きなデメリットです。

荷室床面の加工が必要

トランポに向いている車に商用車が多い理由のひとつには、荷室の床面がカーペットではなく硬質パネルとなっている点です。

バイクをしっかりと固定するためには床面は固い方がよく、ヴェルファイア/アルファードのようなカーペットでは不向きなのです。

そのためヴェルファイア/アルファードをトランポにする場合には床面の改造が必要で、主にベニヤ板や木材などで床面のカーペットの上に木製の荷台を作り上げるのです。

そうすればバイクはしっかりとベニヤ板の上に載せられますし、固定しても安定しています。

この改造はDIYレベルなので個人でもできますが、専門の自動車工場等にも頼むことができます。

しかし床面にベニヤ板をひくとその分荷室高さを圧迫してしまいますので、少し斜めにするなどバイクの載せ方を工夫しなければ天井に当たってしまいます。

車に余裕がないと改造も満足にできないので、結構寸法関係が厳しいものとなるでしょう。

フックポイントがほとんどない

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ヴェルファイア/アルファードにバイクが載せられたとして、次に必要となるのはバイク固定用の紐を引っかけるフックポイントです。

簡素なものではバイク固定時の力に耐えられないので車両ボディに固定したフックポイントが必要なのですが、ヴェルファイア/アルファードの車内にはそういったものは満足に設置されていません。

トランポ用に使われる車は商用車が多いので、荷室内のフックポイントは結構あちこち設定されています。

そのため特別な改造をしなくてもバイクをしっかり固定できるのですが、乗用車であるヴェルファイア/アルファードではそうはいきません。

これも改造が必要となり、強度のあるフックなどをボディのどこかに設置しなければなりません。

強度をもたせるには基本的には自動車工場などにお願いしないといけないので費用がかかります。

車内でのバイクの固定はしっかりできなければ非常に危険で、走行中やカーブの途中でバイクが倒れたり動いたりすることになります。

安定した運転ができるトランポにするためには、信頼できるフックポイントの設置は欠かせないのです。

ガソリンやオイルがしみつく

ヴェルファイア/アルファードに室内は高級ミニバンの名前のごとく豪華なもので、シートやカーペットはやわらかなファブリック生地や、本皮シートなどでおおわれています。

しかしそういった生地はバイクからガソリンやオイルが垂れてしまうとシミができてしまい、またその臭いも染み付いてしまうのです。

商用車ベースのトランポは荷室の上は鉄板むき出しだったり、ゴム系のカーペットでおおわれていたりして、ガソリンやオイルが多少垂れたところで問題はありません。

しかしヴェルファイア/アルファードはそういうわけにもいかず、高額車のインテリアに油類がしみつくというのは避けたいものです。

前述した床面加工を行えば油類は染み付かないのである程度の対策にはなりますが、臭いに関しては一度つくとなかなかとれないものなので、ヴェルファイア/アルファードをトランポにする場合に臭いの問題は解決できません。

また油類ではなくとも泥や土などがバイクに付着していることもありますので、そういった汚れに関しては、あきらめるか、なにか対策をしておかなければならないのです。

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ヴェルファイア/アルファードのトランポとしての使い心地

ヴェルファイア/アルファードはあまりトランポに向いているとは言いがたいのですが、それでも実際にトランポとして活用している人は多く、その様子がTwitterに投稿されています。

