コンパクトなボディと使い勝手のよい荷室が魅力的なホンダシャトル。
排気量が小さくて燃費もよく、維持費が安い上に車体も低価格でとても家計に優しい車です。
そんなシャトルですが、燃費は良いのでしょうか。
走り方によってどう変わるのでしょうか。
ここではシャトルの燃費について解説していきます。
シャトルの燃費・実燃費
まずはシャトルのカタログ燃費と実燃費の差をチェックしていきます。シャトルはJC08モード燃費が採用されていますので、実燃費はカタログ値のおおよそ6割から7割と言われています。
ハイブリッドモデルとガソリンモデルの2つのモデルがあるのでそれぞれの数値を検証していきます。
ガソリンモデルの燃費・実燃費
ガソリンモデルはカタログ値で22.0km/Lです。では実燃費はどのような数値になるのでしょうか。
燃費の種類 | 数値 |
カタログ燃費 | 22.0km/L |
街乗り燃費 | 15~18km/L |
高速燃費 | 16~19km/L |
ユーザーの燃費を見ていくとこの様になります。カタログ燃費達成率は7割を超えており比較的優秀な燃費達成率です。
ハイブリッドモデルの燃費・実燃費
ハイブリッドモデルの燃費はカタログ値で34.4km/Lです。同様に実燃費を見ていきます。
燃費の種類 | 数値 |
カタログ燃費 | 34.4km/L |
街乗り燃費 | 19~22km/L |
高速燃費 | 23~27km/L |
ハイブリッドモデルはこのような結果になりました。カタログ達成率は6割程度とハイブリッドとしては平均的な達成率です。
ガソリンモデルでも平均的に15km/Lを超えていますし、ハイブリッドであれば20km/Lを超えています。日常の道具として使うのにとても使いやすい燃費性能です。
シャトルの燃費の口コミ
シャトルの燃費についてユーザーはどう感じているのでしょうか。ここではツイッター上からシャトルの燃費に関する口コミをご紹介していきます。
朝ヘルパー終わってママを乗せて岩泉へ~👌
ばあさんを拾ってそのまま海へ~母と祖母が買い物してる間に30分だけ釣りした!ソイが4匹釣れたよ笑
天気良くて良かったなぁ☺️シャトルの燃費がジムニーの倍って考えると泣けてくるよ😭
安全運転で帰ってこれて良かったっす🙇 pic.twitter.com/PkdlYvnoRi— まつDら (@matudair123) 2018年7月24日
シャトルハイブリッドで20km/Lという数値を出しています。燃費がいいのは当然ですが、軽自動車のジムニーの倍走っているというのがすごいですね。
シャトルハイブリッド柿本マフラーに変えても燃費は落ちないぞ!
琵琶湖のマリーナまで3リッターで行ける!
お小遣いに優しい車だ!www pic.twitter.com/JSOy2qpdWi— 南国ホセ(13日調整中!) (@pinhose) 2016年4月23日
なんとこちらの方は28.6km/Lという燃費を出しています。おっしゃる通りこれだけ燃費が良いとお小遣いに非常に優しいですね。
愛車ヴェゼルでくりゃよかったのに
北陸道ガラすきやから、ず~とオートクルーズかけっぱなし
シャトルでリッター23kmぐらいで燃費新記録出たど— 関西人F (@SOU_DEKKA) 2018年10月7日
23km/Lで新記録とのことなのでガソリンモデルでしょうか。速度一定でオートクルーズで走っていると非常に燃費が伸びます。
なおシャトルの口コミ・評判については以下の記事でさらに詳しくまとめているので、詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
シャトルの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!シャトルの燃費の理由
シャトルの燃費はカタログ達成率も6割から7割としっかりと数値を出していますが、中にはとても燃費が悪いと憤慨されている方もいます。ここではシャトルの燃費が良い理由、悪い理由を解説します。
ホンダ独自のハイブリッドシステム
シャトルにはi-DCTというホンダシャトルハイブリッドシステムが採用されています。
エンジンにはミラーサイクルで燃料を無駄なく使い切る構造がなされていますし、ミッションは無駄なく変速できる7段のAT、デュアルクラッチトランスミッションを使っています。
ホンダのエンジンと言えばV-TECが有名で、低回転から高回転までスムーズな吹け上がりが特徴的です。その扱いやすいエンジンに吸気バルブの遅閉じで擬似的にアトキンソンサイクルを作り出すミラーサイクルが採用されています。
VTECエンジンとは?仕組み/構造は?搭載車はバイクにもあり?!これにより不要なときはピストンを動かす最低限の燃料でエンジンを回し、必要なときはしっかりパワーを絞り出せる扱いやすいエンジンになっています。
そこに7速DCTという多段のギアを使用しているので、エンジン+モーターの効率のいい部分をうまく使いながら変速します。
DCTは変速したときにはすでに次のギアが準備されている仕組みなので、すばやく変速することができます。
さらにATとは違いクラッチでつなげるのでダイレクト感がある気持ちの良い走りと燃費の良い走りを両立してくれます。
効率の良いパワートレイン
シャトルのガソリンモデルには1.5Lガソリンエンジン+CVTという国産車では鉄板のパワートレインが使われています。
そんな鉄板の組み合わせの中にも燃焼効率を上げるために圧縮比を上げていたり高圧縮をレギュラーガソリンで実現するための直噴機構の採用、そしてアイドリングの無駄を減らすためのアイドリングストップが採用されています。
直噴エンジンとは?メリット3つとデメリット4つ!不具合と耐久性が欠点?!ハイブリッドモデルに比べて存在が地味なガソリンモデルですが、しっかりと実用的なパワートレインに仕上げられており、使いやすい車になっています。
ダイレクト感のあるエンジン制御
シャトルのエンジン制御はダイレクト感のある発進ができて気持ちよく走ることができる制御になっています。ただその反面発進時は大きく燃料を消費する形になるのです。
止まっている状態から前へ進ませるときが一番エネルギーを使いますので、そのときに大きくエンジンを回してもそのエネルギーが無駄になりやすいので燃費が悪くなりがちです。
気持ちよく走るか燃費良く走るかを天秤にかける形になります。
