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CX-8の燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!

迫力あるデザインと多人数乗車らしいボディサイズで存在感の強いCX-8。

高級ミニバンのような上質で広い車内空間やパワフルな走行性能をもつプレミアムSUVらしい風格が漂う車です。

そんなCX-8ですが、燃費性能はどうでしょうか。

ここではCX-8の燃費性能について解説していきます。

CX-8の燃費・実燃費

マツダ CX-8

CX-8のカタログ燃費には新企画のWLTC燃費で計測されています。WLTCはさまざまな走行状況を再現し、JC08モードより厳しい方法であるため数値は実際の走行に近いのが特徴です。

一般的に実燃費はカタログ燃費の6~7割ほどが平均だと言われていますが、どの程度達成しているのでしょうか。ガソリンモデル、ディーゼルモデルそれぞれのカタログ燃費と実燃費をチェックしていきます。

エンジンディーゼルエンジンとは?仕組み/構造を簡単にわかりやすく解説!

ガソリンモデル燃費・実燃費

ガソリンモデルのカタログ数値は2.5LNAモデルで12.4km/L、2.5Lターボモデルで11.6km/Lとなかなかの数値をしています。では実燃費を確認してみましょう。

燃費の種類2.5L2.5Lターボ
カタログ燃費12.4km/L11.6km/L
街乗り燃費9~11km/L8~10km/L
高速燃費12~15km/L12~15km/L

おおよそこのような数値になります。街乗り燃費のカタログ燃費達成率はどちらも約8割達成しており、高速燃費ではそれを上回る結果になっています。そして意外にもNAモデルとターボモデルの燃費がほぼ同じような数値です。

なおNAエンジン、ターボエンジンについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

レクサス エンジンNAエンジン(自然吸気エンジン)とは?メリット5つ!音が最強の魅力?!ゴルフ ターボエンジンターボエンジンとは?仕組み/構造は?メリット2つとデメリット4つ!

ディーゼルモデル燃費・実燃費

ディーゼルモデルはカタログ数値が15.8km/Lです。排気量の割には燃費の数値が良いですが、実燃費はどうでしょうか。

燃費の種類数値
カタログ燃費15.8km/L
街乗り燃費12~15km/L
高速燃費15~17km/L

実燃費はこのようになりました。こちらもカタログ燃費達成率は約80%で、非常に好調な数値です。高速燃費となればカタログ値以上を達成していますし非常に優秀です。

2.5Lやターボエンジンなど排気量が大きく燃費が落ちがちなCX-8ですが、ほぼ二桁台の数値を出しています。主力のディーゼルエンジン以外でも十分に燃費性能が高いといえるでしょう。

CX-8の燃費の口コミ

CX-8の燃費性能についてユーザーはどう感じているのでしょうか。ここではツイッターからCX-8ユーザーの実際の声を紹介していきます。

さすがに高速をメインで走っていると16.6km/Lという優秀な数値が出るようです。これならば本当に満タンで1,000kmぐらいはしれますね。

排気量の小さいガソリンエンジンよりも燃費が良いようです。最新の技術というのもありますがディーゼルエンジンの恩恵というのは非常に大きいですね。

なんとレーダークルーズを使用して走ると22km/Lという数値が出たようです。これだけの燃費性能であればもはやハイブリッドなど必要ないのではないでしょうか。

なおCX-8の口コミ・評判については以下の記事でさらに詳しくまとめているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

CX-8 外装CX-8の口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!

CX-8の燃費の理由

CX-8 エンジン

さてCX-8の燃費性能を支えているのはどういった仕組みがあるのでしょうか。ここではCX-8の燃費が良い理由と悪くなる理由を解説していきます。

スカイアクティブ技術

CX-8の根本的な走行性能を支えるのがスカイアクティブ。エンジン内の無駄を減らし高効率な燃焼と走りを実現する技術です。

スカイアクティブエンジンスカイアクティブエンジンとは?どんな仕組み?搭載車は何の車種か紹介!

