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エリシオンは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!

ホンダ エリシオンはホンダの高級ミニバンとして2004年から販売された車種。ホンダ車の最上級車種の1車種です。

ホンダ車随一の高級感を持つエリシオンですが、故障のしやすさについてはどの程度の実力があるのでしょうか。

今回はエリシオンの故障率についてご説明します。

エリシオンの故障率

ホンダ エリシオンプレステージ

エリシオンはトヨタや日産の高級ミニバンに対抗するために満を持して登場した車で、2004年から2013年という長期間に渡って販売されました。

ホンダ独自の技術である低床化技術により、車室の広さを確保しながら車高を競合車よりさげることができ、スポーティーなデザインをまとっています。

しかし販売上は成功したとは言えず、競合のトヨタ アルファードや日産 エクストレイルがその高級感で販売を伸ばす中、エリシオンな高級感とスポーティさをあわせ持つミニバンだったので一種中途半端であり、販売台数は低迷していました。

そして10年近くもの間フルモデルチェンジは行われず、2013年に販売中止となり、現在では中古車市場を中心に販売されています。

そんなエリシオンですが、故障率について実際のデータを中心に調査してみましょう。

エリシオンの故障率は把握が難しい?

エリシオンの10年にわたる故障率はメーカーであるホンダが調査して把握していますが、そのデータは重要な社外秘データとなっているのでわたしたちでは見ることはできません。

しかしメーカーの調査とは別に民間の調査会社であるJ.D.パワー社が車の故障率をメーカーごとのランキングで調査しており、このランキングは一般公開されているので車の故障率を調べる際に参考にできます。

ただこの調査は割と最近始められたもので、日本市場での調査は2015年が初調査です。

それ以前にはこの調査のようにまとまった故障率データは一般公開されておらず、ましてやエリシオンの販売期間の2004年~2013年の間では信頼性のあるデータがないのです。

そこで完全に参考になってしまいますが、エリシオンの発売されていた2013年、しかも米国市場での調査においてホンダがほかのメーカーと比べてどのぐらいの信頼性を持っていたのかをご紹介しようと思います。

2013年 米国自動車耐久品質調査

ランキングメーカースコア
1レクサス71
2ポルシェ94
3リンカーン112
3トヨタ112
5メルセデス・
ベンツ
115
6ビュイック118
7ホンダ119
8アキュラ120
9ラム122
9スズキ122
業界平均126
19日産137

参考:2013 U.S. Vehicle Dependability Study (VDS)

この調査では新車購入から3年~5年の間に起こったトラブル件数を聞き取り調査して集計しており、実際のユーザーの経験をもとにしているので信頼性は高いです。

ホンダはランキングで7位となっていますが、同じ日本メーカーのトヨタが3位に入っています。

しかし故障率の少なさを表すスコアはトヨタとホンダでそう大きな差はなく、トヨタに次ぐ信頼性の高さはあるといってもよいでしょう。

なお日本3大メーカーの残りひとつの日産は、この当時まだまだランキングは低かったです。(メーカーごとの故障率は、以下の記事で詳しく解説しています。)

トヨタのロゴトヨタは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説! 日産ロゴ日産車は故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!

またこの調査では車種のカテゴリーごとに故障の少なかった車種を発表しています。

ミニバンのカテゴリではトップのトヨタ シエナ(北米専用車)に続き、ホンダ ステップワゴンがランキング入りしています。(ステップワゴンの故障率については、以下の記事をご参照ください。)

ステップワゴンのフロントステップワゴンは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!

エリシオンは残念ながら日本専用車なのでランキングには乗りませんが、少なくともこの当時のホンダのミニバンは結構高い信頼性をもっていたのです。

エリシオンの基本設計は古い

ホンダというメーカーの信頼性は2013年時点で結構高いことはデータからわかりますが、エリシオンの発売時期はそれより10年近く古い2004年です。(メーカーとしての故障の詳細は、以下の記事をご参照ください。)

ホンダのロゴホンダは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!

