2年連続で新車販売台数No.1のN-BOX。
ホンダセンシングやVTECエンジンなど話題が尽きないホンダの本気が感じられる軽自動車です。
そんなN-BOXですが燃費性能はどうでしょうか。
ここではN-BOXの燃費性能について解説していきます。
N-BOXの燃費・実燃費
N-BOXにはNA(自然吸気)エンジンとターボエンジンの2つのパワートレインがあります。
一般的にカタログ燃費の達成率は6割から7割と言われている中、N-BOXの燃費はどれくらい達成しているのでしょうか。それぞれのカタログ燃費と実燃費を見ていきます。
NAモデルの燃費・実燃費
NAモデルはカタログ燃費が27.0km/Lです。実燃費はどうでしょうか。
燃費の種類 | 数値 |
カタログ燃費 | 27.0km/L |
街乗り燃費 | 15~18km/L |
高速燃費 | 18~22km/L |
実燃費は上記のようになっています。カタログ燃費に比べると非常に低い数値ですね。燃費達成率は街乗りで約6割、高速では7割ほどとなっています。
なおNAエンジンについては以下の記事で詳しく解説しています。詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
NAエンジン(自然吸気エンジン)とは?メリット5つ!音が最強の魅力?!ターボモデルの燃費・実燃費
ターボモデルは25.6km/LとNAモデルとそんなに変わらない数値です。
燃費の種類 | 数値 |
カタログ燃費 | 25.6km/L |
街乗り燃費 | 14~17km/L |
高速燃費 | 17~21km/L |
実燃費はこのようになっています。若干自然吸気モデルより落ちていますが、大きく落とすというような感じではありません。
燃費の達成率は街乗りで6割、高速で7割とNAモデルと変わらない結果となっています。N-BOXの燃費達成率は6割ほどとガソリン車にしてはちょっと悪目です。
とはいえN-BOXのようなハイトワゴン系はこのような数値になりやすいので、重量や車体形状が空気抵抗受けやすいところが弱点なのかもしれません。
なおターボエンジンについては以下の記事で詳しく解説しています。詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
ターボエンジンとは?仕組み/構造は?メリット2つとデメリット4つ!N-BOXの燃費の口コミ
N-BOXの燃費性能についてユーザーはどう感じているのでしょうか。ここではツイッターからN-BOXユーザーの実際の声を紹介していきます。
いつも それ程 燃費走行ばかりでは ないんです
でも 今の季節は エアコン無しで 暖気アイドリングも極小ですから 通勤メインでも18㎞/L程度には なってくれていますから☝️— ヒーロー (@hiro0897nbox) 2018年11月18日
通勤メインでも18km/Lという燃費数値をしているようです。実燃費の平均を超える数値をだしており、るようです。
会社のNbox15万キロ以上乗ってるが燃費がかなりいい。可愛がってるからかな?オイル交換して1000キロでリッター17キロ。ナイスです。 pic.twitter.com/Or07ATaU9x
— ささかず (@sasaking44) 2018年11月27日
15万キロも走っていても燃費性能は17km/Lと健在です。N-BOXのたくましさが感じられます。
NBOXの燃費が友人の70スープラみたいなことになってる pic.twitter.com/1BRtS99d7U
— Jugem-T 作業中 (@Jugem_T) 2018年9月8日
これはひどい数値です。ストップアンドゴーの多い渋滞にでもハマったのでしょうか。
なおN-BOXの口コミ・評判については以下の記事でさらに詳しくまとめています。詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
N-BOXの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!N-BOXの歴代の燃費・実燃費
現代でも十分な燃費性能のN-BOXですが、歴代のN-BOXの燃費はどうだったのでしょうか。ここでは歴代の燃費を確認してみます。
初代N-BOXの燃費・実燃費
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N-BOXのカタログ燃費は、NAモデルで22.2km/L、ターボモデルで18.8km/Lでした。実燃費はNAモデルで9~11km/L、ディーゼルモデルで11~13km/Lでした。
