新しいタイプのコンパクトカーソリオ。
小さいサイズでありながらもミニバンクラスの背の高さで、両側のスライドドアをもつなど使い勝手のよさと運転のしやすさを両立した車です。
フレンドリーなデザインで誰でも受け入れられるデザインもまた良いですね。
そんなソリオですが燃費は良いのでしょうか。
ここではソリオの燃費について解説していきます。
ソリオの燃費・実燃費
まずはソリオのカタログ燃費と実燃費の差をチェックしていきます。
ソリオはJC08モード燃費が採用されていますので、実燃費はカタログ値の6割から7割ほどの数値になります。
ハイブリッドモデルとガソリンモデルの2つのモデルがあるのでそれぞれの数値を検証していきます。
ガソリンモデルの燃費・実燃費
ガソリンモデルはカタログ値で24.8km/Lです。では実燃費はどのような数値になるのでしょうか。
| 燃費の種類 | 数値 |
| カタログ燃費 | 24.8km/L |
| 街乗り燃費 | 13～16km/L |
| 高速燃費 | 16～18km/L |
ユーザーの燃費を見ていくとこの様になります。カタログ燃費達成率は5割程度と、ガソリン車にしてはとても低い数値です。
これではカタログ値の燃費を期待して購入したユーザーから燃費偽装を疑われてしまうレベルですね。
ハイブリッドモデルの燃費・実燃費
ハイブリッドモデルの燃費はカタログ値で27.8km/L、ストロングハイブリッドが32.0km/Lです。同様に実燃費を見ていきます。
| 燃費の種類 | マイルドHV | ストロングHV |
| カタログ燃費 | 27.8km/L | 32.0km/L |
| 街乗り燃費 | 13～17km/L | 17～20km/L |
| 高速燃費 | 17～19km/L | 20～23km/L |
ハイブリッドモデルはこのような結果になりました。カタログ達成率は両HVモデルともに5割程度と今一つの達成率です。ハイブリッドモデルも6割ほどが平均達成率なのでもう少し期待したいところです。
実燃費はカタログ燃費に比べると低いですが、最近のコンパクトカー程度の数値はしっかりでているので、数値自体は悪くありません。十分に燃費は良いと言えるでしょう。
なおハイブリッドエンジンについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
ハイブリッドカーとは？メリット6つとデメリット/問題点11つ特徴をわかりやすく解説！ソリオの燃費の口コミ
ソリオの燃費についてユーザーはどう感じているのでしょうか。ここではツイッター上からソリオの燃費に関する口コミをご紹介していきます。
ソリオくん。
高速1某0キロ程度まで適当に運転しても17km/L出る優秀。中が広いのは素敵。ただし加速は値段相応。
Sモード入れれば高速でも加減速がスムーズなので苦労はしない。あれで車重1000kgないのでそりゃ燃費いいですわ— 八王子太郎 (@15chanel_titech) 2019年1月3日
高速道路を結構飛ばしていても17km/Lという数値が出るとのことです。加速はどうしても不満が出ますが、パワーは十分で燃費もこれだけでるので満足されているようですね。
メリークリスマス♪♪♪
今回のマシンの、
走行距離320,4km
平均燃費16.2km/l
まあまあかな♪ #レンタカー #ソリオ #走行距離 #燃費 #雪道 pic.twitter.com/ElmZsJ4SKm— kunikuni (@kunikuni_1959) 2018年12月24日
こちらの方も平均燃費は16.2km/Lとのことです。マイルドハイブリッドであればコンスタントにこれぐらいの数値は出るようですね。
名古屋→海老名間の燃費(^^)
ソリオもなかなか頑張ってくれるよねw pic.twitter.com/VhyadHe54w— Ray@プロ釣師→詐欺師 (@anime19niconico) 2018年10月27日
と思いきや丁寧に走ることで23.8km/Lという優れた燃費を出す方もいます。毎度コンスタントにこれぐらいだしてくれるととても嬉しいですね。
なおソリオの口コミ・評判については以下の記事でさらに詳しく取り上げているので、詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
ソリオの口コミ/評判！価格から外装や走行性能まで全てチェック！ソリオの歴代の燃費・実燃費
ユーザーの評判も良いソリオですが、歴代のソリオの燃費はどうだったのでしょうか。ここでは歴代の燃費を検証していきます。
初代ソリオの燃費・実燃費
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初代ソリオはほぼ大きいワゴンRといった車で、そこからワゴンRのモデルチェンジに合わせてソリオとして独立しました。
ワゴンRの口コミ/評判！価格から外装や走行性能まで全てチェック！そんなソリオは1300ccのエンジンを搭載しており、燃費は10・15モードのカタログ数値で17.4km/Lという数値です。実燃費は9～12km/Lとまずまずな燃費性能でした。
| 燃費の種類 | 数値 |
| カタログ燃費 | 17.4km/L |
| 街乗り燃費 | 9～12km/L |
| 高速燃費 | 12～14km/L |
2代目ソリオの燃費・実燃費