ということはエリシオンの車体などの基本設計は2004年以前の技術であり、発売期間中に4度もマイナーチェンジは行われたもののエンジン等の変更はなく、安全技術や快適装備のアップデートが主でした。

基本設計の古さからいろいろと不具合もありましたが、10年の長きに渡ってそれを改良してきた結果、最終型はそれなりに信頼性は上がっていたはずです。

故障率のデータがないのではっきりしませんが、エリシオンはモデル期間の長さでかなり成熟されたといえるでしょう。

ただエリシオン登場時点から現在まで車の基本的な寿命の考え方はそこまでかわっておらず、一般的に車の寿命は10年経過、もしくは走行距離100,000kmがひとつの目安です。

エリシオンは年式の古い車がほとんどなので、のちほど解説する中古車については車自体の信頼性よりも、経年劣化による不具合のほうが気になるでしょう。

中古のエリシオンの故障しやすさ

エリシオンは2013年で販売停止となっており、現在手に入れようとすると中古車以外にはありません。

しかも年式が比較的古いものが多く、最終型でも最低でも5年落ち、初期型に至っては14年落ちという非常に古い車となってしまっており、中古車のエリシオンを選ぶ場合にもっとも注意すべき点となります。

さきほども説明した10年、100,000kmの車の寿命の考え方は半分以上のエリシオンの中古車には当てはまるものです。(走行距離の限界の詳細は以下の記事で解説しています。)

車のメーター中古車は走行距離が何万キロまで安心して乗れる?答えはこれだ!

さまざまな部品が経年劣化や走行距離の多さによる部品交換の必要性があります。

エリシオンの設計的な故障率よりも、今となっては古くなった部品が引き起こすトラブルのほうが顕著でしょう。

基本的には劣化した部品を交換していけば車のクオリティを保つことができるので、中古のエリシオンは整備状態をしっかり調べることが重要です。

またエリシオンは競合の高級ミニバンより人気がなかったこともあって、中古車市場での値段が安く手に入れやすい車です。

しかしそれにつられてしまうと、年式が古かったり走行距離が多かったりして、購入後の修理や整備で高額の維持費が発生することは珍しくありません。

エリシオンは高級ミニバンをお手頃に入手できる選択肢ですが、いかんせん車の状態についてはよいものばかりとは言えません。

中古車の選び方の基本的な基準を抑えて買うようにしましょう。基本的な選び方の詳細は、以下の記事をご覧ください。

中古車選び初心者が絶対意識すべき中古車の選び方の5つのポイント・コツ!

エリシオンオーナーの評判

エリシオンの故障についての評判はTwitterに実際のオーナーさんのご意見が多数投稿されており、説得力のあるご意見が多いです。

今回はその中から3件ご紹介しましょう。

ATのトラブルは多い

エリシオンのトラブルの中で報告が多いのがAT(オートマチックトランスミッション)のトラブルで、この方のエリシオンは60,000km走行とそこまで多くないにも関わらず発生したようです。

詳しくはのちほどご説明しますが、もしトランスミッション全体の交換となると、たしかに高額修理となってしまうでしょう。

220,000kmも大きなトラブルなし

こちらのエリシオンはなんと220,000kmという長い距離乗られている車ですが、目立ったトラブルはカーナビぐらいで済んでいるいるようです。

もちろんしっかりとメンテナンスを行っておられるのでしょうし、定期交換部品はしっかり交換されてるからここまで乗れるのですが、基本的な設計の信頼性があることの証でもあります。

