CX-3は、躍動感溢れるマツダデザインを採用したスタイリッシュなコンパクトクロスオーバーSUV。
SUVの力強さを象徴するようなディーゼルエンジンがCX-3の最大の特徴ですが、2018年のマイナーチェンジで排気量が拡大され、維持費が増大してしまいました。
維持費に関わる排気量変更は、売れ行きに大きな影響をおよぼします。
実際にCX-3を所有した場合の維持費はいくらになるのでしょうか。
CX-3の月間と年間、長期的かかる費用をライバル車と比較して、CX-3の維持費を検証します。
CX-3の月、年間の維持費
マツダ CX-3を所有した場合に発生する、さまざまな維持費を月ごと、年ごとに細分化し、シミュレーションしていきます。
マツダ CX-3とは?
2015年に登場したマツダ CX-3は、スタイリッシュなデザインをまとったコンパクトクロスオーバーSUV。
当初は1.5Lディーゼルエンジン専用車として開発されましたが、2017年に2.0ガソリンエンジンを追加、さらに2018年には、大規模マイナーチェンジをおこない、エンジン、内外装に大幅なリファインを加えて登場しました。
ディーゼルエンジンの特徴!メリット5つとデメリット6つ!現行型CX-3のエンジンラインナップは、2.0Lガソリンエンジンと1.8Lディーゼルエンジン。ガソリンエンジンは、エンジン内部にまで改良が加えられ、全域でトルクアップが図られます。
ディーゼルエンジンは、1.5Lから1.8Lへと排気量がアップされた次期型の新ディーゼルエンジン。よりクリーンな排出ガスとともに燃費性能を大幅に向上し、ハイブリッドカー並の燃費数値を達成しています。
それぞれのエンジンに組み合わされるトランスミッションは6ATと6MTが設定され、駆動方式もそれぞれにFFと4WDを用意。唯一ガソリンエンジン4WDのMTモデルだけがラインナップされませんが、他社ライバルよりも柔軟なパワートレインの組み合わせを選択することができます。
CX-3のグレード毎の維持費の違い
マイナーチェンジ前のCX-3の1.5Lディーゼルモデルは、年間自動車税が34,500円でした。
1.8Lへと排気量がアップしたことにより、ひとつ上の排気量区分に該当したため、年間の自動車税は2.0Lガソリンエンジンと同じ39,500円になります。
よってCX-3のグレードの違いによる維持費差はありません。異なるのはガソリンエンジンと、軽油を燃料とするディーゼルの燃料代のみです。
また、ガソリンエンジンはエコカー対象とはなりませんが、ディーゼルモデルはエコカー対象車であるため、新車購入時に税制優遇措置がはたらきます。
さらに、グレードによってはクリーンディーゼル補助金が有効となるため、ディーゼルとガソリンエンジンでは初期費用に若干の差が生じます。
「クリーンディーゼル」vs「ガソリンエンジン」の違い8つ!燃費や維持費まで比較!今回は、ディーゼルモデルのベーシックグレードである「マツダ CX-3 XD(2WD 6AT)」をサンプルとしてCX-3の所有するうえでかかる維持費を検証していきます。
CX-3の月ごとにかかる費用
CX-3を維持するうえで、月ごとにかかる費用をまとめると表のようになります。
種類 | 費用 |
駐車場代 | 8,000円 |
燃料代 | 3,143円 |
合計 | 11,143円 |
駐車場代
駐車場代は、平均的な8,000円を設定しています。土地代の高い都市部ではもっと高く、土地代安い郊外ではもっと低くなるので注意しましょう。
燃料代
エンジン種類 | WLTCモード平均燃費 | 実燃費 | 走行500kmあたりの燃料代 |
1.8L ディーゼル 2WD AT(MT) | 20〜20.2km/L(23.2km/L) | 17.5km/L(18.0km/L) | 3,143円 ※軽油(3,056円) |
1.8L ディーゼル 4WD AT(MT) | 19〜19.2km/L(21.2km/L) | 16.0km/L(17.0km/L) | 3,438円 ※軽油(3,235円) |
2.0L ガソリン 2WD AT(MT) | 16.0km/L(16.2km/L) | 12.5km/L(12.8km/L) | 5,200円(5,078円) |
2.0L ガソリン 4WD AT | 15.2km/L | 11.5km/L | 5,652円 |
「CX-3 ディーゼル 2WD AT」カタログ燃費は、WLTCモード燃費で20.0〜20.01km/L。実燃費は17.5km/Lです。
実燃費17.5km/LのCX-3 ディーゼルで、仮に走行距離を月500km(=年6,000km)、軽油代を110円/Lとすると、3,143円と算出できます。
