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カムリは車中泊に不向きな理由6つ!フルフラット化は不可能?人数は1人まで!

トヨタ カムリは北米サイズの中型セダンとなっており、ゆとりのあるボディサイズが特徴となっています。

今回はカムリでの車中泊について見ていきます。

カムリの車中泊に向かない点

トヨタ カムリ参考:toyota.jp

トヨタ カムリは中型の高級スポーツセダンで、北米モデルが日本に逆輸入された形の珍しい車種です。

カムリは日本市場で人気でしたが一時期は北米メインのモデルとなり、トヨタの国内の中型セダンは別の車種でした。

しかし北米でのカムリの人気が高まると共に日本でも人気が上がっていき、現在では主力車種として売れ筋モデルとなっています。

カムリは車高の低いスポーティなデザインが特徴ですが、ボディサイズは国内車としては全長も全幅も大きく大柄な車です。

車内も大型なボディを活かしてゆとりがあり、高級感のある質感のある車となっています。

近年車の活用方法として車中泊というものが注目されていますが、これは旅行の際に車内で一晩を過ごす使い方です。

旅行の時にホテルや旅館に宿泊するのではなく車を利用するので費用を抑えることができるのが大きなメリットで、その特徴から一気に人気の宿泊方法となっています。

また車中泊はキャンプのテント代わりとしても利用できるので、オートキャンプ場などで車中泊を利用する動きも出てきています。

カムリのようなセダンは車のサイズ的に車中泊にはあまり向いているとは言えないのですが、車種によってはセダンでも車中泊が快適な車もあります。カムリでどうかを見るために、まず車のサイズを見ていきましょう。

トヨタ カムリは北米サイズの中型セダンとなっており、ゆとりのあるボディサイズが特徴となっています。今回はカムリでの車中泊について見ていきます。

スペックカムリ
価格3,456,000円〜4,648,000円
乗車定員5名
全長WSグレード:4,910mm その他グレード:4,885mm
全幅1,840mm
全高FF:1,445mm 4WD:1,455mm
室内長2,030mm
室内幅1,535mm
室内高1,185mm
ラゲッジルーム高さ530mm
1,080mm
奥行き990mm
運転席寸法高さ約1,000mm
約500mm
奥行き約1,000mm
助手席寸法高さ約1,000mm
約500mm
奥行き約1,000mm
後席寸法高さ約1,000mm
約1,400mm
奥行き約1,000mm
3列目寸法高さ3列目シートなし
奥行き

カムリは北米譲りの大型のボディが特徴の車で、全長は5,000mm近い大型のサイズの車です。

全幅も1,840mmは国内の大型ミニバンクラスであり、中型セダンとはいってもサイズ的にはミニバンと同じサイズ感の車です。ですが全高は1,450mm前後とかなり低くなっており、かなりスポーティでシャープな車です。

車内のサイズは室内長はセダンにしては広めのサイズ感ですが、それより室内幅が1,535mmと非常に広々としていてかなり横のゆとりがあります。

室内高は車高が低い分セダンにしても低いものとなっていますが、車内はゆとりがあり頭があたるなどはありません。またトランクルームが広々としており、かなり大きな荷物でも載せることができます。

