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スペーシア/スペーシアカスタムのフルモデルチェンジ!新型の内装や画像を公開【東京モーターショー2017】

スズキ スペーシアはスズキのトールワゴン型軽自動車で、スズキの代名詞であるワゴンRとともにスズキ軽自動車の主力車種となっています。

そんなスペーシアは2018年にフルモデルチェンジを行う予定で、2017年の東京モーターショーでそのコンセプトカーが発表されましたので、写真を合わせてご説明しましょう。

さらに広く便利になった新型スペーシア

スペーシアは2013年に登場した軽ハイトワゴンで、スズキの主力ハイトワゴンのワゴンRとは違ってスライドドアが特徴の車種です。

両側スライドドアを装備したハイトワゴンはダイハツ タントやホンダ N-BOXが先行しており、これまでのスペーシアは販売に苦戦していました。(タントとN-BOXの詳細は以下の記事をご参照ください。)

タントのフロントからタントの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!ホンダ N-BOXN-BOXの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!

それを打開するためにスペーシアのフルモデルチェンジが行われることとなり、2017年の東京モーターショーでコンセプトモデルが発表されました。

コンセプトモデルとはいってもかなり完成度の高いモデルとなっており、ほぼ量産車に近いコンセプトといえるでしょう。

モーターショーではノーマルのスペーシアとカスタムモデルのスペーシアカスタムの2種類が発表されており、どちらも魅力溢れる車に仕上がっています。

スペーシアコンセプト

スペーシアのフロント

スペーシアカスタムコンセプト

スペーシアカスタムコンセプト

一目見て大きなデザインの違いがわかる両車ですが、現行のスペーシアのキープコンセプトではなく大幅なデザイン上の変更が見てとれます。

モーターショーでは両車のスペックもいくつか発表されましたので、ご紹介しましょう。

項目スペーシア
コンセプト
スペーシアカスタム
コンセプト
乗車定員4名
駆動方式FF
エンジン658cc直3エンジン
+マイルドハイブリッド
全長3,395mm
全幅1,475mm
全高1,800mm1,785mm
ホイール
ベース
2,460mm

※マイルドハイブリッド、直3エンジン、の詳細は以下の記事をご参照ください。

マイルドハイブリッド(MHEV)とは?仕組み/構造は?搭載車の燃費は悪いのか解説!日産 NOTE 直3エンジン直列3気筒エンジンの特徴!どんな音?搭載車を日本車/外車の車種からそれぞれ紹介!

サイズ的にはこれまでのハイトワゴンと同じで軽自動車枠を一杯に使ったものとなっていますが、スペーシアカスタムコンセプトは車高だけ15mm低くなっており多少ローダウンなフォルムとなります。

現行スペーシアでは全高が1,740mmでしたので、少しサイズアップしてゆとりのあるサイズになりました

またホイールベースも現行の2,425mmから35mm延長され、より安定感のあるフォルムとなっています。

このあたりはライバルのダイハツ タントやホンダ N-BOXを意識したものとなっており、現行型で負けていた点を改善したものです。

スペーシアコンセプトはあくまでコンセプトという位置付けなのでまだ変更される可能性はありますが、このスペックを見ても現実感がありこのまま量産されてもおかしくないものです。

予定では新型スペーシアは2018年の登場となっています。それではこれ以外のスペーシアコンセプトの魅力をご紹介していきましょう。

スペーシアコンセプトの魅力

スペーシアコンセプトには現行スペーシアには見られなかった魅力が数多く盛り込まれており、デザインコンセプトは「スーツケース」となっています。

新型軽量プラットフォームの採用

まず外観からは分かりにくい点ですが、一番大きな魅力としては新型軽量プラットフォームの採用があげられます。

新型スペーシアに採用されるプラットフォームは「HEARTECT(ハーテクト)」と呼ばれるもので、現行のアルトやワゴンRにも採用されている最新プラットフォームです。