通勤やレジャーなどで頻繁に使ったりして走行距離が多ければ、当然その分費用は増えることになります。走行距離が100km増えるごとに維持費はおよそ629円増えると考えましょう。
ガソリンは130円/Lで計算しています。
CX-3には、新しい国際規格燃費基準「WLTC」が適用されています。WLTCモード燃費は、車の使用状況に応じて燃費性能が細分化され、「市街地モード」「郊外モード」「高速道路モード」とそれらの「平均」が記載されます。
「CX-3 ディーゼル 2WD AT」のWLTCモード燃費の詳細は、ストップ&ゴーの多い「市街地モード」では16.8km/L。低速巡航の「郊外モード」では20.0km/L。
高速巡航の「高速道路モード」では22.2km/Lです。つまり、CX-3のディーゼルはエンジントルクを活かした高速巡航が得意であるため、高速道路を使った遠距離走行時の燃費性能が非常によい特徴があります。
なおCX-3の燃費については以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
CX-3の燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!CX-3の1年ごとにかかる費用
次に1年間にかかる費用を解説します。
種類 | 費用 |
自動車税/軽自動車税 | 39,500円 |
任意保険料 | 84,000円 |
消耗品代 | 6,000円 |
合計 | 129,500円 |
自動車税
毎年5〜6月ころに納税通知の来る「自動車税」は排気量に応じた税率が適応されます。
排気量が1.8Lのディーゼルエンジン、2.0Lのガソリンエンジンに割り当てられる自動車税は、どちらも39,500円です。
CX-3 ディーゼルは、新車購入の場合はグリーン化特例が適用され、購入翌年の自動車税はが75%が免除された9,000円となります。
任意保険料
万が一の事故に備えるための保険として、保険会社と契約する「任意保険料」は、月7,000円として年間で84,000円ほどになります。
ただし、任意保険は車種やドライバーの年齢などの条件や加入する保険会社によって、金額が最大数万円ほど変わります。他の費用以上に個人差が大きいので、年84,000円の金額はあくまでも目安程度にお考えください。
またここでは任意保険を「年ごとにかかる費用」としていますが、月払いなど他の支払い方法もあることが多いです。
消耗品代
エンジンオイルやオイルフィルターなどのメンテナンス費用である「消耗品代」として年6,000円程度がかかります。
なおディーゼルエンジンのオイル交換については以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
(クリーン)ディーゼルのエンジンオイル交換ガイド!頻度や費用など全て解説!CX-3の数年ごとにかかる費用
新車購入の場合は3年、それ以降は2年毎実施される車検の費用をまとめました。
種類 | 費用 |
自動車重量税 | 車検ごと15,000円(新車購入時は免除) |
自賠責保険料 | 車検ごと26,000円(新車購入時は3年分37,000円) |
車検基本料 | 車検ごと50,000円 |
12ヶ月点検費用 | 車検から1年ごと10,000円 |
合計 | 101,000円 |
自動車重量税
自動車重量税は、自動車の重量に応じて税率が適合する制度です。CX-3は、全グレードが1t〜1.5tに収まるため、2度目の車検以降に収める重量税は翌2年間分で15,000円です。
ただし、CX-3 ディーゼルの場合はエコカー減税対象車であるため、新車購入時に支払う3年分は免除となります。
自賠責保険料
交通事故時の被害者を補償する目的で徴収されるのが自賠責保険料。自動車重量税とともに車検時に納めることになります。
CX-3に限らず、普通車で自家用に使用される場合の保険料は、翌2年間分で約26,000円。
車購入時は次の車検までの3年分で37,000円です。
車検基本料
車検基本料とは、車検ごとの法定点検費用と印紙代と車検代行代を足したものとし、CX-3の場合は2年分/50,000円ほどかかります。
ただし、車検費用はディーラーやカー用品店など業者の選び方によって、数万円ほど変わることがあります。
また車検の検査結果によっては部品交換や整備が必要となり、さらに数万円ほどかかるケースもあるので、50,000円の金額は目安としてお考えください。
12ヶ月点検費用
法定12ヶ月点検は車検と違い、義務ではありませんが、車を大切に乗りたいのであれば実施をおすすめします。費用はおよそ10,000円。もし交換しなければいけない部品があった場合には、部品代が加算されます。