セダンにしては車内が広々としているカムリではありますが、車中泊に対しては不向きな部分が多く次のような点が厳しいでしょう。

トランクスルーが大きくない

カムリ ラゲッジ トランク参考:toyota.jp

まずセダンという車種はもともと車中泊に適した車ではないのですが、その中でもカムリの構造的にトランクスルーが小さく車中泊には不向きなのです。

トランクスルーとはセダンのトランクルームと車室内をつなげる機能で、セダンに収めにくい長めの荷物を積み込むための機能です。

この機能は後部座席の座席の一部もしくは全体を前側に倒せる機能となっていて、シートアレンジの一つとして近年のセダンには必須の機能となっています。

ポイント

カムリにもトランクスルー機能はあるのですが、後部座席を倒したあとのトランクルームと車室の間のトンネル部分のサイズが小さくて車中泊には使いづらいのです。

カムリのトランクスルーではその開口部が800mm✕250mmぐらいのサイズとなっていて、車中泊をそこで行うのには窮屈です。

国産のほかのセダンではトランクスルーの開口部が後部座席全体に渡っている車もあり、そういった車であれば高さや幅が広くて車中泊がやりやすいサイズです。

そういった車種であればセダンというサイズの制限のある車でも後部座席とトランクルームで寝台を作れますが、カムリではちょっと不向きなサイズです。

トランクスルーの上下寸法が非常に狭い

このカムリのトランクスルーで一番問題なのは上下寸法が狭いことで、そこに身体を押し込むと考えるとちょっと窮屈です。

カムリで車中泊をする時には後部座席を倒してフラット化し、トランクルームとの間で寝台の空間をつくることです。

しかしその寝台のちょうど中間あたりにトランクスルー部分が位置しており、寝る時にはそこに身体を押し込まなければなりません。

トランクスルーが大きな車であれば上下のサイズが広くて寝る時に体を入れやすいのですが、カムリではこれが大変です。

カムリのトランクスルーの上下サイズである250mmはスリムな人の身体の厚みより少し大きいぐらいのサイズで、一応身体を入れることはできるもののギリギリのサイズです。

車中泊時には車中泊マットなどを寝台に敷き詰めないと快適さがないのですが、それをするスペースもなかなか厳しめです。

そのため車中泊が不可能ではないのですが、寝台に収まるときや寝ているときにかなり大変な車となっています。

横幅が狭く2人で寝るのは難しい

カムリのトランクスルーは上下だけでなく横幅も小さく、普通の車のように左右に2人で寝ることも出来ません。

車中泊では車の車内をほぼフル活用できるのですが、ほとんどの車では後部座席に2名もしくは3名座れるシートがあります。

このシートとラゲッジスペースを使って寝台とする場合が多いのですが、そのサイズを活用すれば車内で2名は寝ることができる車がほとんどです。

ですがカムリの車内のサイズでは2名で寝られるスペースはなく、1人車中泊でなければ厳しいです。カムリのネックとなるのはやはりトランクスルー部分で、トランクスルーの横幅が800mm程度しか無いのでそこに2名は寝ることができません。

寝台のセンターに1名で寝るのであれば十分な横幅ではありますが、同乗者のある旅行ではカムリ1台では車中泊ができないことになります。一人旅しかできない車はなかなか車中泊用として考えるのは厳しいでしょう。

とはいえ車中泊自体は出来ないことはないので、一人で遠出するときの宿泊手段としては利用できます。

シートベルトが邪魔な位置にある

カムリで車中泊のためにトランクスルーを利用しようとすると後部座席のシートベルトが結構余計な位置にあり、これが寝るときに邪魔となります。

カムリは後部座席に3名で座ることができるベンチシートがあるのですが、シートにはそれぞれ3点式のしっかりしたシートベルトが装着されています。

普通の車ではシートの真ん中の席は2点式の簡易的なシートベルトであることが多いのですが、カムリは真ん中の席も3点式で車の真ん中部分に肩がけのシートベルトがあります。

しかし後部座席のセンターに肩掛けのシートベルトがあるということは、背もたれを前に倒したときにシートベルトが残ってしまうのです。

ポイント

トランクスルーを活用して車中泊の寝台を作ると、ちょうど寝台の真ん中部分にシートベルトがあります。

このシートベルトは寝る時にはちょうど頭の位置や肩の位置にあって邪魔となるので、これをうまくどけないと寝ることはできません。

ですが車内に固定部分はないので、事前にシートベルトの処理をしっかり考えて固定部分を決めて置かなければなりません。

もともとトランクスルー機能は長い荷物を載せるための機能なのでシートベルトが途中にあってもそんなに気になることはないのですが、車中泊に向けた構造ではないためこういった問題があるのです。

寝台の前後サイズも少し不足気味

カムリの寝台は高さや横幅が車中泊には厳しいサイズなのですが、前後のサイズも広々としているわけではありません。

車中泊では車内がフルフラットになることは重要ですが、そのサイズも非常に重要でとくに前後のサイズが必要です。

寝台のサイズは寝る方の身長は最低限ほしいところで、寝る時に足をしっかり伸ばして寝られないと窮屈さを感じたり足を曲げなければならなくなります。

ですが身長ぴったりでも窮屈さはあり、成人男性で身長170cmぐらいの人を考えると、そのサイズは1,800mm〜1,900mmぐらいは必要です。

ですがカムリのフルフラットモードでは前後のサイズは1,700mm程度となっており、身長によっては寝られるサイズではあるのですが、汎用性を考えると少し残念なサイズです。