燃費の種類 | NAモデル | ターボモデル |
カタログ燃費 | 22.2km/L | 18.8km/L |
街乗り燃費 | 14~16km/L | 11~13km/L |
高速燃費 | 16~19km/L | 13~16km/L |
当時ホンダは過剰な燃費競争から離脱するという名言を残し、Nシリーズを世に放ちました。
そのためこの当時からN-BOXの燃費は他社に比べちょっと低かったですが、走りに関しては定評がありました。
N-BOXの燃費の理由
燃費競争をやめたとはいえど、トップクラスの燃費性能をしているN-BOX。
その燃費性能を支えているのはどういった仕組みがあるのでしょうか。ここではN-BOXの燃費が良い理由を解説していきます。
軽自動車初採用のVTEC
現行のN-BOXは、軽自動車として初めてVTECを採用したと非常に話題になりました。
VTECとは可変バルブタイミングと可変リフトで低回転から高回転まで非常に効率よくエンジンを回すホンダの専売特許的な技術です。(VTECの詳細は以下の記事をご参照ください。)
VTECエンジンとは?仕組み/構造は?搭載車はバイクにもあり?!昔からホンダが好きな人には非常に心惹かれる単語なのではないでしょうか。この技術により低燃費かつスムーズな加速が可能となっています。
ターボには電動ウエストゲート
NAエンジンのVTECばかりが話題になりますがターボエンジンもしっかり改良されています。その一つが電動アクチュエータです。
NAエンジン(自然吸気エンジン)とは?メリット5つ!音が最強の魅力?!ターボエンジンとは?仕組み/構造は?メリット2つとデメリット4つ!ターボに必要以上の加給をかけないために排気を逃がす部分ですが、本来加給の圧力によって制御されるこのアクチュエータを電動で制御することで細かい設定が可能になります。これにより低燃費とパワフルな加速を両立できるエンジンになっています。
CVTやアイドリングストップも健在
もちろん最新の技術もさることながら 従来の技術も進化しています。設計を新しくすることで先代より車重を80kg軽量化に成功しています。さらにはCVTも高速巡航時の回転数を下げたり、アイドリングストップの制御も進化しています。
最新の技術を取り入れるだけでなく、軽量化や制御部分など地道な作り込みも進化しています。
N-BOXの燃費改善・向上方法
ではN-BOXの燃費をさらに良くする方法はないでしょうか。ここではN-BOXの燃費を向上する方法をご紹介します。
走り出しに気をつける
N-BOXは軽自動車にしては走りが良い車です。これは出だしが良く感じる制御をしているのが理由ですが、結局その分燃料を消費してしまいます。
ですので燃費を優先させるのなら走り出しはアクセルを踏み込むのではなく、クリープ現象でやんわりと発進しましょう。
もちろんある程度進み出してからはアクセルでしっかり加速します。ここではアクセルを3分の1から半分ほどしっかりと踏み込んで、目的の速度までしっかり加速させることがポイントです。
目的の速度に到達したらアクセルを緩め、そこからはできるだけ一定の速度で走行することを心がけましょう。
加速するときに燃費をよくするためにとアクセルをふんわりと踏んでタラタラと加速する人もいますが、これはポンピングロスというエンジンの内部抵抗によって逆に燃費が悪くなってしまいます。
アイドリングストップをうまくつかう
N-BOXには停車前からエンジンを止める停車前アイドリングストップがついています。
じつはこれ、ブレーキの踏み具合によって車にアイドリングストップをさせたりさせなかったりという操作をすることができます。
ただこれは、こうするとエンジンは止まらないとかいうものではなく、感覚の問題なので、いろいろと試してみてください。
ちなみにアイドリングストップが採用されている車は、3秒以上エンジンが停止することで燃費が改善されると言われています。
道路状況をしっかり確認し、アイドリングストップが必要な状況かどうか考えながら運転することで、周りに気の配った運転と燃費の良い運転が可能となります。
タイヤの空気圧をしっかり確認
N-BOXは軽量化されているとは言えど、軽自動車の中では重量級です。ですので細いタイヤに掛かる負担は思ってる以上に大きいのです。
ですからしっかり空気圧を確認し、規定より1割ほど高めの設定を心がけましょう。これにより燃費性能は確実に良くなりますし、タイヤの負担も若干ですが改善されます。
もしN-BOXを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!N-BOXの燃費を他の車と比較
