スズキ スイフトはスポーティなデザインが特徴のコンパクトカーで、同社のエントリーモデルの一つです。
今回はスイフトへのチャイルドシート設置についてご紹介します。
スイフトのチャイルドシートの設置可能場所
スズキ スイフトはコンパクトなボディにシャープなデザインが魅力的な車で、日本だけでなく欧州などでも人気のある車です。
スイフトは現行モデルで4代目となるのですが、現行スイフトは7年近くモデルを継続している人気車種になっています。
スイフトはコンパクトカーの中でも特にコンパクトな車種尾となっており、サブコンパクトカーと呼ばれることもあります。
スイフトは扱いやすいサイズ感と車高が低く重量も軽いコンパクトカーになっていて、エントリーモデルとしては使い勝手の良い車に仕上がっています。
最近のコンパクトカーのトレンドは車高の高いトールワゴンですが、スイフトはそこまで車高が高くないので車内スペースは控え目な半面走りは良好です。
ではこのスイフトにチャイルドシートを搭載したときの状態をご紹介していきます。
スペック | スイフト | |
乗車定員 | 5名 | |
全長 | 3,840mm | |
全幅 | 1,695mm | |
全高 | FF:1,525mm 4WD:1,500mm | |
室内長 | 1,910mm | |
室内幅 | 1,425mm | |
室内高 | 1,225mm | |
ラゲッジルーム | 高さ | 860mm |
幅 | 1,000mm | |
奥行き | 640mm | |
運転席寸法 | 高さ | 約1,000mm |
幅 | 約500mm | |
奥行き | 約1,000mm | |
助手席寸法 | 高さ | 約1,000mm |
幅 | 約500mm | |
奥行き | 約1,000mm | |
後席寸法 | 高さ | 約1,000mm |
幅 | 約1,300mm | |
奥行き | 約800mm |
スイフトは全長が4,000mmに満たない短い全長のコンパクトカーですが、全幅は結構ワイドで5ナンバーサイズに収まる1,695mmとなります。
そのためボディの全体的なフォルムは安定感を持っており、低い車高と相まって控え目なサイズ感の車になっています。
そのため車内スペースもサイズが結構控え目であり、室内長はコンパクトカーでは窮屈すぎない必要最小限のスペースという感じです。
この車内スペースにチャイルドシートを搭載するのですが、その際の状況をご紹介していきましう。
スイフトのチャイルドシート設置場所
まずはスイフトの車内スペースでのチャイルドシート設置可能な場所をご紹介します。
チャイルドシートは子供さんを安全に車に乗せるための器具であり、車の車内に固定して活用するものです。
子供さんの身体は通常のシートでは安全に保護することが出来ないためより小型のシートとしてチャイルドシートを取り付けるのですが、チャイルドシートは車のシートの上に乗せて利用します。
またチャイルドシートは安全性のためにしっかり固定する必要があるのですが、基本的にはシートに備え付けの3点式シートベルトを利用して固定することとなります。
スイフトは車内に5席のシートがありますが、シートベルトはこの5箇所すべてが3点式シートベルトになっています。
運転席を除くと助手席にもチャイルドシートは取り付けられるのですが、助手席へのチャイルドシート設置はあまり推奨されていません。
というのも助手席は車の前側なので正面衝突時の影響はセカンドシートより強くなり、安全性を確保するためのチャイルドシートを設置する場所としては適していません。
そのためスイフトの車内ではセカンドシートの3席がチャイルドシートの設置可能場所となり、スイフトはリアドアもある5ドアの車なのでチャイルドシートの設置はドア側から行えます。
スイフトのチャイルドシートの可能台数
スイフトへのチャイルドシートの設置可能台数はチャイルドシートの固定構造で決まっており、シートベルト固定式とISOFIX固定しこの2種類があります。
今回はこの2種類についてそれぞれチャイルドシートの設置可能台数をご紹介します。
シートベルト固定式のチャイルドシート設置可能台数
シートベルト固定式のチャイルドシートは基本的な固定構造であり、汎用性もある規格です。
シートベルト固定式のチャイルドシートは基本的に3点式シートベルトがそなわっていれば搭載可能で、スイフトにも搭載可能です。
チャイルドシートはセカンドシートに設置するのですが、スイフトはセカンドシートの3席全てに3点式シートベルトがありますので基本的にどの座席にもチャイルドシートは設置できます。
そのため最大限チャイルドシートを設置しようとすれば3つまで設置可能ですが、スイフトの車内スペースでは3つフルに搭載するのは難しい場合もあります。
チャイルドシートは多くのメーカーからさまざまな製品が販売されているのですが、そのサイズやボリュームは製品によってまちまちです。
ですがスイフトは車が全体的にコンパクトなことからセカンドシートの横幅や奥行きは控え目であり、チャイルドシートを3つも設置すると特にセンター席に搭載するのが厳しい場合があります。
スイフトのセカンドシートのセンター席は結構横幅が窮屈なシートになっていますので、実用上はスイフトのセカンドシートには2つまでチャイルドシートを設置して、センター席は大人用の座席や荷物置きにしておいたほうがよいでしょう。
ISOFIX式のチャイルドシート設置可能台数
ISOFIX式はチャイルドシート専用の固定規格であり、最近では多くの車種が対応しています。
