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トヨタ ランクル(ランドクルーザー)がキャンプに最適な理由4つ

トヨタ ランドクルーザー(通称ランクル)はトヨタの大型クロカンSUVとして古くから人気に車種で、SUVながら豪華な装備をもつ高級車でもあります。

そんなランクルですが、アウトドアの代名詞でもあるキャンプでの使い勝手はどうなのでしょうか?

今回はランドクルーザーがキャンプに向いているかどうかについて、ご説明していきましょう。

ランクルがキャンプに向いている点

ランドクルーザー

ランドクルーザーという名前の車がはじめて登場したのは1951年とかなり昔で、当時は軍用ジープから発展したかなりヘビーデューティな車でした。

当時から現在までランドクルーザーにはラダーフレームという耐久性の高い車体構造が採用されており、本格的なクロスカントリーもこなせる現在としては稀有な車として、日本のみならず世界中で評価の高い車です。

この車は数多くのモデルチェンジと派生モデルの登場により、「ランドクルーザー」の名前をもつ車は非常に多数存在します。

現行のトヨタ車のラインナップにもランドクルーザーは2車種あり、また数年前に発売された70ランクル復刻版も含めると、直近では次の3車種があることになります。

ランド
クルーザー
200系プラド70系
車種大型高級SUV中型SUV大型SUV
(ヘビーデューティ)
乗車定員5名~8名5名5名
エンジン
スペック
V8エンジンV6、直4エンジンV6エンジン

※直4、V6、エンジンの詳細は以下の記事をご参照ください。

BMW 直4エンジン直列4気筒エンジンの特徴!どんな音?搭載車を日本車/外車の車種からそれぞれ紹介!フェアレディZ V6 エンジンV6エンジンの特徴!どんな音?搭載車を日本車/外車の車種からそれぞれ紹介!

今回はランドクルーザーのフラッグシップである現行200系ランクルについてお話ししますが、3車種あるランクルのなかで200系はもっとも大きく、乗車定員も3列シートで8名とかなり大型車になります。

8名の乗車部はシートアレンジで大きな荷室が作れますので、3列目シートを倒して5名程度までなら十分キャンプに活用できる荷室が確保できます。

SUVはアウトドアにぴったりなこともあり、200系ランクルは十分キャンプに向いた車と言えるでしょう。

ではキャンプに向いている点をひとつずつご説明します。

タフな走行性能

ランドクルーザー オフロード

まずランドクルーザーの特徴である走行性はアウトドアにもってこいであり、平地のキャンプから山岳地までさまざまな路面に対応できます。

ランドクルーザーには前述したラダーフレームと20インチの大径タイヤが装着されています。

また4WDシステムもフルタイムの本格的な4WDとなっており、最近のSUVに多い2WDメインのシステムとは一線を画しています。

これらクロカンSUVとしての装備のおかげでランドクルーザーは圧倒的な走破性を備えており、たとえ険しい山岳路や砂浜、雪道、さまざまな路面に対応できます。

最近のキャンプ場は整備されたところが多くそこまでの性能はあまり必要とされませんが、それでもアウトドアでの遊び方や入れるフィールドの幅が広がるのはキャンプに新たな魅力を与えてくれるでしょう。

走破性については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

トヨタ ランドクルーザーランクルの走破性を徹底解剖!クロカン・オフロード性能はいかに?!

キャンプにピッタリの力強さ

ランクルはオフロード走行に対応したパワフルなエンジンを搭載しており、重たい車ながら決して非力に感じることはないでしょう。

ランクルのエンジンはV型8気筒 4.7Lエンジンが搭載されており、234kw(318PS)/5,600rpmの馬力と、460N・m(46.9kgf・m)/rpmの大トルクを発生させます。(V8エンジンの詳細は以下の記事をご参照ください。)

レクサスLC V8エンジンV8エンジンの特徴!どんな音?搭載車を日本車/外車の車種からそれぞれ紹介!