車中泊としては窮屈さを感じるサイズではありますがセダンとしてはこのぐらいでも仕方ない面はあり、他のサイズが小さいことに比べればデメリットは小さいでしょう。

またさらにサイズを増やす方法はあり、前席シートを前側にスライドさせれば前後のスペースは拡大します。

ですが前席をスライドさせると後部座席との間にスペースが開いてしまうので、ここを埋めなければ寝台にはできません。

室内高が低く身体が起こせない

カムリ シート参考:toyota.jp

カムリではトランクスルーの部分の高さが狭いのがネックとなるのですが、その他にも車内自体の高さも低いので窮屈さはあります。

車中泊では車内で前後方向に横になるので高さはあまり気になることは少ないのですが、セダンのような車種だと車高は低く室内高も低いです。

こういった車では寝ることには問題がなくても、例えば寝台の上で体を起こしたりすると天井にぶつかってしまうことがあります。

そうすると起きるときなどに気をつけなくてはいけなかったり、寝返りを打つ時などの邪魔な部分となることもあります。

カムリは特に室内高の低いセダンで、車の全高自体が低い車なのでその点に関しては仕方ない点です。

しかし車中泊では当然ながら窮屈さを感じてしまいますし、寝台の上で体を起こすのもなかなか難しいでしょう。

そもそもトランクスルー部分が狭いので身体を起こせるかどうかは厳しい部分もありますが、室内高を見ても快適な車中泊が過ごせる車ではないサイズ感といえます。

カムリで車中泊をする方法

カムリは車中泊にあまり向いている車ではありませんが、一人であればなんとか可能ではありますのでその方法をご説明しましょう。

車中泊のためのフルフラット化

カムリ シート参考:toyota.jp

カムリで車中泊をするためにはトランクスルー昨日雨を使いますが、基本的にはトランクスルーの操作だけで寝台は形作れます。

ポイント

カムリのトランクスルーは後部座席の背もたれを前側に倒すことで作れますが、その操作はシートの上側にあるレバーで操作します。

カムリのトランクスルーはシートの左右および中央でそれぞれの背もたれが倒せるのですが、後部座席を使いながら荷室も広げたい時には中央の部分のみを倒します。

ですが車中泊では一人で寝るとはいってもトランクスルーを最大限使いたいので、後部座席は全部背もたれは倒さないといけません。

この操作をすればトランクスルーがすべて開口部が開き、カムリの車内で最大限スペースを活用できます。

後席は前に倒すだけで底面自体はほぼフルフラットになるので、寝台の感触自体は悪くありません。また一人であれば寝台を斜めにも使えるので、身長が寝台より少し長いくらいであれば寝方で調整はできます。

車中泊がしにくい車ではありますが、シートの倒し方ぐらいは一度練習しておいても良いでしょう。

車中泊アイテムの準備

次に車中泊用のアイテムをいろいろ準備しないといけないのですが、必須のものは2つあります。

1つは車中泊用のマットで、これは寝台の上に敷き詰めて布団代わりとするものです。カムリに限らず車中泊の寝台は樹脂製の素材であることが多く、その感触は硬めであまり快適に寝られるものではありません。

そのため快適に寝るためにはクッション性のあるマットが必要で、これは車中泊マットとして市販品で様々なものが販売されています。

車中泊マットには2人用などもあるのですが、カムリの場合には1名しか寝ることができないので一人用の車中泊マットで十分です。

もう一つは車中泊時にウインドウを遮光するためのアイテムで、これは遮光カーテンや遮光ボードなどがあります。

車中泊のときにウインドウが空いたままだとそこから街灯の光や他の車のヘッドライトなど外からの光が入ってきて、寝ている時に安眠できない要素が増えます。

そのためウインドウはしっかり遮光する必要がありますが、カムリ用の車中泊アイテムなどはあまりないので汎用品の遮光カーテンや遮光ボードを探すと良いでしょう。

なお遮光ボードについてはウインドウ形状にぴったりフィットしないと効果が薄いので、汎用品をウインドウ形状にカットして自作するのも良い方法です。

車中泊の注意点

カムリでの車中泊ではどうしても寝台のサイズやトランクスルーの小ささが気になるのですが、実際に車中泊する時には注意が必要です。

換気には窓を開けるのが一番簡単ではあるのですが、それでは虫が入ってきたり外から音が聞こえやすくなったりと不利な面もあります。

車中泊として一番簡単な方法はエアコンを外気循環モードで動かしておくことで、温度管理をしながら換気も出来てとても便利です。

なおエアコンを動かした時にはバッテリーが上がるのを防ぐためにエンジンはアイドリングにしておく必要があり、燃料の残量なども気にしておかなければなりません。

なおアイドリング状態のときに積雪などで排気管が詰まったりすると排気ガスの逆流などの問題があり、そういった危険があるときには窓は少しだけ空けておいたほうが安全です。