シャトルの燃費改善・向上方法
シャトルの燃費の良し悪しの理由を解説してきましたが、今度は燃費良く走るための方法を解説していきます。
特に急アクセルをしない
シャトルのエンジン制御は出だしが気持ちいいかわりに燃料を多く使ってしまうというお話をしました。
なので燃費を優先する走りをするためにはECONモードを解除せずに、出だしのアクセルをふんわりと進めるようにすることが必要です。
走り出しは速度とエンジンの回転が同期せず、無駄に燃料を消費してしまいます。ですからクリープ走行で少しずつ前に出ます。
発進したあとは2,000回転程度を目安に適切にアクセルを開けて目的の速度まで加速します。
加速時に必要以上にゆっくりと加速するとポンピングロスで無駄が出ますし、渋滞の原因になるなど周囲にもよくありません。
回生ブレーキをつかう
シャトルハイブリッドのブレーキはスピードを電気に変える回生ブレーキとブレーキパッドの摩耗で減速する通常のブレーキの2つがあります。
ハイブリッドはそのスピードエネルギーを回生ブレーキで回収し、走行に使うことで効率的に走ることのできるシステムです。
強めのブレーキをするとブレーキパッドで減速するので、せっかくの速度エネルギーを捨ててしまいます。そうではなくチャージエリア内でのブレーキ操作を心がけ、回生エネルギーでできるだけ回収しましょう。
もしシャトルを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!シャトルの燃費を他の車と比較
シャトルの燃費はなかなか優秀です。ではシャトルのライバル車たちの燃費はどうでしょうか。
ここでは比較に上がりやすいスバルのインプレッサスポーツ、トヨタのカローラフィールダー、マツダのアクセラと比較していきます。
マツダ アクセラ
アクセラはマツダの販売する車で、欧州車と激戦を繰り広げるCセグメントハッチバックモデルです。魂動デザインやクリーンディーゼルなど独自の魅力があります。
ホンダシャトルはガソリンモデルとハイブリッドモデルなので、アクセラもガソリンモデルとハイブリッドモデルで比較していきます。
燃費の種類 | ガソリン | ハイブリッド |
カタログ燃費 | 20.4km/L | 30.8km/L |
街乗り燃費 | 13~17km/L | 17~20km/L |
高速燃費 | 17~20km/L | 20~26km/L |
実燃費を見ていくとガソリンモデルはアクセラが、ハイブリッドモデルはシャトルのほうが若干燃費性能が良いという結果です。
ただハイブリッドはアクセラのほうが排気量が大きいので単純比較はしにくいところがあります。どちらもパワーは十分で走りも良いので一長一短です。
なおアクセラについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
アクセラの燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!アクセラの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!トヨタ カローラフィールダー
カローラフィールダーはシャトルと同じく、数少ないコンパクトステーションワゴンの一つです。そのためシャトルとどんぐりの背比べのような競争を繰り広げています。
燃費数値はガソリンモデルで23km/L、ハイブリッドモデルで33.8km/Lです。では実燃費を見ていきます。
燃費の種類 | ガソリン | ハイブリッド |
カタログ燃費 | 23.0km/L | 33.8km/L |
街乗り燃費 | 14~16km/L | 19~22km/L |
高速燃費 | 17~19km/L | 23~27km/L |
さすがはライバル同士だけあって燃費性能に関してはほぼ五分五分といった状態です。
燃費に関してはどちらかにアドバンテージがあるようなものではないのでその他の積載性や信頼性などといった部分で選ぶことになるでしょう。
なおカローラフィールダーについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
カローラフィールダーの試乗レビュー!乗り心地の感想・インプレッション!【画像/写真】カローラフィールダーの内装/インテリア!運転席周りや後部座席から荷室/トランクまで紹介!スバル インプレッサスポーツ
スバルの販売するコンパクトハッチバック、インプレッサスポーツ。使い勝手の良いハッチバックボディと水平対向エンジンの組み合わせでスバリストを魅了し続けるモデルです。
1.6Lモデルの燃費は、カタログ値で18.2km/Lです。実燃費を見ていきます。
燃費の種類 | 数値 |
カタログ燃費 | 18.2km/L |
街乗り燃費 | 10~12km/L |
高速燃費 | 14~17km/L |
カタログ値だけでなく、実燃費でもシャトルの方が優秀な結果となりました。
以前に比べて燃費性能が良くなてきたと言われるインプレッサですが、シャトルには燃費性能ではまだまだかなわないようです。
なおインプレッサについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
インプレッサG4の口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!インプレッサG4の燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!シャトルは心強い相棒
シャトルは扱いやすいボディサイズながらも非常に優れた車内空間を持ち、なおかつ燃費の良いコンパクトステーションワゴンです。
その気になれば走りもよく、乗り心地の良い足回りでドライブにも最適ですし、趣味に付き合わせる道具として最高の車と言えるでしょう。
なおシャトルのライバル車については以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
アテンザの燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!プリウスの燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!