また、整備記録として実施をしておくことで、リセールバリューの際の査定にプラスに働きます。
もしCX-3を買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!CX-3の月ごと、年ごとの維持費平均
ホンダ CX-3の維持費を月ごと、年ごとの表にまとめました。これにより一定期間内における平均的な維持費がわかります。
月ごとの維持費
CX-3を維持するために数年サイクルでかかる費用を、ひと月あたりに換算した表です。
種類 | 費用 |
駐車場代 | 8,000円 |
燃料代 | 3,143円 |
自動車税/軽自動車税 | 3,292円 |
任意保険料 | 7,000円 |
消耗品代 | 500円 |
自動車重量税 | 625円 |
自賠責保険料 | 1,083円 |
車検基本料 | 2,083円 |
12ヶ月点検費用 | 416円 |
合計 | 26.143円 |
年ごとの維持費
CX-3を維持するために数年サイクルでかかる費用を、1年あたりに換算した表です。
種類 | 費用 |
駐車場代 | 96,000円 |
燃料代 | 37,714円 |
自動車税/軽自動車税 | 39,500円 |
任意保険料 | 84,000円 |
消耗品代 | 6,000円 |
自動車重量税 | 7,500円 |
自賠責保険料 | 13,000円 |
車検基本料 | 25,000円 |
12ヶ月点検費用 | 5,000円 |
合計 | 313,713円 |
CX-3のその他の費用
基本的な維持費に加え、他にも車に乗るうえでかかる費用をまとめました。
タイヤ代
CX-3の標準タイヤサイズは、215/50 R18価格は1本あたり11,000〜23,000円程度。18インチの大径ホイールを装着するCX-3のタイヤは非常に高価です。
摩耗しやすいフロントタイヤと、比較的摩耗の少ないリアタイヤとを交換するタイヤローテーションをマメに実行して、タイヤライフを伸ばしたいところです。
ローン金利
ローンで車を購入した場合は、車両価格に加えて金利がかかります。また、どこから借りるかでも金利は大きく変わってくるため、慎重に選びたいところです。
参考までに、CX-3のベーシックグレードである「CX-3 XD(2WD AT)」の車両本体価格244万円をローンで支払う場合の金利費用をまとめました。
借入先 | 金利 | 費用 |
ディーラーローン | 年 5%~7% | 122,000〜170,800円 |
銀行 | 年 2%〜4% | 48,800〜97,600円 |
信販会社 | 年 1.9%~8.4% | 46,360〜204,960円 |
高速料金
高速道路は信号もなく車での長距離移動の要となりますが、交通料金が発生します。
料金は『150円(基本料金)+24.6円〜39.36円×距離(距離料金)×1.08(消費税)』で求めることが可能。一般的に、トンネルや橋などの工事に手間のかかる区間ほど高い距離料金が設定されます。
一例をあげると、静岡県・御殿場ICから愛知県・豊田東ICまでの208kmの交通料金は、新東名高速道路経由で4,950円。100kmあたり2,500円前後と覚えておけばおおよその目安になります。
修理代・部品交換代
エンジンオイルなどの消耗品は5,000〜10,000km毎の比較的短いスパンで交換が必要ですが、エアクリーナーやブレーキパッド、ブレーキフルードやバッテリーなどの油脂類は、50,000km以上の長いスパンで交換されるため、法定点検時にしっかりと点検・メンテナンスを受けることが大切です。
また、メーカー側の不具合であれば無償で修理をしてくれる場合がありあますが、自身の過失での故障や消耗品の交換費用は自身で負担しなければいけません。
消耗品にかかる費用の一例を表にまとめました。
費用項目 | 費用(部品代+工賃) |
エアクリーナー | 3,000円~ |
ブレーキパッド | 20,000円~ |
ブレーキフルード | 5,000円~ |
補機バッテリー | 15,000円~ |
ワイパーブレード | 4,000円~ |
なおディーゼルエンジンのメンテナンスについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
(クリーン)ディーゼルのメンテナンスのポイント5つ!費用や水抜き、アドブルーまで解説!CX-3の維持費に関する注意点
マツダのディーゼルエンジンは、大トルクとガソリンエンジン並のレスポンスを両立するクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV−D」として注目を集めました。
