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プロボックスを自家用車として乗るのはあり?注意点まで解説!

「トヨタの車づくりは、面白みがない!」

世界のトヨタにも、アンチ的な意見をする人は一定数いますよね。

万人に売れる車を作ってきたがゆえ、確かに一理ある意見です。

しかし、「世界のトヨタ」だけあって、徹底的に研究され、その分野に特化したモデルにはアンチでさえも何も言えません。

ハイエースしかり、ランドクルーザーしかり…。

今回のテーマであるプロボックスも、まさにそんな一台なのです。

「働く人たちの相棒」として、社名を刻まれたプロボックスの姿は、見慣れた日常のワンシーンですよね。

「では、自家用車として使うのはどうなのか?」

今回は、商用ではなく、自家用としてのプロボックスの使用について迫ってみたいと思います!

プロボックスを自家用車として乗る魅力

トヨタ プロボックス

トヨタ「プロボックス」は、カローラバン/カルディナバンの実質的な後継として2002年に登場し、商業用として絶大な支持を得る貨物車です。

法人を中心に使用され、そのシェアは国内商用バン市場のおよそ60%強を占めています。

そんなプロボックスですが、最近では自家用車として使われることも増えてきました。「自家用車として乗る魅力」に迫ってみましょう。

タフでクールなスタイリング

2014年にビックマイナーチェンジを経たプロボックスですが、「THE 商用車」といった外観のマイナー前期モデルに比べ、現行モデルは自家用にも使えるスタイリングに注目が集まっています。

デザインが意外とかっこいい

ビックマイナーチェンジとは称されるものの、エクステリアについては大きな変更はありませんでした。フロントマスクとテールランプなど、細かい部分を改良した程度です。

「しかし、この小さな変更点が、普段使いしやすいタフでクールなスタイリングに昇華させたのです!」

前モデルと比べ、丸みが強調され、全体的に柔らかい雰囲気になりました。最近の流行を取り入れ、ボリューム感のあるシルエットは、さながらタフなステーションワゴンです。

商用車という感覚で見ると、「あれ?意外とかっこいい?」と、このように感じる方も多いんじゃないでしょうか?中には、プロボックスをガチガチにカスタムするくらいの愛好家もいるほどなんですよ。

インテリアも充実

プロボックス インテリア

営業に使われるのですから、車内の機能性はかなり重要です。もともと機能性の高かったプロボックスですが、モデルチェンジでさらに煮詰められました。

多目的ホルダーやトレイが増設され、収納スペースが広がりました。

ドリンクホルダーも最近流行りの発行式に改良されるなど、細かい工夫が各所に盛り込まれています。もちろん、オプションでETCやナビ・オーディオ、バックカメラなどの装備も可能。

さらに、これまではシートのチープ感が弱点でしたが、この点も解消されています。

上級グレードのシート表皮は前後とも、塩化ビニール製ではなくファブリック製を採用。さらに前部座席は構造を変更され、長時間の運転も快適になりました。

上級乗用車に比べると、やや劣りますが、普段使いには申し分ないクオリティです!

貨物車ならではの走行性能

走行性能に関しては前モデル同様、高く評価されています。数百キロを積載して走るため、同クラスの乗用車とは比べ物にならないほど力強い!

刷新されたパワートレイン

エンジン形式1NR-FE型
(直4 DOHC NA)
1NZ-FE型
(直4 DOHC NA)
排気量1,329cc1,496cc
最高出力95ps/6,000rpm109ps/6,000rpm(FF)
103kmf・m/6,000rpm(4WD)
最大トルク12.3kgf・m/
4,000rpm
13.9ps/4,800rpm(FF)
13.5kgf・m/4,400rpm(4WD)
燃費17.6km/L18.2km/L(FF)
15.8km/L(4WD)
燃料レギュラーレギュラー

こちらはトヨタ公式ページより参照したエンジンスペック表です。

マイナーチェンジを経て、パワートレインがさらに強化されました。現行モデルには、1.3Lの「1NR-FE型エンジン」と1.5Lの「1NZ-FE型エンジン」の2種類を採用。

積載した状態で公道を走行できるように、低中速域でのトルクを確保されているので、発進・停車の多い街中でもストレスなく走行できます。

コンパクトカーと加速力を比較すると、その差は歴然です。排気量の小さな1.3Lモデルも、「Dual VVT-i」システムによって吸気・排気タイミングが最適化されているので、高速域も出力を発揮できます。

庄司憲正(著者)

余談ですが、サーキットへ行くと、ごくたまにプロボックスで攻めてる人がいたりします。これがけっこう速いんですよ!