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この型でソリオは両側スライドドアを搭載し、まるでハイトワゴン軽自動車のような外観となりました。
カタログ数値は先代からしっかり伸びており、JC08モード燃費で25.4km/Lという数値です。実燃費は12～16km/Lといった数値でした。
| 燃費の種類 | 数値 |
| カタログ燃費 | 25.4km/L |
| 街乗り燃費 | 12～16km/L |
| 高速燃費 | 17～20km/L |
ソリオはユーザーのニーズに合わせてボディ形状を変化させつつ、エネチャージやハイブリッドシステムなど環境性能もしっかり向上させており、環境変化に対応しながら続いてきたモデルです。こういった点からも間違いなく日本のスタンダードモデルだと言えるでしょう。
ソリオの燃費の理由
現行のソリオは優れた燃費性能をしています。これらはどういった技術から達成されているのでしょうか。解説していきます。
パワートレインの進化
ソリオのパワートレインには燃費改善のための多くの技術が採用されています。
デュアルインジェクターで効率をあげたガソリンエンジンをベースに、補助モーターで走り出しをカバーするマイルドハイブリッドや本格的なEV走行を可能とするストロングハイブリッドシステムです。
マイルドハイブリッド(MHEV)とは？仕組み/構造は？搭載車の燃費は悪いのか解説！ストロングハイブリッドとは？搭載車種はソリオとスイフト？日産からも紹介！そこにエンジンの効率よい部分で加速・走行するCVTや高い伝達率を誇る5AGSミッションがそれぞれのキャラクターに合わせて組み合わされています。
その他にも信号待ちなどでの無駄なアイドリングを抑制するアイドリングストップや減速のエネルギーを電気に変換するバッテリーアシスト・エネチャージを採用するなど効率の塊のようなパワートレインです。
エネチャージとは？燃費効果がある仕組み/構造とは？搭載車種まで解説！効率の良いアイドリングストップ
アイドリングストップを助ける技術はエネチャージの他にもあります。それが停車前アイドリングストップやエコクールです。
停車前アイドリングストップは信号待ちなどで停車する際に、車が完全停止する前からアイドリングをストップさせることが可能なシステムです。
時速10キロ以下になるとエンジンが止まるのでほんのちょっとですが無駄を減らせます。
そして燃費改善の要であるアイドリングストップの問題は、夏場の暑い時期にエンジンを止めてしまうとエアコンも止まってしまうことです。これではすぐに車内が熱くなってしまいエンジンを再始動しないとたまったものではありません。
そこでソリオには送風口に保冷剤が付いており、冷風で冷やされた保冷剤を通った空気がアイドリングストップ中でも快適な風を作り出してくれるので少しでも時間を長く取れるようになりました。
さまざまな工夫でアイドリングストップの時間を伸ばしています。
非常に軽い車重
ソリオの大きなポイントとしてあげられるのがこの重量の軽さです。最近の車は安全装備などの影響で車重が非常に重くなっています。
ソリオはさらに両側スライドドアにバッテリーアシストなどといった重量級の装備を搭載していますが、なんとそれでも1tを切る車重をしています。
車体の軽さはそのまま効率に繋がりますので非常に重要なポイントです。
ソリオの燃費改善・向上方法
ソリオの燃費の良い理由を解説してきましたが、今度は燃費良く走るための方法を解説していきます。
無駄のないアクセルワークをしよう
ソリオは走り出しにモーターアシストがついてくるとはいっても、ふつうにアクセルをガッツリ踏めなやはり速度とエンジンの回転が同期しないので無駄が多いです。
まずはこの無駄を減らすために発進時はクリープ現象で徐々に前に出ましょう。徐々に前に出てある程度進んでからアクセルをグッと4割ほど踏み込んでしっかり加速します。目安はタコメーターで2,000回転ほどです。
目的の速度になったらアクセルを緩め一定速での走行を心がけます。これにより走り出しの無駄を減らすことができます。
エンジンブレーキを活用しよう
さらなる燃費向上のために減速時にはエンジンブレーキで減速しましょう。
ソリオのエンジンブレーキは、燃料供給をカットして燃料の消費も減らせるだけでなく、エネチャージによるバッテリーの充電にも役立ちます。
だいたいタコメーターが1,500回転以上の状態で、アクセルが離せばエンジンブレーキがかかっている状態です。
このときにメーター内にバッテリーの充電マークが出ている間は回生充電で車両のバッテリーに充電されています。
アイドリングストップをうまくつかおう
ソリオには停車前からエンジンを止めるアイドリングストップもついており、燃料の無駄な消費を抑えています。このアイドリングストップが採用されている車は、3秒以上エンジンを停止させることで燃費が改善できます。
しかし低燃費に貢献するアイドリングストップですが場面によっては右左折の妨げになったり、エンジンがすぐ再始動するなど逆に燃費を悪くしたりじゃまになることもあるのです。
実はこのアイドリングストップは、ペダル操作によってアイドリングストップの動作をある程度コントロールすることができます。
ただこれといった決め手はなく、減速中にブレーキを多少緩めるとアイドリングストップがかからなかったりなど、感覚に近い部分が多いです。アイドリングストップをうまくコントロールして燃費良く走りましょう。