しかしマイナーチェンジ前のCX-3に搭載されていた1.5Lディーゼルエンジンは、エンジン内部にカーボンが堆積し、不具合が発生するトラブルが多数報告されていました。
新型1.8Lディーゼルエンジンも取り扱いには注意が必要です。とくに短距離走行を繰り返す使い方では、カーボンの堆積が過大となり、1.5Lディーゼル同様にエンジン動作不良や故障の原因となるでしょう。
この症状は小排気量エンジンをほど起こりやすい傾向があります。リコールにまで発展した1.5Lディーゼルに対して、不具合こそ出るものの、2.2Lディーゼルエンジンはリコールには至らなかった経緯から、新型1.8Lディーゼルエンジンは、排気量の拡大と排ガス性能の向上により、1.5Lディーゼルエンジンほど頻繁なトラブルは起きないものと推測されます。
しかし、エンジン内部のカーボン堆積は、ディーゼルエンジンの特性ともいうべきものであり、完全に解決することはできません。新型1.8LディーゼルのCX-3も、短距離走行はなるべく避け、最低30分以上の運転で、しっかりとエンジンを温めて運用する気遣いが必要です。
エンジン内部のカーボンを除去し、エンジンの調子を取り戻すには、少なく見積もっても3万円以上のメンテナンス費が発生します。短距離走行が多い使い方をしなければならない方は、ガソリンエンジンモデルの購入をおすすめします。
なおエンジンのカーボンについては以下の記事でさらに詳しく解説しているので、詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
(クリーン)ディーゼルの煤問題とは?除去・洗浄や対策方法まで全て解説!CX-3の旧型(中古)の維持費
マツダ CX-3が登場したのは2015年2月。世界的なSUVブームに向けて開発されたコンパクト・オンロードSUVがCX-3です。
発売当初はディーゼルエンジンのラインナップしかなかったため、現在の中古車市場に出回っている車両も、ほとんどが1.5Lのディーゼルモデルです。
燃費性能がよく、現行型の1.8Lディーゼルよりも排気量区分が1ランク低い年間34,500円の自動車税のため、CX-3の中古車は一定の人気保持しています。
CX-3は、比較的年式が新しいため、中古車を購入しても大きなトラブルは起こらないでしょう。また、マツダでは、細かな年次改良が加えられているため、年式が新しいほど不具合の発生率が少ない傾向にあります。
ただし、1.5Lディーゼルエンジンを購入する際は、カーボン堆積によるエンジンコンディションに注意しましょう。
カーボンの堆積度合いは、前所有車の運転環境によって大きく差が出るため、見定めるのは難しいですが、できれば試乗をしてアイドリングの不調がないか、加速時に息継ぎがないかなどをしっかりと確認しましょう。
なお維持費を気にするよりも、購入時の値引き交渉にこだわった方が経済的ですよ。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!CX-3の維持費を他の車と比較
マツダ CX-3と同価格帯のコンパクトSUV3車種を挙げ、1年ごとの維持費を比べてみます。
トヨタ C-HR ハイブリッド
種類 | 費用 |
駐車場代 | 96,000円 |
燃料代 | 40,625円 |
自動車税/軽自動車税 | 39,500円 |
任意保険料 | 84,000円 |
消耗品代 | 6,000円 |
自動車重量税 | 7,500円 |
自賠責保険料 | 13,000円 |
車検基本料 | 25,000円 |
12ヶ月点検費用 | 5,000円 |
合計 | 316,625円 |
次世代型プラットフォームを採用したトヨタのコンパクトSUVがC-HR。2016年12月に登場し、スポーティに味付けされたスタイリングと走行性能が特徴です。
搭載されるエンジンは、スポーティな吹き上がりの1.2Lターボエンジンと、プリウスなどと共通の1.8Lハイブリッドエンジンの2種。
1.2Lエンジンの自動車税はCX-3より安い34,500円ですが、燃費性能ではCX-3に劣ります。1.8Lハイブリッドは、CX-3ディーゼルと同等の維持費・燃費性能を発揮します。
プリウスゆずりの安定した走行性能と優れた燃費性能を誇るSUVがC−HR。しかし、CX-3ディーゼルは燃料代の安価な軽油であるため、距離を走るほどお得になります。長距離移動が多い方にはCX-3をおすすめします。
なおC-HRについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