なかでもスカイアクティブGは直噴技術やミラーサイクルエンジンなど、近年の車に導入されている主力の燃費向上機構をふんだんにつぎ込んであるのが特徴です。

車はアイドリング時や一定速度で走行する時などは負荷が少ないので思っているよりパワーが必要ありません。そこで吸気バルブの閉じるタイミングを遅くしてピストン内に吸気した空気を圧縮工程の途中までインマニ側に戻してしまいます。

なので十分に膨張工程を取れるだけの燃料しか必要なく、通常の動きながら無駄な燃料の消費を減らすことができるのです。排気量が大きいので吸気バルブも大きく、さらに圧縮工程が短くなる分ポンピングロスも大幅に低減できます。

それでもしっかりとエンジンの出力が出るのは直噴機構も寄与しています。エンジンの効率の良い爆発のためには混合気の圧縮率を上げることが重要です。

そこで筒内に直接燃料を噴射することで圧縮された空気が冷やされるのでさらに圧縮率を上げることも可能になっています。

これらの技術により無駄のない燃料消費と高い圧縮率によって効率化を図り、低燃費とスムーズな走りを実現しています。

クリーンディーゼル

スカイアクティブはクリーンディーゼルにも採用されています。ガソリンエンジンとは仕組みが違いますが、CX-8のディーゼルエンジンはまるでガソリンエンジンであるかのように錯覚するくらいの走りです。

パジェロ エンジンクリーンディーゼルエンジンとは?メリット2つとデメリット3つ!仕組み/構造の特徴まで解説!

もともとディーゼルエンジンは燃料単価も安くて燃費もよいパワフルなエンジンですが、古くからあるディーゼルエンジンの排ガスや独特のエンジンノイズのため日本では良いイメージがありません。

しかしその騒音を減らしてガソリン車並みの静粛性にし、さらに排ガスに含まれる有害物質を減らすことに成功したのです。

ポイント

まずはディーゼル特有のエンジンノイズの原因を特定しそれを抑えるためにナチュラルサウンドスムーザーです。これは音の原因であるピストンの共振を低減させるもので、ディーゼルらしい音が感じにくいぐらいにまで抑えられています。

そして排ガスに含まれる有害物質はディーゼルエンジンの圧縮比を逆に下げることで低減しました。これによってススが溜まりやすいという弱点が出ましたが、これをDPF再生によって焼くことで有害物質をほとんど含まないクリーンな排ガスになっているのです。

これらによってディーゼルの悪いイメージを払拭し使いやすいエンジンとなりました。

なおクリーンディーゼルの燃費については以下の記事でさらに詳しく解説しているので、詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

ベンツCクラス ディーゼルエンジンクリーンディーゼル車は燃費が悪い?低燃費車を比較してランキングで紹介!

DPFの再生頻度が高い

さきほどCX-8のディーゼルエンジンはカーボンが溜まりやすくなったという話をしました。

溜まったカーボンを焼くために定期的にDPF再生を行うのですが、これはエンジンの回転を上げてフィルターをヒーターで高温にし燃焼させるものです。それが通常のエンジンに比べ頻繁に起こるので燃費は若干落ちます。

CX-8は普通に運転していても200~300km程度の距離で再生がかかります。ちょい乗りが多い人はエンジンが温まりきるまえに止めてしまうためさらにカーボンが溜まりやすく、DPF再生の頻度が多くなり燃料の消費が多くなる傾向がありますのでさらに燃費は落ちます。

ちょい乗りが多い人にはクリーンディーゼルよりガソリンエンジンのほうが良いかもしれません。

なおディーゼルエンジンのカーボン(煤)の問題については以下の記事でさらに詳しく解説しているので、詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

320d エンジン(クリーン)ディーゼルの煤問題とは?除去・洗浄や対策方法まで全て解説!

CX-8の燃費改善・向上方法

CX-8 運転

CX-8の燃費をさらに良くする方法はないでしょうか。ここではCX-8の燃費を向上する方法をご紹介します。

出だしはふんわり、加速はしっかり

信号ダッシュのように停車状態から走り出すときにアクセルをガッツリ踏み込んでもエンジンの回転数が上がるばかりで、タイヤの回転とはとは比例せず多く燃料を消費します。なので出だしはクリープ現象でゆっくりと発進しましょう。

ある程度進み出してからはふんわりとアクセルを踏むのではなく、アクセルを3分の1から半分ほどしっかりと踏み込みしっかり加速します。目的の速度まで加速したらアクセルを緩めてそこからはできるだけ一定の速度で走行することを心がけましょう。

加速するときに燃費をよくするためにとアクセルをやたらとふんわり踏む人がいますが、実はポンピングロスによってエンジンの内部抵抗が発生し、逆に効率が悪くなります。

アイドリングストップの活用

CX-8のアイドリングストップは停車したからと言って勝手に止まらず、運転手がブレーキペダルを強く踏むことでとまるようになっています。

これは車の判断で勝手に止まるのではなく、車に対して”エンジンを止めたい”という意思表示をしないと止まらないような仕組みになっているからです。

なので信号の変わり目などアイドリングストップが不要なときは踏み込まず、信号待ちなど長時間停車するのがわかるときはブレーキペダルをしっかり踏み込んでエンジンを止めて、アイドリングストップをうまく操作しましょう。これでエンジン始動時の無駄を減らすことができます。