エリシオンはトラブルが多いとのツイートも多いのですが、経年劣化の影響も大きいのではないでしょうか。

ワイパー故障は電気系統

この方のエリシオンはリアワイパーの位置がずれるトラブルで修理に出されたそうですが、結局ワイパー本体ではなく電気系統のトラブルだったようです。

年式はわかりませんが10年近く経過した車の電気系統は故障しやすいもので、回路の短絡や断線などのトラブルが起きやすくなっています。

エリシオンも基本設計はよいとしても古くなったことによるこういったトラブルは増えています。

MEMO

もしエリシオンの購入を考えているなら、値引き交渉の正しいやり方を覚えておくといいですよ。

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エリシオンの故障事例

エリシオンの実際の故障事例は経年劣化による部品交換のトラブルがかなり多く、部品交換を行えば解消することが多いです。

しかし経年劣化以外のトラブルもいくつかみられますので、そのあたりの実際の故障事例をご紹介しましょう。

ATのトラブル

直彦 杉岡さん(@nao90l)がシェアした投稿

さきほどのツイートにもあったATのトラブルですが、この当時のホンダのATはまだ信頼性が今ほど高くなく、トラブルが起こりやすい部位です。

ATのトラブルにもさまざまありますが、エリシオンの場合はいわゆるギア抜けと呼ばれる変速不良が起こり、ギアを入れられなかったり、何速かのギアで固定されてしまうことがあります。

前述のツイートでは空ぶかしということだったので、ニュートラルに入ったまま変速ができなくなったのでしょう。

原因はATの変速を制御している油圧のソレノイドバルブにあることがほとんどで、バルブにATから出た金属粉がたまったり、経年劣化でバルブのモーターが動かなくなったりします。

この修理は基本的にはバルブの交換で済むため100,000円〜150,000円程度の修理費用となりますが、もし万が一トランスミッション交換が必要なほど深刻なトラブルの場合は、300,000円以上の費用がかかってもおかしくありません。

こういったトラブルの予防策としてよく言われているのがATの作動オイルであるATF(オートマチックトランスミッションフルード)を定期的に交換することで、よくガソリンスタンドなどでも勧誘があったりします。

しかしうかつにATFの交換だけを行うと逆にトラブルを起こしてしまうケースもあり、安易な交換は故障のもとです。

ATFはATのトルコン駆動や潤滑以外にも、AT内部で出た金属粉を回収してオイルパンに集める役割があります。

しかしATFの交換を行うとその金属粉は無理矢理巻き上げられることとなってしまい、結果的にトラブルのもとである金属粉がソレノイドバルブなどにいってしまう結果となります。

そのためATF交換時には交換だけではなくAT内の清掃が重要であり、ガソリンスタンドなどで簡単にできるメンテナンスではありません。

ATFの交換自体はソレノイドバルブなどのトラブルを防ぐ上で必要ですが、それにはきちんとしたメンテナンスを行える修理工場にお願いする必要があり、依頼時にAT内の清掃を行ってもらえるかを確認するとよいでしょう。

クラッチ系統の保証距離延長対応

ATのトラブルの大半はATFに関係する部品のものなのですが、エリシオンのATにはクラッチにも一定の運転条件で発生するトラブルがあり、ホンダの部品保証の期間延長対応がとられています。

対象部品はAT内にある変速用のクラッチで、油圧で自動的に制御されて変速をスムーズに行うための部品です。

ところがホンダの説明文によれば「短時間の間に加減速を繰り返すと、変更時のショック悪化やクラッチ滑りが発生し、徐々にクラッチの締結機能が低下することがあります。」とあり、頻度の高いクラッチ使用が弱点となっています。

この現象が発生したエリシオンについては保証期間内であれば無償でトランスミッション交換が受けられます。

ただこの保証期間が問題で、延長された保証期間は新車登録から9年以内となっており、販売停止からすでに5年が経過しているエリシオンでは最終型から4年以内でなければ対象になりません。