このプラットフォームの特徴は軽量、高剛性であり、軽自動車用プラットフォームとしての基本性能を高めています。

軽量化と強度を両立できる高張力鋼板の使用比率を高め全体の半分程度に採用しています。

とくに強度が必要な箇所にはさらに強度の高い超高張力鋼板を使用し、こちらも16%の使用率とすることで軽量、高剛性ボディを実現しています。

またこれらの採用でこれまであった余計な補強材を減らせたことも軽量化に一役買っています。

こういった新技術の積極採用により、現行でも軽かった車両重量を850kgから50kg程度軽減できる見込みで、走行性能や燃費へのよい影響が期待できます

ライバル車が軒並み900kg~1,000kg クラスなので、重量の点では大きなアドバンテージを得られる特徴のひとつです。

スタイリッシュになったエクステリア

先代スペーシアにはデザインコンセプトは希薄でしたが、スペーシアコンセプトでは「スーツケース」のコンセプトのもとで大幅にデザインがよくなりました。

スペーシアコンセプトのデザイン

スペーシアコンセプト

まずスペーシアコンセプトのほうですが、フロントマスクは丸みを残したスクエアデザインで女性に人気の出そうなフォルムをしています。

現行スペーシアはつり目でシャープな印象だったのに対し、より馴染みやすいフェイスです。

スペーシアのサイド

特徴的なのはサイドとリアのラインで、サイドにはスーツケースについているリブのようなへこみがサイドに刻まれており、デザイン上の大きな注目点となっています。

スペーシアコンセプトの後ろ

サイドのラインはそのままリアに繋がって車を半周囲むようになっており、スーツケースのデザインコンセプトがしっかり取り入れられています。

全体的にポップなデザインなので、女性の使う小型でカラフルなスーツケースがイメージできますね。

スペーシアカスタムコンセプトのデザイン

スペーシアカスタムコンセプトのフロント

スペーシアカスタムコンセプトのほうはフロントデザインがスペーシアコンセプトとの違いで、こちらは男性向けの力強いグリルが特徴的です。

大型ミニバンのような押し出しの強さはこれまでのスペーシアカスタム以上で、とても目立つ車です。

ヘッドライト下の大きな切り込みやバンパー下部のグリルなども、軽自動車とは思えない存在感です。

スペーシアカスタムコンセプトのサイド

サイドのデザインはスペーシアコンセプトとほぼ変わりませんが、前後のウインドウ周りがボディと別色で塗装されているのが特徴です。

これによりスペーシアカスタムよりメリハリの効いたデザインとなり、よりシャープな印象を受けます。

スペーシアカスタムコンセプトの後ろ

リアもメッキパネルが目立つしっかりしたデザインで、エアロウイングがよく似合います。

リアバンパーとフェンダーもエアロとなっており、スペーシアコンセプトとは車の印象がずいぶん違います。

スペーシアカスタムコンセプトは、同じスーツケースでも男性の持つメタルでシックなスーツケースですね。

MEMO

もしスペーシアを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。

このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 裏技を知って後悔する人たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!

コンセプトのしっかりしたインテリア

スーツケースのコンセプトはインテリアにもいかされており、各所に特徴的な意匠がほどこしてあります。

スペーシアコンセプトのインテリア

インテリアデザインはスペーシアコンセプトもスペーシアカスタムコンセプトも同一デザインですが、インテリアの特徴はまずダッシュボード周りにあります。

スペーシアコンセプトのナビ部分

スペーシアカスタムの運転席

黒色のカラーの方がよくわかりますが、助手席側には何本ものリブがついたパネルがあり、ここもスーツケースの意匠があっておしゃれです。

ナビもシンプルに納めるのではなくあえて前に飛び出させることでデザイン上の特徴となっているだけでなく、視認性の向上にも一役かっています。

スペーシアコンセプトのハンドル

運転席周りはボタン類が少なく、シンプルでスマートなのが魅力です。

メーターやエアコンの吹き出し口も丸型でかわいいですよね。

スペーシアコンセプトの後部座席

後席はデザイン的な特徴はあまりありませんが、十分な足元空間とオプション装備のドリンクホルダー兼ミニテーブルが便利です。

このテーブルは不要なときには折り畳みできます。

シート生地はスペーシアコンセプトとスペーシアカスタムコンセプトでは違う材質を使っており、スペーシアのほうは暖かみのあるファブリック生地に対し、スペーシアカスタムでは質感が高い合皮生地となっています。

軽自動車のインテリアはシンプルなものが多い中で、スペーシアコンセプトは遊び心があり魅力的なデザインとなっています。

マイルドハイブリッド搭載で燃費アップ

新型スペーシアの大きな変化点のひとつはマイルドハイブリッドの搭載で、現行モデルで課題となっていた燃費が大幅に向上する見込みです。

これまでのスペーシアの燃費は26.0km/Lでしたが、ライバルのタントが29.0km/L、N-BOXが27.0km/Lを記録するなか少々競争力が乏しくなっていました。

ダイハツ タントタントの燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!ホンダ N-BOXN-BOXの燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!

それを挽回するために新型スペーシアではマイルドハイブリッドを組み合わせたエンジンを搭載し、燃費は33.0km/L台を記録する見込みです。

マイルドハイブリッド(MHEV)とは?仕組み/構造は?搭載車の燃費は悪いのか解説!

このマイルドハイブリッドエンジンはすでにワゴンRに搭載されており、ワゴンRは車重800kg前後で軽自動車トップの33.4km/Lを記録していることから、新型スペーシアでも同レベルの燃費を実現できるでしょう。

デュアルカメラブレーキサポートは標準装備へ

デュアルカメラブレーキサポートはスズキの衝突安全装備のひとつで、現行のスペーシアから搭載された装備です。

現在はオプション扱いになっているこの装備が、新型スペーシアからは標準装備になる見込みで、安全性能の向上が見込めます。

デュアルカメラブレーキサポートは現行スペーシアに搭載された時点では軽自動車初の装備で、スペーシアのアドバンテージのひとつでした。

バックミラーの部分に搭載されたデュアルカメラで、衝突の危険のある対象を細やかに認識し、自動ブレーキと組み合わせて衝突を回避します

さまざまな衝突回避機能が組合わさった先進装備ですが、オプション装備としては70,000円とそれなりの価格がします。

しかし新型スペーシアではこの装備が標準装備となることで、より安全でより先進的な車に進化するのです。

スペーシアコンセプトに欠点

スペーシアコンセプトは現行スペーシアに対してさまざまな箇所が進化している意欲作ですが、ひとつ欠点をあげるとすればインテリアの質感が少々安っぽいことです。

スペーシアコンセプトのナビ周り

スーツケースをコンセプトとした内装は面白いのですが、どうしてもプラスチックのテカテカした質感がそのまま出てしまっているところも多く、特にダッシュボードの特徴的なリッドが目立ってしまいます

軽自動車でインテリアにコストをかけられないのはわかりますが、エクステリア含めデザインがよい車なので質感で劣るというのは少々残念です。

ぜひ量産車では改善してもらいたい点ですね。

なおライバル車のタント、N-BOXについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

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