ちょい乗りは極力避ける

クリーンディーゼルはマフラーのフィルターでカーボンを濾し取ることで排ガスをきれいにしています。そのため先程もお話しましたがちょい乗りが多い環境ではディーゼルはDPF再生が多く起こります。

DPF再生の回数が多くなるほどもちろん燃料の消費も多くなり、エンジンへの負担も多くなるので、できるだけちょい乗りでは乗らない工夫も必要でしょう。

MEMO

もしCX-8を買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。

このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 裏技を知って後悔する人たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!

CX-8の燃費を他の車と比較

CX-8のライバル車たちの燃費はどうでしょうか。ここではCX-8との比較に上がりやすい日産のエクストレイル、トヨタのプラド、三菱のパジェロと比較していきます。

三菱 パジェロ

三菱 パジェロ

パジェロは三菱が発売するLクラスSUVです。昔からある伝統的なブランドで、3.0Lガソリンエンジンや3.2Lディーゼルエンジンなど非常にパワフルな走りが特徴的な本格はSUVです。

カタログ燃費はJC08モードでガソリンモデルが8.6km/L、ディーゼルモデルは10.4km/Lとなっています。排気量はCX-8より一回りも二回りも大きいですが実燃費はどうでしょうか。

燃費の種類ディーゼルガソリン
カタログ燃費10.4km/L8.6km/L
街乗り燃費7~9km/L6~8km/L
高速燃費9~11km/L7~10km/L

実燃費もやはり圧倒的にCX-8の勝ちです。車両の仕様としてもも街乗り用と本格SUVなのでその差ははっきりしています。

パジェロは排気量も大きく走破性の高さを優先した本格SUVなので燃費の悪さはしょうがありませんね。

なおパジェロについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

三菱 パジェロパジェロは雪道に弱い?雪道走行の性能について分析してみました!パジェロパジェロは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!

トヨタ ランドクルーザープラド

トヨタ ランドクルーザープラド

プラドはトヨタの販売するLクラスSUVです。ランドクルーザー譲りの本格的な走破性と快適な乗り心地を両立しています。

カタログ燃費は2.7Lガソリンモデルで9.0km/L、2.8Lディーゼルモデルで11.2km/LとCX-8の方が有利です。では実燃費を見ていきます。

燃費の種類ディーゼルガソリン
カタログ燃費11.2km/L9.0km/L
街乗り燃費7~9km/L5~7km/L
高速燃費10~13km/L8~10km/L

実燃費でもCX-8の勝利です。燃費の良い方であるプラドのディーゼルモデルでもCX-8のガソリンモデルには燃費にはかないません。

プラドもパジェロと同じくラダーフレームを使った本格的なSUVなので燃費性能よりも走破性を優先しているので燃費では勝負になりません。

なおランドクルーザーについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

トヨタ ランドクルーザーランクルの走破性を徹底解剖!クロカン・オフロード性能はいかに?!トヨタ ランドクルーザー【画像】ランクル(ランドクルーザー)はかっこいいのか?デザインについて徹底分析!

日産 エクストレイル

日産 エクストレイル

エクストレイルは日産の販売するミドルクラスSUVです。アウトドアに特化した仕様や自動運転のプロパイロット、そしてCX-8のように3列仕様もある実用性の高い車です。

カタログ燃費の数値は両モデルともCX-8より良い数値です。では実燃費を見ていきます。

燃費の種類ハイブリッドガソリン
カタログ燃費20.8km/L16.4km/L
街乗り燃費12~14km/L10~13km/L
高速燃費18~20km/L14~17km/L

燃費性能はガソリン・ハイブリッドともにエクストレイルのほうが優秀です。

両モデルともクロスオーバーSUVなので燃費は良いのが特徴ですが、エクストレイルのほうが排気量が小さいので有利になっています。ただその分走行性能は劣っています。

なおエクストレイルについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

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CX-8は多人数乗車とパワフルで低燃費な走りが魅力的

CX-8は多くの3列シートSUVよりも乗り心地や燃費など街乗り車としての使い勝手が良く、2.5Lターボエンジンやパワフルなディーゼルエンジンなど走行性能が非常に高いのが魅力的です。

プレミアムSUVといっても過言ではないほどのスタイルやインテリアで満足感も非常にあります。街乗りで使い勝手の良い3列SUVとなるとCX-8一択と言えるでしょう。

なおCX-8については以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

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