燃費をよくしたいからと言って闇雲にアイドリングストップやアクセルオフなど燃費改善の操作をするのではなく、道路状況をしっかり把握して周りの車の流れを妨害したりあおり運転にならないように周りへの配慮が非常に大事です。車の特性をしっかり掴み低燃費な運転をしましょう。
レーダークルーズコントロールシステムを使う
ソリオにはステレオカメラで前の車との車間距離を一定に保ちながら、速度一定で追従走行するクルーズコントロールがあります。
走行中の不要な加減速は燃料消費を促進しますので、高速道路やバイパスのような速度一定で走れるような環境では、クルーズコントロールを積極的に使用してアクセル操作を車に任せましょう。これで無駄な加減速を減らせるので燃料消費を抑えられます。
もしソリオを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。たった1分で車を60万円値引きできる裏技！安く購入する秘密のテクニックとは？！ソリオの燃費を他の車と比較
ソリオのライバルの車たちはどうでしょうか。ここでは日産のキューブ、ダイハツのルーミー、ホンダのフリードと比較していきます。
日産 キューブ
2008年の登場から今でも個性的な外観で今も一定の人気のあるキューブ。先進的な装備などはありませんが熟成された信頼性の高い構造で安定した品質です。
1.5Lエンジンを搭載したカタログ燃費は18.0km/Lです。カタログ燃費はソリオ低い数値ですが、実燃費はどうでしょうか。
| 燃費の種類 | 数値 |
| カタログ燃費 | 18.0km/L |
| 街乗り燃費 | 12～14km/L |
| 高速燃費 | 14～18km/L |
燃費の数値ではソリオの圧勝という結果になりました。走行安定性や車内の広さでは車格の大きいキューブのほうが有利です。
しかし便利なスライドドアや安全装備など、総合的に見るとキューブに勝ち目は一つもありません。ここはソリオに軍配が上がります。
トヨタ ルーミー
ルーミーは両側スライドドアを持つ5人乗りのコンパクトカーです。ターボエンジンによる余裕の走行性能や多様な車種展開でソリオに勝負を仕掛けています。日本人の心をくすぐるような外観のデザインも魅力的です。
燃費性能はNAモデルで24.6km/L、ターボモデルで21.8km/Lという数字になっています。では実燃費をみていきます。
| 燃費の種類 | NA | ターボ |
| カタログ燃費 | 24.6km/L | 21.8km/L |
| 街乗り燃費 | 13～16km/L | 12～14km/L |
| 高速燃費 | 17～19km/L | 15～18km/L |
実燃費においてもソリオのほうが燃費は良くなっています。安全装備や使い勝手もほぼ同じですが、排気量の大きさと車重の軽さ、モーターアシストからくる走行性能の高さなど、走行性能ではソリオのほうが優秀です。
デザインで気に入ったなどの理由がない限りルーミーを選ぶ理由はないでしょう。
なおルーミーについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
ルーミーの燃費は悪い？街乗りや高速の実燃費は？改善し向上させる方法まで解説！ルーミーの口コミ/評判！価格から外装や走行性能まで全てチェック！ホンダ フリード
コンパクトなサイズながらも7人乗車ができるコンパクトミニバンのフリード。
ガソリンモデルにハイブリッドモデル、さらにホンダセンシングによるドライブアシストなどさまざまな先進装備で他社を圧倒する最強のコンパクトミニバンです。
カタログ燃費はガソリンモデルで19.0km/L、ハイブリッドモデルで27.2km/Lとなっています。では実燃費を見てみましょう。
| 燃費の種類 | ハイブリッド | ガソリン |
| カタログ燃費 | 27.2km/L | 19.0km/L |
| 街乗り燃費 | 18～21km/L | 11～14km/L |
| 高速燃費 | 19～22km/L | 14～17km/L |
燃費性能は若干ですがソリオのほうが優位です。フリードのほうが車格が上なことを考えると燃費性能の差はしょうがないとも言えます。
走行安定性や使い勝手の良さではフリードのほうが上ですが、ソリオの取り回しの良さと維持費の安さも魅力的です。どちらも優劣がつけられません。
なおフリードについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
フリードの燃費は悪い？街乗りや高速の実燃費は？改善し向上させる方法まで解説！フリードの口コミ/評判！価格から外装や走行性能まで全てチェック！ソリオは何でもこなせる優等生
ソリオはとても便利なハイトワゴン軽自動車をそのままに、普通車らしい安全性やスズキの技術で進化したパッケージングで作り上げた、まさに優等生な車です。
車内の広さやシートアレンジ、便利な両側スライドドアから維持費の安さまですべてがバランスよく作られており、コンパクトカーの中ではとても優れています。
ただ車らしいエンジンやスタイルといった官能性能は皆無です。移動手段の道具としてみると何でもこなせる非常に優れた車となっています。
なおソリオについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
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