とはいえ年間10,000km程度走行していれば9年で90,000kmですので、結構車の経年劣化も進んでいるといえます。

ですので現時点で保証を受けられるエリシオンは一部しかなく、中古車を購入する際には確認しておいた方がよい部分です。

対象となるモデルと年式は次の通りとなっており、とくに製作期間に注意して確認しましょう。

型式車台番号製作期間
エリシオンDBA-RR3RR3-1000033~
RR3-1012977
平成16年4月~
平成17年9月
RR3-5000001~
RR3-5000055
平成16年6月~
平成17年9月
RR3-1100008~
RR3-1103353
平成17年9月~
平成18年11月
RR3-5100001~
RR3-5100011
平成17年12月~
平成18年8月
RR3-1200011~
RR3-1202632
平成19年2月~
平成20年8月
RR3-5200001~
RR3-5200015
平成19年2月~
平成20年8月
RR3-1300004~
RR3-1300265
平成20年12月~
平成21年8月
RR3-5300001平成21年7月
RR3-1400001~
RR3-1400296
平成21年9月~
平成22年10月
DBA-RR4RR4-1000016~
RR4-1003269
平成16年4月~
平成17年9月
RR4-1100002~
RR4-1101099
平成17年10月~
平成18年11月
RR4-1200005~
RR4-1200709
平成19年1月~
平成20年11月
RR4-1300003~
RR4-1300102
平成20年12月~
平成21年8月
RR4-1400001~
RR4-1400091
平成21年9月~
平成22年11月
参考 エリシオンなど2車種の自動変速機2速ギヤクラッチの保証期間延長ホンダ 公式サイト

この対象車種に入っていても保証期間が過ぎてしまっている場合は有償修理となりますが、特定の走行条件で発生するトラブルですので運転に気を付けることでも発生をある程度抑えられるでしょう。

メーターが点灯しない

エリシオンの電気系統は経年劣化が進んでトラブルが増えてきていますが、エリシオン独特のトラブルとしては運転席のメーター類のライトが点灯しなくて見えなくなることがあります。

エリシオン上級グレードのメーターには特別な「スーパー立体自発光メーター」というものが採用されており、スピードメーターやタコメーターなどの周囲が青いライトで鮮やかに点灯するのが特徴です。

青色LEDによってメーターに奥行感を与えるようになっており、エリシオンのコクピットを先進的かつ豪華に見せる特別装備でした。

しかしメーターの電子部品、とくにLEDを発光させる部分や内部のコンピューターなどが経年劣化で故障すると、特徴的である青色のライトが点灯しなくなり、非常に暗いメーターとなってしまいます。

一応スピードメーターやタコメーターなどのメーター類は正常に動きますので点灯しないままでも運転は可能ですが、せっかくの豪華なメーターがなくなってしまってはエリシオンの魅力も目減りしてしまいます。

修理にはメーター全体の交換が必要となり、費用は50,000円程度が必要となります。

ただエリシオンのメーターには自発光しない普通のメーターの仕様もありますので、中古車で購入すると最初から点灯しなくて気づかない場合もあるでしょう。

なんだかメーターが暗いなあ、と思ったときは、もしかしたら自発光メーターなのに点灯していないのかもしれません。

エリシオンは買っても大丈夫か?

エリシオンはホンダ車としては破格の高級感を持つ車で、ミニバンと低床化技術が合間って使い勝手もよい車に仕上がっています。

しかしその基本設計の古さと年式の古さはどうしても隠すことができず、燃費が悪いことなどもありますが、古いエリシオンはやはりトラブルが発生しやすくなっています。

エリシオン中古車で比較的安く手に入る高級ミニバンですが、状態のよい車を探すのはそれなりに大変です。

なお現在のホンダのラインナップでは、エリシオンの後継車としてオデッセイがサイズアップして登場しており、エリシオンに匹敵する高級感を取り入れた車となりました。

もしエリシオンより信頼性の高いホンダの高級ミニバンがほしい場合、オデッセイが唯一の選択肢となるでしょう。

他のミニバンについては以下の記事もございます。購入の参考になりますので、ぜひあわせて参考にしてみてください。

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