その中から何件かご紹介しましょう。

これがトランポ仕様のヴェルファイア/アルファード

トランポ仕様に改造してあるヴェルファイア/アルファードの写真ですが、シートは2列目も3列目も外してあり、床面も硬質パネル敷きとしてあります。

これだと2人乗り専用の車となってしまいますが、ヴェルファイア/アルファードで満足なトランポを作ろうとしたらどうしてもこうなってしまいますね。

バイクは斜めにして載せる

こちらは実際にトランポとして活用している写真ですが、マウンテンバイク系の車種を斜めに積み込んでいる様子がわかりますね。

やはり2列目シートは外してあるようですが、床面には木の床張り、固定フックのようなものも見えますね。

トランポとしてヴェルファイア/アルファードを使うのなら最低これぐらいの改造は必要ですね。

DIYでは大仕事

この方は自分でヴェルファイア/アルファードをトランポに仕立てあげている最中ですが、かなりの大仕事になってしまっていますね。

とくに3列目シートを外すのは複雑で、2列目ほどすぐにはとれません。

自動車工場に依頼すれば工賃だけで数万円とられるので、これぐらいなら大変ですが自分でやるのがよいでしょう。

ヴェルファイア/アルファード以外のトランポの選択肢

ヴェルファイア/アルファードをトランポにしようとすると

なかなか大変なのですが、無理にヴェルファイア/アルファードをトランポにするよりはもっと適した車はあります。

次はトランポ向きの車として3台ご紹介しましょう。

トヨタ ハイエース

トヨタ ハイエース

ハイエースはいわずとしれたバンタイプのベストセラーカーで、荷物を載せると言えばハイエースがまず出てくるでしょう。

もちろんトランポ用にも最高の1台で、元々が商用車の積載用の車ですのでバリエーションを様々選べるのです。

ハイエースの荷室寸法は前述の通りヴェルファイア/アルファードよりかなり広く、荷室高さも荷室長さもバイクを載せるのに十分な広さがあります。

またオプションで荷室にフックなどを備え付けることができ、ヴェルファイア/アルファードのように余計な改造をしなくてもバイクを固定できるのも魅力ですね。

一応床面はベニヤ板等で硬質フロアにしておくと安定してバイクが固定できますので、ハイエースをトランポにする人はDIYでカスタムしている人も多いです。

なおかつ荷室幅もしっかりありますので、うまく載せればバイク2台を並べて載せることも可能でしょう。

トヨタ車で最もトランポに適している車はハイエースといっても過言ではありません。

日産 キャラバン

日産 キャラバン

ハイエースと肩を並べるバンタイプの車が日産 キャラバンで、この車もトランポに最適です。

荷室の大きさはハイエースより広い場所もあり、トランポとしての使い勝手としてはキャラバンがほんのわずか上かもしれません。ハイエースよりエンジンが多少力強いのもメリットですね。

キャラバンにも荷室にフックを設置できるオプションがありバイクの固定もしっかりできますし、こちらも荷室の床は硬質フロアにカスタムすると良いでしょう。

キャラバンかハイエースかはなかなか迷う選択肢ですが、トランポ用としてはどちらも甲乙つけがたいので、デザインや価格で選べば良いでしょう。

スズキ エブリィ

スズキ エブリィ

以外と荷室が広くてトランポとして便利に使える車に、軽自動車のバンであるエブリィがあります。

エブリィも商用車メインの荷物を載せることに特化した軽自動車で、荷室の広さだけをみればアルファードより広いです。

前述したようにエブリィの荷室長さではわずかながら2mに足りないのですが、バイクを斜めに載せるなどの工夫をすれば十分トランポとして活用できます。

固定用のフックもしっかりオプション装備にありますので安心です。

そしてエブリィは軽自動車ですので、なにより燃費と税金の安さが大きなメリットとなっており、価格も安いので他の車種より経済性が高いです。

その分軽自動車のパワーですのであまり快適な走りは期待できませんが、トランポとしてはなかなか便利な車です。

ヴェルファイア/アルファードはトランポとしてはどうか

ヴェルファイア/アルファードはトールサイズミニバンの最上級車として、人も荷物もたくさんのせられる便利な車です。

しかしバイクという特殊な荷物を載せる車としてはあまり適しておらず、さまざま対策をとらなければならない点が多く、トランポに仕立てあげるにはそれなりに手間と費用がかかります。

トランポに適した車は前述したようにいくつもありますので、あくまでトランポがほしいのであればわざわざヴェルファイア/アルファードを選ばなくても良いでしょう。

それでも普段使いとトランポどちらも両立したい、乗り心地のよいバンがいい、などのオールマイティな車としてヴェルファイア/アルファードは適していますので、トランポ用にきり変えるのは手間はかかりますが使い分けできるカスタムを考えると良いでしょう。

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この記事を書いた人

佐藤茂道
佐藤茂道
某自動車メーカーのエンジン部門で開発経験あり。子供の頃から車雑誌を切り抜きし、高校ではオートバイ・車にどハマりする。就職する際に、某自動車メーカーを選び、仕事でもプライベートでも車漬けに。今は日産スカイラインR33が愛車。