エンジンの設計自体は多少古いですが、その分信頼性が高く激しい仕様条件でも十分に威力を発揮するでしょう。

なお海外仕様にはディーゼルエンジンもありランクルの使い方としてはこちらのほうが適していますが、排気ガス規制の関係などから国内では展開されていません。

ぜひさらなる走破性のためにディーゼルエンジンもほしいものですね。

ディーゼルエンジンについては、以下の記事で詳しく解説しています。興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

車のエンジンガソリンエンジンとディーゼルエンジンの違い3つ!比較すると熱効率や寿命が全然違う?!

SUVにしては大きい荷室

SUVという車種は車が大きいにも関わらず荷室は狭いことが多いのですが、ランクルはかなり大型の車ということもありしっかりした荷室があります。

ランクルの3列シートは荷物と乗車人数にあわせてさまざまなシートアレンジが取れ、荷室寸法は次のようになります。

部位7人乗り参考:アルファード
荷室幅1,410mm920㎜
荷室高さ970mm1,150mm
荷室長さ3列目シートあり220mm240mm
2列目シート最後端1,070mm1,265mm
2列目シート最前端1,180mm1,780mm
2列目シート格納1,685mm不可

3列目シートを使用した状態では荷室の奥行きが220mmしかないので実用性に乏しいですが、3列目シートを格納した場合には1m程度の奥行きが確保できるのでキャンプ用品をのせるのにかなり便利な空間ができます。

ポイント

また車幅がミニバン系より大きいので横に長い荷物を積むこともでき、寸法の長いテントなども積み方を工夫すると結構楽に積み込めます。

2列目シートは折り畳みができ、そうすると1.7mもの広大な荷室が出現します。

とはいえこうすると2人しか乗れなくなるので、実際には右か左の2列目、3列目シートを使って4人乗りとし、反対側の空間を長手も積める荷室として使うのが良いでしょう。

ランクルであればミニバンにひけをとらない荷室を確保でき、ランクル1台でキャンプに行くなら4人~ 5人で荷物を載せるのがバランスがよさそうです。

なお参考として挙げたアルファードについては以下の記事で詳しく解説しているので、興味のある方はこちらもあわせてご参照ください。

ヴェルファイアの荷室アルファード(ヴェルファイア)がキャンプに最適な理由7つ

8人乗りも可能なシート数

ランドクルーザーのシートアレンジ

ランクル1台でキャンプに行くこともできれば、普段使いでは最大8名まで乗れるファミリーカーとして使える利便性の高さも魅力です。

SUV、とくにクロカン系はファミリーカーとしての使い勝手に乏しくなるものですが、ランクルならばその心配はありません。

乗車定員も十分ですし、なにより内装は非常に豪華です。キャンプだけでなくさまざまな場面でもランクルは活躍できるのです。

またキャンプに大人数で行く場合でも、例えばルーフレールやルーフコンテナを使って大きな荷物を屋根の上に載せれば、ランクル1台でかなりの人数と荷物を運ぶこともできるでしょう。

ランクル1台でおおよそ車に必要とされる機能は満たしており、満足感も高い車なのです。

MEMO

もしランクルの購入を考えているなら、値引き交渉の正しいやり方を覚えておくといいですよ。

このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 裏技を知って後悔する人たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!

ランクルのキャンプに向いていない点

ランクルは性能的にも荷室容量的にもキャンプに十分使える車ですが、一方で向いていない点もいくつかあります。

次はランクルがキャンプに向かない点をご説明します。

ミニバンほどの利便性はない

昔はキャンプといえばSUVかステーションワゴンが主流でしたが、近年は圧倒的にミニバン系の車が人気です。

それはやはりSUVやワゴン以上の積載量があることが最大の理由であり、ランクル以上に利便性が高いためです。

前述で同じトヨタのアルファードの荷室寸法をあげましたが、ランクルもかなり広い荷室があるとはいえやはりミニバンの方が上です。

とくに荷室高さには大きな差があり、タイヤの大きなSUVではどうしても厳しい点です。

また車の全長に対してランクルは大きなエンジンルームが占める割合が大きく、その分車室空間は少なくなります。

その点アルファードは車両全長のほとんどを車室が占めているので、2列目シートがある状態でも1.7m近い荷室長さを確保できます。

こと荷室の使い勝手についてはSUVはミニバンには及ばず、それは最大クラスの大型SUVであるランクルでも同じなのです。

なおほかのミニバンのキャンプ適性については、以下の記事で解説しています。興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

