オデッセイはホンダの販売するスポーティな走行性能が自慢の大型ミニバンです。
現行モデルでは両側スライドドアを採用し、車体も大きくなり居住性も非常に向上しました。
i-MMDという現代の車らしいハイブリッドシステムも魅力的です。
そんなオデッセイの燃費性能ですが、実際はどうなのでしょうか。
ここではオデッセイの燃費について解説していきます。
オデッセイの燃費・実燃費
オデッセイには2.4Lエンジンと2.4L直噴エンジン、ハイブリッドと3つのパワートレインがあります。
直噴エンジンとは?メリット3つとデメリット4つ!不具合と耐久性が欠点?!一般的にカタログ燃費の達成率は6割から7割と言われている中、オデッセイの燃費はどれくらい達成しているのでしょうか。それぞれのカタログ燃費と実燃費を見ていきます。
ガソリンモデルの燃費・実燃費
カタログ燃費は2.4Lが13.2km/L、直噴エンジンが13.6km/Lです。実燃費はどうでしょうか。
燃費の種類 | 2.4L | 2.4L直噴 |
カタログ燃費 | 13.2km/L | 13.6km/L |
街乗り燃費 | 9~11km/L | 9~11km/L |
高速燃費 | 11~13km/L | 11~14km/L |
実燃費は上記のようになっています。カタログ燃費の達成率は約7割と超えており、十分な数値です。
ハイブリッドモデルの燃費・実燃費
ハイブリッドモデルは26.0km/Lとガソリンモデルの倍くらいの数値をしています。
燃費の種類 | 数値 |
カタログ燃費 | 26.0km/L |
街乗り燃費 | 15~18km/L |
高速燃費 | 17~20km/L |
ハイブリッドモデルはこのような数値となっており、まるでコンパクトカーのようです。燃費の達成率は6割を超えておりハイブリッドとしては十分な数値がでています。
オデッセイの燃費達成率は一般的な達成率をしっかりとこなしており、十分期待できる性能です。2.4Lという大きな排気量とミニバンという燃費に不利な車体でありながらも走行性能と低燃費を両立しています。
オデッセイの燃費の口コミ
オデッセイの燃費性能についてユーザーはどう感じているのでしょうか。ここではツイッターからオデッセイユーザーの実際の声を紹介していきます。
RCオデッセイの高速走行時の燃費w走り方が物語ってるわw pic.twitter.com/0hcM1zq6Su
— れーじ (@NakasujiReiji) 2016年8月27日
なんと高速道路でありながらも7.3km/Lというひどい数値です。どれだけ激しい走りをするとこのような数値になるのでしょう。
RC オデッセイ
総走行距離400kmで、18.4km/L
田舎の遠出だと燃費伸びますね pic.twitter.com/QPctmwJln8— カキフライ (@aaf29046) 2017年11月5日
さすがはハイブリッドモデルです。信号の少ない田舎道をゆったり走ると18.4km/Lという数値が出ています。燃費性能が高いと遠出も楽しいですね。
我が家のRC オデッセイ
ハイブリッドではありませんが、平均燃費はリッター10キロは超えてます。
WTCC ホンダCivic イメージでいじってるんですが、何かが足りない。車高短!?
スノーエクスプレスなんで、下げられないんだよね~— ninochin (@ninochin930) 2016年4月6日
ガソリンモデルであっても平均的に10km/Lを超えているそうです。2.4Lという排気量を考えると十分な燃費性能ですね。
なおオデッセイの口コミ・評判については以下の記事でも取り上げているので、詳しく知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
オデッセイの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!オデッセイの歴代の燃費・実燃費
意外と優秀な燃費性能の現行オデッセイですが、歴代のオデッセイの燃費はどうだったのでしょうか。ここでは歴代オデッセイの燃費を確認してみます。
RA1/2/3/4の燃費・実燃費
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爆発的人気で低ルーフミニバンとして不動の地位を築き上げた初代モデル。当時不調だったホンダを復活させた立役者でもあります。
10・15モードのカタログ数値は排気量2.2Lで10.2km/Lでした。実燃費は6~9km/Lとなかなか厳しい燃費性能でした。
燃費の種類 | 数値 |
カタログ燃費 | 10.2km/L |
街乗り燃費 | 6~9km/L |
RA6/7/8/9の燃費・実燃費
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1999年に登場した2代目オデッセイ。基本はキープコンセプトですがV6エンジンを搭載するなどよりスポーティな車になりました。現代にも続くスポーツグレードのアブソルートが登場したモデルでもあります。
V6エンジンの特徴!どんな音?搭載車を日本車/外車の車種からそれぞれ紹介!カタログ燃費は2.3Lモデルで11.0km/L、3.0Lモデルで9.2km/Lでした。実燃費は2.3Lモデルで7~9km/L、3.0Lモデルで5~6km/Lです。実燃費は先代からそこまで大きく伸びていません。
燃費の種類 | 2.3Lガソリン | 3.0Lガソリン |
カタログ燃費 | 11.0km/L | 9.2km/L |
街乗り燃費 | 7~9km/L | 5~6km/L |
高速燃費 | 9~11km/L | 7~10km/L |
RB1/2の燃費・実燃費
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これまでよりさらに全高を下げ、立体駐車場にも収まるミニバンとして話題だった3代目オデッセイ。