さまざまな技術で進化を続けるN-BOXですが、ライバルの車たちはどうでしょうか。
ここではスズキのスペーシア、ダイハツのタント、日産のデイズルークスと比較していきます。
スズキ スペーシア
S-エネチャージやデュアルカメラブレーキサポートなど最新の装備が魅力的なスペーシアです。
Sエネチャージとは?ハイブリッドより評価が高い?搭載車種はこれ!モーターアシストのあるハイブリッド軽自動車なので燃費性能に関しては頭一つ抜けています。
カタログ燃費はNAモデルで30.0km/L、ターボモデルで25.6km/Lと非常に良い数値を出しています。
さらにモーターアシストによってエンジン以上のパワーがあるため、NAでもターボのような力強さが感じられる車です。では実燃費を見ていきます。
燃費の種類 | NA | ターボ |
カタログ燃費 | 30.0km/L | 25.6km/L |
街乗り燃費 | 16~20km/L | 15~17km/L |
高速燃費 | 20~24km/L | 17~21km/L |
燃費性能はやはりスペーシアのほうが優れていますが、ターボに関してはどちらも同じような実燃費になっています。
走りに関してもモーターアシストやVTECなど、それぞれ優れたところがあるので非常に甲乙つけがたい2台です。
なおスペーシアについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
スペーシア/スペーシアカスタムのフルモデルチェンジ!新型の内装や画像を公開【東京モーターショー2017】ダイハツ タント
タントはハイトワゴン市場を立ち上げたパイオニア的な存在です。残念ながら現在モデルが一番古いため商品力は他社に一歩譲る部分がありますが、それでも圧倒的な支持があるのがこの車です。
カタログ燃費はNAモデルで28.0km/L、ターボモデルで26km/LとN-BOXを上回る数値です。では実燃費を見てみましょう。
燃費の種類 | NA | ターボ |
カタログ燃費 | 28.0km/L | 26km/L |
街乗り燃費 | 14~17km/L | 14~16km/L |
高速燃費 | 17~20km/L | 16~20km/L |
燃費性能はほぼ同等の性能をしています。古いながらもタントが善戦しているのがわかります。
しかし安全装備や車内の広さなどN-BOXのほうが優れる部分が多いので、ここはN-BOXの勝利でしょう。
なおタントについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
タントの燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!タントの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!日産 デイズルークス
日産のデイズルークスは以前燃費不正問題が発覚しており、残念ながら燃費にケチが付いてしまっている車です。
とはいえアイドリングストップやバッテリーアシストシステムなど燃費改善技術はしっかりしています。
カタログ燃費はNAモデルで22.0km/L、ターボモデルも22.0km/Lという数値です。では燃費を見ていきます。
燃費の種類 | NA | ターボ |
カタログ燃費 | 22.0km/L | 22.0km/L |
街乗り燃費 | 12~15km/L | 13~15km/L |
高速燃費 | 16~18km/L | 16~18km/L |
燃費の数値を見ていくと、N-BOXにはやはり届かない数値です。
車内空間の広さや安全装備などもN-BOXのほうが優れているので、特別デイズルークスを選ぶ理由はないでしょう。
N-BOXは無敵の軽自動車
N-BOXは使い勝手がよく高い居住性で、非常に人気のあるハイトワゴンです。
そして走行性能や安定性もよく、安全装備は普通車さながらの装備をしており下手なコンパクトカーを凌駕しています。
燃費性能ももちろんクラストップを誇っており、値段は張りますがこの一台でほとんどがこなせてしまう無敵の軽自動車です。
なおN-BOXについては以下の記事でも取り上げているので、もっと詳しく知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
N-BOXの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!ホンダN-BOXがキャンプに最適な理由5つ