車好きの間では「ヘタにプロボックスに勝負をかけるな!」というのは有名な話です…。高速道路を猛烈なスピードで駆け抜けるプロボックスを見たことある方も多いことでしょう。

プロボックスの走行性能については、以下の記事でも詳しく解説しています。こちらもあわせて参考にしてみてください。

トヨタ プロボックスプロボックスは速いのか?加速性能から0-100km/h加速タイムまで解説!

イイとこ取りしたプラットフォーム

現行モデルは、プラットフォームの前半部分とサスペンションが刷新されています。

これはパワートレインの変更に伴うもので、同社「ヴィッツ」の現行モデルと同様のプラットフォームを採用。歩行者の保護を考慮された設計となっています。

足回りの変更点は、フロントサスペンションとリアスタビライザーに最適化が施され、前モデルから受け継いだリアサスペンションとキャビン(居住区)に上手く融合。

また、基本構造の変更に合わせて、大型のベンチレーテッドディスクブレーキが採用され、ブレーキ性能も十分に確保されています。

車速感応機能も搭載されているので、低速時には軽く、高速時には手応えのある操舵フィーリングが得られるので、積載量が増加しても安心して運転できますね。

さらに、トランスミッションはCVT(自動無段変速機)なので、長時間の運転や悪路走行でも、快適な乗り心地を実現しました。

このように、前モデルで評価されていた部分は残し、他車のいい部分を吸収することで、ワンランク上の走行性能を手にしたんです。

貨物車ならではの積載性

プロボックス ラゲッジスペース

プロボックスの武器である積載性は、自家用としても非常に魅力的な要素ですよね!こちらがプロボックスの荷室スペースの広さです。

荷室長1,810mm(5名乗車)
1,040mm(2名乗車)
荷室幅1,270mm
荷室高935mm
荷室開口幅1,420mm
荷室開口高935mm
バックドア最大高1,800mm
荷室地上高585mm

2列目(シートバック一体可倒式リアシート)を前に倒すと、フルフラットになり、その長さは181cmに達します。成人男性が横になれるサイズです。

ボディのAピラー(フロント窓枠)より後ろの部分は、好評だった前モデルと同様の形状をしています。

A4コピー用紙箱なら89箱、みかん箱なら38箱も積める容量と、たたみ1畳を平積みできる広さで、あらゆる積み荷に対応。

シートを前に倒すだけの簡単操作と、地上から58cmという低さの荷室高が、荷物の積み下しを手軽にします。この辺の細かい作り込みは、さすが安定感のトヨタといったところですよね。(トヨタの作りの詳細は以下の記事をご参照ください。)

トヨタ車のエンジントヨタ車の決定的な特徴8つ!魅力から欠点まですべて解説します!

バン(貨物車)として設計されているだけあり、荷物の積み下ろしに関しては、乗用車とは比較にならないでしょう。

優れたコストパフォーマンス

初期費用、ランニングコストなど、出費が大きいですから、コストは誰もが注目するはず。

その点プロボックスは、コスト削減を第一に考えられているので、まったく心配いりません。

軽自動車並みの販売価格

プロボックスは2種のモデル(1.3Lと1.5L)を、4つのグレードで展開されています。それぞれ販売価格は以下の通りです。

  • DX:138~175万円
  • DXコンフォート:142~179万円
  • GL:149~183万円
  • F:170~187万円
販売価格が安いのがプロボックスをはじめ、商用貨物車の特徴です。平均すると150万円程度なので、軽自動車と同じくらいなんですよ。

それでいて、リッター15km走れて、なおかつ速いので、コストパフォーマンスは抜群です。

4ナンバーだから税金が安い

現行プロボックスはワゴンではなく、バンとして登録されています。ワゴンは人を乗せる車、バンは物を運ぶ車ですから、用途が違います。

通常、乗用車は3ナンバー(普通自動車)か5ナンバー(小型自動車)に分類されます。対してプロボックスは、4ナンバー(小型貨物車)で登録されるんです!

これによって、税金の区分も変わってきます。ザックリ言うと、安いんです!

排気量とサイズで見ると、プロボックスは5ナンバーにあたります。5ナンバーなら、毎年支払う自動車税は34,500円です。

4ナンバーの税金は14,300円です。つまり、プロボックスは同サイズの車と比べて、1年あたり2万円も安くなる計算…。

重量税も、他の5ナンバー車が12,300円かかるところ、4ナンバーなので年間6,600円で済みます。重量税は車検のタイミングで支払うので、2年ごとに11,400円の差がでてくるんです。

「つまり合計で、税金が2年あたり5万円強も安くなるということ!これは大きな節税になりますね!」

ナンバーについては以下の記事でも詳しく解説しています。こちらも参考にしてみてください。

トヨタ プロボックスプロボックスは5ナンバー登録できる?やり方まで解説!