ISOFIX式はチャイルドシートを金具類で固定する方式であり、シートベルト固定式よりも強固な固定が可能です。
ISOFIX式のチャイルドシートからは固定用の足が飛び出ており、その足をシートの奥に設置された差込口に差し込むことで固定ができます。
ISOFIX式であれば強固な固定によって安全性や安定性がより高くなっており、最近ではISOFIX式のチャイルドシートを選択する方も増えてきています。
スイフトにもISOFIX式の固定構造は設けられており、セカンドシートの左右席にそれぞれ1組ずつ装備されています。
そのためISOFIX式のチャイルドシートは2つまで設置可能であり、スイフトクラスのコンパクトカーでは2つも運用できれば十分でしょう。
もし3つ搭載したい場合はシートベルト固定式との併用も可能ですが、前述で触れたようにセカンドシートのセンター席にチャイルドシートを積めるスペースが狭いためあまり実用的ではありません。
基本的にスイフトにはチャイルドシート2つでの運用を基本に考えると良いでしょう。
スイフトでのチャイルドシートの使用感
スイフトへのチャイルドシート設置での使用感はX(twitter) にもいろいろな投稿があったのですが、その中からいくつかご紹介します。
スイフトは大人1人2人で乗ってるなら荷物もそれなりに乗るし狭さ感じたことないけど昨日今日チャイルドシート載せたら本当に荷物乗らなくてびっくりした
— おたけちゃん (@01_otake_10) August 15, 2023
こちらの方はご家族でセカンドカーとしてスイフトを使っていらっしゃるようなのですが、チャイルドシートを1日2日載せてみると他の荷物が乗らなくてびっくりされています。
スイフトはコンパクトカーの中でもかなり小さい車ですので車内スペースはどうしても狭めですが、チャイルドシートの設置はかなりスペースをとってしまうようです。
スイフトに乗ってるのだけれど、チャイルドシート乗せたらパンパンで荷物何も乗らないしベビーカー乗らないから買い替えなのだ。でもスイフト気に入ってるのだ。免許取って就職の時に初めて買ってもらった車なのだ。中古だけどすごい綺麗で自慢の車なのだ。買い替えは寂しいのだ。
— ししゃも🦈 (@mayuHR67) January 17, 2023
こちらの方もスイフトに乗っていらっしゃるのですが、チャイルドシートを設置すると荷物やベビーカーなどが載らなくなってしまい車の買い替えを考えていらっしゃいます。
スイフトはラゲッジスペースのサイズも控え目な車なのでチャイルドシートの運用を満足に行うためにはかなり車内スペースをフル活用しなければならず、2人の子供さんがいらっしゃるような状況では限界もあるでしょう。
スイフトのおすすめのチャイルドシート
では最後にスイフトに搭載できるチャイルドシートについていくつかご紹介します。
スズキ純正 i-Sizeチャイルドシート
スズキにはメーカー純正のチャイルドシートとして i-Sizeチャイルドシートという製品があり、スイフトにしっかり搭載して活用できるチャイルドシートです。
i-SizeチャイルドシートはISOFIX式のチャイルドシートになっており、スイフトにはセカンドシートに2つ搭載できます。
スイフトはセカンドシートの左右にドアがあるのでチャイルドシートの搭載スペースはそれなりに確保でき、設置の作業性は悪くありません。
また i-SizeチャイルドシートはISOFIXの固定器具以外にチャイルドシートから床面まで伸ばすサポートレッグがそなわっていますので、より安定感のある固定が出来る点もおすすめです。
また i-Sizeチャイルドシートは0歳頃から4歳頃まで活用できるチャイルドシートとなっており、この期間でチャイルドシートを使い分けなくてはならないところを1台でまかなえます。
0歳ごろは頭部保護などからチャイルドシートは後ろ向きに設置するのですが、それ以降は前向きに取り付けるものであり、 i-Sizeチャイルドシートではチャイルドシートの座面を前後に付け替えられるのでどちらにも対応できます。
長期間使えるチャイルドシートは2人目の子供さんにも対応しやすし、このチャイルドシートを他のスズキ車でも活用できるため将来的な乗り換えなどにも対応できるでしょう。
アップリカ クルリラ
アップリカはチャイルドシートを始めとするベビー用品を手がけるメーカーですが、その中でスイフトでつかいやすいチャイルドシートがクルリラです。
クルリラはアップリカのチャイルドシートの有名な製品で、使い勝手の良さには定評があります。
クルリラにはISOFIX式とシートベルト固定式の2種類があるのですが、どちらもスイフトに対応していますので2つチャイルドシートを取り付けるときにも対応しやすいです。
クルリラには通常の固定方式の他に床面まで伸ばせるサポートレッグもそなわっているため、シートベルト固定式でも十分な安定性を確保できるでしょう。
またクルリラの最大の特徴としてチャイルドシートの座面部分を360°回転させられる点があり、自由な角度にチャイルドシートを調整できます。
この構造によって0歳頃から4歳頃までのチャイルドシートの前後の使い分けを簡単に行うことができ、使い勝手の良いチャイルドシートとなります。
加えて車へ子供さんを乗せおろしするときの乗降性も良くなる点があり、スイフトは車高が低いので固定式だと結構無理な体勢にならざるを得ません。
回転式であれば車のドア側へチャイルドシートを回転させることで比較的自然な体勢で子供さんを乗せることができるため、普段使いの実用性も高いです。
さらにはクルリラには日よけの展開式フードもそなわっていますので、子供さんの保護もしっかり出来るのも良いですね。