よりスポーティな外観と走行性能で若年層からスポーツカー好きのファミリーユースなどコアなファンが多いモデルです。
カタログ数値は基準車モデルで12.2km/L、スポーツタイプのアブソルートモデルで11.0km/Lでした。
実燃費は基準車モデルで7~10km/L、アブソルートモデルで6~9km/Lと両モデルともそこまで変わらない数値です。
燃費の種類 | 基準車 | アブソルート |
カタログ燃費 | 12.2km/L | 11.0km/L |
街乗り燃費 | 7~10km/L | 6~9km/L |
高速燃費 | 9~12km/L | 9~11km/L |
RB3/4の燃費・実燃費
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4代目オデッセイは大人気だった3代目をキープコンセプトで登場し、外観などを今風に手直しして登場したモデルです。
ただ残念ながら当時のミニバン人気はアルファードのような大きく見えるミニバンに集中するようになっており、性能の割に評価がなされませんでした。
アルファードの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!カタログ燃費はJC08モードに対応しており、数値は基準車モデルで12.2km/L、スポーツタイプのアブソルートモデルで11.0km/Lと3代目と同じ数値になりました。
実燃費は基準車モデルで7~10km/L、アブソルートモデルで7~10km/Lと両モデルともほぼ同じ数値です。
燃費の種類 | 基準車 | アブソルート |
カタログ燃費 | 12.2km/L | 11.0km/L |
街乗り燃費 | 7~10km/L | 7~10km/L |
高速燃費 | 10~12km/L | 9~12km/L |
乗用車ライクなデザインとスポーティな走行性能で低ルーフミニバン市場を牽引していたオデッセイ。
現行からは大きくコンセプトを変えてしまいましたが、燃費性能は大きく向上しているのがわかります。
オデッセイの燃費の理由
現行オデッセイは燃費性能が良くなっていますが、何故か燃費が良い印象がないようです。ここではオデッセイの燃費がよくなった理由を解説していきます。
新開発ガソリンエンジン
オデッセイは現行モデルで新開発の2.4Li-VTECエンジンを採用しています。ホンダが得意とするVTECシステムに電動VTCを追加し、さらに低フリクション化により内部抵抗を抑え非常に効率とパワーのあるエンジンです。
VTECエンジンとは?仕組み/構造は?搭載車はバイクにもあり?!スポーツタイプのアブソルートであれば直噴機構を追加してエンジンの圧縮率を向上させてあり、燃費性能やパワーはさらに伸びています。
そして全車にCVTを採用しており、エンジンのトルクバンドをうまく使った効率の良い加速や走行をしています。パワートレインの進化が感じられるホンダらしいエンジンです。
無駄を減らすアイドリングストップ機構
効率の良いエンジンだけでなく、さらにパワートレインの無駄をなくすためにアイドリングストップが採用されています。信号待ちなどの停車時に、不要なアイドリングを止めることで燃料の消費を少しでも減らせます。
特に2.4Lもの大排気量のエンジンなのでアイドリング時の燃料消費も多くなりがちです。非常に助かるシステムの一つです。
全速度域で効率の良いハイブリッド
オデッセイのハイブリッドはモーター走行が主体の電気自動車のような構造です。
エンジンで発電しモーターで走行するシステムは中・低速時の効率がよく、走り出しもエンジンに比べると無駄が少ないので非常に効率が良くなります。
しかし高速時はモーターは消費電力が大きくなり、効率はよくありません。そこで高速走行時は発電のエンジンをタイヤに直結させることで効率の良いエンジン走行に切り替えます。そのため全速度域で効率の良い走行ができるのです。
オデッセイの燃費改善・向上方法
燃費改善のための機構が優秀なオデッセイ。さらに燃費を良くする方法はないでしょうか。ここではオデッセイの燃費を向上する方法をご紹介します。
走り出しからアクセルを踏み込まない
オデッセイは排気量が大きく、ストップアンドゴーの多い街乗りが燃費性能的に弱いポイントです。燃費良く走るためにできるだけ走り出しの燃料消費を減らしましょう。
まず発進時はクリープ現象で徐々に前に出ます。徐々にスピードが付いてきたらアクセルを3分の1から半分ほど踏み込み目的の速度まで加速します。このとき燃費を良くするためにと言ってふんわりとアクセルを踏んでいると、ポンピングロスなどによりエンジン内で抵抗が発生し、余計に無駄が発生します。
そして必要な加速が終わったらアクセルを緩め、できるだけ一定速度で走行しましょう。
レーダークルーズコントロールシステムを使う
オデッセイには速度を一定にし、さらに前車に追従走行できるレーダークルーズコントロールがついています。
車の不必要な加減速は燃料消費を促進してしまいますので、高速道路やバイパスのような速度一定で走れるような環境では、レーダークルーズコントロールを使いましょう。しっかりと燃料消費を抑えることができます。
街乗りが多い人はハイブリッド
どれだけ丁寧に走っても、ガソリン車はストップアンドゴーの多い市街地では燃費は悪くなりがちです。
そこで市街地走行の多い人は思い切って、そういった場面でも大きく効率を落とさずにモーターで走れるハイブリッドモデルを選ぶことをおすすめします。
日常使いの効率の悪い部分ではモーターで走り、モーターの効率の悪い高速域ではエンジンで走ることができるこのハイブリッドはとても燃費効率が良いのです。
とはいえ非常に気持のいい走りをしてくれるのがこのパワートレインなので、いかに丁寧なアクセルワークができるかで燃費は大きく変わってきます。