C-HRの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!C-HRの燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!ホンダ ヴェゼル ハイブリッド
種類 | 費用 |
駐車場代 | 96,000円 |
燃料代 | 45,882円 |
自動車税/軽自動車税 | 34,500円 |
任意保険料 | 84,000円 |
消耗品代 | 6,000円 |
自動車重量税 | 7,500円 |
自賠責保険料 | 13,000円 |
車検基本料 | 25,000円 |
12ヶ月点検費用 | 5,000円 |
合計 | 316,882円 |
2013年12月に登場したホンダ ヴェゼルはクーペとミニバンのエッセンスを取り込んだコンパクトSUV。搭載エンジンは、1.5Lの自然吸気とターボ、ハイブリッドの3種類が用意されます。
CX−3との維持費差は、ヴェゼルのほうが排気量が小さなぶん自動車税が割安ですが、燃費性能では軽油で走るCX-3 ディーゼルの方が圧倒的に優位です。
ガソリンエンジン同士で比べるなら、維持費の安いヴェゼルがお得。使用頻度が少なく、短距離移動が多い方にはヴェゼルをおすすめします。しかし、長距離移動が多いのであればCX-3ディーゼルの方が安価な維持費で所有することができるでしょう。
なおヴェゼルについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
ホンダ ヴェゼルの月、年間の維持費を計算!高いのか安いのか比較して解説!ヴェゼルの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!スバル XV ハイブリッド
種類 | 費用 |
駐車場代 | 96,000円 |
燃料代 | 70,909円 |
自動車税/軽自動車税 | 39,500円 |
任意保険料 | 84,000円 |
消耗品代 | 6,000円 |
自動車重量税 | 7,500円 |
自賠責保険料 | 13,000円 |
車検基本料 | 25,000円 |
12ヶ月点検費用 | 5,000円 |
合計 | 346,909円 |
2017年に登場した2代目スバル XVは、スバル インプレッサのSUV版。フルモデルチェンジしたインプレッサと同じく、新型プラットフォームを採用したことで劇的にシャシー性能が向上しているのが特徴です。
搭載エンジンは、1.6Lの水平対向エンジンと、2.0L水平対向ハイブリッドエンジン。税金面ではCX-3と同等ですが、燃費性能はCX-3に及びません。
XVのハイブリッドシステムは、燃費向上よりも走行性能を補うように機能しているため、燃費性能ではハイブリッドの恩恵をあまり感じることはできないでしょう。
XVはスバルの4WDシステムによる。オンロード・オフロード問わない安定感ある走りが魅力。維持費よりも走行性能を選ぶならスバル XVがおすすめですが、維持費で選ぶならCX-3をおすすめします。
なおXVについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
スバルXVがキャンプに最適な理由6つスバルXVは雪道に弱い?雪道走行の性能について徹底分析しました!CX-3はハイブリッド並の燃費性能
2018年の大規模マイナーチェンジでディーゼルエンジンの排気量が1.5Lから1.8Lに増えたことは、自動車税のランクが引き上がり、維持費の増加になってしまいました。
しかし、改良を受けた新型ディーゼルエンジンは、少々扱いにクセのあった1.5Lディーゼルエンジンをより扱いやすいものとしながら、大幅に燃費性能を改善。
燃費数値はハイブリッドカーをも上回り、さらに燃料代が安い軽油であるため、距離を走るほどCX-3の燃費のよさが実感できるエンジンに仕上がっています。
排気量の拡大による自動車税ぶんの+5,000円は、改善された燃費性能で相殺されます。優れた燃費性能で安価な維持費で所有できるCX-3は、新社会人や大学生におすすめです。
躍動感あるスタイリングのコンパクトSUVであるマツダ CX-3は、若者にこそ似合う車でしょう。
とくに、休日に高速道路を利用しての遠方に移動する使い方がCX-3には最適です。しなやかなの路心地と、ディーゼルエンジンの余裕あるトルクが、疲労を感じさせることなく、快適に目的地まで運んでくれます。
なおCX-3については以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
CX-3の口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!マツダCX-3が高い理由3つ!ただ高額なだけじゃなかった?!