ヴォクシー サードシート姿勢トヨタ ヴォクシー/ノアがキャンプに最適な理由4つステップワゴンの室内ホンダ ステップワゴンがキャンプに最適な理由5つ

燃費がかなり悪い

ランクルは大きなエンジンで圧倒的な走行性能があるものの、その分燃費が非常に悪く遠距離の移動では経済性が悪いのです。

これも大型ミニバンであるアルファードと比較してみますが、アルファードも決して燃費が良い車ではないのにランクルはそれよりさらに悪化しています。

項目ランクルアルファード
モデル4.7 V8
DOHC
3.5L V6
DOHC
2.5L 直4
DOHC
2.5L 直4
ハイブリッド
使用燃料ハイオクハイオクレギュラー
カタログ
燃費
2WD設定なし9.5km/L11.4km/L~
12.8km/L
18.4km/L~
19.4km/L
4WD6.7km/L~
6.9km/L
9.1km/L12.0km/L~
12.4km/L
設定なし
実燃費2WD設定なし7.5 km/L8.2 km/L12km/L
4WD4.0km/L~
5.5km/L
6.5 km/L9.7 km/L設定なし

※DOHCエンジンの詳細は以下の記事をご参照ください。

エンジンDOHCエンジンとは?仕組み/構造は?ツインカムとの違いとは?!

ランクルはカタログ燃費からしてかなり悪いのですが、実燃費では5km/L前後とあまりにも低い値です。

しかも燃料はハイオクなので燃料にかかる経費はバカにならないものがあり、長距離運転では費用面で非常に不利になります。

またアルファードにはエンジンが複数あって直4モデルはそれなりに良い燃費ですし、なによりハイブリッドモデルの存在が大きいです。(アルファードの燃費の詳細は以下の記事をご参照ください。)

トヨタ アルファードアルファードの燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!

最近は大型車のエンジンもどんどんダウンサイジングされており、ハイブリッド仕様も増えているので、将来的にはランクルもそうなるでしょう。

しかし現時点ではランクルでのキャンプはほかの車よりお金がかかってしまうのです。

ランクルをキャンプで使用した人の評判

ランクルでキャンプに行く人は結構多く、その評判はTwitterに数多く投稿されています。

今回はその中から何件かご紹介しましょう。

ランクルはキャンプ場で最高

この方は友人とランクルでキャンプにいかれたようですが、この写真からみてもわかるようにランクルはキャンプ場の風景にベストマッチですよね。

やはりSUVが映えるのは大自然の中であり、ランクルがどんなに高級車になっても山や草原がそのフィールドであるのは変わりません。

しかもキャンプの実用性も高い車なので、実用性、ビジュアル両面でランクルは最高です。

なおビジュアル面については、以下の記事で詳しく解説しています。興味のある方はこちらもご参照ください。

トヨタ ランドクルーザー【画像】ランクル(ランドクルーザー)はかっこいいのか?デザインについて徹底分析!

アルファードもいいけどやっぱりランクル

キャンプ用の車として考えると、トヨタ車でぴったりなのはやはりランクルかアルファードになります。

この方もこの2車種を挙げられていますが、やはりキャンプとなるとランドクルーザーが一番、アルファードは次点となるようです。

理由はさまざまですが、利便性より経済性よりなにより、ランクルがキャンプにぴったりの車ということからでしょうね。

この方も同じ意見で、なおかつお嫁さんがランクルが良いと言われていて、けして男性だけでなく女性にも人気です。

オフロードも何のその

200系ランクルは高級車の顔つきをしているのでオンロードメインの車と思われがちですが、前述したように本格的なオフロード走行が可能な車です。

とはいえ実際にランクルでオフロードを走ろうとする人はあまり多くなく、自分の車の本当の実力を知らない人がほとんどです。

キャンプに行く際にオフロード走行専門のフィールドのあるところにすれば、かなり安全にオフロード走行を体験できるのでおすすめです。

そういうところであれば、初心者であってもインストラクターが付きますので、無理なく安心して楽しむことができますね。

走破性については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

トヨタ ランドクルーザーランクルの走破性を徹底解剖!クロカン・オフロード性能はいかに?!