もしオデッセイを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!オデッセイの燃費を他の車と比較
さまざまなシステムで燃費改善をしているオデッセイ。ではライバル車たちの燃費はどうでしょうか。
ここでは比較に上がりやすいトヨタのアルファード、日産のエルグランド、トヨタのエスティマと比較していきます。
トヨタ エスティマ
エスティマはトヨタの販売する大型ミニバンです。サイズ感やデザインなど含めて現行のオデッセイと非常に似ています。
エスティマのカタログ値はガソリンモデルで11.4km/L、ハイブリッドモデルで18.0km/Lです。では実燃費を見ていきます。
燃費の種類 | ガソリン | ハイブリッド |
カタログ燃費 | 11.4km/L | 18.0km/L |
街乗り燃費 | 8~10km/L | 10~13km/L |
高速燃費 | 10~13km/L | 13~16km/L |
実燃費はオデッセイのほうがガソリン・ハイブリッドモデルともに優秀な数値です。エスティマはモデル自体も12年目と非常に古いので燃費改善なども少ないので勝ち目はないでしょう。
なおエスティマについては以下の記事でも取り上げているので、詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
エスティマの燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!エスティマの口コミ評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!日産 エルグランド
オデッセイと同じく走行性能が高いミニバンとして販売されている日産のエルグランド。
オデッセイより一回り大きなボディですが足回りの性能やエンジン性能も高く魅力的な車です。最近マイナーチェンジでエマージェンシーブレーキなども採用され魅力が高まってきた車です。
燃費を見ていくとカタログ値が2.5Lで11.6km/L、3.5Lは9.8km/Lです。実燃費を見ていきます。
燃費の種類 | 2.5L | 3.5L |
カタログ燃費 | 11.6km/L | 9.8km/L |
街乗り燃費 | 8~10km/L | 6~8km/L |
高速燃費 | 10~13km/L | 8~12km/L |
2.5Lモデルは実燃費ではどちらもそこまで変わりませんが、ハイブリッドがある分燃費性能はオデッセイの方が優勢です。
ガソリンモデルを選ぶ場合は車内の広さや豪華さ、車格などを考えるとエルグランドのほうがおすすめですし、燃費が最優先の場合はオデッセイのハイブリッドが良いでしょう。
なおエルグランドについては以下の記事でも取り上げているので、詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
エルグランドの燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!エルグランドの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!トヨタ アルファード
高級ミニバン市場で圧倒的な立ち位置にあるアルファード。豊富なラインナップと見た目に訴えかける迫力は、トヨタの開発のうまさを感じさせます。
燃費を見ていくとカタログ値が2.5Lで12.8km/L、3.5Lは10.8km/L、ハイブリッドモデルは19.4km/Lです。では実燃費を見ていきます。
燃費の種類 | 3.5L | 2.5L | ハイブリッド |
カタログ燃費 | 10.8km/L | 12.8km/L | 19.4km/L |
街乗り燃費 | 6~9km/L | 7~10km/L | 11~13km/L |
高速燃費 | 10~12km/L | 10~13km/L | 13~16km/L |
ガソリンモデルは実燃費ではどちらも変わりませんが、ハイブリッドモデルはオデッセイのほうが優秀な燃費です。走行性能も車重が軽くボディ形状も乗用タイプのオデッセイのほうが良くできています。
高級ミニバンのアイデンティティである大きさや迫力といった点ではアルファードのほうが優秀ですが、それ以外ではオデッセイのほうが優秀です。
なおアルファードについては以下の記事でも取り上げているので、詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
アルファードの燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!アルファードの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!オデッセイは優秀な燃費性能
オデッセイは目に見える迫力や威圧感といったものはありませんが、乗用車ライクなボディ形状やシンプルなインテリアでお洒落に乗ることのできる車に仕上がっています。
そして新開発エンジンやモーター走行が主体のi-MMDハイブリッドシステムなど、走行性能や燃費性能が非常に優秀なミニバンです。このクラスで燃費性能で選ぶならまず間違いなくオデッセイでしょう。
燃費性能は車に合わせた走り方をすることによって大きく変わってきます。こちらで紹介した方法などを参考にして、燃費の良い走りを研究してみてください。
なおオデッセイについては以下の記事でも取り上げているので、詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
オデッセイがDQN・ヤンキーに人気がある理由を徹底深掘り!【画像】オデッセイはかっこいいのか?デザインについて徹底分析!