カムリの車中泊に向いている点

カムリは車中泊に不向きな点が多いのですが、次のような点は一応車中泊に適している点となります。

トランクスルーをするとフルフラットに近くなる

まずカムリの車内がフルフラットになるという点は車中泊に向いている点となっていて、セダンでの車中泊で嬉しい点です。

セダンという車種は車室とトランクルームが別れている関係でもともと車中泊に向いていると言えない車で、トランクスルー機能も必ずしもフルフラットにする必要はありません。

近年のセダンは他の車種に合わせてフルフラット化できる設計の車は増えてきてはいますが、あまりセダンで車中泊をしない北米系車種のカムリではそもそもそういった構造を考慮はされていません。

ですがトランクルームの開口部が小さいとはいえシートアレンジでフルフラットができるのは意外なメリットといっても良いでしょう。

ポイント

カムリのトランクスルー開口部はセダンとしては決して狭いものではなく、従来のカムリではセンター部分しか開かないタイプもありましたので十分しっかりした構造と言えます。

もちろん車中泊を考慮した構造ではありませんのでカムリで車中泊がしにくいのは仕方ない点といえます。

それでも一人でフルフラットの寝台で車中泊ができるので便利ではあります。

オプションに1,500Wコンセントがある

カムリは搭載されているエンジンがハイブリッドメインであり、その特徴を活かした1,500Wコンセントが使えます。

ハイブリッドカーは強力な電源装置であるハイブリッドシステムと大容量のバッテリーを搭載しているのですが、その電源は車内でコンセント用のものとしても活用できます。

最近のハイブリッドカーにはオプションやアクセサリーで家庭用の100Vコンセントが使え、さらに容量が1,500Wまでと家庭用電源と遜色ないスペックです。このスペックであればさまざまな家電製品を車内で使うことができ、非常に便利な機能です。

カムリでもこの機能がオプション設定で装着できるのですが、車中泊でもこの機能が便利に活用できます。

車内で家電製品が使えるとたとえばドライヤーであったりちょっとした調理器具であったり、娯楽の製品であったりさまざまな利用法があります。

車内が狭めのカムリであってもこういったものをうまく活用すれば車中泊の楽しみはどんどん増えるのでおすすめです。

なおコンセント使用時にはバッテリーが上がるのを防ぐためにエンジンはアイドリング状態のほうが望ましいです。

前席が荷室として使える

カムリでは車中泊は後席とトランクルームでおこなうことになりますが、その残ったスペースである前席が荷室として使えます。

車中泊ではどうしても寝る時の快適性などが気になるのですが、実際には旅行の際に使うものなので荷物の量は多めになります。

カムリはトランクルームがあるので積載量も多く、大きな荷物をたくさん積んで旅行することができます。

ですが車中泊のときにはこの荷物をどこかにおいて置かなければならず、荷室が少なくなると厳しい面があります。

ですがカムリの場合には前席をほぼそのままのサイズで活用することができるのですが、トランクルームに入っている荷物はそのままほとんど前席に収めることができます。

寝台のサイズを増やしたいのであれば前席を少しスライドしたりはするのですが、それでも前席のスペースはしっかり活用できるでしょう。

この点はカムリの大きなボディが活きている点で、前席も使えますしダッシュボードの上なども使えます。

カムリの車中泊の口コミ・評判

カムリは国内のセダンでもかなりの人気車種であり、twitter上でも車中泊についての評価が投稿されています。その中からいくつかご紹介していきます。

この方はカムリでの車中泊を実際に行っていらっしゃいますが、なんとか車中泊を過ごせていますね。

しかし厳しい面もいくつかあり、クッションなどでサポートするのが重要なようです。

こちらの方はセダンの購入を検討されているようですが、車中泊が難しいということでカムリはやめていらっしゃいますね。

以前であれば車中泊の有無でセダンを選ぶことは殆どなかったのですが、最近の車中泊の人気の高まりと共にこういった視点で車を探す人も出てきていますね。

総評

カムリは北米譲りのゆとりのあるサイズ感のセダンでかなり快適な車であり、またセダンを所有する満足感やデザインのかっこよさなど非常に良好なセダンです。

しかし車中泊となると不利な部分が非常に多く、特に複数人での車中泊は厳しいです。ですがセダンであっても一人での車中泊が過ごせる点は悪くなく、ポテンシャルを把握していれば普段の使い勝手の良さと合わせて便利な車であることは間違いありません