「プリウスを買おうかと思ってるけど、あんまりイメージよくないんだよなー」
「プリウスの欠点ってなにがある? 買うかやめるか判断するのに決定打が欲しい!」
プリウスといえば国内で1番売れている国産車です。しかしたくさん売れているだけあって悪い評判も見かけますよね。
そこでこれからプリウス(新型)の7つの欠点を挙げます。なかには料金がかかる欠点もありますので、解説を読んで参考にしてください。
中古で買う場合はとくに注意! プリウスの7つの欠点
それではさっそく解説していきます。
バッテリー交換費用がものすごく高い
プリウスにはガソリン車とちがってバッテリーが2つあります。「駆動用バッテリー」と「補機バッテリー」です。
プリウスのバッテリーの種類
駆動用バッテリーはモーターを動かすために使う、ハイブリッド車ならではのバッテリー。
補機バッテリーはエンジンや電装機器を動かすために使う、ガソリン車にもついている一般的なバッテリーのことです。
これらの交換費用がとても高く、費用と交換時期は下の表のようになっています。
項目 | 駆動用バッテリー | 補機バッテリー |
交換費用 | 約170,000円 | 約40,000円~50,000円 |
交換時期 | 10年以降 | 4年~5年 |
プリウスを購入する場合はバッテリー交換費用に注意
駆動用バッテリーは10年以上持ちますが、交換費用に約170,000円もかかるので、中古のプリウスを買う場合はとくに注意しなければいけません。
補機バッテリーは水素ガスを排出する特別なものを使用していて、交換費用に40,000円~50,000円かかり、交換時期も4年~5年とみじかいです。
交換時期はあくまで目安です。一般的な平均である年間走行距離10,000kmを大きく超えるような乗りかたをすれば、もっとみじかい期間でバッテリー交換する必要がでてきます。
これだけの費用がかかることを考えると、いくら燃費がよくても浮かせたガソリン代はバッテリー代に消えてしまうので、維持費が安いと思ってプリウスを買うのは危険です。
プリウスの燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!なお維持費については以下の記事でも考察しているので、あわせて参考にしてみてください。
プリウスの月、年間の維持費を計算!高いのか安いのか比較して解説!音が静かすぎて歩行者に気づかれない
プリウスは走行音がとても静かという特徴がありますが、これは同時に歩行者に存在を気づかれにくいということでもあり、住宅街や通学路を走行するときはとても危険です。
パワーボム(著者)
私自身も、外を歩いていて後ろから近付いている車に気づかず、たまたま後ろを振り返ったらプリウスがすぐそばまで来ていた経験が何度かあります。
対策として、走行音を発生させる「車両接近通報装置」の装着が2018年3月8日から義務化されます。
ですが、2018年3月8日以降の新型車が対象なので、それまでにプリウスを新車で購入する場合や、中古のプリウスは対象外で、欠点は消えません。
静粛性については、以下の試乗記事でさらに詳しく解説しています。細かいところまで知りたい方は、こちらもぜひご覧ください。
新型プリウス(50系後期)の試乗レビュー!乗り心地の感想・インプレッション!ロードノイズがうるさい
プリウスは、ロードノイズ(路面の凹凸でタイヤが振動して発生する騒音)が大きいです。
ロードノイズはふつう、エンジン音と混ざって聞こえることで、乗っている人間にはそこまで気になるものではありません。
しかしプリウスはエンジン音やモーター音が極端に静かなぶん、ロードノイズだけが車内に響いてくるので、うるさく感じます。
タイヤを交換したり専門業者にたのめばロードノイズを低減させることはできますが、タイヤを交換すれば工賃抜きで50,000円程度かかり、専門業者にたのむと90,000円程度の料金がかかります。
余計な出費がかさまないように、購入前に試乗して、気にならないかどうか確認しましょう。
ロードノイズ対策のやり方は他の記事でも詳しく解説しているので、こちらもあわせてご参照ください。
車のロードノイズ対策3つ!低減マットやタイヤを駆使しよう!成人男性が乗るには後部座席の天井が低い
プリウスは、ルーフピーク(天井のもっとも高い位置)がフロントシート(前の座席)の頭上になっています。
そこから後ろに向けてななめに下がっていく形になっているので、後部座席に座ると天井がとても低く感じます。
足元も決して広くはなく、身長177cmの私の場合、天井に頭がつかないように深く座ると膝がフロントシートにつっかかり、とてもきゅうくつです。
リクライニング機能がついていればいいんですが、プリウスの後部座席にはついておらず、オプションでつけることもできません。
そこそこ大きい見た目に反して、成人男性数人で乗るには不向きな車です。
これからプリウスを買おうと思っている方は、正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!後方の視界が悪い
プリウスは上で挙げたように「後ろに向けてななめに下がっていく形」をしているので、後ろの窓が小さく、後方視界がとても悪いです。
もともと小さい後ろの窓を2分割するようにスポイラー(空気抵抗を減らすためのパーツ)がついていて、上下に分かれた窓の一部は後部座席のヘッドレストでかくれてしまっています。
さらに後部座席にひとが乗った状態になると、頭でほとんど遮られてしまい、見えるのは頭と頭のすき間の部分のみ。
オプションのバックカメラがあれば駐車は問題なくできますが、走行中は後続車の姿が見えにくく、接近していても気づかない危険があります。
なお内装については以下の記事でさらに詳しく解説しているので、詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
【画像/写真】新型プリウス(50系後期)の内装/インテリア!運転席周りや後部座席から荷室/トランクまで紹介!みんなが乗っているのでつまらない
プリウスは2015年12月9日にモデルチェンジし、2016年の年間新車販売台数248,258台、2017年も7月までで103,303台売り上げている超人気車種です。
街中で走っている車を見ていると、プリウスを見かけない日はありませんよね。
売れているということはそれだけ質がいい車なんですが、逆にいえばみんなと同じで面白くありません。
「無難」と聞いて「難が無くていいことだ」と捉えるか、「つまらない」と捉えるかによって、買うべきかどうかが変わってきます。
車に自分の個性を求めるなら、プリウスの人気ぶりは利点ではなく、欠点の1つです。
充電設備が近所になければ自宅に設置しないといけない(プリウスPHVのみ)
プリウスPHV限定の欠点として、家の近所に充電設備がなければ、自宅に専用の充電設備を設置する必要があります。
持家ならすんなり設置できますが、分譲マンションや賃貸に住んでいる場合は、管理者に設置許可を取らなければいけません。
設置費用は家の前に駐車場がある場合は350,000円~400,000円、家から離れた場所に駐車場がある場合は510,000円~570,000円です。
大型ショッピングモールやトヨタのディーラーには充電設備があるので、自宅に設置しないと乗れないわけではありませんが、毎回持っていくことを考えるとかなり面倒です。
プリウスPHVについては、以下の記事でも詳しく批評しています。興味のある方はこちらもぜひご覧ください。
プリウスPHVの辛口レビュー/評価!欠点/短所と魅力/長所をすべて暴露!ここまで書いてきましたが、見た目や走行性能に関しては好みによるので、致命的な欠点として挙げることは何もありません。
逆に言えば、今回挙げた欠点さえ大丈夫であればかなりおすすめできる車です。この記事を読んだことで、プリウスを買ってから後悔してしまわないための手助けになれれば幸いです。
これからプリウスを買おうと思っている方は、以下の記事もあわせてご覧ください。購入の参考になりますよ。
プリウスの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!新型プリウス(50系後期)の辛口レビュー/評価!欠点/短所と魅力/長所をすべて暴露!