プロボックスを自家用車にする注意点

それでは、プロボックスの弱点とはどんなところなんでしょうか?自家用車として使用する際の注意点をご紹介したいと思います。

貨物目的の商用車であるがゆえに…

プロボックスは積載を念頭に開発された車です。乗用車よりもワンランク上の機能性を持つ一方で、貨物車ならではの注意したい点があります。

ロードノイズがうるさい?

プロボックスの弱点としてよく挙げられるのは、静粛性の低さ、つまりロードノイズのうるささです。

積載量の大きさがセールスバリューとなる貨物車は「軽量性」が重要な要素です。

プロボックスの場合、1,090~1,170kgのボディに対して最大積載量400kgという数字を誇り、貨物車としては非常に優秀。

さらに、ハードな積載にはボディの「強度」も求められます。コストを削いだうえで、これらを両立したボディを製造するため、「静粛性」が犠牲になったのです。

制振材や遮音材といったものを減らされ、音を拾いやすい商用タイヤが採用されているため、乗用車と比較すると、走行音が目立ってしまいます。

静粛性が気になる場合は、デッドニングを施工するといいですよ。

デッドニングとは、ドア・フロア・ルーフといった部分に制振材や吸音材を敷いて、遮音性を高める加工のこと。自分でも施工できますが、プロに頼めば綺麗にやってもらえます。

ロードノイズの対策については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。こちらもあわせて参考にしてみてください。

ロードノイズ車のロードノイズ対策3つ!低減マットやタイヤを駆使しよう!

後部座席が狭い?

プロボックス セカンドシート

後部座席は荷室としての機能性を第一にされているので、シートはある意味オマケのようなものです。座席奥行きは445mmと狭く、リクライニング機能もついてません。

スズキ「ジムニー」のような軽オフロードや、トヨタ「86」のようなクーペに見られるリアシートのようなイメージです。(86のリアシートの感じは以下の記事をご参照ください。)

86の外観トヨタ86(ハチロク)の試乗レビュー・感想!乗り心地はいかに?!

旅行など、長時間の乗車は辛いかもしれません…。

車検に手間がかかる

4ナンバーの小型貨物車は、車検を毎年通さなくてはなりません。毎年というのは、一見手間のように思えます。

しかし、裏を返せば安全な状態で車体を維持できるということ! もし、車検で付き合いのある整備屋さんがいるなら、毎年車検に通せば喜んでもらえますよ!

車検が毎年ということで、費用は若干割高になります。

車検時に通す自賠責保険は、5ナンバーの2年契約だと27,840円ですが、4ナンバーの1年契約は17,270円です。もろもろを含めると、車検1回あたり約2万円ほど高い計算ですね。

ただし、プロボックスには税金のアドバンテージがあります。自動車税・重量税が5万円安いので、トータルで見たら4ナンバーの方が維持費は安く済みますよ!

選び方が重要

自家用にも使えますが、選び方を間違えると商用車感がにじみ出てしまいます。ここは徹底的に吟味して、上手に選びたいところですね。

買うなら上級グレード!

プロボックスの現行モデルを自家用に使うなら、絶対に「F」グレードがおすすめ!

理由はシートやインテリアの充実具合と、ホイールにカバーが装着されているからです。

塩化ビニール地のシートだと、どうしても安っぽく見えてしまいますし、商用車ようのスチールホイール(通称:鉄チンホイール)だと少しカッコ悪いです…。

「個人的には、シートカバーを使用したり、ホイールを履き替えるなら、どのグレードでもいいと思います。ただ、純正にこだわるなら、上級グレードが絶対おすすめ!」

カラー選びが超重要!

さらに重要なのが色選びです!現在プロボックスには、以下の6色が用意されています。

  • ホワイト
  • シルバーマイカメタリック
  • ブラックマイカ
  • ボルドーマイカメタリック
  • ライトグリーンメタリック
  • ダークブルーメタリック
「ホワイト」と「シルバー」は営業車としてよく見られる色ですね。この色は、自家用にはちょっと向かないかなと思います…。

「ブラック」は無難ではありますが、おすすめなのは「ボルドー」「ライトグリーン」「ダークブルー」の3色です!

「ボルドー」と「ダークブルー」はシックでかっこいい感じで、「ライトグリーン」は明るくて可愛い色味ですね。この3色から選べば、自家用にもまったく問題ないと思いますよ!

プロボックスは自家用車としてどうか

というわけで、プロボックスについてあれこれ語ってきました。はじめと比べると、随分イメージが変わったんじゃないでしょうか?

まさに「走れる」「使える」「安い」の3拍子そろったオールラウンドカーです。 アウトドアな趣味をもっている方には、ぜひおすすめしたい一台。

選択肢としては、姉妹車の同社「サクシード」も検討してみるのも面白いですね。以上、トヨタ「プロボックス」についてでした。

トヨタ車については以下の記事もございますので、こちらもあわせて参考にしてみてください。

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